ペルシア音楽

2017年1月27日 (金)

パリサーのホマーユン

男性歌手が続きましたので、ペルシア音楽シリーズのとりあえずの最終回として(次週からロシア東欧に廻りますので)、女性歌手ではやはり最高の実力を誇るファーテメ・パリサーの歌唱を聞いておきたいと思います。ゼアミdeワールドの最初の方でかけたホマーユン旋法は、この録音の歌唱でした。抜粋でしかかけられていなかったので、じっくりご鑑賞下さい。ビクターの「ペルシア絶唱」に入っていた1978年東京での伝説のライブです。私のHNのホマーユンも、この最高に美しい歌唱をイメージしてのことです。ダストガー・ホマーユンの最高の歌唱の一つと言って過言でないと思います。21年前のZeAmiカタログの1号の表紙を飾ったのも、パリサーのカルテックス盤でした。なお、ここでネイを吹いているのは、先日のモハンマド・ムーサヴィーです。

Fatemeh Vaezi Parisa sings Hamayun: Poem of Hafez

Parisa : Tasnif-e Dashti

ライブのダシュティ旋法のタスニーフ(歌曲のような楽曲)も一つ

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2017年1月26日 (木)

シャヒーディーの秘蔵映像

シャヒーディーの古い時期の凄い映像がありました。一本目はインタビュー中心ですが、15分辺りから素晴らしいウード独奏、18分辺りからNegah Garme Toの一節をウード弾き語りで聞かせてくれています。こんな近い映像はなかなか他になく、その至芸の凄さがひしひしと伝わります。2本目は大分前にあった映像のダビングでしょうか、画像はモノクロで悪いですが、演奏者はオコラ盤と同じで、パイヴァール(サントゥール)、アスガール・バハーリー(ケマンチェ)、ジャリール・シャフナーズ(タール)、ホセイン・テヘラーニ(トンバク)のような70年前後のトッププレイヤーが一同に会しています。そしてシャヒーディーの燻し銀の歌声。凄すぎて、まばたきができない位です(笑)

Abdol Vahab Shahidi ICC

Payvar Shahidi concert segah

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2017年1月25日 (水)

タールでnegahe Garme To

タールの独奏でシャヒーディーのnegahe Garme Toを弾いている映像がありました。シャヒーディーは1920年代の生まれですから、もう結構前の音楽家になると思います。今の若い世代のイランの音楽家がどう捉えているのかよく分かりませんが、現代の古典として引き継がれて行くことを願いたいです。

Mahur - An negahe Garme To

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2017年1月24日 (火)

シャジャリアン、ムーサヴィー、ナリマンのホマーユン

シャヒーディーが続きましたので、今週は他のペルシア音楽関係を見てみようかと思います。今日の一本はペルシアのウードが入っているので、シャヒーディーのリンクに出てきたのだろうと思いますが、現役最高峰の名歌手シャジャリアンの若き日の歌声が出てくる貴重な映像でした。あの特徴的な女性の詩の朗読が入るので、ゴルハー関連の映像かと思います。ネイはモハンマド・ムーサヴィーでしょうか。やはり若いので、誰なのか分り難かったです(笑) ウードはマンスール・ナリマンでしょうか? 17分辺りからシャジャリアンが登場します。ケマンチェとトンバクが誰か分りませんが、歌だけでなく、いずれの楽器も(特にネイとウード)素晴らしいです。ダストガーはホマーユンだと思います。

شجریان، ساقی‌نامه | اجرا شده در تلویزیون ملی ایران

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2017年1月23日 (月)

シャヒーディーのライト・クラシカル

ゼアミdeワールド41回目の放送、日曜夕方に終りました。今回は放送事故もなく無事かかりまして、ほっとしました。25日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。
動画ですが、Negah Garme Toは繰り返しになりますし、もう一曲のダストガー・セガーのyoutubeは見当たらないので、今日はシャヒーディーがライト・クラシカルを歌っている映像を上げておきます。

