アラブ・マグレブ

2016年3月25日 (金)

マルセイユのアレスキー

南仏最大の港湾都市マルセイユの音楽状況はどんな感じなのかも、気になっていました。アルジェリア系移民と思われる歌手arezki moussaouiがラウート?(フレットのあるウード)を弾き語っていて、ダラブッカの伴奏に、ダンスが入ります。ジャンルとしてはシャアビになるでしょうか。arezkiと聞くと、真っ先に思い出すのは、前衛シャンソン歌手ブリジット・フォンテーヌの共演者アレスキーで、彼もアルジェリア系でした。

xu38c9 arezki moussaoui avrid d marseille music

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月22日 (日)

モロッコでもカルスーム +ghanily shway

昨日に続いてNASSER HOUARIの演奏を中心に。一本目は彼のウード伴奏で女性歌手Leilaがウム・カルスームの歌らしき曲を歌っている映像です。歌、ウードともに素晴らしいですが、シンメトリックで絵のような舞台セットの美しさにも目が奪われます。少し音と映像がずれているのが残念ですが。彼はモロッコの演奏家ですが、アンダルシア音楽的な面よりマシュレク(東のアラブ)的な要素が強い演奏のように思います。ただ舞台のセットは、アンダルシア的に見えます。
2、3本目は、前にカルスームをシリーズで取り上げた時に忘れていた曲です。私は仏Ocoraの「ナイルの音楽家」の演奏で初めて聞きましたが、原曲はカルスームの歌でした。曲名検索で出てきたのはベリーダンスのステージ映像のみでしたが、その2本を上げておきます。ghanily shwayは、ガワジー・ダンス風に聞こえるアップテンポの曲で、shway shwayの繰り返し文句が印象的です。アラブ音楽特有の中立音程がとても良い按配に入ってきて、個人的にかなり好きなアラブの一曲です。

Oud maghribi Maroc: Docteur Nasser Houari & Leila

ghanily shway part 1

fouzia dances with live orchestra to Oum Kaltoum's classical song at Kola Note in Montreal on December 2006 organized by Hadia.

ghanily shway part 2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月21日 (土)

NASSER HOUARI

昨日の一本目のウード奏者ですが、リンクがありましたので、幾つかアップしておきます。名前もNASSER HOUARI(ナッセル・フアリ)と分りました。彼のオフィシャル・サイトによると、1975年ラバト生まれでラバト国立音楽院で学び、アラブ音楽に限らず、その周辺の音楽(スペインなどのラテン世界)とのコラボレーションも重ねてきているようです。CDは3枚出ているようですが、日本では余り見かけないタイトルです。上記サイトでは彼の音源がダウンロードが出来るようになっています。このように、アラブ音楽に限らず、若手音楽家にはCDに頼らないスタイルが増えてきているように思います。

NASSER HOUARI (OUD) festival Takassim

こういうアンサンブルでの演奏では、タクシームも控えめではありますが。

samai nahawand

Samai nahawand par Nasser Houari, extrait du CD "AHLAM"とありますが、 www.nasserhouari.comでダウンロードできるようです。

NASSER HOUARI (OUD) AU FESTIVAL

フラメンコ・ギタリストとの共演。ムニール・バシール以降の傾向なのか、フラメンコとの共演は多くなっているように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月20日 (金)

モロッコのウード

ちょっとエジプトから離れますが、今日はyoutubeのお薦めで上がってきた中から、とても良かった一本を中心に、モロッコのウード音楽を少し見てみたいと思います。11月4日にサイード・シュライビの名が出ていましたので、2本目に上げておきます。一本目の奏者はおそらく余り名の知れ渡った人ではなさそうですが、その技巧は目を見張るものがあります。特に後半の高音のトレモロとベース音が一緒に出てくる辺りなどは。この映像を見る限り、シュライビより凄いなと思ってしまいます。しかしシュライビが弾いているのはタクシームではなさそうですし、彼の技巧を100%披露した内容ではなさそうですから、比較するのは無理があるかも知れません。いずれにしてもウード鑑賞の参考になるクリップと思い、今日はこの2本を選びました。皆さんはどちらがお好きでしょうか。

Taqsim Oud maroc

Said Chraibi - choujoun

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月23日 (日)

ナス・エル・ギワン&ジル・ジラーラ

ナス・エル・ギワンに続いてモロッコの音楽シーンに登場したグループでは、ジル・ジラーラが有名です。いずれもフランスからの独立後の混乱した頃に、色々な伝統音楽をベースに政治的メッセージも織り込みながら活動し、若者の熱烈な支持を得たそうです。youtubeの中には、確かに相当生々しいシーンが出てきます。ナス・エル・ギワンはグナワ~マルフーンが中心的ですが、ジル・ジラーラの方はタール(枠太鼓)を叩きながらのスタイルに現れているように、スーフィー教団のジラーラ教団から名を取っているとのこと。ジラーラ教団の音源は仏Ocoraから出ていました。

