アラブ

2017年6月30日 (金)

チュニジアのリク(タール)

アラブのリク(タール)の独奏映像も色々ありましたが、チュニジアの音楽学校で打楽器を教えているHatem Ammousという人のビデオが、大型枠太鼓ベンディールや片面太鼓ダラブッカも比較で交互に叩いていて面白く見れました。リクの小さいシンバルの扱い方が繊細極まりなく、シンバルを鳴らさない叩き方も交えて、あの複雑なリズムを叩き分けていて驚きを覚えます。3本目もチュニジアのLassaâd Hosniという打楽器教授のデモ演奏で、こちらも素晴らしいです。
昨日は早々寝落ちしてしまって、タランテラのクラシックでの使用例などを考えていましたが出来なかったので、アラクネ・メディタレネアの中の哀愁の名旋律Klamaを上げておきます。先日放送でかけたピッツィカの前の曲です。南イタリアのこういうメロディは、どこかギリシアのハジダキスなどの歌に通じるものを感じます。

frame drum Video Podcast - Special Edition - Part 4

frame drum Video Podcast - Special Edition - Part 3

Riq bendir darbouka

Klama

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2016年12月22日 (木)

Aicha Redouaneの歌声

Aicha Redouaneは、アイシャ・レドゥアヌとかアイシャ・ラドワーンだとか、表記が定まっておりません。一部でよく知られるようになったのは、05年頃セファルディーの歌で有名なフランソワーズ・アトランとのジョイント・ライブが一部で話題になってからのようにも思います。オコラやシャン・デュ・モンドからの彼女のCDも4,5点になりました。
オコラからの一枚目で伴奏をしていたアル・アドワール楽団との映像がありました。エジプト出身のカーヌーン奏者とカマン(ヴァイオリン)奏者、モロッコ出身のウード奏者とタンバリンに似た小型枠太鼓のリク奏者が雅やかな演奏で支えています。

Aicha Redouane.

Aïcha Redouane "Anâ min wajdî

Aïcha Redouane Arâka 'assiyy

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2016年12月21日 (水)

シモン・シャヘーンのヴァイオリン

今日はシモン・シャヘーンのヴァイオリン演奏も少し見てみましょう。アラブ音楽講座のような映像では、ウードと両方弾いていますし、各打楽器のデモ演奏も出てきます。ヴァイオリンでの微分音の説明の所や、アラブ音楽での装飾音の入れ方とか、とても分かり易く興味深いです。2本目はアブデルワハブの曲'Ibnil Balad'を演奏していますが、この中ではあたかもソリスト兼指揮者のようで、西洋音楽で言う「弾き振り」に近い印象を受けます。

MUUS Simon Shaheen: Heritage Without Boundaries

Simon Shaheen Performs 'Ibnil Balad'

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2016年12月20日 (火)

シモン・シャヘーンのウード・ソロ

Khamis El Finoのウードをもっと見たいところですが、さすがに生映像は見当たらず、Smithsonian Folkways盤の一部があるのみでした。このアルバム、コロムビア盤では確か「太古の響き」と少々大げさな副題が付いていました。マカームはシャド・アラバン辺りだったかなと思います。
と言う訳で、今日はシモン・シャヘーンの生映像を探してみました。ウードとヴァイオリンの両方において、ここまでの名人芸を披露する人は、ほとんどいないように思います。一つ言えるのは、ウードの平行4度とヴァイオリンの平行5度の調弦は似通っていて、運指においてどちらかの経験がとても役に立つだろうとは思います。先日の中東名曲集のCMP盤や、アブデルワハブの曲を取り上げた盤が話題になったのは90年頃で、もう20年以上前ですが、この映像は2011年のもの。ごく最近です。マカームを渡り歩いているようにも聞こえる名人の妙技に酔いしれる一本です。

Simone Shaheen Oud Solo

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2016年12月19日 (月)

