コーカサス (カフカス)

2009年12月 6日 (日)

レングに似たサマイア

昨日のsamaiaについて、何か釈然としなかったのですが、kanakoさんから昨日の記事に詳しいコメントを頂きまして謎が氷解しました。(kanakoさん有難うございます。m(_ _)m) サマイア、というのは女性三人で踊るこの踊りの名称のことで、タマル女王をイメージして作られた踊りだそうです。「若い頃の女王」、「賢い母としての女王」、「強力な女王」を一人一人が表しているそうです。GEORGIAN LEGENDというショーを行っているsamaiaは、この踊りから舞踊団の名前をつけていたようです。
今日は別のサマイアの映像を2本アップしておきますが、何本か見ていて思うのが、昨日も書きましたがイランのレング風に聞こえる点です。あるいは、アルメニアの舞踊音楽でしょうか。レングはもっと急速な舞曲ではありますが、8分の6拍子(あるいは8分の12拍子)の特徴的なリズムと中東風でエキゾチックなメロディは、明らかにそのどちらかに似て聞こえます。同じ8分の6拍子でもレズギンカとはかけ離れているように思います。グルジアの踊りでこの音楽と言うのが、これまたコーカサス文化の一筋縄でいかない面白い所かも知れません。
イランのレングとアルメニアの踊りも一本ずつ上げておきます。

SAMAIA (Tuta)

gogonata ansambli "NANILA" - qoreografi - Tamar Potskhishvili

ansabli kopala cekva samaia batumi zgvis harmonia 2008

Sama Reng by Shahriyar Jamshidi Dilan band Kherad hall Tehran- Iran 2007

Armenian Dance. Tatul Altunyan's song-dance Ensemble.

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2009年12月 5日 (土)

サマイア

アドベント関係巡りの予定でしたが、もう少しグルジアにはまってみます。先日登場したsamaiaというのは、グルジア伝統歌舞団の一つでしょうか。特徴的な映像が色々ありましたので、幾つかアップしておきます。ショーアップされたステージの中に、色々とユニークで刺激的な試みが含まれているように思います。カフカス内外の現代の観客をも魅了するステージの中に、コーカサスの伝統が逞しく息づいています。

Aragvelebi (Samaia). Арагвелеби (Самаиа).

このリズムとメロディは、レズギンカと言うより、イランのレングに近い印象です。Грузинский народный танец " Самаиа". Исполняют солистки ансамбля "Арагвелеби" Нини Кереселидзе , Наника Заликашвили и Александра Мшвидобадзе. Руководители ансамбля Давид Хуберашвили и Маико Долуашвили.

samaia

Samaia the show Georgian Legends4

大分前にアップしたことのあるグルジアのドリ・トリオのジュニア版。ジャンベを叩いているのは師匠?

"GEORGIAN LEGEND" Zeimi + Samaia

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2009年12月 4日 (金)

shatilis asuloについて

昨日はうっかり日付をまたいでしまったので、4日で2回目のアップです(笑) よく知られたグルジア民謡と思われる「shatilis asulo」についてもう少し調べてみました。この曲が入ったCDですが、独WergoのSoinari(副題は「グルジア民俗音楽の現在」)には入ってました。他にも数人のアンサンブルの録音を探せば見つかりそうな気がします。
曲の解説によると英訳がMy Daughter Shatiliで、ジャンルはContemporary Urban Song、詩はG.Gigauriとなっています。アンサンブル・ソイナリによる演奏で、編成は男性の歌(デュエット)、ドゥドゥキ3本、ドリ、アコーディオンだと思います。ここにはイングーシとかチェチェンの名は出てきていませんので、この歌のルーツについては謎のままですが、グルジア東部とチェチェン・イングーシはカフカスを挟んですぐ近く。十分にその可能性(イングーシ・ルーツ説)はありかも知れません。
今日はこの歌の他の映像をいくつかアップしておきます。しかし、この男らしい歌声は最高にかっこいいと思いますが、いかがでしょうか。

