ハンガリー

2017年5月12日 (金)

ビンの踊り、糸つむぎ部屋の夜、三つの跳躍の踊り 他

「エチェル村の結婚式」から、放送でかけられなかったビンの踊り、糸つむぎ部屋の夜、三つの跳躍の踊り、を一挙にアップします。この盤は確か廃盤になったように思います。おまけで、「エチェル村の結婚式」の現在形でしょうか? とても興味深いライブ映像2本もどうぞ。ヴァイオリンをやっている者としては、縦に構えてッガッガと裏打ちで弾くリズム・ヴァイオリン(ヴィオラ?)はもちろん、ソリストのユニークなボウイングからも目が離せません。

Ecseri lakodalmas track 4

ビンの踊りは、頭の上にビンを乗せて踊る踊りで、結婚式の料理を作る手伝いに来ている隣近所のおかみさん達が、お鍋の底を叩くリズムに合わせて頭の上のビンを落とさないようにして輪になって踊る余興的な踊りです。甲高い印象的な音を出す笛は、羊飼いの縦笛のフルヤ(Furulya)です。

Ecseri lakodalmas track 5

糸つむぎ部屋での村の青年や娘たちの民謡風な情景を踊りに綴った舞台の音楽で、その素材は、サボーチ・サツマール県を中心にしたハンガリー東北部の民謡を用いています。

Ecseri lakodalmas track 8

三つの跳躍の踊りは、最も一般的な女性の踊りで、ハンカチを振りながら小さく飛び跳ねて地面を打つ靴の音でリズムを作って踊ります。ドナウ川以東の民謡の宝庫と言われる、南部のカローチャとデッチなどの村々で歌われる有名な民謡が素材になっています。

Ecsédi lakodalmas magazin 1


Ecsédi lakodalmas magazin 2

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2017年5月10日 (水)

Ecseri Lakodalmas

「エチェル村の結婚式」(Ecseri Lakodalmas エチェリ・ラコダルマシュ)の実演映像が結構ありまして、しかも50、60年代のかなり古い映像もあります。いかにこの作品がハンガリー民族音楽において重要な曲であるかの証左ということでしょうか。美しい刺繍を施された民族衣装を眺め、ポントゾーとかのブーツをはいた男性の踊りを見るだけでも、実に楽しく懐かしく思います。
水曜の収録では、ベラルーシ音楽を取り上げました。次回もう一回ベラルーシでやるか、合唱繋がりでバルト三国に回るか考え中です。店にはサブノートを持って行っておりまして、HP作成ソフトはまだ入ってないので、本器を立ち上げずサブでブログアップする場合、トップページの更新は出来ませんが、その点はどうぞご了承くださいm(__)m

Ecseri lakodalmas (1952) - Állami Népi Együttes

MÁNE ECSERI LAKODALMAS 1988 14 Ecseri lakodalmas.avi

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2017年5月 8日 (月)

エチェル村の結婚式

ゼアミdeワールド56回目の放送、日曜夕方に終りました。10日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

前々回に作者不詳のチャールダッシュハ短調という曲をかけまして、ZeAmiブログでこの曲のyoutubeを何本か取り上げました。とても印象的なメランコリックな名旋律だったと思います。
ウクライナの次はベラルーシを予定していますが、その前に今回はチャールダッシュハ短調の入っていた「エチェル村の結婚式」(Ecseri Lakodalmas)を特集してみたいと思います。演奏はハンガリー国立民族アンサンブルで、彼らは1977年頃来日して、その舞台が当時テレビで放映されました。私はTVからカセットに録音しまして、今でも手元にあります。いつもこの番組のオープニングにかけているペルシア音楽の、ほぼ同じパーソネルの盤で初めて聞いたのが79年、その前の1977年に初めてハンガリー音楽を聞いたのがこの「エチェル村の結婚式」という事で、どちらも甲乙付けがたい程とても思い出深い一枚です。この録音は1996年にハンガリーHungarotonからCD化されております。今回はハンガリー音楽やアイヌ音楽の専門家として知られる谷本一之さんの名解説を参考にしながら進めたいと思います。77年リリースのビクターのLP解説を参照しております。
まず一曲目のゾルタン・コダーイ作曲のカーロー民族舞曲からどうぞ。解説は曲が終ってから入れます。