さて、ギンブリ(ゲンブリ)の音色とトゥアレグ音楽の比較から寄り道していましたが、そろそろアルジェリアのトゥアレグに戻ります。

Nass El Ghiwane et Jil Jilala---Sabra ou Chatila

ナス・エル・ギワンとジル・ジラーラの共演。タールと2本のゲンブリの強烈な低音は、生で聞くとかなり凄まじいのでは。

Nass El Ghiwane et Jil Jilala---al 3ar a bouya

度々出てくるal-3arbiというのはアル・アルビーだと思います。「3」とあるのは、喉から絞り出すようなアラビア語の音の表記が文字化けしたものでは。

Jil Jilala---lejouad

こちらはジル・ジラーラの単独ステージ。いかにもスーフィー音楽を思わせる歌唱。それが大衆的になっている所がユニークです。ブズーキ?の音は、レバノン辺りのブズクを思い出させます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月22日 (土)

ナス・エル・ギワン

またいきなりアフリカに戻ります(笑) 19日に一本アップしましたナス・エル・ギワンをもう少し見てみようかと思います。「モロッコのビートルズ」の異名を取った人気グループでしたが、音楽はグナワだけではなく、エサワ(Aissawa、 Institut du monde arabeからCDあり)、マルフーン(4月5日の当ブログ記事をご参照下さい)などのモロッコの色々な伝統音楽がミックスされています。彼らのバイオについてはこちらが詳しいです。

Nass El Ghiwane---Essiniya

メンバーの年の取り具合から見て、最近の映像では。ゲンブリはエレキ・ゲンブリのようです。メロディはアンダルス系のマルフーン風。コブシを細かく歌いこむ歌唱、明るいメロディラインがいかにもアンダルス。バンジョー?が必ず入っていますが、勿論カントリーではなく、クルドのテンブールを思い出させるサウンドと弾き方。

Nass El Ghiwane---Ya Bani insane

同じ時のステージのようです。ウードが入ってアラブ色が出てくるのかと思ったら、歌は北インドの古典声楽か、カッワーリ風にも一瞬聞こえますが、これはグナワと音階が似ているだけか? このように一筋縄でいかない音楽性のグループです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月19日 (水)

モロッコのグナワ マアラム・ザカリア・フアウラ&ナス・エル・ギワン

本場モロッコのギンブリ演奏を見てみたいと思って調べたら、沢山ありました。この楽器も表記が一定せず、Guembriと綴られることも多いようですので、その場合はゲンブリと発音するようです。今日は本格的なグナワをいくつか。

Mâallam Zakariya Houaoura et Mâallam Fattah- Boulila

これが本当のグナワ音楽。危ないトランス感が漂っています。ゲンブリのテクニックも段違いのように思います。こういう演奏と並べると、下のナス・エル・ギワンは軽いですね、やっぱり。右においてあるウーファーでゲンブリのベース音を増幅しているのでしょうか(笑)

NASS EL GHIWANE

97年にエッサウイラのグナワ・フェスティヴァルが始まるまでは、グナワ音楽はごく一部にしか知られてなかったと思います。そんな中、フランスのBudaからは早々90年頃にこのナス・エル・ギワンによるグナワ音楽の2枚が出ていました。伝統的なグナワのグループかと思っていたら、昔は「モロッコのビートルズ」と言われる程の人気だったことを後で知りました。ブダの1枚目では本来のグナワを演奏しています。その頃このCDに非常にインパクトを受けて、当時の上司に「何か最近の注目のワールド音楽は?」と聞かれて、まっさきに仏Budaからのナス・エル・ギワンの1枚目(左の写真)を上げましたが、「うちだけで騒いでもねぇ」と言われ、それで終わったことがありました(笑) それなNass_el_ghiwan ら聞くなよ、と正直思ったものです(笑) 彼らの演奏は、アラブ音楽やロックとのミックスも多いようですが、この映像は比較的伝統的なグナワで、ゲンブリもよく確認できます。棹に穴のようなものが見えて、昔はそれで音程が変るのではと想像したものでした(笑) メンバーの何人かはグナワ(中世に西アフリカから移住させられた黒人の末裔)なのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月18日 (火)

グナワのギンブリのアップ映像

タマンラセットで探していたら、モロッコの黒人系トランス音楽のグナワになりますが、ギンブリの接写映像がありましたので、今日はこれを上げておきます。これだけカメラが近づいた映像を見るのは初めてです。ギンブリとは、冒頭に出てくるベース音を出すグナワ音楽の弦楽器ですが、このインパクトの強い音は、ブラック・アフリカとトゥアレグやベルベルの音楽の両方の要素を感じさせます。チェロの駒のような大きなブリッジが付いていますので、弦が高く浮いた状態になり、逆に左手で押さえる部分は棹が高くなっているように見えます。主に親指ではじくようです。構造と奏法の一端が分っただけでも大収穫でした^^ 
グナワの独唱もなかなかで、コーラスに白人系?の女性が見え、ユーユーが華々しく入るのもユニークだと思います。それもそのはず、これはアルジェリアのグナワ・グループのようです。もしかしたら、独唱はディワンの歌手? タイトルのサラーム・アリクームは「こんにちわ」の意味のアラビア語ですが、通常グナワの歌詞はアラビア語なのでしょうか? モロッコの場合は、タマジットでしょうか? 等々、色々謎が見え隠れする一本です。 
マリ帝国やソンガイ帝国に由来するであろう黒人系音楽と、トゥアレグ~ベルベル音楽、アラブ音楽(この要素が一番弱いかも)が融合して生まれたグナワは、やはり刺激的です!