エジプトの音楽 ハミス・エル・フィノ、アイシャ・レドゥアヌ他

ゼアミdeワールド37回目の放送、日曜夕方に終りました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

ウム・カルスームに続いてエジプトの音楽と言うことになりますと、彼女に曲を数多く提供したモハメド・アブデルワハブやリアド・アル・スンバティのウード弾き語りなどを紹介したいところですが、現在データのみで手元に現物がないので、往年のウード奏者ですが、ハミス・エル・フィノと言う人の録音からかけてみます。1964年の古い録音ですが、最近アメリカのSmithsonian FolkwaysからカスタムCDRで復活しています。(イラク出身でエジプトで活動しているナスィール・シャンマも来日歴もあり、取り上げたいアーティストですが、やはりデータのみですので、またの機会にします)

1976年に日本コロムビアからLP発売されていたこのKhamis El Finoの盤は、私が最初に聞いたエジプトの本格的なアラブ古典のウード独奏だったので、個人的には強烈な印象があります。ウードだけでなくダラブッカも現代では聞かないようなシンプルなリズムパターンで演奏していて、オリエンタル風味満点のライブ録音になっています。ジャケットもとてもオリエンタルで、私はこのトルコ帽を被って髭を生やし装飾の美しいウードを構えているジャケットを見ると、何故か南利明の往年のCMの名古屋弁「ハヤシもあるでョ~」を思い出します(笑) 当時は10代で、あのCMを見て差ほど経ってなかったからでしょう。

<Khamis El Fino / Music For The Classical Oud ~Selection No. 1 3分55秒>
Khamis El Fino Ali - Selection No. 1


続いてKhamis El Fino Aliがウード弾き語りで8つの愛の歌を演奏したという1974年のアルバムArabic Songs and Dancesから、Halewa Yabuya (She's Beautiful!)という曲をどうぞ。ウードだけでなく、素晴らしい歌声も披露しています。所々出てくる女性の甲高い叫び声は、ユーユーと言います。

<Khamis El Fino / Halewa Yabuya (She's Beautiful!) 3:52>
youtube無しのようです。

次に、ベルベル系モロッコ人の女性歌手アイシャ・レドゥアヌの歌唱を聞いてみましょう。93年のオコラ盤以来エジプトの古典音楽を中心にパリで活躍していて、この盤では19世紀のエジプトの古典音楽を歌っています。伴奏のアル・アドワール楽団はエジプト出身のカーヌーン奏者とカマン(ヴァイオリン)奏者、モロッコ出身のウード奏者とタンバリンに似た小型枠太鼓のリク奏者が雅やかな演奏で支えています。マカーム・ナハーヴァンドのワスラの導入部は、同じマカームのトルコのウシュクダラに少し似ています。その後のタクシームと、歌の出てくる部分まで抜粋してかけます。

<Aicha Redouane / Wala en Maqam Nahawand>
Maqams d'amour, Aicha Redouane, 15e FMA, Promo

別のプロモ映像ですが。

この後かけますウードとヴァイオリンの名手シモン・シャヘーンはパレスティナ人の演奏家で、シモンという名前から推測するに多分キリスト教徒だと思います。彼の演奏で、先ほど名前が出てきたモハメド・アブデルワハブのAl Hinnaという曲と、リアド・アル・スンバティのLonga Farahfazaを続けてかけてみましょう。
アブデルワハブの曲は、ベリーダンスでよく使われているように思います。シモン・シャヘーンがアブデルワハブの曲を取り上げた90年のインストアルバムからの一曲です。後半、ウードが即興で素晴らしいからみを聞かせます。
リアド・アル・スンバティは、ウード弾き語りでは渋い内省的な演奏を聞かせる人ですが、このLonga Farahfazaでは、打って変わって目が覚めるような華やかな器楽曲になっていて、コンサートの最初か最後に演奏されることが多いようです。

<Simon Shaheen / The Music of Mohamed Abdel Wahab ~Al Hinna 5分20秒>
Simon Shaheen- Bortuqal

