ペルシア音楽 トンバク

2018年2月 9日 (金)

神聖舞踏とトンバク

映画「注目すべき人々との出会い」のラスト辺りに出てくる神聖舞踏で聞こえる太鼓は、イランのトンバクで、このリズムは映画を見てから随分真似して叩いたものです。両手の9指を柔軟に操るトンバク奏法の要、リーズも、この中ではそれ程難しくはないです。しかし、本当にグルジェフが探索の末に出会った音楽にトンバクが使われていたのでしょうか。気になりながらも真相を解明出来ないないまま、そろそろ20年になります。メヴレヴィーの旋回舞踏を模したような舞踏の動画もかなり出てきますが、これも同じくグルジェフが終に出会った舞踊の一つでしょうか。
今週は8日のバレンタイン終活カフェと4日の今治総合芸能祭の打ち上げもありまして、ブログアップもなかなか出来ませんでした。

神聖舞踏

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2017年1月17日 (火)

シャヒーディーのセガー

引き続きアブドルワハブ・シャヒーディーですが、オコラとカルテックスの両盤とも一曲目はダストガー・マーフールの同じ曲(Negah Garme To)ですが、2曲目にはダストガー・セガーの違う曲が入っています。同じ旋法ですが、前奏曲に当るピシュダルアーマドから異なります。しかし、どちらもエキゾチックな躍動感溢れる曲調という点では共通しています。今日の映像は、カルテックスの2曲目と同じですが、シャヒーディー御大を囲んで珍しい楽器が色々と見えます。ケマンチェと並んで見える、胴がくびれた擦弦のゲイチャクや、アフガン・ルバーブに似たシュルアンギーズと思しき楽器が合奏に加わっています。ウードに似ている丸い楽器はおそらくバルバットでしょうか。
昨日のコメントに書きましたが、15日の本放送の中間部分で放送事故の曲が度々出てしまったのは、この曲の録音の中間部の静かなところで片チャンネルになる部分があって、一方が無音になることから起きたようです。次回もテイク違いとセガーをちゃんと取り上げようかと思っていて、この件があったのでどうしようかと思いましたが、そういう部分で私の解説ナレーションを入れることに決めました。色々な曲を数多くやみくもに流すのではなく、この美しい曲を深く聞くことから、ペルシア音楽への理解も深まると思いますので。

Abdolvahab Shahidi - Afsaneh Shod

Zendegi - Ostad Abdolvahab Shahidi

曲の終わりの方ですが、昨日の一本よりも、こちらの方が番組オープニングにかけている曲と同じであることが、よりはっきり分ると思います。

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2017年1月16日 (月)

シャヒーディーの番組オープニングの曲

ゼアミdeワールド40回目の放送、日曜夕方に終りました。40回記念と言うことで、いつもオープニングにかけている往年のイランの名歌手シャヒーディーの曲を全曲かけました。テイク違いとの聴き比べも。ただ昨日の本放送では、「間」や弱音の多い中間部で、放送事故の際に流れるチェッカーズの曲が度々流れてしまっていました。原因を問い合わせ中です。音楽も音声も流れてない、とか音楽が終っているなど、機材はエラーと判断したようです(^^; 11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

今回が新年初収録で、40回目記念と言うことで、いつもオープニングにかけているアブドルワハブ・シャヒーディーのダストガー・マーフールを全曲かけたいと思います。春らしい晴れやかなマーフール旋法の名演と言うことで、この曲をオープニングに選びましたが、新春ということでこの曲をフルに取り上げることにしました。
古代ペルシア生まれのバルバットが、アラブのウードや西洋のリュート、日本の琵琶のルーツに当ることは、15分枠の最初の方でお話しました。その時もこの曲を少しかけましたが、全曲が24分程ありますので、15分の時には抜粋でかけておりました。30分でしたら、ぎりぎり入りますので、終わりまでお楽しみ下さい。
シャヒーディー作の器楽合奏ピシュダルアーマドに続いて、サントゥールとトンバクの名人芸を披露するチャハールメズラブが来て、その後サントゥールやケマンチェのみの伴奏でシャヒーディーの歌が入ってきます。小泉文夫氏が「世界一美しい歌」と賞賛したペルシア古典声楽の最も美しいフリーリズムの部分がこの辺りになります。その後はタハリールを交えたシャヒーディーの素晴らしいウード弾き語りを経て、今度は歌入りの合奏に戻ります。

