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2025年6月 4日 (水)

ヤン・クベリークとジル・アパップの演奏で

ご覧の通りでスケルツォ・タランテラはとにかくテンポが速いし、長調に変わって出て来る1本の弦で駆け上がって最後の3つの音は、指板ギリギリのところまで使ってのフラジオレットの際に、親指を何とか棹の下に残さないといけないので、左手がつりそうになるし、大変な曲です。しかし、あの朗々とした美しい旋律と超絶技巧が絡まる部分は、最高の聞かせどころだと思います。何本も見ましたが、技術的に余裕があって曲の深みまで表現している現代の演奏としては、今回は貼りませんが大分前に上げたポーランドのコンスタンティ・クルカが素晴らしいと思います。
今日は名指揮者ラファエル・クーベリックの父、ヤン・クベリークとジル・アパップの音源を貼っておきます。クベリーク(1880年生まれ1940年没)の頃はテンポがさほど速くないので、この位ならその内何とか届くだろうかとも思っています。SP音源の特色はあるかと思いますが、彼の演奏を含め往年の巨匠の温かみのある音色は、いつ聞いても素晴らしいです。現代の演奏家には出せない何かがある気がします。
3本目はジル・アパップの2007年の映像ですが、2006年に来日した頃もこういう感じで聞けたのかと思うと、返す返すも残念です。あの年の<東京の夏>音楽祭は、シャハラーム・ナーゼリーの本番を聞きインタビューをして物販に出ただけで終わりました。これを見ると、クラシックだけでなく、ジプシー音楽、スウィング、アイルランド音楽、ブルーグラスまで幅広く演奏する現代の鬼才、と言うのは納得して頂けるのではと思います。ジル・アパップのスケルツォ・タランテラの実演も見てみたかったです。

Jan Kubelík - Wieniawaski: Scherzo-Tarantelle

Scherzo-Tarantelle

Apap, amazing cadenza _ 2

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