Geogian elva dance

georgian dance. best dancers! ( ex dancers of "Erisioni" and "Metexi" ) ( fire of anatolia. troya. ) music: erisioni - shatilis asulo

Georgian Legend (High Quality)

Tbilisi - shatilis asulo

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名曲shatilis asulo

先月の30日にアップしましたSamaiaのGeorgian Legendというyoutube映像について、kanakoさんからコメント頂きまして、このテーマ曲は「shatilis asulo」でしょうか?というお問い合わせでした。shatilis asuloで調べましたところ、曲名が入ったGeorgian Legend(今日の一本目)など、色々出てきました。shatilis asuloで合っていたようです。今日はその中から何本か上げておきます。興味深いのは、この曲はイングーシにルーツがあるらしいとのコメントがあった点。イングーシと言えば、チェチェンと北オセチアに挟まれた北カフカスの細長い国です。チェチェンとイングーシで、同じコーカサス諸語でもグルジアとは別のヴァイナフという一語派になるのは、2年前にちょっと触れました。男声合唱やレズギンカは、ヴァイナフでも盛んです。

Georgian Legend ( shatilis asulo )

Shatilis Asulo - destination Tbilisi.
残念ながら埋め込み禁止ですが、前に一度アップしたことのあるグループだと思います。Shatilis Asulo. This one is by far one of my favorite Georgian folk songs. Travel destination - Tbilisi. Performed at the 'Watermill', Dighomi neighborhood on the outskirts of the city. Tbilisi 2006.とコメントがありました。素晴らしい演奏です。

gela daiauri shatilis asulo

グルジアの伝統弦楽器パンドゥーリ弾き語りで、レズギンカ・リズムが横溢してます。合唱でなくても、こういうシンプルなのも良いです。

Shatilis Asulo

これも素晴らしい。沁みます。そういえば何枚かのグルジア民謡の入ったCDで聞いた覚えがありました。

Kavkaz Mountain Melodies / Кавказские горские мелоды

パンドゥーリのソロ。このビデオのコメントにShatilis asulo.Ingush Gimn.Some Chechen melodies I don't know the name of.とありました。GimnというのはHymnでは。

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2009年12月 2日 (水)

グルジア正教会

そろそろ出エジプト?してカナンへ、と言いながら、依然グルジアに留まっていますが、Advent Georgia Orthodoxと、3つキーワードを入れたら、ようやくグルジア正教会の映像が出てきました。特にアドベント関係ではなさそうですが、まとめてアップしておきます。来館者が撮影したプライベート・ビデオと思われます。グルジアは、隣国のアルメニアと並んで、ヨーロッパのどの国よりも早くキリスト教を国教にした国。ギリシア正教と共通する部分をかなり持っているようです。壮麗な教会内部の装飾や、あの雄大な男声ポリフォニーとも共通した響きが感じられる男声合唱など、素晴らしいと言う他ないです。

Georgia - the biggest orthodox church in this country

別なビデオによるとThe holy trinity church Tbilisi Georgiaとありました。トビリシ聖三位一体教会と訳せるでしょうか。

Georgian Church

極彩色のイコンで埋め尽くされたグルジア正教会。

წმინდაო ღმერთო(საგალობელი)-Tsmindao Gmerto

こちらは素晴らしく美しい映像によるグルジア正教会とグルジアの山河。カスピ海ヨーグルトの故郷です。タイトルはグルジア文字ですが、ちゃんと表示されるのでしょうか。

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2009年11月28日 (土)

パラジャーノフ グルジア舞踊

パラジャーノフの映画に出てこないカフカスの音楽は、グルジアの多声合唱と書きましたが、レズギンカなどのカフカス伝統舞踊の要素は、入っているように思います。レズギンカのルーツの地は、チェチェンやダゲスタン、チェルケスなどの北カフカスのように思いますが、それらの舞踊表現を総括、洗練させたようなグルジアの代表的舞踊団のステージは素晴らしいことこの上ないです。その代表的な存在として、大分前にアップして非常に反響のあったSukhishviliの映像を再び上げておきます。モノクロのリハーサル風景がまた非常に興味深いです。3本目には、パラジャーノフ監督のドキュメンタリー映像。これもじっくり見ると色々発見がありそう。彼が普段話していたのは、インタビューのようにロシア語だったようです。

Sukhishvili- MUST SEE!!!