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Mahur 24分11秒>
Zendeghi - Abdolvahab Shahidi

左から2番目のウード弾き語りのめがねに髭のおじさんがシャヒーディー。この人、立つと他の人より頭一つ背が高いです。左端が楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァール、右端はトンバク奏者のエスマイリー。オープニングにいつもかけているオコラ盤では、トンバクの神様と言われるホセイン・テヘラーニです。

今日オープニングにかけましたのは、この曲の別テイクでしたが、気付かれたでしょうか? いつものオープニングのテイクが入っている仏Ocora盤ではなく米Caltexから出ていたCD「Negah Garme To」の一曲目でした。この盤にメンバーのクレジットはありませんが、シャヒーディー以外の演奏者は明らかにオコラ盤とは異なっていると思います。楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァールは変わりないですが、少なくとも冒頭から出てくる片面太鼓トンバクはホセイン・テヘラーニではなく、彼の弟子のモハンマド・エスマイリーだと思います。

では、最後にオコラ盤のもう一曲、ダストガー・セガーを聞きながら、今回はお別れです。マーフールとは打って変わってエキゾチックな微分音程の目立つ短調系の旋法です。冒頭のテヘラーニのドラミングから聴かせます。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Segah 25分14秒 冒頭のみ抜粋>

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2016年5月17日 (火)

テヘラーニのトンバク(ザルブ)

22日の星川さんの葬儀に行くことに決めました。大変お世話になった方ですから。星川さんの訃報は朝日新聞にも載っていました。松戸にいた頃は毎年4月の花祭りにCD即売でも呼んで頂いていた浦和・延命寺で葬儀があります。住職の河野さんにお会いするのも11年ぶり、そして何と9年ぶりの上京です。
先ほどから飛行機と宿の手配にかかりきりでしたが、取り急ぎブログも上げておきます。「現代トンバク奏法の父」ホセイン・テヘラーニのトンバク演奏の諸相を記録した長編で、歌の伴奏や、ソロ、自身歌いながら叩いていると思われる部分まで、色々収録されています。写真の貴重なものがいくつかあり、サントゥール奏者ホセイン・マレクとのツーショットも目に留まりましたが、最後に病床のテヘラーニを見舞っている白髪の紳士は、セタールの巨匠アフマッド・エバーディーではと思いました。もしかしたら、亡くなる直前かも知れません。しかし、何故かここでも黒いサングラスをかけています。

Hosain Tehrani

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2012年6月 1日 (金)

シャフナーズ&テヘラーニ

更にリンクを辿っていると、タールのジャリール・シャフナーズとトンバクのホセイン・テヘラーニのデュオの部分も上がっていました。これはまた最高のデュオ演奏です。この組み合わせは、何度も書きましたが、オコラの「イラン ペルシアの音楽」と同じです。
トンバクが入る中間部分は拍節のある速いチャハールメズラーブだと思いますが、一つ気になったのは、テヘラーニの左手人差し指。長いリーズ奏法の時に、人差し指が膜面に当っているようには見えないのですが、どうでしょうか。リーズの時は、何があっても左の人差し指が当るように、と教わったものですが(笑)。意外にこの指を当てるのが難しいのですが、巨匠テヘラーニですから、アンサンブル用の指使いで(音量を調節して?)叩いているのかも知れません。

Jalil Shahnaz - Jashn Honar Shiraz

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2012年5月14日 (月)

シャヒーディー、パイヴァール、エスマイリー他のライヴ

数年前にも上げたかも知れませんが、昨日のエスマイリーのビデオの主要部分もありましたので、2本上げておきます。何度見ても最高の演奏ですので。
中心はウード弾き語りのアブドルワハブ・シャヒーディーですが、日本ではサントゥールのファラマルズ・パイヴァールが一番よく知られていると思います。曲目はオコラの例の「ペルシアの音楽 Musique Persane」の一曲目と同じNegah Garm To。シャヒーディー自作のマーフール旋法の名曲です。(この辺りのことも当ブログ初期に書いたような気がします)
2本目はパイヴァールとエスマイリーのデュオ。シュール旋法のチャハールメズラーブです。テヘラーニ亡き後の名コンビで、90年代にPars Videoからこのデュオの記念盤Yaadegariが出ていました。今日の映像の20年余り後になると思います。パイヴァールも亡くなった今ではもう見ることは出来なくなりました。
今日ウィキペディアでシャヒーディーの生年を初めて知りましたが、今年で98歳ということになるようです。ウードではなくバルバット奏者となっていました。因みに、オコラ盤のトンバク奏者はホセイン・テヘラーニでした。

