ハンガリー

2016年6月21日 (火)

ハ短調のチャールダッシュ

昨日のブラームスのハンガリー舞曲第1番の原曲について、コメント欄にこんな書き込みがありました。the original of this is called 'Isteni Csardas'  ( c.1848/59) by Miska Borzo which of course Brahms used, copied and plagiarised
大変興味深いのですが、youtubeなどは出てこないようです。似た雰囲気のチャールダーシュに、77年頃来日したハンガリー国立民族アンサンブルの「エチェル村の結婚式」(洪HungarotonからCD有)に入っていた「ハ短調のチャールダッシュ」(作者不詳)という曲がありました。これは最近もよく演奏されるようで、youtubeがありました。何年か前にも上げたと思いますが、再度。2本目のように、イ短調でも弾かれているようです。これはスロヴァキアのようですが。

c-moll csárdás

a moll csardas , slovakia

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2016年6月20日 (月)

Brahms Hungarian Dance No.1.

今週のラジオでは、ナーゼリーの音楽を予定しておりますが、今日はちょっと寄り道しまして、ハンガリー舞曲です。先日弦楽合奏団で5番を弾いたばかりで、次は1番にもトライしようとしておりますので。前に書いたかどうか分りませんが、ブラームスのハンガリー舞曲の1番は、1980年頃にチェリビダッケの心躍る名演を聞いて以来忘れられない曲です。ブラームスにジプシー音楽を教えたエドゥアルト・レメーニが採譜していたのかどうかが気になる曲で、おそらく19世紀のチャールダッシュの一つではないかと思います。ジプシーは楽譜を残さないので、現代のジプシーには忘れられたチャールダッシュになっているのでしょう。
とても有名になっている「モンティのチャールダッシュ」以外に、星の数ほどの無名のチャールダッシュがありますが、一度耳にしたら心を捉えて離さないメランコリックな旋律美の曲が少なからずあります。よくチャールダッシュは、本当のジプシー音楽(ケレマスキ・ジリやメセラキ・ジリなどの農村ジプシー音楽)でも、本当のマジャール音楽(「飛べよ孔雀よ」のようなアジア的な五音音階の民謡など)でもないと言われますが、だとしてもその音楽としての価値は、いささかも変らないだろうと思います。この映像のオーケストラは、ベーケーシュ地方の団体のようです。本場ハンガリーのノリが感じられる演奏です。(ブラームスの1889年の自作自演録音があることを最近知りました)

Brahms Hungarian Dance No.1.

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2013年10月23日 (水)

バンジャーラの踊り

再度バンジャーラの方も見てみましょう。女性の旋回の入るダンスが非常に特徴的だと思います。テンポをぐいぐい上げる打楽器の煽り方も、いかにもジプシー音楽的と言えるでしょうか。楽器や音楽は違いますが、ハンガリーのチャールダッシュのヴァイオリンを思い出します。3本目に個人的に大好きなチャールダッシュを。スロヴァキアと書いていますが、ハンガリーの作者不詳のチャールダッシュの名曲として知られています。

BANJARA, The gypsies of Rajasthan www.banjaramusic.com

Banjara Dance

a moll csardas , slovakia

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2012年1月29日 (日)

Maramures Jewish Tunes

金曜にはマラマロシュ(マラムレシュ)のユダヤ音楽についてちょっと書きましたが、Maramures Gypsyとyoutube検索したところ、ムジカーシュの「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」のテーマそのものの映像が出てきました。1曲目はこのアルバムの収録曲そのものです。金曜に書いた直後に見つかって非常に驚き、すぐにアップしたかったくらいでした(笑)
正確に言えば、そのアルバムを作るきっかけになったジプシー音楽家自身ではなく、兄弟か家族なのかも知れません。「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」の解説には、教わったジプシー老音楽家の名はGheorghe Covaci(ゲオルゲ・コヴァチと読むはず)と出ていましたが、youtubeの方はNicolae Covaci(ニコラエ・コヴァチ)となっています。彼は1921年生まれと言うことなので、2011年の収録当時、何と90歳という高齢のお爺ちゃんです。音は荒々しく、テクニックにも衰えは見えますが、この節回しは往時のユダヤ音楽家の手をそのまま写しているように思います。伴奏ヴァイオリンには、ディ・ナイェ・カペリエなどの現役クレズマー音楽家が登場しています。
今日はまた最近では特別に驚いた映像でした。

Maramures Jewish Tunes: Jake Shulman-Ment and Nicolae Covaci

Nicolae Covaci of Dragomiresti is the oldest living Maramures folk fiddler. Born in 1921, he has been playing dances since 1929. He is possibly the last of the Gypsy musicians in Maramures to have actually played with Jewish musicians in the years before the holocaust and maintains a wide repetoire of Jewish tunes as well as archaic Maramures fiddle styles. Here he plays a set of Jewish tunes with New York fiddler Jake Shulman-Ment, May 14, 2011.

