コーカサス (カフカス)

2024年1月 4日 (木)

Trio Mandili - Hey sokoły! (Polish folk song)

あけましておめでとうございます、と言うのも憚られるようなお正月になりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。元旦には「春の海」のソロパートをヴァイオリンで練習し、楽器をケースに収めた直後に、TVから能登の地震の警報。まさかと思いました。北陸・新潟にもゼアミのお客様はたくさんいらっしゃいました。皆様のご無事をお祈りしております。
せめて動画は爽やかに、先日ジョージア(グルジア)のトリオ・マンディリを久々に見ていて出てきたポーランド民謡の映像を上げておきます。東欧系ユダヤの後は、スロヴァキア、モラヴィア、チェコ、ポーランドと北上する予定です。先日告知しました通り、年末年始でスタジオがお休みですので、今週は私の番組もありません。新年の初回は7日になりますが、店は今日から開けております。

Trio Mandili - Hey sokoły! (Polish folk song)

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2023年12月28日 (木)

トリオ・マンディリによる詩篇唱

昨日上げた「アラム語による詩篇唱」を歌っていたFather Seraphim は、ジョージア(グルジア)に住むアッシリア系キリスト教徒だそうです。だから族際語とも言えるロシア語で話していたのでしょう。今日は同じ詩篇50編をトリオ・マンディリが歌った映像がありましたので、上げておきます。アラム語歌詞からグルジア語に訳された詩で歌っているようです。年内は明日までアップする予定ですが、今週の番組の後半で取り上げたユダヤのハヌカー関連にするか、このまま東方教会で終えるか考え中です。
シリアのキリスト教は大変複雑で、西シリア典礼はカルケドンか非カルケドンかで分れ、シリア正教会は非カルケドン、アンティオキア総主教庁(あるいはアンティオキア正教会)はカルケドンに入り、別の一派でした。西シリア典礼の中には更に、カトリックの教義を受け入れた教会もあって、シリア典礼カトリック教会などがあります。
昨日のアッシリア東方教会は、別グループの東シリア典礼の方になり、古代のネストリウス派(431年のエフェソス公会議において異端とされ、唐代の中国においては「景教」と呼ばれた)の流れを継承しているそうです。Father Seraphim がグルジアにいることで、トリオ・マンディリのメンバーも影響を受けることがあるのでしょうか。彼女らは先日はユダヤの宗教歌をヘブライ語で歌っていましたし、グルジアはやはり多民族・多文化が混交する大変に興味深い場所に思えます。

Trio Mandili - Psalm 50


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2022年2月17日 (木)

仮面舞踏会とレズギンカ

仮面舞踏会とレズギンカでは、一般には仮面舞踏会の方が知られていると思いますので、こちらを先に持ってきました。放送では途中で終わりましたし。レズギンカはCD音源もありますがライブ映像がありましたので、こちらで上げました。後半は別の曲です。レズギンカは85年に大学オケで弾いた思い出の曲。(以下放送原稿を再度)

では最後に仮面舞踏会から、アルバムタイトルと同じハチャトゥリアンの仮面舞踏会のワルツを時間まで聞きながら今回はお別れです。クラシックを余り知らない人でも、フィギュアスケートの浅田真央選手が演目に使っていたので、聞き覚えがある方は多いと思います。この盤のリリースは2007年ですから、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの方が早かったようです。

<4 Maškaradă ~Walz From Masquerade 3分37秒>

仮面舞踏会からもう一曲、ハチャトゥリアンのレズギンカをおかけします。コーカサスの音楽の時に度々取り上げた舞曲です。コーカサスの舞曲をタラフが演奏するとは、リリース当時非常に驚いて耳を皿のようにして聞いた演奏です(笑) バレエ曲「ガイーヌ」の中で「剣の舞」に次いで有名な曲で、猛烈に速い8分の6拍子が特徴的です。

<2 Maškaradă ~Lezghinka 2分35秒>

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2021年8月31日 (火)