Abdolvahab Shahidi

4Mezrab Shoor Maestro Payvar

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2012年5月13日 (日)

Mohammad Esmaili Tombak

さて、次には何をアップしようかと少々困惑する程、モルタザヴィの演奏は究極の超絶技巧でした。しかし、ペルシア音楽自体とは乖離してきているのかも知れないようにも思いました。今日はもっとペルシア音楽の伝統と繋がってくる演奏を上げることにします。この映像は、名手モハンマド・エスマイリのトンバク独奏で、ウード弾き語りのアブドゥルワハブ・シャヒーディーのステージ(おそらく70年代)の中の一こまでした。この映像はビデオがありました。エスマイリーは、ホセイン・テヘラーニの後、パイヴァールの伴奏も担当していた人です。彼は今も現役なのかどうか、不明ですが、もうかなり高齢なのではと思われます。

Mohammad Esmaili Tombak ; Persian Goblet Drum

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2012年5月11日 (金)

Mohammad Reza Mortazaviの古典伴奏

驚異的なトンバク独奏を聞かせるモハンマド・レザ・モルタザヴィが、オーソドックスなペルシア古典の伴奏をしている映像も、いくつかありました。1本目ではトンバクが主張し過ぎかなとも思われますが(笑) 音色はトンの音が伸びないからかも知れませんが、アフガンのゼルバガリに似て聞こえてきます。乾いた短い低音がそっくりです。2本目は、しっとりした曲調での伴奏。こんなスローな曲の伴奏は意外性もあり(笑)、なかなか新鮮です。
彼の名前は、前半はシャジャリアン、後半はヴァイオリニストのモルタザヴィを思い出させ、名前だけでもペルシア音楽ファンにとってはかなり印象的だと思います。ペラングの音程変化、ハガネのように強力なリーズは彼独自で、激しく目を惹きつけるものがあります。

Tar Ostad shahram mirjalali (Mir tar) tombak Ostad mohammad reza mortazavi

Nariman Hodjati & Mohammad Reza Mortazavi

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2012年5月10日 (木)

Mohammad Reza Mortazaviの超絶技巧

所用で2日ブログを書けませんでした。来週の18~20日もお休みする予定で、これまでで一番休みの多い月になりそうです。m(_ _)m
イランの代表的な打楽器トンバク関係を見ていましたが、今日のモハンマド・レザ・モルタザヴィという人の超絶技巧は、昨秋頃初めて知って非常に驚きました。これ程革新的なトンバク演奏をやっている人は余り記憶がありません。ペルシア音楽と言うよりも、ラテンのコンガやボンゴを聴いているような感じがありますが。トンバクのアブストラクトなプレイに対して、ダフの方はイランの伝統的なリズムに聞こえます。彼がオーソドックスなペルシア古典の伴奏をしている映像があったら見てみたいものです。

Mohammad Reza Mortazavi محمدرضا مرتضوی Green Hands (part 1 from 2)

Mohammad Reza Mortazavi محمدرضا مرتضوی Green Hands (part 2 from 2)

Mohammad Mortazavi - Philharmonie Berlin --Balal Balal

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2012年5月 7日 (月)

シェミラーニ親子

トンバクでは、これまでホセイン・テヘラーニやバフマン・ラジャビなどを何度か取り上げましたが、テヘラーニの弟子筋の一人、ジャムシド・シェミラーニと彼の二人の息子、ビジャンとケイヴァンについてはほとんど書いてなかったかも知れません。息子二人はここ10年余り八面六臂の活躍を展開し、ここにも出てたかと驚くこともしばしば。それ程トンバクと言う楽器は適応性が高いのだろうと思います。何となく日本の音楽にも合いそうな気がしていますが(少し和太鼓に音色が似ています)、まだそちら方面は見たことはありません。
つい最近ではビジャンの参加するオネイラというグループで、イラン~バルカン~南仏の入り混じったサウンドの中に出てきて、面白く聞きました。今日はまずシェミラーニ親子のトンバク・トリオをアップしておきましょう。そして2本目はオネイラの映像です。

Trio Chemirani

OnEira - To fileman

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