北コーカサス(カフカス)

2016年11月11日 (金)

ヨルダンのサーカシア

北コーカサスのサーカシア辺りの音楽を見ていくところから、2007年にZeAmiブログを始めましたので、懐かしいような感じも覚えます。ヨルダンのサーカシアについても、これで何度目かになりますが、youtubeも増えているようです。ヨルダンでの踊りの映像はなかなかないのでサーカシアのものを4本目に入れました。冬期五輪の開かれたソチでの、アディゲの舞踊団ナルメスの映像です。アコーディオンではヨルダンのサーカシアの女流名人アビダ・オマルの映像がありますので、2,3回目になると思いますが、上げておきます。3本目にはカフカス・ドラムあるいはドラムセットとのデュオを。同じリズムをドラムで叩くとは、なかなか興味深い映像です。

Abida Omar -the Queen of Circassian Music

abida 'omar circassian accordionist

Эльбрусоид- Вечер выпускников 15-06-2008 (Попурри)

В Сочи дал концерт ансамбль "Нальмэс"

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2016年11月 7日 (月)

パレスティナのサーブリーン ヨルダンのチェルケス

ゼアミdeワールド31回目の放送、日曜夕方に終りました。9日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

近東の音楽をレバノン、シリアと回って、次はパレスティナとヨルダンです。近東というのは、中近東の中でヨーロッパに近い地域を指し、トルコやレバノン、シリア辺りが入ると思います。ヨルダンはアラブ遊牧民ベドウィンの録音がフランスのIneditからありましたが、現物がないので、北コーカサス系移民の音楽を終わりの方でご紹介します。

まず、パレスティナですが、最初にご紹介したいのがサーブリーンというグループで、彼らの1992年の「パレスティナ・インティファーダ世代の音と映像」での来日公演が鮮烈な印象を残しました。私はライブには行けなくて非常に残念な思いをしたのですが、その頃リリースされたファースト・アルバムの「預言者の死」には非常に強い感銘を受けました。インティファーダ(イスラエルに対する民衆蜂起)世代の、父祖の土地への熱い思いが、アラビック・ブルースと形容された歌から痛いほどに伝わってきます。そのアルバムから「故郷を愛する歌」をどうぞ。

<サーブリーン / 預言者の死 ~「故郷を愛する歌」>
Sabreen - A Patriotic Song


2002年に出た音楽之友社「世界の民族音楽ディスクガイド」に書いたサードアルバム「何処へ」の拙稿レビューを読み上げてみます。何度も言っておりますが、この本は今治市立図書館に寄贈してありますので、是非ご覧下さい。

何より女性歌手カミリア・ジュブラーンのマウワル的とも言えそうなコブシ豊かな歌声とアラビア語の響きが素晴らしく美しい。「アラビック・ブルース」とも形容される独自のスタイルを深化させたパレスティナ人グループの3作目。ウードやカーヌーン、ヴァイオリンといったアラブ古典でお馴染みの楽器に、コントラバスやチェロ等が入る編成で、歌手ジュブラーンのカーヌーンとブズクの演奏まで聞けるのが嬉しい。そして、ポップで洗練された装いの中に、アラブの詩と歌の伝統が脈々と生き続けていることに驚かされる。92年の「パレスティナ・インティファーダ世代の音と映像」での鮮烈な来日公演から早10年、本作が録音されたのは2000年9月で、あの大事件のちょうど一年前である。古典音楽色、アラブ歌謡色は最も強い新作。(1stと2ndアルバムは現在入手不可)

1stと2ndアルバムは現在入手不可と書きましたが、今ではApple Musicで全て聞くことが出来ます。次にこのサード・アルバムの「何処へ」(Ala Fein)からIn the Silence of the NightとKohlを2曲続けてどうぞ。

<Sabreen / Ala Fein ~In the Silence of the Night, Kohl>
Sabreen - Kohl


ヴォーカルの女性歌手カミリア・ジュブランは、歌だけでなくウード演奏も素晴らしく、ソロ名義でもMakanなど3作品ほどリリースしています。それらもかけられればと思いますが、現物が完売して手元になく、データのみになっていますので、解説は参照できていませんが、マカンからYadayとRafifという2曲をどうぞ。

