「モロッコ」のフランス語の歌とジョニーは、どちらも番組では時間切れで尻切れになりましたので、2曲とも今日上げておきます。Quand L'amour Meurtでは映画のシーンが次々出て来ます。ジョニーは60年代の映像でしょうか、タンゴ風な伴奏の歌唱。3曲目はピート・シーガー作詞作曲のWhere Have All the Flowers Gone?のドイツ語歌唱(英語字幕付き)です。(以下放送原稿を再度)
<Quand L'amour Meurt 愛が死ぬとき 3分13秒>
Marlene Dietrich in Marocco 1930 (Quand L’amour Meurt)
最初にかけた5曲と同じフリードリヒ・ホレンダー作のジョニーと言う曲は、クルト・ヴァイルの曲(具体的に言えば、スラバヤ・ジョニー)と聞き紛うような曲調で、大変印象的です。この歌は映画の挿入歌ではないようです。余談ですが、アメリカンフォークの父と言われるピート・シーガー作詞作曲のWhere Have All the Flowers Gone?(花はどこへ行った?)を60年代頃にディートリヒはよく歌っていて、YouTubeも色々出て来ます。世界で一番有名な反戦歌とも言われる曲で、戦前のリリー・マルレーンの頃から終始一貫したものを感じました。
<Jonny 3分>
Marlene Dietrich - Johnny
Marlene Dietrich - Sag Mir Wo Die Blumen Sind - with English Subtitles
手持ち盤と言うのはオーストリアのPreiser Recordsから出ていたDie frühen Aufnahmen(初期の録音)と言う盤で、ディートリヒの出世作になった1930年の映画『嘆きの天使』(独: Der blaue Engel 青い天使)に出てきた4曲から始まります。キャバレーに巡業に来ている舞踊団の踊り子ローラ・ローラを演じるディートリヒの明るく艶美な歌声が記録されています。
ストーリーをごくかいつまんで言いますと、堅物の教授は、学生達が酒と女の誘惑に負ける事を心配してキャバレーに潜入しますが、あまりに謹厳実直で生真面目な教授は団員達から驚かれながらもローラからは歓待され、教授もローラに不思議な魅力を感じるという話です。
ルキノ・ヴィスコンティ監督の1969年の映画『地獄に堕ちた勇者ども』で、ヘルムート・バーガーにマレーネ・ディートリヒに扮した女装をさせ、『嘆きの天使』と同じく「Falling In Love Again」を歌わせています。『嘆きの天使』はヴィスコンティがもっとも愛した映画の一つだったそうです。3曲目のIch bin von Kopf bis Fuss auf Liebe eingestelltがドイツ語歌詞の方で、直訳では「私は頭からつま先まで愛のために準備されています」と出て来ましたが(笑)、この曲がFalling In Love Againです。
<Ich bin die fesche Lola 私は可愛いローラ 2分39秒>
<Kinder, heut abend such ich mir was aus みんな、今夜は何か選ぶよ 2分43秒>
<Ich bin von Kopf bis Fuss auf Liebe eingestellt 3分5秒>
<Nimm dich in acht vor blonden Frauen 金髪の女性には注意 3分16秒>
Marlene Dietrich in "Der blaue Engel" - The Blue Angel
ゼアミdeワールド472回目の放送、日曜夜10時にありました。30日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。Wenn ich mir was wünschen dürfteについては、10年余り前にも書いたように思います。今週はこの曲から上げておきます。1本目は1960年のディートリヒの再録、2本目が「愛の嵐」の例のシーンです。そう言えばイギリスのニューウェーブバンド、ジャパンがこの映画の原題の「Night Porter」と言うタイトルのオマージュ曲を書いていました。入っていた盤は、ジェントルマン・テイク・ポラロイドです。
ドイツの3回目です。今回はゼアミブログで予告しました通り、マレーネ・ディートリヒの手持ちの古い音源Marlene Dietrich - Die frühen Aufnahmenをメインに取り上げます。一番有名なリリー・マルレーンを前々回番組で取り上げましたが、今回もこの曲から始めます。その前にウィキペディアのディートリヒとリリー・マルレーンについての解説を引用しておきます。