Sukhishvili rehearsal. Unique shots!!! HQ

Sergei Parajanov - Documentary [1/6]

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2009年11月27日 (金)

アシクケリブの音楽

ちょっとアラブ・シリーズをお休みして、先日あるお客様から問い合わせのあった映画「アシクケリブ」の音楽について見てみたいと思います。前にコーカサス枠のアルメニア音楽を見ている時に「ざくろの色」を取り上げたことがありました。同じセルゲイ・パラジャーノフ監督の映画です。不思議な映像美は勿論、イランなどの中東と中央アジア、コーカサス、ロシアのクロスする土地ならではの豊穣な音楽にも耳が釘付けでした。私も90年代に話題になった頃に見た覚えがありますが、この映画に流れる音楽がどこのものなのか、結局よく分からないけど、どこなのでしょうという問い合わせでした。改めてyoutubeをいくつか見て気がついた音楽は、アルメニアのカーヌーン、アゼルバイジャンかイランのアーヴァーズ、ドタール弾き語りのアシュクなどですが、それらが断片的に引用され、アマルガムのようになっているという印象でした。中では北の方に当たるグルジアの多声合唱などは出てこなかったように思いますから、やはりザカフカス(南カフカス)の、特にアゼルバイジャンの要素が強かったと言う印象です。もし具体的な音源情報などご存知の方がいらっしゃいましたら、コメント頂けましたら有難い限りです。

Ashik Kerib

これなどは、かなりインド的な印象を覚えます。メインの弦楽器はシタールでしょうか。パラジャーノフ(または音楽担当)がオリジナルにコーカサス風に演奏させたものではと想像したりもしますが。

Ashik Kerib Paradjanovi finali

この太鼓の音色は、イランのズルハネ用の大型トンバクでは。コーカサスそのものというより、イランやインドの楽器を使ってコーカサス風に演じているという印象も持ちます。

Ašik Kerib - scena iz filma

これはトンバクやダフなどのイランのリズム楽器の合奏と、アゼルバイジャンのアシュク、イランのアーヴァーズの歌声を合わせているように聞こえます。

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2008年7月27日 (日)

サズ アゼルバイジャンの場合

サズの演奏、アゼルバイジャン本国の場合を見てみます。例のazerimusicから。前半がEdalet Delidagliのサズ、後半がMehri Arifqiziのカマンチャ。
カマンチャも割りとそうですが、サズの方は弾く姿が非常に動的で表情豊か。これはアリム・カシモフのオーバーアクションではと思える位の動きと対応しているようにも思えます。サズの独奏ですが、歌が聞こえてきそうな程。そういう風に演奏するべきでしょうし、そういう伝統があるのでしょうか。トルコ系民族はその傾向がどうも強いように思います。
例えば、後日廻る予定ですが、キルギスのコムズの演奏でも曲芸のような演奏を見て、驚いたことがあります。そういうのは、CDで聞いている限り分からないですね。前にアップしたカザフのドンブラ弾き語りなども、浮き立つように演奏される、非常にエモーショナルなものでした。
一方トルコ本国はと言うと、余り動かず小難しい顔をして演奏しているアシュクが多いように思います。一番西まで行ったトルコ人は、故郷の騎馬民族本来のリズムから遠ざかっている、ということなのでしょうか。トルコのアシュクの歌の場合、内容的にスーフィズムと絡んでいたり、政治的アジのようなものを含んでいたりするようなので、なかなか素朴な律動とは行かないのかも知れませんが。

National Azeri Saz and Kamancha Music! Super!