<カミリア・ジュブラン/Makan ~Yaday, Rafif>
كاميليا جبران في سكوت الليل


Kamilya Jubran .... Lafz


パレスティナには、他にもウード・トリオのル・トリオ・ジュブランや、パレスティナ人とユダヤ人の混成グループ、ブスタン・アブラハムとジルヤブ・トリオ、ウードとヴァイオリンの名手シモン・シェヘーンなどがいますが、ブスタン・アブラハムはやはり大分前に完売して現物が無い状態で、シモン・シャヘーンについてはエジプトやオスマン・トルコの古典的な音楽をよく取り上げているので、また後日ご紹介できると思います。トリオ・ジュブランについては、また機会があればにしたいと思います。苗字は同じですが、カミリア・ジュブラーンとは直接には関係ないようです。

では、最後にヨルダンの北コーカサス系移民の音楽に移ります。フランスのAd Vitam Recordsから「チェルケスの音楽 サーカシア」と題して出ている盤には、ハチャトゥリアンの「剣の舞」で有名なバレエ音楽「ガイーヌ」のコーカサス系舞曲レズギンカでお馴染みの、急速な8分の6拍子のリズムが登場しますが、youtubeなどでも確認して、寒い北コーカサスの音楽がヨルダンで聞こえるという不思議さを強く感じました。

ロシア連邦南西部の北カフカス西部に位置するコーカサス諸語に属するチェルケス、カバルダ、アディゲの3民族は、サーカシアとも総称されますが、彼らの一部は中東のヨルダンに移民していて、このアルバムはそのヨルダンでのサーカシアの人々の伝統音楽が録音されています。移住の頃のロシアは帝政の時代、トルコはオスマン朝の時代で、当時のヨルダンはオスマン領でしたから、ロシアの圧政を逃れ同じムスリムの国へは移住しやすかったのかも知れません。
レズギンカの別称のイスラメイやカーファなどの伝統的な舞曲のリズムがアコーディオンやカフカス地方の打楽器などによって演奏されています。北コーカサスの音楽は、また後日チェチェンなども含め取り上げる予定です。では、この盤からEslameh, Kabarley Eslameh, Qafaを時間までどうぞ。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Circassia - Musique Tcherkesse ~Eslameh, Kabarley Eslameh, Qafa>
Ensemble Circassien de Jordanie - Eslameh

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2014年2月19日 (水)

ウォルク・カッファ

ウォルク・カッファというアディゲの舞踊も、6年前にブログで取り上げましたが、今日の映像はその後アップされていたもの。タイトルに「ノーブル」とありますが、まさに北コーカサス民族の誇りを音に表した様な、非常に印象的で美しい曲と舞踊です。カフカスのレズギンカやイスラメイから、イランのレングにかけて、この辺りには8分の6拍子が目立ちますが、カッファもやはり同じ拍子。ローマ字表記はwork' k'afaとなっていますが、決してワーク・カファとは読まないで下さい(笑) Kabardinka ensembletとなっていますので、アディゲではなくカバルダのグループかも知れません。

Circassian Noble dancing (Adyghe work' k'afa) -'Kabardinka' ensemble

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2014年2月18日 (火)

ソチ五輪でのナルメスのサーカシアン・ダンス

昨日の映像はアディゲの舞踊団がゲストではなく、五輪関係者(あるいは来場者)をゲストに演じられたステージでした。サーカシアン・ハウスという施設がソチ五輪パークにオリンピック期間中は常設されていて、そこでのナルトというアンサンブルのステージでした。ナルトはアディゲ国立大学の民族舞踊アンサンブルでしたが、今日のナルメスはプロの団体。当ブログで07年暮れ辺りに北カフカス特集した時にも何度も取り上げたグループです。
一本目がソチ五輪でのナルメスのステージ。2,3本目は07年後に追加されていたステージの映像。日本で喩えるなら、北海道で催しがある際にアイヌの民族文化を紹介するのに似ているでしょうか。多分こんな催しが企画されるのではと、想像していましたが、やはりその通りでした。

