インド

2014年5月 1日 (木)

口琴の超絶技巧 トラン・カン・ハイ、ラジャスタン

トラン・カン・ハイの口琴演奏を更に見ている内に、インド西部ラジャスタンの超絶技巧を見つけました。両面太鼓ドーラクとのデュオでのリズムの饗宴は凄まじいものがあります。おそらくランガだと思いますが、リズムにはモダンな前半(ロック風?)に対して後半では北インドのターラの複雑な展開を強く感じさせます。
ヴェトナムのトラン・カン・ハイも三つの弁のあるヴェトナムの竹製口琴で凄い技を披露しています。こちらはやはりヴェトナムの少数民族の大らかな一面が垣間見えるようです。同じ口琴を使っても音楽文化の違いでこれ程音楽性の違いが出るとは、改めて驚きました。民族音楽学者として、音楽家として活躍する彼のフランス語の上手さにもびっくりです。

Guimbarde (morchang) du Rajasthan

TRAN QUANG HAI plays a Vietnamese 3 tongue Jew's harp

TRAN QUANG HAI dans MAP: la guimbarde

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2013年12月19日 (木)

インド系ユダヤ人

リンクにムンバイ(ボンベイ)や南インドのケララのユダヤ・コミュニティー関連の映像もありました。特にケララのコーチンのユダヤ・コミュニティーは有名で、シナゴーグの中の十戒の板は、しっかりとヘブライ語で書かれていますが、女性はサリーを着ているし、色も黒くほとんどすっかりインド化していて驚いたことがあります。彼らはミズラヒーム(東方系ユダヤ人)の一派で、古い時期に古代イスラエルから離散してインドに辿り着いたグループと言われています。一本目は音無しのモノクロ映像ですが、1937年のケララのコーチン・ユダヤ・コミュニティーでの貴重な映像だろうと思います。トーラーの巻物を持って練り歩く姿が見えますが、ユダヤ新年のシムハット・トーラーかも知れません。2本目の最近のドキュメンタリーも興味深い内容ですが、BGMは何故か「五木の子守唄」から始まります。3本目はムンバイのコミュニティーでのドキュメント。彼らもミズラヒームになるのでしょうか?

Scenes of Jewish Life in Kerala, India (1937)

The Jews of Jew Town, Mattencherry, Kerala, India.mpg

Bene Israel: Jews of Mumbai (Bombay)

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2013年12月18日 (水)

Indian Diversity Zoroastrians

パールシーの宗教儀礼自体の映像もありました。日本では古くから拝火教と言われた通り、火を神聖なものとして祀っている様子がよく分ります。英語のナレーションに隠れて儀礼歌はよく聞こえませんが、色々な儀礼の模様が映っているようです。少年が映っているのは、パールシーの元服のようなものでしょうか? イラン側の映像よりもはるかに多いのは、今ではゾロアスター教の中心がインド西部に移っているからでしょう。Indian Diversity(インドの多様性)のシリーズには、前に取り上げたSiddiもありました。

Indian Diversity Zoroastrians The People Of Iran

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2013年12月17日 (火)

パールシーの結婚式

インドのゾロアスター教徒、パールシーの結婚式の映像がありました。ここで歌われているのは、パールシーの祈祷歌の一種でしょう。宗教儀礼自体の映像はさすがに見当たらないようですが、どの宗教でも結婚式にはその片鱗が窺えるものだろうと思います。バルバッド盤で聞いた印象とそう違わないようにも思える、厳粛な宗教歌です。1968年と結構古い映像で、撮影は何とフランスの映画監督ルイ・マルのようです。

Parsi wedding, Bombay, 1968 from Louis Malle's documentary

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2013年12月16日 (月)

ボンベイのゾロアスター教徒

3週間ほど新譜関連が続きましたが、インドに戻ります。西インドの沿岸部のマイノリティーを見ていましたが、前から気になっていたのが、ボンベイ(ムンバイ)のゾロアスター教徒(パールシー)でした。7世紀のササン朝の滅亡後、イスラーム勢力の侵攻から西インドに逃げてきたゾロアスター教徒が今も住んでいます。ボンベイのパールシーで最も有名な一人は、指揮者のズービン・メータだと思います。彼がR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を指揮したりするのは、非常にぴったりなのだろうと思います。もう一人上げるとすれば、クイーンのヴォーカリスト、故フレディ・マーキュリーでしょう。
ゾロアスター教はもちろん古代ペルシアの宗教で、ササン朝では国教でした。現在もヤズドなど中部イラン中心にゾロアスター教徒が残っていて、録音も若干ですが出ています。ムンバイの方の伝統音楽のようなものは残っているのかが気になる点です。まずはいくつか関連動画を上げておきます。

Parsis; 'poor' at Rs 90,000 a month

India's Zoroastrian community in downward spiral (News report - Press TV)

Iranian Peoples of India

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2013年11月21日 (木)