手持ち盤と言うのはオーストリアのPreiser Recordsから出ていたDie frühen Aufnahmen(初期の録音)と言う盤で、ディートリヒの出世作になった1930年の映画『嘆きの天使』(独: Der blaue Engel 青い天使)に出てきた4曲から始まります。キャバレーに巡業に来ている舞踊団の踊り子ローラ・ローラを演じるディートリヒの明るく艶美な歌声が記録されています。
ストーリーをごくかいつまんで言いますと、堅物の教授は、学生達が酒と女の誘惑に負ける事を心配してキャバレーに潜入しますが、あまりに謹厳実直で生真面目な教授は団員達から驚かれながらもローラから歓待され、教授もローラに不思議な魅力を感じるという話です。
ルキノ・ヴィスコンティ監督の1969年の映画『地獄に堕ちた勇者ども』で、ヘルムート・バーガーにマレーネ・ディートリヒに扮した女装をさせ、『嘆きの天使』と同じく「Falling In Love Again」を歌わせています。『嘆きの天使』はヴィスコンティがもっとも愛した映画の一つだったそうです。3曲目のIch bin von Kopf bis Fuss auf Liebe eingestelltがドイツ語歌詞の方で、直訳では「私は頭からつま先まで愛のために準備されています」と出て来ましたが(笑)、この曲がFalling In Love Againです。
<Ich bin die fesche Lola 私は可愛いローラ 2分39秒>
<Kinder, heut abend such ich mir was aus みんな、今夜は何か選ぶよ 2分43秒>
<Ich bin von Kopf bis Fuss auf Liebe eingestellt 3分5秒>
<Nimm dich in acht vor blonden Frauen 金髪の女性には注意 3分16秒>
このプライザー盤には、リリアーナ・カヴァーニの映画「愛の嵐」でシャーロット・ランプリングが歌った歌もありまして、90年頃に手に入れた時は、これが私には一番のお宝音源でした。『嘆きの天使』と同じ1930年の音源のようですが、この曲が出てきたDer Mann, der seinen Mörder sucht(殺人犯を追う男)と言う映画は余り有名ではないようです。常々思っていたことですが、フリードリヒ・ホレンダー作のこの曲はどこかチャイコフスキーのスラヴ行進曲の冒頭の旋律に似ています。映画では新約聖書のサロメのエピソードを思わせるエロス&タナトス感溢れる衝撃的なシーンで歌われる通り、この映画を象徴するような退廃的なムードの曲ですが、ディートリヒが歌っていた時は、それほど不健全な歌ではなかったようです。歌詞の内容は、大体以下の通りです。
最初にかけた5曲と同じフリードリヒ・ホレンダー作のジョニーと言う曲は、クルト・ヴァイルの曲(具体的に言えば、スラバヤ・ジョニー)と聞き紛うような曲調で、大変印象的です。この歌は映画の挿入歌ではないようです。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。余談ですが、アメリカンフォークの父と言われるピート・シーガー作詞作曲のWhere Have All the Flowers Gone?(花はどこへ行った?)を60年代頃にディートリヒはよく歌っていて、YouTubeも色々出て来ます。世界で一番有名な反戦歌とも言われる曲で、戦前のリリー・マルレーンの頃から終始一貫したものを感じました。
ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaから、次に選んだ3曲は、バーソロミュー、Das Glück in den Bergen(山の幸せ)、Münch'ner Schmankerl(ミュンヘンの名物料理)です。バーソロミューで出て来る涼し気な音色の楽器は、チロルの楽器のイメージが強いツィターです。バーソロミューはFolksongs From Bavariaのジャケットでもありますが、Rudi Knablとツィターが画面に出てくる同じ音源にしました。3曲目のMünch'ner Schmankerlも上記CDとライブ映像の両方がありました。4本目が同じ曲かどうか分かりませんが、バイエルン音楽のノリがよく分かる映像です。類似の音楽で思い出してしまったのが、キューピー3分クッキングのテーマ曲のイェッセル作曲「おもちゃの兵隊の観兵式」でした。あれはポルカだろうと思ったら、行進曲として書かれている曲でした。
<4 Rudi Knabl / Bartholomä バーソロミュー 2分35秒>
<5 Traudi & Uschi / Das Glück in den Bergen 山の幸せ 2分40秒>
<13 Die Münchener Schrammerln / Münch'ner Schmankerl ミュンヘンの名物料理 2分14秒>
