クルド

2016年6月24日 (金)

ナーゼリー&モラディinギリシア2008

この2008年のギリシアでのライブは、初めて見ます。その2年前の来日をリアルに思い出させる素晴らしい歌声。確かナーゼリーさんの黒地に赤いラインの入った衣装も同じです。アリ・アクバル・モラディのタンブールが、独特な指さばきで強靭な音を発しているのもよく分ります。ケマンチェに似ている弓奏楽器は、トルコの黒海の方の細身のケメンチェか、ギリシアのリラか、どちらかでは。そのどちらもかなり律動的なので、クルドの音楽にあうように演奏しています。

Ostad Shahram Nazeri and Ostad Ali Akbar Moradi Greece 2008

Ostad Shahram Nazeri and Ostad Ali Akbar Moradi Greece part2

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2016年6月23日 (木)

Motrebe Mahtab Rou

昨日の2本目に入れましたシャハラーム・ナーゼリーのMotrebe Mahtab Rou(月の顔の楽士?)の動画がありました。この映像と同じビデオを20年ほど前に確か持っていました。主にクルドで用いられる弦楽器タンブールの合奏とダフの伴奏で、例の独特なフラメンコのラスゲアードを逆回しするようなストロークもよく確認できます。シャムスのフェイゼバシプール他の面々とは、少なくとも90年代初め頃からは一緒に演奏していたと思われます。シャムスというのは、言うまでもなく、ルーミーの詩集「シャムス・タブリーズィ」を指していると思います。師である老ダルヴィーシュ(托鉢僧)のシャムス・タブリーズィを慕う熱い内容です。切々とした語り掛けるような熱い歌声は、とにかく最高です。40分頃から出てくるタンブール・ソロは、アリ・アクバル・モラディで、その超絶技巧はこの頃から冴え渡っていました。

Shahram Nazeri & Shams

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2016年6月22日 (水)

シャハラーム・ナーゼリー

ゼアミdeワールド12回目の収録に行ってきました。
6月末からラヂオバリバリが新スタジオに移動する事になりまして、今度から放送の3日前までに収録しないといけなくなりましたので、スケジュールの都合上22日に2回分収録しております。まだまだイランだけでもご紹介したい音源は無数にありますが、一応ナーゼリーでイランを終えます。次回からアラブに行く予定でしたが、収録の件は月曜に決まったばかりで準備不足ですので、30日の放送分は違う音源をかけました。

先週はホセイン・アリザーデの音楽を少しご紹介しましたが、今日は同じく93年頃に知ったクルド系のイランの名歌手シャーラム・ナーゼリーです。この人は1950年生まれですから、アリザーデとほぼ同世代で3枚ほどのアルバムでは「夢の共演」を実現しています。やはりこの人ほどの輝かしいタハリール唱法を聞かせる人はいないのではと思います。キングレコードのワールドルーツミュージックライブラリーの「シャハラーム・ナーゼリーの芸術」のライナーノーツ執筆を担当したことは前に言った事がありました。お持ちの方は是非ご参照下さい。イランに音楽留学されていた北川さんと慶九さんのご協力を頂いて、ヤルサンの独特な文化的背景や、ペルシア音楽とクルド・マカームの違いについてなどにも言及しております。2006年の来日公演の際には、CD即売に出るのと同時に、取引先のフリーマガジン向けにナーゼリーさん本人にインタビューも行っておりまして、その取引先は辞めてしまいましたが、以下のZeAmiブログに転載アップしてあります。こちらも宜しければ併せてご覧下さい。
http://zeami-cd.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_4be7.html

ナーゼリーのことも95年出版の雑誌Etceteraの「ペルシア古典音楽の昔と今」という記事に書いておりまして、その箇所↓を読み上げました。90年代初め頃に入手が容易だった仏Ocoraの「イラン伝統音楽の巨匠」の解説を参考にしております。