Abdolvahab Shahidi Tanha Biya Vahshi Bafghi


17日のZeAmiブログに書きましたが、もう一回アブドルワハブ・シャヒーディーの歌唱をじっくり鑑賞してみたいと思います。15日の本放送の中間部分で放送事故の曲が度々出てしまったのは、オコラの方のダストガー・マーフールの中間部の静かなところで片チャンネルになる部分がありまして、その間もう一方が無音になることから起きたようです。お聞き苦しくなってしまいまして、申し訳ありませんでした。中間部の聞かせどころがちゃんとかからず残念でした。

いつもオープニングにかけているオコラ盤と、別テイクの入っているカルテックス盤の両方とも一曲目はダストガー・マーフールの同じ曲(Negah Garme To)ですが、演奏者は異なっているようです。オコラ盤のように左右に分かれてしまわないので、大丈夫だとは思いますが、所々楽曲が変るところでナレーションを入れながら今日はカルテックスの別テイクの方をかけてみます。
オコラの方は1970年頃の各楽器の巨匠が、これ以上望めないくらいに勢揃いしていたので、シャヒーディーも少し遠慮があったのでしょうか、中間部のフリーリズムのアーヴァーズの歌唱が抑え気味のようにも思います。カルテックスの方では、トンバクなどオコラ盤でのホセイン・テヘラーニ程の閃きは無くて少し一本調子のようにも思いますが、シャヒーディーは2曲共より素晴らしい歌唱を聞かせているように思います。

<Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Mahour 22分58秒~15分ほど>
冒頭~ ピシュダルアーマド
3分40秒~ サントゥールとトンバクのチャハールメズラブ
5分41秒~ ネイ伴奏でのウード弾き語り
13分30秒~ 歌入り合奏 (5分ほど)

オコラとカルテックス共に2曲目はダストガー・セガーですが、違う曲が入っています。どちらもエキゾチックな微分音程の目立つ短調系のセガー旋法ですが、前奏曲に当るピシュダルアーマドから異なります。どちらも躍動感溢れる曲調という点では共通しています。前回もラストにかけましたが、まずオコラの方からピシュダルアーマドの部分をかけてみます。冒頭のホセイン・テヘラーニの神業のようなドラミングに耳が釘付けになります。

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Segah 1分15秒まで>

続いてカルテックスの方のセガーのピシュダルアーマドです。17日のZeAmiブログに上げたyoutubeと同じ曲ですが、そこではシャヒーディーを囲んで珍しい楽器が色々と見えました。胴がくびれた擦弦のゲイチャクや、アフガン・ルバーブに似たシュルアンギーズ、更にはウードに似た丸い楽器はおそらくバルバットのようですが、これらが合奏に加わっていました。この録音にも入っているかどうかは不明です。

<Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Segah 3分30秒ほど>

では、最後にカルテックスの方のダストガー・セガーの終わりの方を聞きながら、今回はお別れです。ケマンチェとタールそれぞれの単独の伴奏でシャヒーディーがタハリールの入った絶品の歌唱を聞かせ、その後歌入りの合奏に戻るまでをおかけします。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Segah 15分30秒~アーヴァーズ、18分17秒~合奏 4分ほど>

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2017年1月20日 (金)

シャヒーディーのダシュティ&ペルシアン・ピアノ

今日の映像では、まず大御所の面々が集ったゴルハー・オルケスタルの写真が出ているので彼らの前奏でしょうか、その後は詩の朗読があって、モルタザー・マハジュビーと並ぶペルシアのピアノ名人ジャヴァッド・マアルフィー(جواد معروفی)の演奏が出てきます。やはり微分音調律されていると思います。そして、アブドルワハブ・シャヒーディー(عبدالوهاب شهیدی )がマアルフィーの伴奏で11分の辺りで歌っているのは、あの有名なデイラーマン。小泉文夫さんも絶賛していたダシュティ(دشتی)旋法の中の白眉の部分です。彼のデイラーマンが見つかるとは、何とラッキーなのでしょうか。ゴルハーイェ・ターゼー(گل های تازه 「新しい花」の意)のラジオ放送シリーズにシャヒーディーの録音がありました。確かTaranehから出ていた彼のラジオ放送シリーズの3枚にも入ってなかったと思いますが、今手元で一枚だけになってしまっているので、確認出来ませんでした。
シャヒーディーがライト・クラシカルを歌っている映像もありまして、日本で喩えれば純邦楽の歌い手が演歌を歌うようなイメージですが、今日はそういうタイプを上げようかと思いましたが、デイラーマンが出てきたので、変更しました。しかし、美しいですね。聞き惚れてしまいました。