<エチェル村の結婚式~カーロー民族舞曲 6分27秒>
The Kálló Double Dance


この曲は1951年にコダーイがこのアンサンブルのために作曲した曲で、ジプシー楽団の演奏スタイルを念頭におきながら、それを一回り大きくしたアンサンブルと混声合唱のために書かれた舞踊曲です。使われている民謡はコダーイが1938年にハンガリー東部のサボーチ・サツマール県のノジュカーロで収集したもので、曲名はこの地方名から来ています。

次は2曲目に入っている「セークの音楽」です。セークというのは、今はルーマニア領になっているエルデーイ地方のコロジュヴァールに近い村ですが、このトランシルヴァニアのエルデーイ地方というのは、三方を山に囲まれて交通が不便なことが手伝って、最も古く伝統的なハンガリーの民族伝統が豊かに受け継がれている所として知られています。原曲はライタ・ラースローが1940年頃に収集し1954年に出版したセーク・コレクションから選ばれていて、この楽団の音楽監督グヤーシュ・ラースローが編曲を手掛けています。

<エチェル村の結婚式~セークの音楽 6分48秒>
Music from Szék


そして続けて出てくるのが、作者不詳のチャールダッシュハ短調でした。冒頭のメランコリックな旋律と、速い部分での火花を散らすようなジプシー・ヴァイオリンの名人芸が聞き所ですが、先の2曲のような素朴な民族音楽と比べると、その洗練具合がよく分るかと思います。再度かけてみます。

<エチェル村の結婚式~チャールダッシュハ短調 2分44秒>
Csárdás in c-moll


この後、ビンの踊り、糸つむぎ部屋の夜、リストのハンガリー狂詩曲2番(96年のCDではイムレ・チェンキのハンガリーのジプシーの踊り)と続きますが、時間の関係で割愛しまして、その次に入っているのが、自身の楽団を率いて世界的に活躍したジプシーの名ヴァイオリニストで、チャールダッシュの前進の後期ヴェルブンコシュ音楽の代表的作曲家だった19世紀初頭のビハリ・ヤーノシュを偲ぶ「ビハリの想い出」と言う曲です。彼は古い大衆歌曲をヴェルブンコシュの旋律として取り入れた大衆的な作曲家でしたが、ウィーン風なロマンティックな旋律の作曲家でもあったそうです。「ビハリの想い出」の中には彼の作品から5曲が取り上げられています。

<エチェル村の結婚式~ビハリの想い出 4分38秒>
In Memory of Bihari


8曲目には「3つの跳躍の踊り」が入っていますが、こちらも時間の関係で割愛しまして、その次にこのアルバムのラストを飾っているのが、アルバムタイトル曲の「エチェル村の結婚式」です。この曲を聞きながら今回はお別れです。ブダペストに近いエチェル村に伝わる結婚式の風習を基に人生を描いたマロシュ・ルドルフ作曲の創作舞踊の音楽です。ヴェルブンコシュやチャールダッシュなどが鏤められて紙芝居のように出てきます。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<エチェル村の結婚式~エチェル村の結婚式 12分22秒>
Wedding at Ecser

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2017年5月 4日 (木)

ツィゴイネルワイゼンとチャールダッシュ

ツィゴイネルワイゼンについて書くと言いながら、まだでした。スペインの作曲家サラサーテが、何故ハンガリーの民族舞曲チャールダッシュに則った曲を書いたのか、長らく謎だったのですが、19世紀にヨーロッパでチャールダッシュが大流行し、ウィーン宮廷から禁止令まで出る程だったというのを知って、納得しました。ブラームスやシューマンなどが、ハンガリーのジプシー音楽を取り入れながら、それぞれの特色を生かした曲を書いていましたが、サラサーテはヴァイオリンのヴィルトゥオーソらしい非常に技巧的な難曲を書きました。彼の他の作品では、サパテアードのようなスペイン音楽に則った曲がほとんどで、その中でツィゴイネルワイゼンは、突然ハンガリー風ですから、やはり異色です。ハンガリーのジプシー音楽では、猛烈な速弾きはあっても、左手のピチカートまで入れては弾いてなかったと思いますから、その超絶技巧はサラサーテの創作と見て良いように思いますが、どうでしょうか。
サラサーテの楽譜に忠実にジプシーの演奏家が弾いている映像があれば是非見てみたいですが、まずはハンガリーに近いルーマニアの女流ヴァイオリニストRusanda Panfiliの妙技でアップしておきます。タイトルにMelodii Lautarestiとありますが、ルーマニアの職能音楽家ラウタルのことだと思います。