現代コーカサスの音楽文化とその概要

ツイッターにお知らせしましたが、ブログにも書いておきます。
コーカサス音楽の記事を書きました。ゼアミブログと放送原稿を元に、阪大の久岡加枝さんの注釈入り。

ご注文は以下で可能です。(一般書店には置いていません)
http://www.yuken-jp.com/publish/economy_society.html

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2020年6月24日 (水)

バレエ「ガイーヌ」の自作自演

ハチャトゥリアンが1964年に自ら指揮したバレエ「ガイーヌ」(ガヤネー)の映像がありました。これは凄いです! 3本目が全曲、2本目はレズギンカの部分、1本目は現代のマリインスキー劇場バレエ団の舞台ですが「剣の舞」です。指揮はフェドセーエフではありませんが、バレエがめちゃくちゃカッコいいです。指揮者他、アルメニア系の名前だけ見えます。全曲の中で、レズギンカは16分過ぎ、剣の舞は26分過ぎに出てきます。
コーカサスの時に書いたと思いますが、レズギンカは大学オーケストラでやりまして、パーカッション担当が真ん中に陣取り、スネアでカフカス・ドラムのリズムを張り切って叩いていたのを昨日のように思い出します。ハチャトゥリアンの演奏では、カフカス・ドラムの音色に聞こえます。コーカサスのサーベル・ダンスとの比較もしたと思いますので、宜しければ併せてご覧下さい。これも書いたように思いますが、英訳ではサーベルではなくサブレと、洋風せんべい(笑)のような表記になっていますが、原語がТанец с саблями(ターニェツ・ス・サブリャミ)となっているので、音を合わせたのではと思いました。

Gayaneh at the Mariinsky


Khachaturian - Lezginka (from Gayane Ballet) - Khachaturian conductor - 1964


Aram Khachaturian - Gayane

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2020年5月 4日 (月)

グリア地方の歌 トリオ・マンディリ

またグルジアかと思われるかも知れませんが、最近アップされたこの映像は、トリオ・マンディリの歌唱の中でも特に驚いた一本です。ストラヴィンスキーが「人類の作った最高の音楽」と称賛したというグルジア西部グリア地方の3重唱で、左のタコさん(Tako Tsiklauri)が男性なら裏声になるクリマンチュリのパートを担当、中央のタトゥリさん(Tatuli Mgeladze)は中音域、右のチョングリ奏者(Mariam Qurasbediani?)は楽器を置いて低音部を担当しています。彼女らがグリアの歌を聞かせるのは、この映像が初では? 女性ならクリマンチュリの高音も楽に出せますが、低音は男声程出ないのも確かではあります。しかし何はともあれ、素晴らしいです。

予告ですが、自宅収録のセッティングが完了しましたので、近々放送再開出来ると思います。

Trio Mandili - 3 "brothers" from Guria

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2020年4月27日 (月)

ベラ・チャオとオセチアの歌

多分5月中に番組再開できると思いますので、ブログで安易に3000回を踏まないようにセーブしています(笑) 総集編として振り返ってみると、やはり特に気になるのはコーカサスです。このエリアを取り上げたいのがこのブログの動機でしたから。チャンネル登録しているのもあって、グルジアのトリオ・マンディリの最近の映像を見る機会は多いです。
今日の2本は、グルジア特集の後でアップされていた動画だと思います。1本目のベラ・チャオ(さらば恋人よ)は、イタリアの歌で最も有名な曲の一つだと思いますが、「イタリア内戦の時に創作され、イタリアのパルチザンによって歌われた歌曲である。この曲は、やがて反ファシスト党による自由とレジスタンスの賛美歌として、国際的に歌われるようになった。」とウィキペディアにあります。彼女らは最近もインスタ等でメッセージしていましたが、まだまだコロナで大変な状況が続くイタリアへの応援歌として上げておきます。
2本目は、北コーカサスのオセチアの歌のようです。イラン系のオセチアの歌と言うことで、ペルシア語に近いのか、気になります。イラン系でも3つの声を合わせる伝統と言うのは、コーカサスの南北問わず、コーカサス系以外の民族にもあるようです。