このイラン北西部クルディスタンの首都ケルマンシャー生まれの名歌手は、近年打楽器をザルブではなくダフ(フレーム・ドラムの一種)を使って録音している。これについて彼は、ダフの方が古い楽器で現在でもイラン西部のクルディスタンやケルマンシャーのスーフィー達に用いられていて、これこそ「ルーミー」の世界を喚起する物だと考え、ダフを使うクルド音楽をブレンドする事で、沈滞した(彼はそう考える)ペルシア古典音楽にエネルギーを与えると考えている。彼はイランで自身のレーベル「SHAHRAM」を持っていて、それを実践した作品をリリースしている。特にジャラール・ゾルフォヌーン(パリサーのバックでタールを弾いていた名人)作曲の「Gol-e-SadBarg」は、声楽、5本のセタール、ダフのための曲で、非常に透明感あふれる感動的な曲。

استاد شهرام ناظری _ گل صد برگ / آلبوم

何とyoutubeに丸々全曲出ていました。

先ほどご紹介しました「シャハラーム・ナーゼリーの芸術」のライナーノーツの拙稿からも少しご紹介します。

 イラン西部のクルディスタンの中心地の一つ、ケルマンシャーで1950年に生まれる。音楽家の家庭に育ち、幼少より音楽と文学を学び始める。 1971年頃からアブドゥッラー・ダヴァーミ(Vo)、ヌール・アリ・ボルーマンド(Tar,Setar)、マームード・キャリーミ(Vo)、アフマッド・エバーディー(Setar)と言った、錚々たる顔ぶれのペルシア古典音楽の巨匠たちに学ぶ。1974年には初めてジャラール・ッディン・ルーミー(モウラヴィー)の詩に独自の解釈を施して披露。1976年には古典音楽のコンクールで優勝。ペルシア古典声楽家としての地位を固めながらも、作曲を通してイランのスーフィー音楽によりラディカルに向き合うようになり、その後自身のルーツであるクルドの音楽を取り入れた作品を発表するようになる。現在のイラン古典声楽界では、同じく男性歌手のシャジャリアンと並び称される名歌手。繊細極まりないペルシアの古典音楽と、熱情的なクルド音楽と、どちらにおいてもトップの座に君臨するカリスマ的な存在である。
 クルド音楽へ目を向け始めてからは、スーフィー詩の極致とも言えるルーミーの神秘主義詩に大きなウェイトを置いた上で、クルド・マカーム志向をも見せるようになる。こうしてイラン革命前の伝統にはなかった彼独自のスタイルを確立した。ルーミーの神秘主義詩に見られる情熱を吹き込んで、古典音楽に新しい動きを加えたというのが、筆者が<東京の夏>音楽祭の公演の合間にインタビューした際、ナーゼリー本人から聞いた言葉だった。先述したように、クルド・マカームには「イラン系民族文化の古層」が現れていると言えるが、テキストにはスーフィー文学の華であるルーミーの詩を持ってくることで、より広くまた熱狂的な聴衆の支持を得る事に成功した。タンブール名人であるアリ・アクバル・モラディやアリー・レザー・フェイゼバシプールと組むことで、それがより大きく花開いたことも事実だろう。

やはり20年ほど前の私個人的にお気に入りのMotrebe Mahtab Rou(月の顔の楽士?)の冒頭を時間までかけて終わりにしたいと思います。
彼のアルバムはイランの大手古典音楽レーベルのMahoor Institutからはアリザーデとの共演作くらいしか出てなくて、ほとんどは小さいメーカーの作品が多いので、最近はCDが手に入りにくくなっているようにも思います。キング盤やBuda盤は手に入りやすいので、今日は現在入手困難と思われる音源をかけております。
一曲目はセタールが中心でしたが、こちらは主にクルドで用いられる弦楽器タンブールの合奏になっていて、これぞクルド・マカームの響きという感じがします。クルド・マカームとは旋法であると同時に、様々な祭礼に演奏されるレパートリー自体も指します。その奏法は独特でフラメンコのラスゲアードを逆回しするようなストロークが目を引きます。