Jewish tune from Maramureş

Jewish tune from Maramures played by Nicolae Covaci in Dragomireşti in Maramureş and Bob Cohen from Di Naye Kapelye

Jewish tune from Maramureş

Maramures Fiddle: Dragomiresti

Maramures Fiddling: Nicolae Covaci, Dragomiresti

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2012年1月27日 (金)

マラマロシュの楽士達

前にマラムレシュを取り上げたのは、確かムジカーシュのマラマロシュについて書いた時でした。「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」と言う副題を持ったこのハンニバルからの名盤は、数あるクレズマー・アルバムの中で一際光る一枚でした。
マラマロシュとは、マラムレシュのハンガリー語での呼称。そのアルバム副題通り、ホロコーストでユダヤ人楽士はいなくなってしまった訳ですが、一緒に活動していたロマの楽士がユダヤ人たちのレパートリーを覚えていて、ムジカーシュとマルタ・セバスチャンによって復活蘇演されたのでした。彼の地に魅せられ頻繁に足を運ばれている、みやこうせいさんの「森のかなたのミューズたち」によると、今でもロマの楽士達はマラムレシュの村々にいるそうです。
今日の一本目のyoutubeは、その「マラマロシュ」に入っていた曲とかなり似た調子の曲です。ロマの楽士ではないと思いますが。(この地方の盃を逆さにしたような男性の帽子が独特です)この映像は前にもアップしていたかも知れません。ギターの弾き方が独特ですが、ロシアの方でも寝かせて弾いていたのを見たことがあります。

INSTRUMENTALA, INVARTITA DE MARAMURES - FLORENTINA SI PETRE GIURGI

Cornelia si Lupu Rednic - Care frunza pica jos

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2012年1月25日 (水)

トランシルヴァニア(エルデーイ)の踊り

しかし、こう寒いと体も頭も思うように動いてくれません(笑) 現在の気温は2度。早朝は間違いなく零下でしょう。北国はこんなものではないようですが、南国の者には結構こたえます。寒くてやってられませんので、こんな時は少しでも暖まりそうな映像と言う事で、踊り関係(笑)
カーロシュ・ゾルタン関係でチャールダーシュの古い映像(1本目)を見つけ、続いて素晴らしいダンスものが幾つか出てきました。2本目は23分を余って色々楽しめますが、冒頭ではバルトークの名曲「6つのルーマニア民族舞曲」の棒の踊りを思い出しました。曲は違いますが、タイプとしては同じでは? 大分前にも触れましたが、この曲には「ルーマニア」と入っていますが、エルデーイのマジャール系の音楽になると思います。「6つのルーマニア民族舞曲」の1曲目は昔から個人的に特に好きな曲ですが、採譜地がMezőszabadとありました。こちらもやはりエルデーイの地名でした。名ヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングの映像がありましたので、4本目に。
3本目では前半の女性の掛け声を聞いて、アグネス・ヘルツク&ヘゲドゥーシュのBuda盤「ハンガリー農村の音楽」に出てきた曲の原曲かも?と思いましたが、どうでしょうか。

Apátfalvi csárdás..mpg

Archiv felvétel hang nélkül. a zene csak "aláfestés" Bonchidai csárdás.Kallos Zoltán gyüjtése.