Trio Mandili - Bella ciao


Trio Mandili - Osuri (Ossetian)

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2018年11月24日 (土)

アチャラの踊りとハサンベグラ

金曜はできなかったので、土曜ですがアップしておきます。ミニ・グルジア・シリーズのラストですので。1本目の「アチャラの踊り」は、ルスタビの公演のオープニング演目でした。アチャラ地方はグルジア南西部の黒海沿岸にある地方で、男女の華やかな踊りは、あのステージの開幕の興奮を思い出させてくれます。1分前後から出てくる旋律は、大人気のトリオ・マンディリも歌っていました。2本目で、やはり1分辺りからです。

Ensemble Rustavi - dance Acharuli (part two)

Trio Mandili - Ajaruli (CD-album ENGURO is available on http://triomandili.com/buy_disc2.php)

グルジア男声合唱で屈指の名曲として知られるハサンベグラもルスタビのステージで聞けましたが、プログラムで初めて詩の内容を知りました。
「ロシア帝国とオスマン帝国との間に起きたクリミア戦争において、1854年にグリア地方で起きた、とある戦いを題材としている。グリア人はロシア側として戦ったが、敵の中にイスラームに改宗した兄弟分の男ハサンベグがおり、戦いの結果斬首されたハサンベグを「私」が埋めた」
という内容だそうです。その衝撃的な内容に驚きました。グルジア西部黒海沿岸のグリア地方に特徴的な、ヨーデルのような高音パート、クリマンチュリが暴れますが、これは詩の内容の何を意味しているのでしょうか。ロシアの大作曲家ストラヴィンスキーは、おそらくこのハサンベグラを聞いて、「人類の作った最高の音楽」と言ったそうですが、確かに彼の代表作「春の祭典」などを先取りしているようにも思います。

Ensemble Rustavi - KHASANBEGURA

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2018年11月22日 (木)

ディダヴォイ・ナナ

曲名がありませんが、ここでルスタビが歌っているのは、公演の曲目だったディダヴォイ・ナナです。チョングリ伴奏でしっとりと歌われる悲しみを湛えた歌です。グルジア男声合唱の、この弱音表現の美しさも特筆ものでしょう。この映像で、チョングリはフレットレスらしいことが分かりました。平均律から外れた音があるように思います。
「チョングリよ、私とおまえの苦しみを歌おう。お前は何が出来る? 死を前にした私を、お前は助けることはできない。事態は悪く運んだ。なんと不幸なんだ! あらゆる痛みが私を襲う。」

Ensemble Rustavi - Georgian Polyphony on Dozhd (3)

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2018年11月21日 (水)

チャクルロ

ルスタビの公演で、チャクルロは19番目に聞けましたが、この緻密で豪快な男声合唱のポリフォニーには聞き入りました。1977年にNASAのボイジャーによって宇宙に送られた内の一曲だそうです。確かベートーヴェンの第九なども入っていたと思います。歌詞の内容は、敵の襲撃を前にして、死をも恐れず勇敢に戦う、グルジア人の愛国精神が遺憾なく描かれた曲とのことでした。昨年末の放送でビクターJVCの「カヘチア奇蹟のポリフォニー」をかけましたが、その時はチャクルロはかけていませんでした。この盤のチャクルロの解説には以下のようにありました。日本で喩えるなら、謡曲の地謡が比較的近い存在でしょうか。(どちらもユネスコの無形文化遺産です)

この録音が行われたカヘチアのテラビを発祥の地とする歌です。この歌は父親が息子に、サカルトベロ(グルジア語での自称)の男として身につけなくてはならない様々なことがら、いわば「男の道」を教える歌です。サカルトベロには、かつては「やまとごころ」を誇りとした日本人が今や忘れかけている、すがすがしい男気の世界がありますが、歌でこういうことを伝えるというスタイルからも、伝統的文化を継承する上で、歌が重要な役割を果たしていることが分かります。

Ensemble Rustavi - Chakrulo

Ensemble Rustavi - Chakrulo

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