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2025年6月23日 (月)

チャチー・ヴォルバ(Caci Vorba)

ゼアミdeワールド467回目の放送、日曜夜10時にありました。25日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを思い出させるDoar O Mamaだけにしておきます。

ポーランドの音楽の15回目です。今回はポーランドのグループながら、バルカン半島各地やルーマニアのジプシー音楽などを聴かせるチャチー・ヴォルバ(Čači Vorba)の独Oriente Musikから出ていた「ジプシー、バルカン&カルパティアン True Speech - Szczera Mowa」から抜粋しておかけします。ポーランドも長くなっているので、2作目の「秘密の婚礼」、3作目のŠatrikaも入れようと思いましたが、ファーストは捨て曲がないくらいの充実作ですので、今回はファーストだけにしておきます。
チャチー・ヴォルバの中心であるマリア・ナタンソンは2002年にこのバンドを結成、ファーストアルバムリリースの2008年当時まだ23歳だったという女性アーティストですが、ポーランドからルーマニアにまでまたがるカルパティア山脈周辺を14歳から5年の歳月を費やして旅し、ジプシーの旅芸人とも行動を共にしたという筋金入りの人で、音によくそれが現れていると思います。主にジプシー、バルカン、カルパチア音楽に取り組んでいて、バンドのメンバーは、ルーマニアのコブザ、トルコのケメンチェ、ギリシアのブズーキなどの伝統的な楽器を巧みに演奏しますが、一番の聞きものは、やはりマリア・ナタンソンのヴァイオリンの超絶技巧と味わい深い歌声だと思います。1枚目の2曲目までを続けておかけしますが、特に一曲目を聞くと、私は真っ先にルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを思い出します。3曲目はブズーキとダラブッカが入って一気にオリエンタルな曲調に変わりますが、ギリシアのレベティカかバルカン南部の音楽か、どちらかの範疇ではないかと思います。

<Doar O Mama 4分31秒>

<Batuta 2分57秒>
<Bešena Rovena 5分12秒>

彼らの演奏は、曲によって、ギリシア、ブルガリア、アルメニアなどの音楽までが入れ代わり立ち代わり現れますが、やはりファーストの1曲目のDoar O Mamaのようなルーマニアのワラキアっぽい曲調に一番惹かれます。歌では往年のルーマニアの歌姫マリア・タナセにも少し似ているように思います。
7曲目に飛びまして、Joc'n'Rollと言う曲も、20年ほど前のタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを彷彿とさせるような演奏です。終わりの辺りはタラフのトップヴァイオリニストのカリウのヴァイオリンを聞いているのかと錯覚しそうです。9曲目のKe Somas Meは、ハンガリーの農村ジプシーのケリマスキ・ディリのような歌が聞けます。ルーマニア経由でバルカン、ギリシア方面の音に近い曲が多いので、この曲は異色のようにも思いました。

<Joc'n'Roll 3分50秒>
<Ke Somas Me 4分19秒>

最後に入っているPe Uliţa Armeneascaと言う曲を聞きながら今回はお別れです。またタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのアップテンポの曲のようなノリに変わってこの盤を終えています。曲名のPe Uliţa Armeneascaとは、ルーマニア語では「アルメニア通りで」の意味のようです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Pe Uliţa Armeneasca 4分58秒>

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