Magyar néptáncok..wmv

Torockó, Várfalvai és a Magyarlapádi népi együttesek, 2010

Béla Bartók Rumanian folk Dances

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2012年1月24日 (火)

Kallos Zoltan gyüjtese

一昨日がカーロシュ・ゾルタンの最近の歌唱、昨日は各地の民謡でした。今日は彼の録音した音源とイメージ映像らしきコレクションが見つかりましたので少しまとめて上げておきましょう。これぞエルデーイの心と言えそうな、往年の生々しい民謡や器楽の素晴らしさは言わずもがなですが、モノクロ中心の映像がまた実にマッチしていて興味深いです。歌の内容を知ってないとマッチング出来ない映像では、とさえ思いますが。
gyüjtéseというのは、翻訳では「集合」と出てきましたが、ここでは「集成」か「アーカイヴ」のような意味合いではないでしょうか。こんな豊穣な時期を知っている彼だからこそ、あのような歌唱(昨日、一昨日のような)が出来たのでしょう。

Tóth István négyese v . magyarja.

Szegény Szabó Erzsi

Tegnap a Gyimesbe jártam

Szatmár felöl..

Ha kél az ég szép hajnala

Erdélyi sirkövek..mpg

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2012年1月23日 (月)

GyimesやMezoseg等の民謡

他にもカーロシュ・ゾルタンの映像が色々上がっていて、トランシルヴァニア各地の音楽をエクレーシュ・エジュッテシュと演奏しています。それらの中から幾つか上げておきましょう。吸血鬼伝説のメッカと言うことを忘れてしまいそうな、素朴で渋い歌の数々。GyimesやMezőségなど、これまでに取り上げた地方名が見えます。völgyiと付いているので、ジメシュそのものではないのかも知れませんが。

Gyimesvölgyi szerelmi dalok Kallós Zoltán és az Ökrös együttes

Mezőségi kontyoló dalok Kallós Zoltán és az Ökrös együttes

Bonchidai menyasszonykísérő Kallós Zoltán és az Ökrös együttes

Szilágysági katonadalok Kallós Zoltán és az Ökrös együttes

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2012年1月22日 (日)

Kallos Zoltanの歌声

そろそろルーマニアの方に移ろうかと思いますが、これまで余り取り上げてなかった北部のマラムレシュや南部のワラキア中心で行きたいと思います。その前に再びエルデーイ(現ルーマニア領のトランシルヴァニア)のハンガリー系音楽になりますが、大御所カーロシュ・ゾルタンで探したら色々出てきましたので、今日はそちらを。
カーロシュ・ゾルタンはトランシルヴァニア在住の有名なハンガリー人民族音楽学者で、彼が調査したエルデーイ音楽の記録はハンガリーのFonoからシリーズで出ています。youtubeでは、エルデーイの語り部達の演奏を記録してきたゾルタン氏本人の貫禄ある渋い歌声が聞けます。いずれも今日初めて見ましたが、これは嬉しい映像の数々です! 一本目はムジカーシュ、二本目はテーカとの共演。3本目は車椅子に乗っての登場。もう大分ご高齢ですから。。

Bújdosónóta

Kallós Zoltán-Téka Együttes: Mezőségi muzsika

Kallós Zoltán: Addig megyek míg a szememmel látok..., Udvaromon aranyvályú, aranykút...

Hallod e te szelidecske.wmv Kallós Zoltán

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2012年1月20日 (金)

チェレミスとチュヴァシの歌

昨日は風邪っぽくてブログはお休みしましたm(_ _)m あるいは花粉の飛び始めという説もあるようです。
ボグナール・シルヴィアの例のアルバム、ディティーズには、ハンガリーの民謡に混じって、ハンガリー語と同じウラル語族のチェレミス語(マリ語)や、テュルク系のチュバシ語による歌が入っていて、異彩を放っていました。幾つか映像が見つかりましたので、それらを上げておきましょう。
チェレミスの民謡のウラル系の歌らしい大らかな感じと独特の音の動き、チュヴァシのテュルクらしい5音音階などが、現代ハンガリーの歌姫によって歌われる不思議。日本で喩えるなら、民謡歌手が北方諸民族(アイヌやギリヤークなど)の歌やモンゴルのオルティンドーに挑戦するようなものでしょうか?
タイトル通りヴォルガの波を歌で表したようなチュヴァシの民謡「Ádil hullám」は、中国の歌辺りと聞き紛うようでもあり、チェレミスの民謡「Te kisleány」は西洋でも東洋でもない中間地帯のとらえどころのないような雰囲気が漂っています。2曲とも08年のDittiesから。

Bognár Szilvia - Te kisleány / Little Girl

Bognár Szilvia - Ádil hullám / The waves of Volga

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