タールの話
タール奏者のオマール・シェリフについて、大体想像していた通りですが、Omar SherifでYouTube検索して出て来るのは、俳優のオマー・シャリフ関連がほとんどでした。私も47年前にユネスコ盤LPを初めて聞いた時に、オマー・シャリフにそっくりの名前だなと思ったものです。映画「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」で有名な俳優で、当時は映画を見てから数年でしたからよく覚えていました。更にイランMahoor Institutのコンピレーション盤「タールの一世紀」にはオマール・シェリフの演奏が入っていたと思います、と番組で言いましたが、勘違いで入ってなかったです。ということはオマール・シェリフの演奏を聞いたのは、ユネスコ盤LPのみということになります。仕方ないので、セガー旋法のタール演奏で検索したら、今度はほとんどがアゼルバイジャンのムガームのタール演奏動画でした。ペルシア文字で絞り込めば何かあるかも知れませんが、とりあえずほとんど唯一出てきたセガー旋法のタール独奏を上げておきます。Reza Mazandaraniという人の演奏です。イラン北部カスピ海沿岸のマザンダラン出身でしょうか。「微分音程を含んだセガー旋法らしいこの演奏はとてもエキゾチックで、先ほどと同じでホセイン・テヘラーニのトンバクが入ってくるところに、ぞぞぞっと来るような興奮を覚え、特に耳を惹きつけられました」とオマール・シェリフの演奏を形容しましたが、ここでは独奏のみです。動画ではありませんが、2本目はオコラの「イラン ペルシアの音楽」にも出ていた往年の名人Jalil Shahnazの演奏です。
以下よく知られたことだとは思いますが、タールという弦楽器について一言書いておきます。綴りはTarとなっていて、これはギターGuitarの綴りにも入っています。英語的に容易に想像がつくGuiterと綴らない理由は、ここにあります。ギターのルーツ楽器はイスラム王朝時代の中世スペインに生まれていますが、そのルーツはアラブの弦楽器で、更にそのルーツを辿ればペルシアのTar(「弦」の意味)に行きつきます。反対にシルクロードを東に伝わって、イランのSetar(「3本の弦」の意味ですが現在は4本)がインドのシタールのルーツになり、中国では三弦になり、それが日本に渡って沖縄の三線と日本の三味線になっています。日本の琵琶や西洋のリュートのルーツも、アラブのウードと更にその祖に当たるペルシアのバルバットにあるというのも有名な話です。序にヴァイオリンなど擦弦楽器も、中央アジア~中東がルーツのようです。
Reza Mazandarani . Tar . Segah
Classical music from Iran - Great masters of the tar - Jalil Shahnaz


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