ルーマニア

2016年12月12日 (月)

正教の典礼歌 ギリシア、ロシア、ルーマニア、レバノン

ラジオの36回目の報告をする曜日ですが、立て込み作業や忘年会等でブログが飛んだり、短くなったりしがちなので、正教関係をもう少しアップしておきます。絶美の映像を拾ってみました。東方教会の音楽では、ドローンの上に響き渡る男声の荘厳さからギリシア正教の男声合唱が一番と思っていましたが、深遠なロシア正教の混声合唱も素晴らしく美しくて、多少ロシア語が分かるので、テキストとつき合わせてみたくなりました。ドストエフスキーやタルコフスキーの作品の秘密もこんな中にもあるのかも知れません。ルーマニア正教の典礼も礼拝の風景からして非常に美しく驚きました。レバノンは、ファイルーズやケイルーズで聞いたのと似ていて、やはりアラビア語で歌われています。アルメニアやグルジアの正教音楽までは今回追えませんでしたので、またいつか取り上げたいと思います。

ΑΣΜΑΤΙΚΟΝ - GREEK ORTHODOX CHANT

Russian Orthodox Choir Chanting Choral Vocal Top 10 Collection

Beautiful Romanian Orthodox Divine Liturgy.

Byzantine Christmas Hymns in Arabic: Mount Lebanon Choir (Lebanon)

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2015年10月28日 (水)

マルシャンと東欧音楽

ブルターニュの歌手エリック・マルシャンは、そう言えば特別に東欧の音楽に目が向いている人だったと思い出しました。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがまだ一般に大ブレイクする前の93年に、同じルーマニアの別なタラフであるTaraf de Caransebesとの共演盤をSilexから出していました。彼の中で東欧音楽がどういう位置づけにあったのかは、よく分りませんが、ブルターニュ音楽と深い所で共鳴してのことだろうと思います。ライブ映像もありました! この人、大分お年かと思ったら、まだ60でした。オコラ盤が出た90年は、まだ30台半ばだったのですね!
明日ですが、前と同じく地元のラジオ局ラヂオバリバリに20時から出るため、ブログはお休みすると思いますm(_ _)m サイマルやTuneinなら今治以外でも聞けますので、宜しければ是非お聞き下さい。

Erik Marchand et le Taraf de Caransebes "Marv eo ma mestrez"

Éric Marchand et le taraf de Carancebes (Huy 2002)

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2012年3月 2日 (金)

Rustem違い イラン ウイグル

ルステムと言うのは、ルーマニアの基本的な舞曲の一つでしょうか。演奏者によってはタラフのように極めて刺激的になる曲です。タラフの場合、元はハチロク(8分の6拍子)のところ、猛スピードで演奏することで緊迫感の強い5拍子に近づこうとするような意志も感じましたが(笑)
さて、このRustemという曲をyoutubeで検索すると・・・、結構他の国の映像も見つかります。勿論直接の関係等はないと思いますが。イランのエレキ独奏はイラン音楽らしくハチロクです。ここはルーマニアの場合と似ています。2本目のウイグル美女が踊っている映像では、ルステムというのは踊り子の名前でしょうか? そして3本目では、ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブルが、何とルーマニアのルステムを演奏。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのコピーと言って良い演奏でしょう。このアンサンブルの中にはウイグル人もいました。(この映像にはいなさそうですが) 英文解説には興味深い記述が見えますが、コメントには RUSTEM is not a Gypsy piece of music.It is an old folkloric theme,mostly South Romanian but also found In Bulgaria and historical Macedonia.It traces down to ancient Thracians. What made you think it is Gypsy?Just because Gypsy performers play rustem?Anyone can play it...のように反論がありました。確かにこちらが正しいでしょうね。昨日ロマ以外のルステム別バージョンを色々上げましたので、併せてご覧下さい。
このキーワード辺りをきっかけに、次どこへ飛ぶか模索中です。ルーマニアの後は、まだ決めてませんでしたから(笑)