Gföllermarsch - Bayerische Musik mit der Münchner Schmankerl Musi für bayerischer Abend
Folksongs From Bavariaからは、単なる飲兵衛ソングだけでなく、ヨーデルやツィターを聞ける曲もあったので入れました。So a echter Boarischer Buaではツィターが伴奏に入っています。(以下放送原稿を再度)
ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaですが、バヴァリアとはバイエルンの英語名です。「バヴァリア」の呼び名で思い出すのが、ノイシュヴァンシュタイン城を建設した「狂王」ルートヴィヒ2世ですが、ルキノ・ヴィスコンティが映画化した時にバヴァリアと書かれていることが多かったからかも知れません。
ヨーデルが出て来る歌Komm in die Jodlerhütt'n(ヨーデル小屋に来て)、クラクシュルバー・ポルカ、So a echter Boarischer Buaの3曲を続けます。3曲目は「まさにバイエルン人の少年」と訳せるようですが、翻訳にかけると言語がルクセンブルク語になっていますし、標準ドイツ語では分かり難い様に思うので、これはバイエルン方言でしょうか。
<17 Die 3 lustigen Moosacher / Komm in die Jodlerhütt'n ヨーデル小屋に来て 2分37秒>
<2 Lydia und Ihre Münchner Baum / Kraxlhuber-Polka クラクシュルバー・ポルカ 3分34秒>
<3 Maxl Graf & Helga Reichel / So a echter Boarischer Bua まさにバイエルン人の少年 2分54秒>
まずGerman Bierfest Favouritesと言う盤から3曲おかけします。PCに読み込むと有名なビール祭りのオクトーバーフェストと書いてあるジャケットが出て来ますが、手持ち音源はフランスのプラヤサウンドから出ていたAirmail盤です。The Bavarian Oompah Bandの演奏で、有名なDie Lorelei(ローレライ)、Muss I denn, Muss I den Zum Stadele(ムシデン)、Auf Wiedersehn(さようなら)です。ドイツ語をほとんど知らない人でも、ダンケ・シェーン、グーテン・ターク、グーテン・モルゲン、イッヒ・リーベ・ディッヒとアウフ・ヴィーダーゼーン位は聞いた事があるのではと思います(笑) ドイツ民謡でおそらく一番有名なローレライと前回かけたムシデンについては説明不要でしょう。アウフ・ヴィーダーゼーンも割と耳にする曲ではないかと思います。
<Die Lorelei 2分30秒>
<Muss I denn, Muss I den Zum Stadele 2分17秒>
<Auf Wiedersehn 1分4秒>
次はフランスのEPMから出ていたGerman Drinking Songsですが、この盤からは、O Alte Burschenherrlichkeitという曲を選びました。「古い少年時代」または「少年時代の栄光」と訳せるようですが、日本語帯付きで出た時に「アルト・ハイデルベルクの歌」と言う訳になっていまして、これで太宰治の短編「アルト・ハイデルベルヒ」を思い出しまして気になりました。アルト・ハイデルベルクと言えば、元はドイツの作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの戯曲で、このタイトルは「古き(良き)ハイデルベルク」の意味です。明治時代にはドイツ語を学ぶ学生にとっては必読書だったという流れで、太宰の作品も出来たのではと思います。アルト・ハイデルベルクは、ジャズのスタンダードナンバー「朝日のごとくさわやかに」や「恋人よ我に帰れ」で有名なシグマンド・ロンバーグのブロードウェイのオペレッタ『学生王子』の原作でもあります。Munich Meistersingers(ミュンヘンのマイスタージンガー)の演奏です。
<O Alte Burschenherrlichkeit 1分38秒>
ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaですが、バヴァリアとはバイエルンの英語名です。「バヴァリア」の呼び名で思い出すのが、ノイシュヴァンシュタイン城を建設した「狂王」ルートヴィヒ2世ですが、ルキノ・ヴィスコンティが映画化した時にバヴァリアと書かれていることが多かったからかも知れません。
ヨーデルが出て来る歌Komm in die Jodlerhütt'n(ヨーデル小屋に来て)、クラクシュルバー・ポルカ、So a echter Boarischer Buaの3曲を続けます。3曲目は「まさにバイエルン人の少年」と訳せるようですが、翻訳にかけると言語がルクセンブルク語になっていますし、標準ドイツ語では分かり難い様に思うので、これはバイエルン方言でしょうか。
