ファリャの「アトランティーダ」
大変な事実が判明しましたので、今日はそのことについて書いておきます。今週の放送でマルシュナーのオペラ「吸血鬼」としてかけた音源ですが、結論から言いますと、スペイン近代の作曲家マヌエル・デ・ファリャのカンタータ「アトランティーダ」という曲でした。今日の動画を見て分かりました。MemoriesのCDには、ライナーノーツ、ジャケット、CDの盤面の全てがマルシュナーのオペラ「吸血鬼」と表示されていました。88年に業界に入って37年程レコード屋をやっていますが、中身の音楽とクレジットが全く違っていたのは、これまでで確か2回目くらいです。同じMemoriesからファリャの「アトランティーダ」も出ていたようですので、レーベル側で音楽を間違えて入れてしまったものと思われます。私がこの盤を手に入れたのは、25年前後前だったと思いますが、私のものだけが間違っていたのか、その時のプレス分全て間違っていたのか不明です。取り扱っていた取引先は廃業してしまったので、返品も今となっては不可です。どちらもマイナーな曲ですから、クレジットや歌詞と音楽が合わなくても、CDプレイヤーにかけて鳴っている音楽を「吸血鬼」として聞いてしまった人が多かったのではと推測します。実際このファリャの曲の方が「吸血鬼」を連想してしまったのは事実です(笑) あの序曲の不気味な半音階進行とティンパニの音の連打が、どうしてアトランティスなのか、これが気になってきました。月曜に上げた正しいマルシュナーのオペラ「吸血鬼」をYouTubeで再生してみましたが、その音楽からは確かにシューマンなどのロマン派と繋がる部分は感じても、怖さはほとんどありませんでした。ファリャは「三角帽子」とか「恋は魔術師」を中心に色々聞きましたが、これは全く毛色の違う曲調です。PCに入れてファリャの曲が表示された時点で調べるべきでした。PCに出てくる曲名と鳴っている音楽が違うケースもよくあることですので、見過ごしていました。オペラの海賊盤レーベルには多いことです。以下アトランティーダについてのウィキペディアの解説です。
『アトランティーダ、モセン・ハシント・ベルダゲールの詩に基づく序曲と3部からなる舞台カンタータ』(西: Atlántida, Cantata escénica en un prólogo y 3 partes sobre el poema de Mosén Jacinto Verdaguer )は、スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャが晩年に手がけたカタルーニャ語によるカンタータ。ジャシン・バルダゲー(1845年-1902年)の同名の叙事詩に基づいている。1946年のファリャの死(1946年)によって未完のまま終わったが、弟子のエルネスト・アルフテルによって補筆が行われ1960年に完成、その後1976年に改訂版が作られた。
あらすじ
アトランティス大陸の伝説、ヘラクレスの神話、コロンブスによる新大陸発見のエピソードなどがキリスト教的世界観のもと結びつけられている。
「まだジブラルタルの山々によって地中海と大西洋が隔てられていた時代、大西洋には神の恩寵を受けた国アトランティスが栄えていたが、その民は堕落してしまっていた。神意を受けたヘラクレス(アルシデス)はジブラルタルの山を破壊し、地中海の水をあふれさせてアトランティスを海底に沈めた。こうしてできた海峡に立つ2本の柱に、ヘラクレスは「この先を超えてはならぬ(ノン・プルス・ウルトラ)」の文字を刻んだ。若い頃にこの伝説を聞いたコロンブスは、イサベル女王の援助を受け、大西洋の彼方の新しい国を見つけるべく出帆する。」
Manuel de Falla "Atlántida"


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