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2008年7月19日 (土)

Au revoir アリム・カシモフ bey

結局今日の大阪のカシモフ公演も行けなかったので、悔し紛れにカシモフの未アップ・ビデオを上げておきますf(^^  
行かれた方に聞いてみると、どなたも口を揃えて大絶賛。やはり世界遺産級の歌手を生で聞いた衝撃は只事ではないようです。娘さんの歌声にも称賛の嵐でした。 
カシモフさん1957年生まれと言うことで、意外にまだお若いですから(初めて彼の名を知った88年頃はまだ30代だったのですね! 驚き)、まだまだ再来日の機会もあるのでは。次回を楽しみに待ちたいと思います。
音源を聞いている内は、はっきりとは思わなかったのですが、ビデオで見るとやっぱりアゼリはトルコ系だな~とつくづく思います。表向きはペルシア音楽の形を借りていても、内では熱い騎馬民族の血が騒ぐという印象。ペルシア音楽との類似と言うのは、タハリールに似たコブシ回しと旋法体系が中心で、実際聞こえてくる歌声の中心にあるのは、やっぱりチュルク(トルコ)魂です。
ウイグル~カザフ~キルギス~ウズベク~トルクメン~北コーカサスのカラチャイやダゲスタンのクムク~アゼルバイジャン~トルコ本国まで、帯状にトルコ系民族がいますが、彼らの音楽には、やはり共通する語り口を感じます。その秘密は追々ビデオを見ながら少しでも明らかに出来ればと思います。トルコ系民族は、11月以来取り上げたように黒海北岸やヴォルガ中流域のタタールまで少数民族としていますので、そちらとの比較でも見えてくるものがあるかなと思います。

MƏHƏBƏTİN QUDRƏTİ-ALİM QASİMOV

Alim Qasimov Mehriban Olaq

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2008年7月17日 (木)

今日はアリム・カシモフ

そして今日はアゼルバイジャンのアリム・カシモフのコンサート当日。一番行けなくて残念な公演でした (ToT) コンサート情報 音源情報  コンサートの感想をコメントでお寄せ頂けると嬉しい限りです m(_ _)m
カシモフについては3月末頃に集中的にアップしましたが、その後また新しいクリップが出てきていました。一本目はアルメニアのサヤト・ノヴァの曲だったでしょうか。アゼルバイジャンの歌でないことは確か。アリム・カシモフ&ファルガナ・カシモヴァ父娘を中心に、中世ルネサンス音楽のヒルデガルト・アンサンブル、トゥヴァのサインホ・ナムチラク、ゲルカン・ハザルオグル(ドゥドゥク奏者?)の共演。1999年製作のモノクロ映像のようです。私は初めて見ましたが、何かの特典映像とかでしょうか。面白い試みです。今晩はおそらくオーソドックスなアゼルバイジャンのムガーム演奏だと思いますので、全く趣きは異なると思います。2,3本目はドキュメンタリー(多分未アップ)。
アゼルバイジャンの音楽には、もっとストレートにトルコ系のルーツを感じさせる吟遊詩人の音楽と、隣のペルシアの古典音楽の影響を受けたムガームがありますが、より洗練されたムガームにおいてさえ、イランのタハリールにコブシは若干似ていても、その躍動するリズムからは、ちょっと泥臭い位のトルコ系騎馬民族のルーツを強く感じさせます。そこが日本人をも興奮させる秘密かもしれませんね。日本もトルコと同じアルタイ系民族の一派とする見方もあった位ですから。
カシモヴァ(綴りの最後はvなのでカシモバよりこちらが正しいと思います)さんが名前が違うのは結婚したためか?と何処かの書き込みで見ましたが、ロシア系の名前は女性の場合、苗字の最後に「ア」が付くので、父カシモフ→娘カシモヴァは音は違っても同じ苗字です。(チェチェンのSagaipov→Sagaipovaと同じ。テニスのSharapovaのお父さんはSharapovでしょう)

Alim Qasımov - Sarı Gəlin

Alim Qasimov Documentary 1

Alim Qasimov Documentary 2

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