<17 Die 3 lustigen Moosacher / Komm in die Jodlerhütt'n ヨーデル小屋に来て 2分37秒>
<2 Lydia und Ihre Münchner Baum / Kraxlhuber-Polka クラクシュルバー・ポルカ 3分34秒>
<3 Maxl Graf & Helga Reichel / So a echter Boarischer Bua まさにバイエルン人の少年 2分54秒>
次に選んだ3曲は、バーソロミュー、Das Glück in den Bergen(山の幸せ)、Münch'ner Schmankerl(ミュンヘンの名物料理)です。バーソロミューで出て来る涼し気な音色の楽器は、チロルの楽器のイメージが強いツィターです。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<4 Rudi Knabl / Bartholomä バーソロミュー 2分35秒>
<5 Traudi & Uschi / Das Glück in den Bergen 山の幸せ 2分40秒>
<13 Die Münchener Schrammerln / Münch'ner Schmankerl ミュンヘンの名物料理 2分14秒>
ディートリヒの映像が次々見つかって驚いていますが、今日は番組で最後にかけて途中までになった「春へのあこがれ」を入れておきます。モーツァルトの歌曲ですが、何故かDeutsche Volkslieder / German Folk Songsに入っていました。番組でかけたソプラノ歌手クリスティアーネ・カルクの歌唱でYouTubeがありました。BSのクラシック俱楽部で何度か見かけて、個人的に現代の歌手の中では好感度高い歌い手です。この曲の原題はSehnsucht nach dem Frühling, K. 596ですが、「春へのあこがれ」あるいは「嬉しや五月」と言う題で日本でも親しまれている歌曲で、中学の頃に授業でも歌った記憶があります。モーツァルト自身が最晩年に作曲したピアノ協奏曲27番の終楽章から転用している曲ですが、これは意外に気が付いてない人が多いようです。私も一時歌曲が原曲と勘違いしていました。懐かしさ交じりで、5月になると必ず思い出す名旋律です。
<Mozart / Sehnsucht nach dem Frühling, K. 596 2分41秒>
次は70年代に世界の民謡を聞いていた時に、ドイツの歌として必ず出てきたのがムシデンと言う曲でした。ドイツ民謡の代表曲として長らくイメージしていましたが、調べてみるとこの民謡もシュヴァーベン地方の歌ということで、バイエルンの西隣に位置するので、やはり南ドイツになります。有名な「ローレライ」なども作曲したフリードリヒ・ジルヒャーが採譜・編曲して1827年に発表した本に載っているそうです。曲名のムシデン(Muß i denn あるいは Muss i denn)ですが、英訳すればMust I, thenとなりまして、明るい曲調ですが「別れの歌」として広く知られています。兵士が愛する女性を残して出征し、故郷へ戻ってくる時には結婚しようという内容の歌です。19世紀後半にドイツ軍の軍歌としても取り入れられるようになり、今でも海軍は出港の際に、この曲を演奏するそうです。1番の歌詞は以下の通りです。(ウィキペディア参照)
<Symphony No. 6 in F Major, Op. 68 "Pastoral" 第1楽章 8分59秒>
<Symphony No. 6 in F Major, Op. 68 "Pastoral" 第3楽章 3分1秒>
次は70年代に世界の民謡を聞いていた時に、ドイツの歌として必ず出てきたのがムシデンと言う曲でした。ドイツ民謡の代表曲として長らくイメージしていましたが、調べてみるとこの民謡もシュヴァーベン地方の歌ということで、バイエルンの西隣に位置するので、やはり南ドイツになります。有名な「ローレライ」なども作曲したフリードリヒ・ジルヒャーが採譜・編曲して1827年に発表した本に載っているそうです。曲名のムシデン(Muß i denn あるいは Muss i denn)ですが、英訳すればMust I, thenとなりまして、明るい曲調ですが「別れの歌」として広く知られています。兵士が愛する女性を残して出征し、故郷へ戻ってくる時には結婚しようという内容の歌です。19世紀後半にドイツ軍の軍歌としても取り入れられるようになり、今でも海軍は出港の際に、この曲を演奏するそうです。1番の歌詞は以下の通りです。(ウィキペディア参照)