مطرب مهتاب رو استاد شهرام ناظری

こちらは冒頭の17分だけyoutubeがありました。

放送局 FMラヂオバリバリ
番組名 ゼアミdeワールド
パーソナリティ名 ほまーゆん
毎週木曜 17:15~17:30
再放送 毎週日曜 15:00~15:15

今治以外でも、スマホのアプリTuneinや、PCのサイマルラジオを使えば、世界中どこででも聞けます。よろしければ是非お聞き下さい。民族音楽、クラシック、純邦楽など、色々かけております。
サイマルラジオは以下になります。
http://www.jcbasimul.com/

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2013年12月 9日 (月)

ヤルサンの歌も

レパートリーの幅広いチーデム・アスランですが、特に驚いたのはクルドのヤルサンの歌で、これは旧オスマン帝国の版図を越えているのでは。オスタッド・エラーヒやアリ・アクバル・モラディなどのイラン西部のクルディスタンの録音がよく知られています。クルドのタンブール奏者(チーデム・アスランの左)のArash Moradi,は、アリ・アクバル・モラディの息子の一人でした。フラメンコのラスゲアードを逆回しするようなタンブールの奏法が独特で、大分前に色々な演奏家の映像を取り上げました。レベティカとクレズマー、オスマン古典音楽までなら何とか分りますが、ヤルサンまで出てくるとは思いませんでした。クレズマーとヤルサンを両方取り上げる歌手は、他に知りません。スーフィー(イスラーム神秘主義)の一種とも言えるヤルサン(アーレ・ハックとも)と、クレズマーのベースにあるハシディズム(ユダヤ神秘主義の一つ)は、通じるものがあると見ているのでしょうか?

Arash Moradi, Cigdem Aslan, Tahir Palali - Al Per

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2013年12月 5日 (木)

チーデム・アスランのクレツマー、ペシュレヴ、クルド・ダンス

チーデム・アスランのMortissaを聞いて気になった曲の一つに、6曲目のTrava vre manga kai alaniがありました。明らかにクレズマー音楽風の演奏ですが、それもそのはず例のシコヨフ・クレツマー・アンサンブルの伴奏でした。この曲は往年の名レベティカ歌手、ローザ・エスケナージがヒットさせたそうです。エスケナージの名の通りユダヤ系の歌手だからでしょうか、メロディ・ラインはそのままクレズマーにぴったり嵌る感じです。
アスランの歌唱であれば良かったのですが、他の歌手の映像のみのようです。これを一本目に、二本目はアスランの歌唱で、トルコ古典音楽のペシュレヴ(前奏曲のような形式)がありましたので、そちらを。ヴァイオリンはおそらくソルディーノ(弱音器)をかけていると思いますが、そのこもった音がトルコの擦弦楽器ケメンチェのように響きます。そして三本目は、彼女のルーツ音楽の一つなのでしょう、クルドの舞踊曲です。
レベティカ、ペシュレヴ、クルドと、いずれも旧オスマン帝国内の音楽ということでは共通しています。彼女はおそらくそれぞれの言葉で歌っているのだろうと思いますが、ユニークな出自を生かしたポリグロット(多言語使用)環境の人なのでしょう、しかも見事に歌い分けていると思います。

ΤΡΑΒΑ ΡΕ ΜΑΓΚΑ ΚΑΙ ΑΛΑΝΙ (Λευκοθέα Φιλιππίδη)

Cigdem Aslan - Rast Peshrev

KURDISH DANCE "Parwaneh"

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2012年3月23日 (金)