Circassian Folk Ensemble "Nalmes" dazzles Sochi Winter Olympics Crowds

Nalmes tlapachase - 720 p.mp4

NALMES ZEFAUK.mp4

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2014年2月17日 (月)

ソチ・オリンピック・ゲストのアディゲ舞踊

ソチ・オリンピックが盛り上がっていますので、少し東南アジア・シリーズをお休みして、そちらに行ってみます。そもそも当ブログは、ソチから近い北コーカサス辺りから始めましたので、ルーツの地でもあります。コーカサス系の中のサーカシアに入るアディゲは、ソチのあるロシア連邦のクラスノダール地方に囲まれた、コーカサス系の飛び地。サーカシアとは、西からアディゲ、チェルケス、カバルダと連なる北西コーカサス諸族の総称です。カフカス系の舞踊の中でも、特に古風で優雅な美しさを見せるアディゲの舞踊が招待されてのステージのようです。

"Nart" Circassian Dance Ensemble of Adigea hypnotizes a packed house of Sochi Olympics guests

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2012年6月29日 (金)

G.アルタン他のチェ・ゲバラ賛歌

例のトルコのサーカシアの歌手、ギュルジャン・アルタンの歌唱に、何とHasta Siempre(アスタ・スィエンプレ)がありました。これはトルコのサーカシアンの歌手としては異色中の異色だと思いますが、どうなのでしょうか。アスタ・スィエンプレ・コマンダンテは、チェ・ゲバラ賛歌として余りに有名で、オリジナルのカルロス・プエブラの歌唱(3本目)が何と言っても最高この上無しですが、ベネズエラのソレダ・ブラボやギリシアのマリア・ファランドゥーリの歌唱も強く印象に残りました。このアルタンの歌唱もパッショネートで聞かせます。もちろん元のスペイン語で歌っています。おまけで、4本目にビオレッタ・パッラの名唱も。

Gülcan Altan- Hasta Siempre

Hasta Siempre - Gülcan Altan

Carlos Puebla - Hasta siempre Comandante Che Guevara

Hasta Siempre Comandante Cheguevara. Violeta Parra

Aprendimos a quererte
desde la histórica altura
donde el sol de tu bravura
le puso cerco a la muerte.

Aquí se queda la clara,
la entrañable transparencia,
de tu querida presencia
Comandante Che Guevara.

Tu mano gloriosa y fuerte
sobre la historia dispara
cuando todo Santa Clara
se despierta para verte.

Vienes quemando la brisa
con soles de primavera
para plantar la bandera
con la luz de tu sonrisa.

Tu amor revolucionario
te conduce a nueva empresa
donde esperan la firmeza
de tu brazo libertario.

Seguiremos adelante
como junto a ti seguimos
y con Fidel te decimos:
!Hasta siempre, Comandante!

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2012年6月28日 (木)

アディゲのイスラメイ 舞踊と合唱

他のトルコのサーカシアン歌手は今の所見つかってないので、北コーカサスに戻します。
イスラメイと言えば、クラシック・ファンにとっては何よりもロシアの作曲家バラキレフの超絶技巧ピアノ曲の曲名として知られていて、レズギンカと極めて近い舞踊らしいというようなことも、07年に書いたように思います。今日の2本は、この年の動画ですが、おそらく初アップではないかと思います。アディゲの優美な伝統舞踊の素晴らしさは言わずもがなですが、合唱の盛んなコーカサスの伝統を生かしつつ、西洋的なテクニックも備えた女声合唱もかなり素晴らしいと思います。確かこのグループの名もイスラメイだったと思います。冒頭に出てくるユダヤのショファルのような角笛が、また興味深いです。
07年の時点でのwww.petsiye.netには、エンドレスでアディゲの色々な音楽が流れていましたが、久しぶりに覗いたら大分様変わりしていました。

İSLAMEY SON GÖSTERİSİ BÖLÜM 1

İSLAMEY SON GÖSTERİSİ BÖLÜM 5

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2012年6月27日 (水)