それでは最後に、先ほどムシデンをかけたDeutsche Volkslieder / German Folk Songsから、ソプラノ歌手クリスティアーネ・カルクの歌唱で、モーツァルトのSehnsucht nach dem Frühling, K. 596をおかけします。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。BSのクラシック俱楽部で何度か見かけた歌手です。時期は過ぎましたが「春へのあこがれ」あるいは「嬉しや五月」と言う題で日本でも親しまれている歌曲で、モーツァルト自身が最晩年に作曲したピアノ協奏曲27番の終楽章から転用している名旋律です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<Mozart / Sehnsucht nach dem Frühling, K. 596 2分41秒>
米Smithsonian Folkwaysからは「ポーランド」で検索するとSongs from "The Wall" - Ghetto, Partisan, Folk and Love Songsと言うイディッシュ・ソングの音源もありまして、その中にNorbert Horowitzの歌唱でShtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntがありましたので、おかけしておきます。1年以上前にペーター・ローラントとツプフガイゲンハンゼルでかけた曲で、少女パルチザンの活躍を歌ったヒルシュ・グリック作の極めて美しい曲でした。Shtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntの訳は「静かに、夜には星が散りばめられ」でした。ホロコーストを主題にしたイディッシュ名曲の一つです。Hirsch Glickは、パルティザン活動の末にナチスに捉えられ亡くなった詩人で、何度かかけたSog nischt kejnmolも彼の作った曲です。Norbert Horowitz, Rita Karin & Rochelle Horowitzの名が見えますが、この曲はNorbert Horowitzが歌っていると思います。
<Norbert Horowitz / Shtil, Di Nacht Iz Oysgeshternt (Silent, Starry Night) 3分>
次は最近リリースされたThe Krasiński Codex (Fifteenth-Century Music from Cracow)と言う、古都クラクフの15世紀のカトリック音楽をクラシンスキ写本から蘇らせた演奏から、最初の3曲、Salve thronus Trinitatis、Magnificatを続けておかけします。演奏はEnsemble Peregrina & Agnieszka Budzińska-Bennettです。マニフィカトは時間切れで番組には入りませんでした。
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の舞台になった場所の一つであったように、20世紀はユダヤ人のゲットーがあったことで有名になってしまった町ですが、500年前にはこのような清澄な音楽が存在していたことに驚かされました。クラクフはポーランドで最も歴史ある都市の一つであり、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都でした。
同じく米Smithsonian Folkwaysから出ていたPolish Folk Songs and Dancesと言う盤は1954年リリースの古い録音ですが、おそらくFolkways時代にLPのみで出ていた音源だと思います。このレーベルにはCDリリースはされず、アナログ盤だけだった貴重盤が、ストリーミングで聞けるようになっている音源が多数ありまして、大体カスタムCDRでも注文可能になっています。以下レーベルHPの解説の翻訳になります。
ポーランドの民俗音楽の伝統資料の多くは、ナチス占領下(1939~1945年)のポーランドにおいて盗難または破壊されました。戦後、ポーランドは全国規模の取り組みとして、全国のポーランド民俗アンサンブルによるこれらの音楽の再録音に着手しました。1952年に録音されたこの録音は、この国特有の多様な声楽と器楽の伝統のほんの一部に過ぎません。
ではTo_toki Ensemble / Introduction PieceとFryda Zajg and Ruta Klos / The Lark Sings(ひばりは歌う)の2曲をおかけします。