Irani.Qelender C&Guitar Rustem Quliyev.muzik

Rustem - Xeliringde Oynayli ( Uyghur Music )

Silk Road Project: Rustem

The sweet and seductive violin solo in "Rustem" gives a glimpse of a musical culture that is uniquely global while also rooted in local tradition. The music of the Roma reflects the rich musical cross-pollination of a borderless people, with seamless meshing of local instruments, musical languages and styles. Originally from North Central India, the nomadic Roma migrated to Persia and Europe around 300 B.C.E. They eventually settled in Wallachia and Moldavia (present-day Romania), but suffered savage persecution until the mid-19th century. Europeans mistook the Roma for Egyptians and coined the term "gypsies" in the 15th century. Today the Roma diaspora can be found on almost every continent.

This Roma piece from Romania, "Rustem," was arranged for the Silk Road Project by Ljova and is dedicated to Marty Peretz and Anne Peretz with deep appreciation and thanks.

For more on the Silk Road Ensemble and the Silk Road Project, visit
http://www.silkroadproject.org

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2012年3月 1日 (木)

タラフとオルテニアのRustem

先月15日にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの演奏でアップしましたルステムという曲ですが、タラフだけの曲ではなく、オルテニアの踊りとしてもyoutubeがアップされていますので、一緒に上げて見比べてみましょう。タラフの演奏でも、いつもフレージングが固定しているわけでないのは、1,2本目で分ります。3本目のオルテニアのルステムでは、Asymmetric(非対称の)という形容が見えますから、変拍子か?とも思いますが、よく聞いてみると5拍打った後、1拍休みが入るようですから、8分の6拍子と取れそうに思います。5つの拍を強く打つリズムとベースに特徴があります。その上でメロディはバリエーション豊かに演じられるようです。
この曲はタラフのアルバムではクラムドからの3枚目「Dumbala Dumba」に入っていましたが、曲解説がないので、詳細は不明のままなのが残念です。しかし、こうして並べてみると、演奏者と所変わっても同じ舞曲であることがはっきりと分ります。ルステムはザンフィルの例のエレクト盤にも入っていました。昨日の一本目にもルステムの部分が含まれていたようです。

Taraf De Haidouks - Rustem si suite

Taraf de Haidouks - Rustem

Rustem oltenesc / Asymmetric dance from Oltenia

RUSTEMUL V ''RUSTEM OLTENESC''

RUSTEMUL IV ''RUSTEM'' Romanian Braul Type Folk Dance

これは少し違うタイプに聞こえるルステムで、地方はオルテニアではないのでは? 地方によっては上記の特徴も曖昧になるのでしょうか。

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2012年2月29日 (水)

ザンフィルのオルテニア・ナンバー

続いて、70年代頃までパンフルートの代名詞的存在だったゲオルゲ・ザンフィルと彼の楽団の演奏で、オルテニアの曲を見てみましょう。(80年代からでしょうか、「ジョルジュ」とフランス名を名乗るようになってからルーマニア音楽から離れていたように思いますが) 彼もムンテニア側の出身ですが、オルテニアの音楽の演奏はとりわけ素晴らしいように思います。ツィンバロムのトニ・イオルダッケとか、当時の名手の名前が見えます。(彼は確か80年前後に芥川也寸志&黒柳徹子のクラシック番組にゲストで出たように思いますが) 特にタラフ以降でしょうか、ムンテニアの方に注目が集まっているようにも思いますが、こうして聞くと、オルテニアのドイナなどは「ドイナの中のドイナでは」と思ったりもします。クレズマーにも取り込まれたドイナの雛形がはっきり見えます。3本目には、おまけでザンフィルのチョカリーア(ひばり)をどうぞ。