گل های تازه شماره ۱ (جدایی) - جواد معروفی و عبدالوهاب شهیدی

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2017年1月19日 (木)

シャヒーディーのアフシャーリー

アブドルワハブ・シャヒーディーとファラマルズ・パイヴァールの連名で、アフシャーリー(افشاری)旋法の演奏もありました。モノクロ映像ですが、Negah Garme Toと同じ面々による演奏です。CDでも確か聞いたことがなかったように思います。渋いアフシャーリーが聞けるとは、これは貴重です。2本目はアフシャーリーではないと思いますが、ルーミーの有名な詩を詠んでいるようにも聞こえます。こちらはオコラ盤でタールを弾いていたジャリール・シャフナーズの伴奏。シャヒーディーのアーヴァーズ(歌声)がとにかく最高!

آواز افشاری : عبد الوهاب شهیدی ، فرامرز پایور

Asil Music

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2017年1月17日 (火)

シャヒーディーのセガー

引き続きアブドルワハブ・シャヒーディーですが、オコラとカルテックスの両盤とも一曲目はダストガー・マーフールの同じ曲(Negah Garme To)ですが、2曲目にはダストガー・セガーの違う曲が入っています。同じ旋法ですが、前奏曲に当るピシュダルアーマドから異なります。しかし、どちらもエキゾチックな躍動感溢れる曲調という点では共通しています。今日の映像は、カルテックスの2曲目と同じですが、シャヒーディー御大を囲んで珍しい楽器が色々と見えます。ケマンチェと並んで見える、胴がくびれた擦弦のゲイチャクや、アフガン・ルバーブに似たシュルアンギーズと思しき楽器が合奏に加わっています。ウードに似ている丸い楽器はおそらくバルバットでしょうか。
昨日のコメントに書きましたが、15日の本放送の中間部分で放送事故の曲が度々出てしまったのは、この曲の録音の中間部の静かなところで片チャンネルになる部分があって、一方が無音になることから起きたようです。次回もテイク違いとセガーをちゃんと取り上げようかと思っていて、この件があったのでどうしようかと思いましたが、そういう部分で私の解説ナレーションを入れることに決めました。色々な曲を数多くやみくもに流すのではなく、この美しい曲を深く聞くことから、ペルシア音楽への理解も深まると思いますので。

Abdolvahab Shahidi - Afsaneh Shod

Zendegi - Ostad Abdolvahab Shahidi

曲の終わりの方ですが、昨日の一本よりも、こちらの方が番組オープニングにかけている曲と同じであることが、よりはっきり分ると思います。

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2017年1月16日 (月)

シャヒーディーの番組オープニングの曲

ゼアミdeワールド40回目の放送、日曜夕方に終りました。40回記念と言うことで、いつもオープニングにかけている往年のイランの名歌手シャヒーディーの曲を全曲かけました。テイク違いとの聴き比べも。ただ昨日の本放送では、「間」や弱音の多い中間部で、放送事故の際に流れるチェッカーズの曲が度々流れてしまっていました。原因を問い合わせ中です。音楽も音声も流れてない、とか音楽が終っているなど、機材はエラーと判断したようです(^^; 11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