ゾルフォヌーンとナーゼリー、ラザヴィ

ジャラール・ゾルフォヌーンとシャーラム・ナゼリの共演も、「Gol-e SadBarg」を聞いたことのない人には余りリアリティがないかも知れませんので、証拠映像を一本上げておきましょう。この曲は件のアルバムか、Motrebe Mahtab Rouのどちらか収録だったように思います。ゾルフォヌーンの右にはクルドのタンブールがずらりと並んでいます。左から2番目の人は確かアリ・アクバル・モラディ(イネディから4枚組がありました)だと思いますが。
2本目はやはりゾルフォヌーンが伴奏していて、名歌手セイイェド・ヌーレッディン・ラザヴィがマーフール旋法で歌っています。この演奏は例のビクターJVCの「ペルシア絶唱」収録のもので、ジャラール・ッディン・ルーミーのシャムス・タブリーズィー詩集からの歌詞なので、ペルシア音楽自体とは少々飛躍するとは思いますが、現在のコンヤのメヴラーナ霊廟や旋回舞踏が出てきています。この青い霊廟はしかし、いつ見ても本当に美しいです。

تصنیف آتش در نیستان

Razavi "Mahur Tasnif" from "Shams Tabrizi" (by Jalal ad Din Muhammad Rumi) live in Japan, 1978

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2012年3月22日 (木)

ゾルフォヌーンのライヴ映像

ジャラール・ゾルフォヌーンの映像、ライヴ動画もありましたので、今日もいくつかアップしておきます。1本目はナゼリの歌っていたようなタイプに似て聞こえますが、クルド音楽になるのでしょう。この人はクルド系ではなかったように思いますが、シャーラム・ナゼリの名盤「Gol-e SadBarg」では共演していました。と言うかこのアルバムの作曲者、コンダクターでした。
3本目は現在は入手難になっているMusic of the WorldのKord Bayatから。この画像がその盤のジャケットです。4本目はこの盤と同じデュオで、ソヘイル・ゾルフォヌーンは彼の息子。セタールの繊細な絡まり方が非常に美しいです。Kord Bayatは訳せば「クルドのバヤート(詩)」で、そのタイトル通り、クルド風な旋律に特徴があります。

کنسرت بزرگ گروه استاد جلال ذوالفنون

Jalal Zolfonoon

Bayat Kord Jalal Zolfonun

Mesnavi"Jalal Zolfonun and Soheil Zolfonun"

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2011年8月25日 (木)

ラアナーイー・ファミリー&鼓童 @佐渡

昨日「ウルヴァン」の話が出たところで、突然ですがイラン関係&和太鼓です。突然ではありますが、意外に自然な組み合わせであることが、昨日のエピソードからも、直接今日の映像を見てみても、お分かり頂けるかと思います。
6月12日のブログでアップしました通り、ラアナーイ・ファミリーのコンサートが明日26日と28日に東京であります。その前に行われました、19~21日の新潟・佐渡でのコンサートの模様がユーストリームで月末まで公開されていますので、今日はこちらをアップしておきます。9月以降は見られませんので、ご了承下さい。
今日少し見てみましたが、鼓童の力強い和太鼓の合間にラアナーイー・ファミリー&慶九さんの演奏が所々出てきます。中でも、ナーゼリーのMotrebe Mahtab Rouを思わせるような、パッション溢れるタンブール合奏のクルド・ナンバーに激しく耳が反応しました(笑) 鼓童の演奏も、和太鼓だけでなく、木遣りと思われる無伴奏の独唱や合唱が素晴らしいです。江差追分で有名な浜田喜一(初代)さんが有名にした富山の民謡「帆柱起こし音頭」も聞けました。こちらはおわら節と同じ越中富山で、佐渡の近くと言えます。
今回のツアーですが、先日内子に行った際に愛媛の内子座でも9月に公演があることにチラシを見て知りましたが、出演は鼓童だけでした。やはりラアナーイーも一緒に地方までは来てくれませんね(ToT)
なお、26、27日はブログをお休みします。m(_ _)m  その間、じっくり佐渡公演をお楽しみ下さい。

http://www.ustream.tv/channel/earth-celebration-2011

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2011年6月15日 (水)

スキト=シベリア(スキタイ~シベリア)