Suita Olteneasca - Zamfir and his ensemble in concert - Paris

Gheorghe Zamfir - Nai (Panpipe)
Ion Laceanu - Fluier (Shepherd-pipe)
Toni Iordache - Tambal (Cymbalum)
Mihai Tudor - Contrabas (Contrebass)
Cornel Niculescu - Vioara (Violon)
Ion Milu - Taragot

Doina Olteanului, Hora Lautareasca - Zamfir and his ensemble in concert - Paris

Toni Iordache (cymbalum) plays "Doina Olteanului" in authentic Oltenian style and Hora Lautareasca (Hora din Bildana, village at 30km from Bucharest, where Toni Iordache was born),variations on a ritualic dance on the second day of marriage (Friday)

Gheorghe Zamfir - Nai ( Panpipe)
Toni Iordache - Tambal (Cymbalum)
Mihai Tudor - Contrabas (Contrebass)
Cornel Niculescu - Vioara ( Violon)
Ion Laceanu - Fluier (Shepherd's Pipe)
Ion Milu - Taragot

Gheorghe Zamfir, Ciocarlia

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2012年2月28日 (火)

オルテニア音楽

オスマン・トルコやブルガリアの文化の浸透したドブロジャも興味深い土地ですが、ワラキア巡りの途中でしたので、西ワラキアとも呼べそうなオルテニアに視点を戻します。オルテニアと言えば、ザンフィルのエレクト盤(70年代にビクターから国内LPもありました)の一曲目をオルテニアの音楽が飾っていて、その背景を少しでも当たってみたいというのが個人的に動機としてあります。その曲は非常に速いテンポで演奏されていました。ムンテニアの音楽との差は小さいと思いますが、強いて言えば極度に速いテンポかも知れません。ドイナもこの地で盛んですが、いかにもドイナらしい深い哀しみの表情が印象的です。
オルテニアの音源ですが、VDE-Galloから近年2枚出ていて、いずれもオルテニア(ゴルジュ県とドルジュ県)の録音でした。ルーマニアの音楽の中では比較的マイナーに思えるこの地方に光を当てているのは、ルーマニアの民族音楽を研究していた民族音楽学者Constantin Brailouの志を継いでいるこのレーベルならではでしょう。彼 が1944 年にジュネーヴに設立した、フィールド・レコーディングのアーカイブ機関の音源をリリースしてきたのが、スイスのVDE-Galloでした。このレーベル初期のルーマニアの古い録音の3枚組(ワラキア、モルドヴァ、トランシルヴァニア)も素晴らしいセットでした。

Cântec oltenesc / Song from Oltenia

Doină oltenească / Song from Oltenia

Doină oltenească / Song from Oltenia

Doina Oltului / Olt river song

Doină / Song from Oltenia

Romanian Traditional Dance - Oltenia

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2012年2月27日 (月)

CernaとCirnaの違い ドブロジャ

昨日はcomuna Cernaの動画を3,4本目に上げましたが、後でパート1を最後まで見ていてcomuna CernaとComuna Cirnaは別な場所だと分りました。そっくりなので紛らわしいですが、チェルナの方はドブロジャ地方北部(ドナウ河口近くの黒海沿海部)でした。コムナ・チルナの方は確かにオルテニア南部ですが、さすがにこの場所のyoutubeはなかったようです。オルテニアにここまでトルコ的な音楽があるかな?と思いましたが、やはり違っていました。
今日はパート3を上げておきましたが、タンブーラはもちろん、子供達の踊りではルーマニアとトルコの要素が混在して見えます。ドブロジャでは、このようにとても同じルーマニアとは思えないほど、トルコ~バルカン的文化が顔を覗かせています。

Prezentare comuna Cerna partea 3

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2012年2月26日 (日)