今回が新年初収録で、40回目記念と言うことで、いつもオープニングにかけているアブドルワハブ・シャヒーディーのダストガー・マーフールを全曲かけたいと思います。春らしい晴れやかなマーフール旋法の名演と言うことで、この曲をオープニングに選びましたが、新春ということでこの曲をフルに取り上げることにしました。
古代ペルシア生まれのバルバットが、アラブのウードや西洋のリュート、日本の琵琶のルーツに当ることは、15分枠の最初の方でお話しました。その時もこの曲を少しかけましたが、全曲が24分程ありますので、15分の時には抜粋でかけておりました。30分でしたら、ぎりぎり入りますので、終わりまでお楽しみ下さい。
シャヒーディー作の器楽合奏ピシュダルアーマドに続いて、サントゥールとトンバクの名人芸を披露するチャハールメズラブが来て、その後サントゥールやケマンチェのみの伴奏でシャヒーディーの歌が入ってきます。小泉文夫氏が「世界一美しい歌」と賞賛したペルシア古典声楽の最も美しいフリーリズムの部分がこの辺りになります。その後はタハリールを交えたシャヒーディーの素晴らしいウード弾き語りを経て、今度は歌入りの合奏に戻ります。

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Mahur 24分11秒>
Zendeghi - Abdolvahab Shahidi

左から2番目のウード弾き語りのめがねに髭のおじさんがシャヒーディー。この人、立つと他の人より頭一つ背が高いです。左端が楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァール、右端はトンバク奏者のエスマイリー。オープニングにいつもかけているオコラ盤では、トンバクの神様と言われるホセイン・テヘラーニです。

今日オープニングにかけましたのは、この曲の別テイクでしたが、気付かれたでしょうか? いつものオープニングのテイクが入っている仏Ocora盤ではなく米Caltexから出ていたCD「Negah Garme To」の一曲目でした。この盤にメンバーのクレジットはありませんが、シャヒーディー以外の演奏者は明らかにオコラ盤とは異なっていると思います。楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァールは変わりないですが、少なくとも冒頭から出てくる片面太鼓トンバクはホセイン・テヘラーニではなく、彼の弟子のモハンマド・エスマイリーだと思います。

では、最後にオコラ盤のもう一曲、ダストガー・セガーを聞きながら、今回はお別れです。マーフールとは打って変わってエキゾチックな微分音程の目立つ短調系の旋法です。冒頭のテヘラーニのドラミングから聴かせます。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Segah 25分14秒 冒頭のみ抜粋>

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2016年6月28日 (火)

ハザラのgulli sad barg

22日にアップしましたナーゼリーのアルバム名のGole Sad Bargとは、そのまま訳せば「百の花(の葉)」となると思いますが、このタイトルで検索していると、アフガニスタンハザラ人のドゥタール弾き語りが出てきました。ハザラ人はアフガニスタン中部のバーミヤン辺りに住む人々ですが、13世紀のモンゴル帝国時代から残っていたモンゴル人に、元々この辺りにいるイラン系民族が混血したそうで、アジア的な風貌の人が多いです。ダリー語(アフガン・ペルシア語)を用い、宗教的にはイランと同じシーア派だからでしょうか、文化的にも共通の部分があるようです。この詩句Gole Sad Bargが入ってくるのも、その証しでしょうか。この言葉は、ルーミーの詩に出てくるのか、他にも共通してあるのか、その辺りは不明ですが。
そう言えば、ナーゼリーのGole Sad Bargには、Iranian Gnostici(s)m Music(イランのグノーシス主義の音楽)と、興味深い副題が付いていましたが、これはグノーシス主義がスーフィズムのルーツの一つだからでしょう。20年前のリリースの際には無かったのですが、10年ほど前の再発?盤にはこの副題があったのも、興味深く意味深です。しかし、ドゥタールは2弦とは思えない表現力があり、腹にも響きそうな低音が魅力の楽器です。厳かで爽やかな黎明を思わせるような始まりがとても印象的だったナーゼリーのGole Sad Bargとは対照的な音楽です。演奏者のShawkat Ali Saboorは、ハザラ人がほとんど全てのマリスタン出身のようです。

Shawkat Ali Saboor Malistani - gulli sad barg tabistan am a

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