HARMONICA** Salam alikoum**

HARMONICA a été formé par des jeunes férus de musique algérienne qui se sont constitués en groupe en 1997.
En 1999, ils enregistrent leur premier album et connaissent immédiatement un vif succès, ce qui leur valut dêtre sollicités pour animer diverses soirées et de participer à de nombreux spectacles dans des festivals de renom à travers le territoire national.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月17日 (金)

シェリファに似たアマジグ女性歌手たち

昨日シェリファの名が出たからでしょうか、お薦めにかなり似た感じの女性歌手が入ってきました。こういう発声と声色は、モロッコのアマジグ(ベルベル)の伝統的な歌に特徴的なもののようです。円筒形のフレットが目を引く弦楽器ウェッタール?の間を生かした演奏も素晴らしいです。モロッコはベルベル人口の比率がマグレブで一番高いそうですが、確かに今日のような歌唱を聞くとアラブの音楽といかに異質かが分ります。モロッコの場合、狭義のアラブ的な音楽はあるんだろうかと思ってしまいます。その位、ナウバとグナワ、今日のような山岳地帯のアマジグ音楽のインパクトが余りに強い国です。
リビアの場合は、アラブ音楽の中にアマジグの要素が見え隠れしているのでしょうか・・。
明日からはまたしばらくリビアに戻ります。

Amazigh music from morocco 5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月16日 (木)

هاله محمود ..كامل الاوصاف ... رفاقة عمر 2007

ここ数日はリビア関係をチェックしていますので、色々とお薦めビデオが上がってきますが、今日の最初の2本は特に良かったので、それを中心にアップしておきます。リビアのトゥアレグは明日以降もう少し探索してみたいと思います。
一本目のお囃子?の男性陣は、一昨日の男性の踊りを思わせる微笑ましい感じですが、それとは対照的な、キリリと勇壮な女性の歌声に何とも抗い難い魅力があります。東のエジプトやレバノン、西のアルジェリアやモロッコの歌謡とも一味も二味も違う歌唱です。そのハイテンションさと独特な声色からは、フリーリズムのアラブのマウワルとか、モロッコ・ベルベルのシェリファの歌声などを思い出します。畳み掛けるような強靭なリズムに乗って歌われるパワフルな歌。これはリビアの遊牧騎馬民族的なリズムでしょうか? 特にベース音の入り方が、月並みな表現ですがカッコイイです。キーワードはリビアの他に西部の首都トリポリと東部のベンガジ。チャンネル登録者はベンガジの人のようです。歌自体がどちらになるのか、もっと背景を知りたくなるような、驚きの歌唱です。

هاله محمود ..كامل الاوصاف ... رفاقة عمر 2007

هاله محمود .. يشيب هذبها... رفاقة عمر 2007

ذكري : وصلني جواب

こちらはもっとポップな歌唱。しかしポップスでもリビア独自の魅力がありますね。こうして色々視聴できるのはyoutubeのお陰ですが、CDがトゥアレグ以外見当たらないのは残念。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

J.S.バッハ | New Wave-Indies | アイヌ | アメリカ | アラブ | アラブ・マグレブ | アルゼンチン | イギリス | イスラエル | イタリア | イディッシュ | イラン地方音楽 | インディアン、インディオ | インド | インドネシア | インド音楽 | ウイグル | ウラル・アルタイ | エジプト | エチオピア | オペラ | オーストラリア | オーストリア | キリスト教 | ギリシア | クルド | クレズマー | ケルト | コンサート情報 | コーカサス (カフカス) | サハラ | シベリア | シャンソン | ジャズ | スイス | スペイン | スポーツ | スーダン | セファルディー | ゼアミdeワールド | チェロ | トルコ音楽 | ドイツ | ナイル・サハラ | ナツメロ | ニュース | ハシディック | ハンガリー | バルカン | バルト語派 | バロック | パキスタン | ビザンツ音楽 | フランス | フランス近代 | ブラジル | ペルシア音楽 | ペルシア音楽 トンバク | ユダヤ | ユダヤ音楽 | ルーマニア | レビュー | ロシア | ロシア・マイナー | ロマン派 | ヴァイオリン | 中南米 | 中国 | 中央アジア | 仏教 | 仏教音楽 | 北コーカサス(カフカス) | 北欧 | 南アジア | 南インド古典音楽 | 古楽 | 地中海 | 室内楽 | 弦楽合奏 | 弦楽四重奏 | 後期ロマン派 | 文化・芸術 | 新ウィーン楽派 | 旅行・地域 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 東アフリカ | 東南アジア | 東方教会 | 東欧 | 歌謡曲・演歌 | 民謡 | 独墺 | 猫・犬 | 現代音楽 | 純邦楽 | 西アフリカ | 西スラヴ | 韓国