虚空
今週の番組の最後には、最も古い伝承曲の一つと言われる「虚空」を取り上げました。古傳は三曲あるそうです。恋慕(後の鈴慕あるいは霧海じ)、虚鈴、虚空の3曲ですが、江戸中期までには「鶴の巣籠」も吹かれていたそうですから、それより前の曲なのでしょう。音数が少なく比較的模倣しやすそうにも聞こえますが、「間」の取り方が絶妙でこれまた譜面化することは難しいでしょう。それと強弱の変化を含む詫び寂びの音色自体が、虚無僧尺八曲を復興した神如道直系の証しなのだろうと思います。一方で西洋調律の尺八を使っていると批判する声も聞こえてきました。しばらく静観してみようかと思います。
<善養寺恵介 / 虚空 ―虚無僧尺八ー ~「虚空」12分30秒>
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