米Smithsonian Folkwaysから出ている「連帯! ― ポストゥラート22:新ポーランド労働運動の歌 Solidarity! - Postulat 22: Songs from the New Polish Labour Movement (Nowe Polskie Piesni Robotnicze)」と言う盤ですが、1980年、にレフ・ワレサが創設した労働組合運動「連帯」が主導したストライキ中に行われた歌、詩、手紙、演説を収録した作品集です。「連帯」は、ポーランドをはじめとする東欧諸国における共産主義体制の崩壊に大きな役割を果たしました。80年代の録音が中心です。Piesn Wolnych Zwiazków (The Song of the Free Trade Unions)とPrzepis Po Polsku (Polish Recipe)の2曲をおかけします。
<Piesn Wolnych Zwiazków (The Song of the Free Trade Unions) 2分20秒>
<Ashia & The Bison Rouge / Diesel vs. Lungs ~Burn, Give, Bust, Love 6分35秒>
Diesel vs Lungs - Ashia & the Bison Rouge *DUO*
次に米Smithsonian Folkwaysから出ている「連帯! ― ポストゥラート22:新ポーランド労働運動の歌 Solidarity! - Postulat 22: Songs from the New Polish Labour Movement (Nowe Polskie Piesni Robotnicze)」と言う盤ですが、1980年、にレフ・ワレサが創設した労働組合運動「連帯」が主導したストライキ中に行われた歌、詩、手紙、演説を収録した作品集です。「連帯」は、ポーランドをはじめとする東欧諸国における共産主義体制の崩壊に大きな役割を果たしました。80年代の録音が中心です。Piesn Wolnych Zwiazków (The Song of the Free Trade Unions)とPrzepis Po Polsku (Polish Recipe)の2曲をおかけします。
<Piesn Wolnych Zwiazków (The Song of the Free Trade Unions) 2分20秒>
<Przepis Po Polsku (Polish Recipe) 1分5秒>
同じく米Smithsonian Folkwaysから出ていたPolish Folk Songs and Dancesと言う盤は1954年リリースの古い録音ですが、おそらくLPのみで出ていた音源だと思います。このレーベルにはCDリリースはされず、アナログ盤だけだった貴重盤が、ストリーミングで聞けるようになっている音源が多数ありまして、カスタムCDRでも注文可能になっています。以下レーベルHPの解説の翻訳になります。
ポーランドの民俗音楽の伝統資料の多くは、ナチス占領下(1939~1945年)のポーランドにおいて盗難または破壊されました。戦後、ポーランドは全国規模の取り組みとして、全国のポーランド民俗アンサンブルによるこれらの音楽の再録音に着手しました。1952年に録音されたこの録音は、この国特有の多様な声楽と器楽の伝統のほんの一部に過ぎません。
ではTo_toki Ensemble / Introduction PieceとFryda Zajg and Ruta Klos / The Lark Singsの2曲をおかけします。
<To_toki Ensemble / Introduction Piece 1分41秒>
<Fryda Zajg and Ruta Klos / The Lark Sings 1分54秒>
米Smithsonian Folkwaysからは「ポーランド」で検索するとSongs from "The Wall" - Ghetto, Partisan, Folk and Love Songsと言うイディッシュ・ソングの音源もありまして、その中にNorbert Horowitzの歌唱でShtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntがありましたので、おかけしておきます。1年以上前にペーター・ローラントとツプフガイゲンハンゼルでかけた曲で、少女パルチザンの活躍を歌ったヒルシュ・グリック作の極めて美しい曲でした。Shtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntの訳は「静かに、夜には星が散りばめられ」でした。ホロコーストを主題にしたイディッシュ名曲の一つです。Hirsch Glickは、パルティザン活動の末にナチスに捉えられ亡くなった詩人で、何度かかけたSog nischt kejnmolも彼の作った曲です。Norbert Horowitz, Rita Karin & Rochelle Horowitzの名が見えますが、この曲はNorbert Horowitzが歌っていると思います。
