ヴァイオリン独奏のデイラーマン
アボルハサン・サバーは1902年生まれ1957年没のヴァイオリニスト、セタール奏者で、イラン国内外の様々な楽器を演奏できたそうですが、ヴァイオリンとセタールを専門楽器として選びました。彼はミルザー・アブドッラーとダルヴィッシュ・ハーンの弟子で、教え子にはファラマルズ・パイヴァール、パルヴィーズ・ヤハギ、ダリウシュ・サフヴァト、ゴラム=ホセイン・バナン、そしてホセイン・テヘラーニも名を連ねています。これらの名前を見るだけで、ペルシア古典音楽の中枢にいた大巨匠だったのがよく分かります。ヴァイオリンはケマンチェのように膝に立てるのではなく、西洋風な肩に乗せ顎で挟むスタイルですが、調弦は西洋のソレラミではなく、高い2本をそれぞれ1音ずつ下げたソレソレが多いようです。ヴィオラの場合は、同様にドソレラがドソドソになります。(以下放送原稿を再度)
デイラーマンをヴァイオリンの独奏で表現した音源がありまして、これもイランMahoor Institutから出ています。演奏者は往年のセタールとヴァイオリンの名手アボルハサン・サバーです。この演奏の余りにレガートでスムーズは演奏は、ヴァイオリンではなく笛ではないかと言う意見もありましたが、これはヴァイオリンと言うタイトルの盤ですので、あくまでヴァイオリンでの演奏です。私もどうやってこんな声帯模写のような演奏が可能なのか、映像で確認したい衝動にかられた驚異的な演奏です。
<Abolhasan Saba, Violin, Vol. 1 ~Deylaman (Avaz Dashti) 8分56秒>
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