この曲はないようなので、同アルバムの別な曲ですが。

<Simon Shaheen / The Masterworks of the Middle Easr: Turath ~Longa Farahfaza 3分16秒>
Simon Shaheen - Longa Farahfaza (Turath)


では、最後に同じくシモン・シャヘーンの中東名曲集から、オスマン・トルコ末期の音楽家メスード・ジェミルのサマーイ・ナハーヴァンドを聞きながら今回はお別れです。オスマン音楽だけでなく、アラブ音楽でもよく知られる名曲です。ロンガとかサマーイというのはアラブ音楽の形式名で、サマーイでは必ず10拍子(3+2+2+3)で書かれているのが特徴的です。ファラファザやナハーヴァンドはマカーム名で、どちらも短調の美しい旋律で日本人にも受けが良いように思います。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Simon Shaheen / The Masterworks of the Middle Easr: Turath ~Sama'i Nahawand 8分12秒から抜粋>
Simon Shaheen - Sama'i Nahawand (Turath)

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2016年12月16日 (金)

ウム・カルスームの動画

ウム・カルスーム自身の出てくる動画も、モノクロ時代まで溯れば結構あります。やはり動画で見ると、彼女の歌手としての風格がよく分ります。超大物歌手のオーラが伝わってきます。大きなハンカチ?は、大体いつも持っているようです。ハンカチでしょうか? 楽団員は、譜面無しでよく弾けるなとも思います。マカームに則っているのでしょうから当然かも知れませんが、フレットの無いヴァイオリンやチェロのような楽器で、おそらく即興も交えてよく合わせられるなと思います。

أم كلثوم - هجرتك

أم كلثوم - سيرة الحب - كاملة بجودة عالية

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2016年12月13日 (火)

ウム・カルスームの千夜一夜

ゼアミdeワールド36回目の放送、日曜夕方に終りました。14日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

アラブ音楽巡りに戻ります。今回はエジプトの往年の大歌手ウム・カルスームの歌を聞きたいと思います。アラブ世界では、前にご紹介しましたレバノンのファイルーズと並んで最も人気のある歌姫です。オペラのディーバ、マリア・カラスや、フランスの女優/歌手のマリー・ラフォレ、先日ノーベル賞を取ったボブ・ディラン、セネガルのユッスー・ンドゥールなど、彼女のファン、もしくは影響を受けたという世界的なアーティストは大勢いるそうです。聞くところによると、ベイルートのレコード店の棚の半分はファイルーズとカルスームの盤で占められている程だそうです。日本の国民的歌手の美空ひばりも遠く及ばず、日本では考えられないことです。彼女の生まれた年は1904年とか1898年という説がありまして、亡くなったのは1975年ですから、ファイルーズよりは大分前の人になります。彼女がこの世を去った時には、400万人の人が葬送の列に並び、深くその死を悼んだそうです。
晩年には1曲の長さがどんどん長くなり、60分を超えることが当たり前になりまして、なかなかラジオ等で全貌を紹介するのは難しいようです。1980年前後に水野信男先生の解説で「ハーディヒ・ライラティ」という曲の放送を聴いたことがありますが、やはり抜粋になっていました。今日ご紹介する曲も1トラックで60分近いので、前奏の部分から20分ほどになりますが、続けてかけてみます。

曲名は「アルフ・レイラ・ワ・レイラ」(1969)で、訳すれば「千夜一夜」となり、アラビアン・ナイトをすぐさま思い出させるタイトルです。私は長らくアラビアン・ナイトの原題を「アリフ・ライラ・ワ・ライラ」と、またウム・クルスームはウム・カルスームと呼び慣らして来たので、なかなか慣れませんが(笑) この曲の作曲者のバリ・ハムディ(1932~1993)は60年代から70年代にかけて多くのヒット曲を生み出して、エジプトの名歌手アブデル・ハリム・ハーフェズや妻であったワルダの歌唱で広く知られるようになった曲が多いようです。