突然のクルド~ペルシア音楽の前はシベリアを巡っていました。この展開は唐突な感じはあると思いますが、スキト=シベリア文化(ウィキペディア明夜航記)という古代の東西の繋がりがあったことを思えば、驚くほどではないかも知れません。スキト=シベリア文化とはいかにもスキタイ~シベリアの略のような用語ですが、「広義のスキタイ文化」を指します。一般にスキタイはヘロドトス以来、イラン系として知られている古代の遊牧騎馬民族で(近年モンゴル系説も出てきたようです)、現在のウクライナからトゥヴァ辺りの南シベリアにかけて勢力を広げていました。隣り合っていた同じイラン系のサルマタイは、後のアラン人や現在の南北オセチアのオセット人とも繋がりがあることは、前に北カフカスの時に触れた通りです。
そのイラン系と思っていたスキタイの文化が、シベリアのアルタイ系諸族の地にまで広まっていたと知った時は非常に驚いたものです。上記リンクのサイトの地図にあるように、東方ではアルタイ系遊牧民(テュルク、モンゴル、ツングース)、西方では印欧語系遊牧民が担っていました。因みに「シベリア」という言葉は、15世紀のジョチ・ウルス(キプチャク・ハン国とほぼ同じ)の流れを汲むテュルク系民族中心のシビル・ハン国から来ています。
イラン人やインド人の祖先も元はほとんど同じ場所にいた訳で、スキタイ人は南下した彼らアーリア人達より長く(あるいはそのまま?)中央アジアに残っていたグループということになるでしょうか。神秘思想家グルジェフの伝記映画「注目すべき人々との出会い」では、時代は遥かに下りますがこれら東西地域の楽士の競演がありました。イラン、トルコ、モンゴル、ユダヤなどの楽士の競演でした。現在は旧ソ連邦にほとんどが属する旧スキト=シベリア諸民族のそのような交流は、現在でも興味尽きないシーンを形成するように思います。カージャール朝以降、高度に洗練されたペルシア古典音楽よりも、イランの地方音楽やクルド音楽との繋がりはよりはっきり見えるようです。逆に、現在のようにテュルク~モンゴル化される前のアルタイ系民族達は、古代スキタイの文化をも享受していたのでしょうか。その頃にはホーミーや口琴はなかったのかも知れません。

Sarmatians and Scythians - Ancient Iranic peoples

古代のサルマタイとスキタイを描いたドキュメンタリー映画でしょうか。

side khalil alinjad : tanbuorali

このタンブール演奏と歌唱、素晴らしいです。クルド人の祖先は、クルドの間では古代のメディア人とされているようです。古代イランにおいてメディア人はペルシア人と並んで中心的なイラン系民族。同時代ですから、スキタイとの関わりも色々あったようです。

Bolot Bairyshev - Pazırık

アルタイ側の代表として、来日もされたアルタイ共和国のボロット・バイルシェフの演奏を。

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2011年6月12日 (日)

ラアナーイー・ファミリー来日公演

シベリア巡りの途中ですが、今日はペルシア音楽のお薦めコンサート情報です。
Hermes RecordsからEtherealというアルバムをリリースしていたシューレシュ・ラアナーイーと彼のファミリーのコンサートです。youtubeの一本目の通り、アリザーデ氏直系のような深遠な演奏を繰り広げる若手名手です。ペルシア(ペルシャとした方がヒットしそうですが)音楽のコンサートは06年のナーゼリーさん以来でしょうか(この時は会場での即売に出ておりました)。今回は聞きに行きたいところですが、なかなか難しそうです。
明日以降たまに関連情報をアップするかも知れません。(以下の情報はmixiのイラン音楽コミュからのペースト)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ラアナーイー・ファミリー
クルド系イラン人タンブール奏者一家   初来日公演

