スペイン

2009年4月 4日 (土)

ジョルディ・サヴァールのスペイン・ルネサンス音楽

今日はまたまた時間がなくなりました(^^; ジョルディ・サヴァールの演奏、他にもかなりビデオがありますので、セファルディー音楽以外も少しアップしておきます。この人はイスパヴォックスから出ていたスペイン古楽集成に出ていました。また、先日スカルラッティの時にアップしようかなと思っていたチェンバロ奏者ラファエル・プヤーナとの出会いが、彼を古楽に向かわせたそうです。(何という奇遇という気がします) 以下のビデオは、レコンキスタより後の音楽ですが、中世アンダルス音楽の残影が聞こえるようにも思います。アラウホとディエゴ・オルティスの曲をアップしておきます。

Arrauxo: Glosas sobre todo el mundo en general / Jordi Savall

フランシスコ・コレア・デ・アラウホ Francisco Correa de Arrauxo (1576 - 1654).の作品。ヴィオール、リュート、ハープ

Diego Ortiz: Recercadas & Anonymous Tarantela / Arianna Savall

ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の音を、通奏低音のひとつではなくソロ楽器として聞いたのは、イスパヴォックスから出ていた「スペイン古楽集成」の中の、ジョルディ・サヴァールが弾いたディエゴ・オルティス作曲の『レセルカーダ集』が最初でした。(以上の解説はこちらより)

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2009年3月 9日 (月)

スカルラッティとフラメンコ

トルコ・シリーズの途中ですが、実は最近カタログやその他諸々の準備でビデオを吟味している時間や余裕が余りないので、突然ですが当ブログの母胎、ZeAmiの方で入っている特徴的な新譜のご紹介を一つ。スカルラッティ関係で数日関連ビデオを見る予定です。ロンゴ(あるいはカークパトリック)番号別に一日一曲なんて言うのも乙かと思っておりますが(笑) 以下のCD、出たのは07年ですから少し経っていますが、どんなもんかいな?と周りを嗅いでいる内に日数が経っていました(^^;  (以下母胎HPからのペースト)

Flamencobarocco
D.スカルラッティとフラメンコ~フラメンコ・バロッコ

Marc Loopuyt(G), Catherine Latzarus(Cembalo), Laura Clemente(Flamenco Dancer)

バロック時代にスペインで活躍したナポリ生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の500曲を越えるチェンバロ・ソナタは、現代になってもピアノでも盛んに弾かれ親しまれてきました。私もホロヴィッツやハスキルなどの演奏を長く愛聴した一人ですが、わずか5分前後の曲に盛り込まれたあらゆる斬新な技法と瑞々しい表現にはいつも驚かされます。そんなスカルラッティの鍵盤音楽を聞いていて気付くのが、スペインのファンダンゴなどの民族的なリズムの存在。ソナタ全体の何パーセントかには、明らかにそういうスパニッシュ・リズム(3拍子系)が躍動しています。一方フラメンコが成立したのは、18後半~19世紀前半と言われていますが、スカルラッティの音楽には既にその雛形のリズムが聞き取れると思います。当アルバムは、チェンバロと当時のオリジナル復元ギター(古雅な響きのフラメンコ・ギターです)、フラメンコ・ダンサーによるカスタネットとパルマ(手拍子)による演奏。ギターのMarc Loopuytはウード奏者として仏Budaからのアラブ・アンダルシア音楽等の数枚のアルバムでお馴染みの演奏家でしょう。現在はアゼルバイジャンに住みムガーム音楽に関わっているそうで、仏BudaからCDも出ていました。スカルラッティの鍵盤曲と、彼が耳にしたであろうスペインのリズムを合わせることで、その繋がりを探ろうと言う刺激的な試みの演奏です。

Horowitz - Scarlatti Sonata L23

ウラディーミル・ホロヴィッツの名演(1986年@モスクワ)を一本アップしておきます。ロンゴ23番のソナタです。ファンダンゴではないですが、かすかにスペインらしさも感じられるはず。上記の文中で書いているような、明確にファンダンゴ的なビデオを見つけたら後日アップする予定です。

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2007年9月25日 (火)

鳥の歌

今日はJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を復活させた往年のチェロの巨匠、パブロ・カザルスが晩年に愛奏していた「鳥の歌」です。
祖国スペインのフランコ政権に反対し、母の故郷であるカリブ海のプエルトリコに亡命していた晩年の映像。望郷と平和への祈りの絶唱です。
ピアノ伴奏は再婚した奥さんか?
この映像は以前出ていたDVD収録のものですが、現在は廃盤。

CANT DELS OCELLS

ヨボヨボの95歳の老チェリストが、1971年の国連平和デー記念音楽会でのライヴで語った以下の言葉(英文の箇所)は余りに有名。このライヴの音源もありますが、さすがにyoutubeに同じ映像はなかったです。故・五十嵐一さんはあの「悪魔の詩」の訳者で、筑波大学内で91年に殺害されてしまった当時気鋭のイスラーム学者でした。この本では「鳥の歌」からイランのゾロアスター教の話(鳥葬)に展開していきます。

 (以下 五十嵐一著「音楽の風土」中公新書 より)

「私は、およそ十四年もの間、公開の席で演奏はしておりません。しかし今日は演奏をしてみたい気がします....。曲は私のふるさとカタルーニャ地方の民謡で『鳥の歌』です。この鳥は、高く空を翔び、『平和、平和、平和』と鳴いているのです....」
老人は手を高く差し上げ、あたかも鳥が翔ぶように振りながら、

The Bird sings, Peace, Peace, Peace 

と繰り返した。この老音楽家の名はパブロ・カザルス。

この挨拶の後に続いたチェロの独奏について、私の筆はそれを十分に伝える力がない。そこで響いたのはチェロであってチェロではなかった。天高く翔ける鳥がニューヨークの国連会議場を飛び立って、スペインの空に舞い、そして日本の茶の間にも訪れた。チェロの響きという以上に、音楽そのものを聴いたような感動に打ち震えて、私はテレビの画面に映し出された人々と同じく、涙に溢れていた。
 (中略)
彼の音楽は、イズムとイズムのぶつかり合いの中に生き、一つのイズムが他のイズムを打ち負かすことによる平和しか考えていない多くの人々の遥かに上を抜き、ほとんど絶対の境地での平和を鳴り響かせた。

(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)

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