レスポール、エディット・ピアフ、ヴァイア・コン・ディオス、イスラエル・ゾハル
エレキで有名なレスポールや、シャンソン歌手のエディット・ピアフ、ヴァイア・コン・ディオスまで歌っていたことは、今回調べて初めて知りました。いや、ピアフの歌唱だけは聞いたはずですが、コマネチの床の曲とは気づかず(笑) サニエ・ク・ズルガライはルーマニアの歌で世界に広まった例でしょう。日本で喩えればスキヤキ・ソング(上を向いて歩こう)でしょうか。フランス語タイトルのJohnny tu n'es pas un angeは、「ジョニー、あなたは天使じゃない」ですから、英訳とニュアンスが違います(笑) イスラエル・ゾハルでは見当たらなかったので、イスラエルの名歌手エステル・オファリームの歌唱を上げておきます。(以下放送原稿を再度)
サニエ・ク・ズルガライ(Sanie cu zurgălăi 鐘のあるそり)は、英訳でJohnnie is the boy for meとも呼ばれますが、これはエレキギターのレスポールを開発したレス・ポールとメアリー・フォード夫妻の1953年のカヴァーバージョンのタイトルで、歌詞内容はすっかりオリジナルとは変わっていますが、昨日のマリア・ラタレツの歌唱を元にしているようです。このレスポール版を聞いたシャンソンの大歌手エディット・ピアフがカヴァーし、80年代にはピアフの録音を聞いたヴァイア・コン・ディオスもカヴァーしています。
この歌は、盗作疑惑で作曲者のスタインとレスポールの間で法廷闘争になりましたが、スタインが最終的に勝ったそうです。これが音楽の盗作についての最初の訴訟の1つとされています。その3つの音源を続けておかけします。
<Les Paul & Mary Ford / Johnny is the Boy for Me 2分3秒>
<Édith Piaf / Johnny tu n'es pas un ange 2分11秒>
<Vaya Con Dios / Johnny 2分19秒>
私はルーマニア音楽の音源より先に、イスラエル・ゾハルのクレズマー・クラリネットの演奏で90年頃に偶然聞いた曲でした。タイトルはレスポール版と同じでした。その音源を次におかけします。
<6 Israel Zohar / Nigunim of Gold ~Johnny is the Boy for Me 1分39秒>
Johnny Is The Boy For Me-Sanie cu zurgalai
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