6000年の歴史をもつ元祖撥弦楽器タンブールと歌
ヤヒヤー・ラアナーイー:全イラン芸術祭タンブール部門名誉ディプロマ賞受賞

出演
ヤヒヤー・ラアナーイー Yahya Ranaei(父)タンブール、歌
シーリーン・モハンマディ Shirin Mohammadi(母)タンブール、歌
クーフザード・シューレシュ・ラアナーイー Koohzad Shooresh Ranaei(長男)タンブール、タール、ウード、ディーヴァーン、キャマーンチェ、歌
プーヤン・ラアナーイー Pouyan Ranaei(次男)タンブール、トンバク、歌
ゲスト : 慶九 Keiku タンブール、セタール、歌

2011年8月26日(金) 19:00開場 19:30 開演  青山 「月見ル君想フ」
自由 前売 4,500円  当日 5,000 円 ドリンク別
オープニング・アクト 金子竜太郎 和太鼓

2011年8月28日(日) 17:30開場 18:00 開演   代官山 「山羊に、聞く?」
自由 前売 4,500円  当日 5,000 円 ドリンク別
オープニング・アクト 狩野泰一  篠笛

イラン・クルド族の住むケルマンシャー州サハネ市は、古代よりタンブールという楽器が宗教的な場において用いられてきた代表的地域の一つです。タンブールは、その原型が約6000年前の壁画にも描かれ、すべての撥弦楽器の先祖とも言われています。古くより聖なる楽器と考えられてきたタンブールの音色と調べは、音楽と精神の結びつきが知られていた古代より現代まで、人々の尊重と共に伝えられてきました。

同市には家族全員がそのタンブールを奏でるクルド族のラアナーイーというファミリーがいます。彼らはクルドの音楽のみでなく、ペルシア古典音楽にも造詣が深く、ケルマンシャー地方の大自然に育くまれるとともに、首都テヘランでも活動を続けてきました。彼らの奏でるタンブールの調べは、素人から音楽の巨匠まで、イラン国内外を問わず、聴く人に深い感動を与えることで知られています。

一家は地方都市からテヘランへの移住始め、様々な困難を乗り越えながら、常に音楽を奏でる道を選択してきました。生命力の強さと、肯定的、また温和な性格は、彼らの音楽が愛されてきた理由の一つでもあります。類まれな才能を持った家族が音楽で一つになる姿をご覧いただくとともに、美しく強く心に響く音楽をお楽しみください。

メンバー
◎ヤヒヤー・ラアナーイー Yahya Ranaei(父)
1962年生。12歳の頃、当時最も優れたタンブール奏者であった故セイエド・アムロッラー・シャーエイブラヒミ師に師事。14歳の頃、シャーエイブラヒミ師の弟子であった故セイエド・ハリル・アリネジャド(最も名を馳せたタンブール奏者の一人)含む弟子兄弟たちとの12人のタンブール・グループが結成され、最年少でグループに所属。王制時代に結成されたこのグループは、イランで初めて公の場で演奏を行ったタンブール・グループとして名高く、イラン地方都市やテヘランのオペラハウスと言われる大ホールでも演奏を行い、古代のタンブール楽曲の録音を多く残している。1975年の全イラン芸術祭において、タンブール部門で名誉ディプロマ賞を取得。1977年より一年間ほど、国営放送のプロジェクトにより30~40名ほどの生徒を抱え、タンブールを教える。息子2人誕生後、テヘランに移住し、タンブールとセタールの工房を構え、タンブールを教える。1989年、再びタンブール・グループのコンサート活動を開始し、シリア、トルコで演奏。子供たちが小学生くらいになり演奏できるようになると、テヘランや地方のホテル・文化会館・大学等にて家族4人、またゲストミュージシャンと共に、コンサートを多数行う。