Pablo de Sarasate - Zigeunerweisen Gypsy Airs Melodii Lautaresti

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2017年4月27日 (木)

作者不詳のチャールダッシュ ハ短調

先日の放送でかけました作者不詳のチャールダッシュハ短調と同じメロディを探していましたが、数年前にもアップしたはずなのに、なかなか捜索に手間取りました。イ短調などに転調されていますが、同じメロディです。1本目が、放送でかけた「エチェル村の結婚式」での演奏と同じ録音です。
チャールダッシュは、本当のマジャール(ハンガリー)音楽でも、本当のジプシー音楽でもないとは、よく言われることで、確かにそうなのですが、それでもこのメランコリックな旋律の魅力はいささかも変わらないと思います。

Csárdás in c-moll

a moll csardas , slovakia

Nyári Ernő és Gócza Dávid: a-moll csárdás

Tibor Kalocsai 12 years a-mol csárdás

Tcha Limberger - Gypsy Violin - Am Csardas - Hungarian Viola Style Rhythm

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2017年4月24日 (月)

ハンガリーのチャールダッシュ

ゼアミdeワールド54回目の放送、日曜夕方に終りました。26日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

前回ウクライナ西部のハンガリー系音楽としてチャールダッシュが出てきましたが、先日ラヂバリのパーソナリティTさんとやりとりしていて、チャールダッシュと言うのは、「モンティのチャールダッシュ」のみを指す固有名詞のように思われていて非常に驚いたことがありました。90年代に葉加瀬太郎さん他のクライズラー&カンパニー辺りが弾いてからでしょうか、日本で非常にポピュラーになりまして、チャールダッシュと言うとこのイタリアの作曲家モンティの書いた曲のみを指すように思われ勝ちのようにも思います。ですので、いつかチャールダッシュだけでやりたいと思っておりました。ハンガリーに回ってきたら、また改めて大きく取り上げたいと思いますが、今回はウクライナ音楽めぐりの途中でちょっと寄り道します。
チャールダッシュと言うのは、前回少しお話しましたが、19世紀前半のハンガリー独立戦争の頃に募兵活動の中で生まれた男性の踊りヴェルブンクが基礎になってヴェルブンコシュが生まれ、更にそれが居酒屋(チャールダ)で洗練されてチャールダッシュが生まれたとされています。ゆったりとした哀愁漂うラッサンの部分と、急速なフリスカの部分からなる舞曲で、ハンガリーのジプシー楽団が盛んに演奏し妙技を披露、19世紀にはヨーロッパ中で大流行し、ウィーン宮廷は一時チャールダーシュ禁止の法律を公布したほどだったそうです。そんなムーヴメントの中でドイツの大作曲家ブラームスのハンガリー舞曲や、サラサーテのツィゴイネルワイゼンが生まれています。ハンガリーから遠く離れたスペインの作曲家サラサーテが、何故チャールダッシュを書いたのか?と長年疑問に思っていましたが、そういう背景があったことを後で知りました。
まずは、ブラームスのハンガリー舞曲から有名な第5番と第1番を続けてかけてみましょう。カラヤン指揮ベルリン・フィルの定番です。個人的にはメランコリックな旋律美を極めている1番が、特にチェリビダッケ指揮の名演を聞いてから一番のお気に入りでした。

<ブラームス / ハンガリー舞曲 第5番 2分35秒>
Maxim Vengerov Brahms:Hungarian Dance No.5

現在のトップヴァイオリニストと言われるマキシム・ヴェンゲーロフの演奏。

<ブラームス / ハンガリー舞曲 第1番 2分52秒>
Khatia Buniatishvili, Yuja Wang - Brahms, Hungarian Dance No. 1

最近ホットな二人の女流ピアニストによるピアノ連弾版

第5番の曲自体はケーレル・ベーラのチャールダーシュ "Bartfai emlek" が原曲とされています。私の所属している弦楽合奏団でも5番は既に何度か舞台で弾きましたし、1番も猛練習しましたが、こちらはかなり難しくまだ舞台にはかけられておりません。
ジプシー楽団が演奏してきたチャールダッシュは、それこそ星の数ほどあるようで、ジプシーは通常楽譜に記録しないので、昔のチャールダッシュは忘れられているのかも知れません。ハンガリー舞曲の原曲もおそらく全ては分らないのではと思います。

