ブブゼラ ショファル 法螺貝
ヤナトゥのギリシアの歌の捜索は後日継続しますが、今日は侍ジャパンの素晴らしい勝利の日ですので、ブブゼラを一発鳴らしておきたいと思います。一緒にユダヤのショファルと日本の法螺貝も。法螺貝はともかく、ショファル(より正確には、ショーファル)に関してはブブゼラと発音原理は一緒ではないかと思います。アフリカ大陸の南と北に似た音の笛があるのは興味深いものがあります。(ショファルは「出エジプト」の頃から吹かれていたようです)
ブブゼラは本来はレイヨウの角(現在はほとんどプラスチック製のようですが)、ショファルは雄羊の角笛で、音はほとんど一つか二つしか出ないのも共通しています。聴衆を黙らせる程の強烈なインパクトの音である点でも通じるものがあります。ショファルと法螺貝は神聖な楽器として知られていますが、ブブゼラも交信道具であると同時に、聖具あるいは法具的な側面があったのかも知れません。スズメバチとかプロペラ機の音などと形容されているブブゼラですが(笑)、味方を鼓舞し敵を威嚇すると共に、祝賀の意味も当然あるでしょう。
Goal.com: How to blow a vuvuzela, South African style
現在は雨後の筍のようにブブゼラyoutubeが増えていますが、この映像は1年前にアップされていたもの。
An Amazing Shofar Ram's Horn Service Jewu 233 Rabbi Jonathan Ginsburg
ユダヤ教のシナゴーグ(会堂)で吹かれるショファルの基本的な音のデモ吹奏
テキアー=テントをたたんで出発する時
シェヴァリーム=大きな危険が迫ってきた時
テルアー=危険が過ぎ去った喜びを表す時
テキアー・グドラー=未来に救世主が現れる時
以上のショファル奏法のヘブライ語用語と意味は、水野信男著「ユダヤ音楽の歴史と現代」(アカデミア)より
ホラ貝
山伏の楽器のイメージが強い法螺貝ですが、ショファルの音との類似性だけでなく、山伏の身につける道具と、ユダヤの祈祷着(タリート)や小道具(額に付けるテフィリン等)が似ているのも有名な話です。
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