ギュルジャン・アルタン

サーカシアンのギュルジャン・アルタンという女性歌手について少し調べてみましたが、日本語のページは見当たらずでした。細川直子さんの「トルコ 旅と暮らしと音楽と」を見てみても名前は出てこず、まぁこの本の出た96年当時は余り知られてなかった歌手なのかも知れません。今日は色々と他の映像を上げておきますが、1,2本目などは歌だけでなく衣装からしてサーカシア(チェルケス)そのもの。「サーカシアンの魂」とまで名づけられたアルバムの3曲目を、トルコ人の一般リスナーがどういう風に聞いているのか、気になるところです。
同じように考えると、南カフカスの名歌「Sari Gelin」を歌っていたギュライは、もしかしたらアルメニア系かアゼルバイジャン系なのでしょうか?

Defne Her Şey Bambaşka - Çerkez Şarkıcı Gülcan Altan - 12.05.2010

Gülcan ALTAN-SALAMANA XATSA.mpg

この曲もカフカス調

Gülcan Altan-Adiyuf

Gülcan Altan-Benim Adım Kırmızı

冒頭はトルコのサナート的な、精妙な節の旨みを聞かせる歌唱。

Gülcan Altan - Li Beyrut

何とレバノンのファイルーズが歌っていた「愛しきベイルート」(アランフェス協奏曲の編曲)もありました。

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2012年6月26日 (火)

サーカシアンのトルコ歌手 Gulcan Altan 

東京[無形文化]祭については、また何か関連してアップするかも知れませんが、とりあえず北コーカサスに戻します。
22日に 「実はトルコに最もサーカシアン系の住民が多いようですので、またそちらも少しずつと考えています。有名な歌手の中にもサーカシアン出身の人がいるようです。」 と書きましたが、既に一人この人はどうもそうらしい、という歌手を見つけていました。
ギュルジャン・アルタンという女性歌手ですが、インタビューの間に出てくる歌は音楽的にサーカシア風なわけではないので、ほとんど一般のトルコ・ポップスと言って良いのでは。しかし、躍動的な2曲目は明らかにアディゲ調で、どこかで聞いたことがあるメロディ。アディゲに原曲があるのかも知れません。コーカサスのハチロク・リズムが迸る情熱的な一曲です。トルコの歌手として、自分のルーツをこれ程はっきりと表現するのは、珍しいようにも思いますがどうなのでしょうか。
インタビューをよく聞いていると、サーカシアより、チェルケスの語が頻繁に出てきているようです。トルコにおけるサーカシア系の歌手のスタンスというのは、興味深いものがあります。トルコ語に堪能な方のコメントを頂けましたら、有難い限りです。

Gülcan Altan-Trt Sanat2011 Programı

Gülcan Altan (Adige Ceug Live Record)

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2012年6月22日 (金)

Who are Circassians in Jordan

「チェルケスとヨルダン」よりも、Circassian Yordanで検索した方が沢山の映像が見つかるようです。それらの中から、彼らの苦難の歴史と現在のヨルダンでの生活が分るような映像と、舞踊関係を上げておきます。こういうドキュメンタリーは日本語で見られるような番組はまずありえませんが、英語ならかなりあります。(英語の場合は、サーカシアンではなくサーケイジャンと発音されています) 舞踊に関しては、祖国にいた頃とそっくり同じではないかと思う程ですが、どうでしょうか。
そして、ヨルダンだけでなく、実はトルコに最もサーカシアン系の住民が多いようですので、またそちらも少しずつと考えています。有名な歌手の中にもサーカシアン出身の人がいるようです。ヨルダンなどのアラブ圏においてはアラブの文化の影響を余り受けてないようにも見えますが、トルコの場合は知っている限りでは、ほとんど一般のトルコ・ポップスと聞き分けることは困難なように思いました。(言葉が分ればまた違ってくると思いますが)
アップしながらも私自身一本一本じっくり見れている訳ではありませんが、今回こうして彼らの現実の姿が少しずつ明らかになってきて、とてもすっきりした気分です(笑)

1. Who are Circassians in Jordan.wmv

Circassians in Jordan2. Ethno-linguistic identity and language maintenance.wmv

CIRCASSIAN DANCERS FROM JORDAN

OLD CIRCASSIAN DANCE FROM JORDAN

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