次に作者不詳のチャールダッシュハ短調をかけてみましょう。こちらも非常に印象的なメランコリックな名旋律だと思います。演奏はハンガリー国立民族アンサンブルで、彼らは1977年頃来日して、その舞台が当時テレビで放映されました。この作者不詳のチャールダッシュは今でも親しまれているようで、youtubeで結構見ることが出来ます。それらはまたZeAmiブログで取り上げたいと思います。

<エチェル村の結婚式~チャールダッシュハ短調 2分44秒>
c-moll csárdás


モンティのチャールダッシュは、CDでは持ってなかったので、ツィゴイネルワイゼンを次にかけてみましょう。この曲も19世紀ヨーロッパでのチャールダッシュ大流行の中で生まれた一曲です。ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝した小林美恵さんのヴァイオリン独奏です。彼女の弾くヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」目当てで入手した盤ですが、ツィゴイネルワイゼンやイザイの曲なども素晴らしい演奏です。

<サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン  小林美恵 8分41秒 抜粋>
Csárdás - Vittorio Monti (Violin & Piano)

ツィゴイネルワイゼンはまた後日にして、放送でかけられなかったモンティのチャールダッシュをどうぞ。

次にライコー・ヤング・ジプシー楽団の演奏で、ハンガリーで一番大きなバラトン湖をテーマにしたイェネー・フバイ作曲の名曲「バラトン湖の波の上で」と言う曲をかけてみましょう。この曲もジプシー楽団がよく取り上げる曲で、チャールダッシュのラッサンの部分に当るような哀愁の名旋律です。ヴァイオリニストとしてのフバイはヴュータンやブラームスから称賛を受け、また彼の室内楽演奏のパートナーであるチェリストのダヴィッド・ポッパーは作曲家としても有名で、チェロの優れた難度の高いエチュードを沢山残していて、私もいくつか取り組んだことがあります。フバイの弟子にはヴァイオリンの巨匠ヨゼフ・シゲティや後に指揮者に転向したユージン・オーマンディがいます。

<チャールダッシュ・ラプソディー~Jeno Hubay / On the wave of the Balaton 6分50秒 抜粋>
Jenö Hubay "Hullámzó Balaton" Scènes de la csárda No.5 - "The waves of Lake Balaton"


では、最後にブラームスのピアノ四重奏曲第1番のラスト、第4楽章を聞きながら今回はお別れです。ジプシー風のロンドとブラームス自身によって銘打たれたこの情熱的な楽章故に、この曲は渋い室内楽の中では人気があります。ピアノがマルタ・アルゲリッチ、ヴァイオリンがギドン・クレーメル、ヴィオラはユーリ・バシュメト、チェロがミッシャ・マイスキーというオールスター級のメンバーが揃った名盤です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<ブラームス / ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章 8分10秒 抜粋>
Brahms - piano quartet no 1 g-minor op 25 - Fauré Quartett

ピアノ四重奏専門の若手実力派、フォーレ四重奏団の演奏で、この曲の全曲。32分位からが第4楽章です。

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2016年6月21日 (火)

ハ短調のチャールダッシュ

昨日のブラームスのハンガリー舞曲第1番の原曲について、コメント欄にこんな書き込みがありました。the original of this is called 'Isteni Csardas'  ( c.1848/59) by Miska Borzo which of course Brahms used, copied and plagiarised
大変興味深いのですが、youtubeなどは出てこないようです。似た雰囲気のチャールダーシュに、77年頃来日したハンガリー国立民族アンサンブルの「エチェル村の結婚式」(洪HungarotonからCD有)に入っていた「ハ短調のチャールダッシュ」(作者不詳)という曲がありました。これは最近もよく演奏されるようで、youtubeがありました。何年か前にも上げたと思いますが、再度。2本目のように、イ短調でも弾かれているようです。これはスロヴァキアのようですが。

c-moll csárdás

a moll csardas , slovakia

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2016年6月20日 (月)

Brahms Hungarian Dance No.1.