<Norbert Horowitz / Shtil, Di Nacht Iz Oysgeshternt (Silent, Starry Night) 3分>
次は最近リリースされたThe Krasiński Codex (Fifteenth-Century Music from Cracow)と言う、古都クラクフの15世紀のカトリック音楽をクラシンスキ写本から蘇らせた演奏から、最初の3曲、Salve thronus Trinitatis、Magnificatを続けておかけします。演奏はEnsemble Peregrina & Agnieszka Budzińska-Bennettです。マニフィカトは途中までになります。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の舞台になった場所の一つであったように、20世紀はユダヤ人のゲットーがあったことで有名になってしまった町ですが、500年前にはこのような清澄な音楽が存在していたことに驚かされました。クラクフはポーランドで最も歴史ある都市の一つであり、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都でした。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<Salve thronus Trinitatis 1分17秒>
<Maria en mitissima 3分41秒>
<Magnificat 8分8秒>
チャチー・ヴォルバの3作目シャトリカには、ジプシー・クイーンと呼ばれたマケドニアのエスマの曲をカバーしているそうですが、1曲目のNeică, Tot Gândind La Tineがそれでしょうか。だとすれば、2曲目に入っている昨日上げたルーマニアの歌Trecut O-Doru Codru、その次のギリシア語に見えるタイトルでギリシア語の歌に聞こえるYasemi Mouと続き、冒頭の3曲からして全く異なる場所の音楽を、それぞれの伝統音楽の持ち味を損なわずに、巧みに混ぜ合わせた演奏と歌で聞かせる盤になっていることが確認できます。
問題のTrecut O-Doru Codruですが、ルーマニアの歌姫フロリカ・ブラドゥの歌唱を4本目に上げておきます。確かに歌は同じですが、間奏部分のヴァイオリンとブズーキの掛け合いが、私にはクレタ音楽にそっくりに聞こえていました。ルーマニアの民謡系歌謡の一拍一拍はっきりと、おそらく打楽器まで入れながら演奏するスタイルを、そのままではなくクレタ風に変えてみたのでしょうか。歌手でありヴァイオリンの名手でもあるマリア・ナタンソンは、15歳でクラシックの音楽学校と両親の家を離れ、生きたジプシー音楽とカルパティア音楽を求めて山岳地帯へと旅立った、とプロフィールにありました。苗字はどことなく英語圏の人のようで、ますます謎が深まる人です。
1本目は1曲目のNeică, Tot Gândind La Tineのリリース前年2014年のライブ映像です。2本目の野外でのラフな感じのライブでもギリシアの歌も出て来て(54分頃の歌はアレクシーウが歌っていました)、大変面白いと思いました。3本目は2018年ですから、見た中では一番新しい映像です。セカンドのIoane, Ioane!から始まりTe Aşteptが続きます。ボスニアの歌のようですが、器楽部分はルーマニア調です。
番組でかけたギリシア風に聞こえた2曲の内、大変驚いたのはTrecut O-Doru Codruですので、この曲をクローズアップしてみたいと思います。無窮動の弓奏楽器と撥弦楽器の組み合わせと言えば、ギリシア本土よりも、クレタ島やカルパトス島などエーゲ海の島の、ミニマルなフレーズを畳みかける弓奏楽器リラと、規則的な力強いリズムを刻む撥弦楽器ラウートの音楽を思い出します。3枚目のŠatrika(チェコ語で「帽子」)のTrecut O-Doru Codruでは2分位からでしたが、ライブ前のウォーミングアップ映像で、この部分だけ演奏しているものがありましたので、1本目に上げておきます。この映像のコメントにthis is an authentic folk song from Bihor county from Roumania :)this is from the repertoar of Florica Braduとありました。本当にルーマニアの曲だとすれば二重の驚きです。ビホルと言えば、ハンガリー北東部に近いルーマニア北西部の地方です。またFlorica Braduの歌唱を当たってみます。
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