鉄門からオルテニア南部にかけて

前から少し調べてみたいと思っていたのが、西部の鉄門の辺りでした。鉄門はドナウ川がカルパチア山系を横切る所にある長い渓谷で、景勝地として知られています。DANUBE CANYON という異名?も見えます。youtubeもかなり見つかりました。写真ではウィキペディアにアイアン・ゲートの絶景が出ていました。ルーマニアのドナウ川流域では、何年か前に河口あたりのドブロジャの方は取り上げたことがありました。今日は鉄門からオルテニア南部にかけてグーグル・マップを見ていたら、不思議な地形の場所を発見。実にそそられる地形です(笑) それはドナウ川が一部分岐して湖になったような箇所のComuna Cirna辺りの場所でしたが、youtubeでComuna Cirnaと検索したところ、オスマン時代以来とおぼしき長棹弦楽器弾き語りも出てきました。こういう発見があるから、youtubeは面白いです。ブカレスト辺りとは全く対照的な、鄙びた風景と素朴な人々の暮らしが垣間見えます。この辺りはオルテニアのドルジュ県に入るようですが、この県の6%ほどの地域はオルテニア・サハラと呼ばれる砂漠地帯だそうで。またまた驚きました(笑) youtubeにもそういう荒涼とした風景が出てきます。ドナウの対岸はブルガリアになります。

Lower Danube / Iron gate

DANUBE CANYON (SERBIA - ROMANIA) 1/9

Prezentare comuna Cerna partea 2

Prezentare comuna Cerna partea 1

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2012年2月24日 (金)

カルパチアン・ホルン

ずっとルーマニアのラウタルの音楽を見てきましたが、ちょっと気分を変えて、山地の方の音楽です。音楽と言うより、音具でしょうか。
アラン・ローマックス・コレクションのルーマニア編でジャケットを飾っていた通り、アルペン・ホルンに似た管楽器が、カルパチアやトランシルヴァニアでも吹かれてきたようです。カルパチアやトランシルヴァニアと言えば、ドラキュラの影響でしょうか、「ヨーロッパの辺境」のイメージが強かったと思いますが、地図で見てみるとアルプスとカルパチアは、日本で言えば東北と九州ほどの距離。同種の楽器があっても不思議ではありません。こういう楽器があると何かホッとするのは私だけでしょうか(笑)
それと、この楽器の発する倍音は、スロヴァキアのフヤラを思い出させる部分もあります。更には南アのブブゼラとか、ユダヤのショファル、日本の法螺貝も、倍音豊かなことだけでなく、本来は交信道具であったであろう点では共通していると言えるかも。飄逸な快音が心のモヤモヤ?を吹き飛ばしてくれます。では、オーストラリア・アボリジニーのディジリドゥーはどうでしょうか?(笑)
3本目はアルペン・ホルンです。比較のために。

Şipotul - Zdârnâita în doi - Rogojana / Suite of carpathianhorns tunes

Bucium / Moldavian carpathianhorn tune

Alpine Horn Band

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2012年2月23日 (木)

Grigoras Dinicu - Ciocarlia

ディニクのチョカリーア(ひばり)は何年か前にもアップしたように思いますが、素晴らしい貴重映像ですので、再度上げておきましょう。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスだけでなく、ザンフィルのようなパンフルート(ナイ)奏者まで、ルーマニアのラウタルで、この曲を演奏しない人はいないのでは?と思われる名曲中の名曲です。しかし、この曲がグリゴラシュ・ディニクによって書かれた事は、意外に知られていないように思います。ディニクと言えば、どちらかと言えばヴァイオリンの難曲として有名なホラ・スタッカートで有名でしょう。ディニク~ハイフェッツ編曲という風に呼び馴らされています。
2本目は昨日のイオン・ドラゴイのおまけとして。パンフルートの名手ラドゥ・シミオンの楽団に途中から豪快にソロで参入。こうして並べるとディニク直系のようにも見えてきます。バグパイプの妙技、コントラバス奏者の技にも驚きました。往年の楽士のレベルの高さに驚嘆する一本です。

Grigoras Dinicu - Ciocarlia

Formatia Radu Simion, Ion Dragoi, Ion Laceanu - Potpuriu

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