今週のラジオでは、ナーゼリーの音楽を予定しておりますが、今日はちょっと寄り道しまして、ハンガリー舞曲です。先日弦楽合奏団で5番を弾いたばかりで、次は1番にもトライしようとしておりますので。前に書いたかどうか分りませんが、ブラームスのハンガリー舞曲の1番は、1980年頃にチェリビダッケの心躍る名演を聞いて以来忘れられない曲です。ブラームスにジプシー音楽を教えたエドゥアルト・レメーニが採譜していたのかどうかが気になる曲で、おそらく19世紀のチャールダッシュの一つではないかと思います。ジプシーは楽譜を残さないので、現代のジプシーには忘れられたチャールダッシュになっているのでしょう。
とても有名になっている「モンティのチャールダッシュ」以外に、星の数ほどの無名のチャールダッシュがありますが、一度耳にしたら心を捉えて離さないメランコリックな旋律美の曲が少なからずあります。よくチャールダッシュは、本当のジプシー音楽(ケレマスキ・ジリやメセラキ・ジリなどの農村ジプシー音楽)でも、本当のマジャール音楽(「飛べよ孔雀よ」のようなアジア的な五音音階の民謡など)でもないと言われますが、だとしてもその音楽としての価値は、いささかも変らないだろうと思います。この映像のオーケストラは、ベーケーシュ地方の団体のようです。本場ハンガリーのノリが感じられる演奏です。(ブラームスの1889年の自作自演録音があることを最近知りました)

Brahms Hungarian Dance No.1.

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2013年10月23日 (水)

バンジャーラの踊り

再度バンジャーラの方も見てみましょう。女性の旋回の入るダンスが非常に特徴的だと思います。テンポをぐいぐい上げる打楽器の煽り方も、いかにもジプシー音楽的と言えるでしょうか。楽器や音楽は違いますが、ハンガリーのチャールダッシュのヴァイオリンを思い出します。3本目に個人的に大好きなチャールダッシュを。スロヴァキアと書いていますが、ハンガリーの作者不詳のチャールダッシュの名曲として知られています。

BANJARA, The gypsies of Rajasthan www.banjaramusic.com

Banjara Dance

a moll csardas , slovakia

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2012年1月29日 (日)

Maramures Jewish Tunes

金曜にはマラマロシュ(マラムレシュ)のユダヤ音楽についてちょっと書きましたが、Maramures Gypsyとyoutube検索したところ、ムジカーシュの「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」のテーマそのものの映像が出てきました。1曲目はこのアルバムの収録曲そのものです。金曜に書いた直後に見つかって非常に驚き、すぐにアップしたかったくらいでした(笑)
正確に言えば、そのアルバムを作るきっかけになったジプシー音楽家自身ではなく、兄弟か家族なのかも知れません。「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」の解説には、教わったジプシー老音楽家の名はGheorghe Covaci(ゲオルゲ・コヴァチと読むはず)と出ていましたが、youtubeの方はNicolae Covaci(ニコラエ・コヴァチ)となっています。彼は1921年生まれと言うことなので、2011年の収録当時、何と90歳という高齢のお爺ちゃんです。音は荒々しく、テクニックにも衰えは見えますが、この節回しは往時のユダヤ音楽家の手をそのまま写しているように思います。伴奏ヴァイオリンには、ディ・ナイェ・カペリエなどの現役クレズマー音楽家が登場しています。
今日はまた最近では特別に驚いた映像でした。

Maramures Jewish Tunes: Jake Shulman-Ment and Nicolae Covaci

Nicolae Covaci of Dragomiresti is the oldest living Maramures folk fiddler. Born in 1921, he has been playing dances since 1929. He is possibly the last of the Gypsy musicians in Maramures to have actually played with Jewish musicians in the years before the holocaust and maintains a wide repetoire of Jewish tunes as well as archaic Maramures fiddle styles. Here he plays a set of Jewish tunes with New York fiddler Jake Shulman-Ment, May 14, 2011.

Jewish tune from Maramureş

Jewish tune from Maramures played by Nicolae Covaci in Dragomireşti in Maramureş and Bob Cohen from Di Naye Kapelye

Jewish tune from Maramureş

Maramures Fiddle: Dragomiresti

Maramures Fiddling: Nicolae Covaci, Dragomiresti

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