◎シーリーン・モハンマディ Shirin Mohammadi(母)
1968年生。幼少の頃より、タンブールの旋法・マカームの歌を現在最も多く記憶する実父の歌を聞いて育ち、後に夫にタンブールを教わる。美声を持つ父親に似て、優れた声の持ち主であり、後に巨匠ホセイン・アリザデ氏(2002、2004年来日)やアフサーネ・ラッサーイー女史(2004年来日)のペルシャ古典声楽の手ほどきを受ける。テヘラン移住後、夫と共に設立したタンブール&セタール工房で自ら楽器制作を始め、イランで初の女性タンブール制作者として免許を取得。タンブール奏法を習得してからは自ら生徒を持ち、イランで初めての女性タンブール・グループを結成し、テヘランにて大々的にコンサートを開く。その他、夫や息子たちと共にコンサートを多数行う。2008年春、自身のホール「ザマーヴァン」にて行われた「先生の日」の祝賀祭のため、ソロコンサートも行っている。

◎クーフザード・シューレシュ・ラアナーイー Koohzad Shooresh Ranaei(長男)
1986年生。幼少の頃よりタンブールを父に習い、後に巨匠ホセイン・アリザデ氏に才能を見出され、イラン撥弦楽器タールを学び始める。アリザデ氏の一時フランス移住を機に、最も優れたタール指導者の一人、ファリボルズ・アズィズィ氏に師事し、その後タハマスビー氏にも師事。10代前半期より数々の音楽フェスティバルにおいて優勝し、現在は得意とする即興演奏や作曲を行い活動。2008年、自作曲と即興演奏をアリザデ氏の監修下に録音、2009年CD作品「アスィール」をリリース。2010年7月、テヘランにて大々的に開かれたイラン若者音楽フェスティバルにて、4つの楽器部門で参加。そのうち、タール、タンブール、ディワン部門で一位となり、イラン古典音楽、地方伝統音楽、西洋音楽全部門の演奏家の中で、トップの座を獲得。イランの大統領より直接表彰、また故郷のケルマーンシャー地方でも表彰され、「イラン暦1389年の秀才人」のリストに名前が挙げられている。

◎プーヤン・ラアナーイー Pouyan Ranaei(次男)
1988年生。幼少の頃よりタンブールを父に、トンバクを故ダリウシュ・ザルガリ氏に学ぶ。小学生の頃より、両親や兄と共にコンサートを多数行う。10歳の頃、アリアクバル・シェカールチー氏にキャマーンチェを学ぶ。現在、テヘランの大学にて音楽を専攻。また、母親の美声を受け継ぎ、イラン古典声楽も習得中。

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◎慶九 Keiku
1996年よりアメリカ・ボストンにてワレン・センダース氏に、2003年~2006年にヴィーナ・サハスラブッデ女史に北インド古典声楽家を師事。1999年より、歌い手として活動。2004年、イラン音楽の巨匠ホセイン・アリザデ氏のグループが来日し、それまで持っていたイラン音楽への興味が増し、2007年、イランへ語学留学。アフサーネ・ラッサーイー女史(2004年、アリザデ氏と共に来日)にペルシア古典声楽を、セタールを、ディナ・サッファーリー女史に手ほどきを受けた後、クーフザード・ラアナーイー氏に師事。タンブールを、ラアナーイー・ファミリーに師事。現在、テヘランの国立芸術大学・イラン音楽演奏科に所属。

・前売チケットのお申し込み、お問合せ  : Real & True

Real & True にメール(名前・住所などの聞き間違いをなくすため、できればメールで)或いは電話 03 3728 5690にてお願い申し上げます。mubig@bigstream.co.jp宛まで必ず、お名前、ご住所(郵便番号も)、ご自宅お電話番号、ご希望公演日、ご希望枚数をご連絡下さい。尚、以下URLにてチケット郵送に関しての注意事項をご覧下さい。http://www.bigstream.co.jp/music/tickets.html

企画:狩野泰一、金子 竜太郎、Office Ohsawa
制作:Office Ohsawa
協力:国際交流基金、アース・セレブレーション実行委員会、MTJ、ワンエイトクリエーション
制作協力:プランクトン

Tar: Shooresh Ranaei -- Daf: Soheil Sa'adat -- 2010/11

Tanbour group -- Ranaei family -- 2010

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