この「アルフ・レイラ・ワ・レイラ」はウム・クルスームの圧倒的な歌唱で、詩人のモルシ・ジャミル・アジズ(1920~1980)が描いた壮大な愛の叙事詩を表現しています。前奏部分はとてもベリーダンス向きで、この番組の7月7日の放送でドイツPiranha盤の「ジャリラのラクス・シャルキ」シリーズの3枚目の演奏をかけましたので、聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。去年4月9日の今治の浄土寺でのウード奏者加藤吉樹さんとヴァイオリンの及川景子さん、ダラブッカの牧瀬敏さんのライブの際に、私がリクエストしてアンコールで披露されました。オリエンタル・ムード満点の名曲です。

<OUM KALSOUM / Alf Leila Wa Leila 58分14秒から抜粋>
Umm Kulthum, Alf Leila wa Leila


日本盤の詳細なライナーノーツをアラブ・ヴァイオリン奏者の及川景子さんが書かれていますが、その訳詩の一節を読み上げます。及川さんの訳、アラブ・ヴァイオリン奏者兼アラブ音楽研究家の木村伸子さんの監修です。

恋人よ、夜とその空よ、夜の星と夜の月よ、そしてあなたと私の眠らない夜よ、恋人よ、私の人生よ

私達は愛の中で共にいる、ああ、愛、夜を満たす愛よ、眠りを知らない愛よ、愛は私達に幸せを注ぎ、幸あれと呼びかける

恋人よ、夜の中の夜を生きよう、そして太陽に言おう、一年後に来ておくれ、それより前には来ないでおくれ、と。

美しい愛の一夜は、千と一つの夜に等しいのだから。

それは人生の全てと等しいのだから。

このような夜こそ、人生そのものなのだから。

続いてカルスームの1926年から1935年の録音から、彼女の映画デビュー作である映画「Widad」の挿入歌Ala Baladi Elmahboubという故郷を思う曲を聞きながら今回はお別れです。ウードの深い音色から始まる古典的な趣きの濃い一曲で、若々しい歌声もやっぱり素晴らしいです。それでは、時間までどうぞ。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<OUM KALSOUM / Ala Baladi Elmahboub>
oum kalsoum - umm kulthum series -ala baladi elmahboub 1935

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2016年11月10日 (木)

Bustan Abraham - Jazz kar-kurd

ブスタン・アブラハムではっきり聞き覚えがあるのは、このPictures through the painted windowで、確かCrammedから出ていたように思います。トルコ音楽のキュルディ・ヒジャズカル旋法とジャズをかけた、ジャズカル・クルドというタイトルが洒落ていました。音楽もこの一本のように洒落た展開を聞かせるものでした。彼らのウィキペディアがあったので見てみると、2003年に解散していました。

Bustan Abraham - Jazz kar-kurd

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2016年11月 9日 (水)

ブスタン・アブラハム

サーブリーンの動画もないかなと思って探しましたが、見当たりませんでした。一方、パレスティナ人とユダヤ人の混成グループ、ブスタン・アブラハムとジルヤブ・トリオが話題になったのは、96年頃だったと思いますが、彼らの動画はありました。とりあえずブスタン・アブラハムの方から。レパートリーはサーブリーンとは違って、アラブ古典音楽が中心です。現物は90年代に売り切れてないのですが、MDでデータは取ってあるので、アルバムを聞くことも不可能ではないです。

Bustan Abraham 'Fanar' Live 1997 PART 1

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2016年11月 8日 (火)

カミリア・ジュブランのウード弾き語り

サーブリーンは現在は活動休止中でしょうか、カミリア・ジュブランもソロ名義のアルバムが続いています。youtubeには彼女のライブ映像が結構ありますが、どれも大変に素晴らしく、独自の世界を聞かせています。やっぱりウードの響きには、アラビア語が一番合います。彼女の声質も、時には抽象的なウード演奏も、極めて内省的でありながら、内側で静かに燃えたぎっている感じです。2,3本目は、かなり長いライブ映像です。冒頭のタクシームも絶品。

أرى سلمى - كاميليا جبران

كاميليا جبران

2004: Kamilya Jubran, Concert

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