スィッディのマルンガ

インドの黒人スィディと、弓琴のような楽器マルンガについての、9本に渡るドキュメンタリーがありました。アフリカからの彼らの祖先の移動ルートなども出ています。じっくり見れば、奏法などまでかなり色々なことが分りそうです。取り合えず最初の3本をあげておきますので、ご興味のある方はリンクから続きをご覧下さい。弓琴系の楽器は、おそらくインドの他地域では見られないと思います。しかし弾き語られる言葉の響きはインド的で、音楽も東インドの放浪芸人バウルなどを連想させる部分があるのが面白いです。この楽器がビリンバウに似ていることからでしょう、番組自体は英語ですがポルトガル語字幕が入っているので、ブラジルの放送局で放映された際の映像ではないかと思われます。

Projeto Sidi Malunga (1/9)

Projeto Sidi Malunga (2/9)

Projeto Sidi Malunga (3/9)

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2013年11月20日 (水)

インドの黒人音楽の色々

5日の一本目と同じ動画ですが、このアラブ風な太鼓叩き語りを聞いてとても驚き、ピンと来てタアラブをここ数日見てきました。インド洋交易によってなのか、アラブ方面から直接伝わったのか不明ですが、これは非常に興味深いサンプルです。この歌の節と枠太鼓の奏法が、元からインドにあるとは到底思えませんので。
一方、二本目のインド西部グジャラートのスィッディの映像は、スーダン系黒人の伝承のようです。こちらは明らかに一本目とは別系統です。同じインドの黒人の音楽文化において、このように大きな差が生じているのが面白いところです。一本目はタアラブ系音楽がインドに流れ着いたのか、黒人が散在している南西アジアの海岸沿いにイスラームと共にインドまで伝わったのか、どちらかではないかと思いますが。

Music of the Sidis Part 1: Africans in India

Siddhis of Gujarat (originally from Sudan)

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2013年11月11日 (月)

culture musical club zanzibar

木曜に上げたような端整過ぎるアラブ音楽でも、金曜に上げたようなクレオール的な感じでもなく、ちょうどその中間のような、アラブ、インド、アフリカの音楽が入り混じった雑種性があったように思って更に探したところ、Network Medien盤やBuda盤のタアラブのシリーズで聞いたようなタイプがありました。ウードはしばしば装飾部分が壊れていたりするのも、タアラブらしいラフさを演出しているように見えたりもします。ヴァイオリン連の、ぴったり音程があってない感じもタアラブらしく聞こえる点でしょうか。とにかく、こういうラフな方がタアラブのイメージとしてしっくり来ます。1965年に結成され、現在も第一線で活動を続けているカルチャー・ミュージカル・クラブの演奏。

culture musical club zanzibar

Culture Musical Club Studio Performance

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2013年11月 6日 (水)

ビリンバウと弓琴

昨日の2本目に、ブラジルのビリンバウに酷似した楽器が出てきたので、ちょっとビリンバウとアフリカの同種の楽器を見てみましょうか。
ビリンバウは、ブラジルのダンスのような格闘技カポエイラに使われる弓琴の一種で、ボサノバ名曲などにも詠み込まれていたと思います。4本目のようにアフリカにも弓琴がありますが、瓢箪ではなく口腔で共鳴させることが多いようで、弓の形ではあっても、こちらは口琴と言った方が良いのかも知れません。(ガーナのこのタイプの弓琴はカンカラマと言った様に思いますが・・。故カクラバ・ロビさんの実演を見たような記憶があります) 口の形で倍音をコントロールし、間に語りや歌も交えた見事な演奏です。撥を持つ右手の動きも美しいです。
インドに弓琴が入ったのは、インドにおけるポルトガルの拠点だったゴアが近かったからでしょうか? カルナータカ州はすぐ傍です。

Como tocar berimbau com Contramestre Baiano Caxixi

Naná Vasconcelos - Africadeus (live Rome '83)

ナナ・ヴァスコンセロスの凄演

Berimbau africano

南アフリカのビリンバウ。南アではビリンバウとは言わないのかも知れませんが、ほとんど同じです。

EBANDO Mougongo Bwiti Music Video !Mambwiti!

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2013年11月 5日 (火)

Music of the Sidis

インドのアフリカ人、Siddiの音楽は、これまでに見た映像からは、インド風な要素は聞こえてこなかったように思います。楽器別に収録された今日の映像からは、アラブ的な面(あるいは東アフリカ、ザンジバルのタアラブ)、インドの放浪芸人の音楽に似た面などが聞こえてきます。
一本目の枠太鼓の奏法は非常に興味深く、かなりアラブ的な印象の演奏です。左手で小さくカチカチ叩くのが特徴的。歌詞はイスラームに関する内容でしょう。二本目の弓琴系楽器の弾き語りは、東インドのバウルを思わせるような所があります。楽器自体はブラジルのビリンバウにも似ています。
先日の、ザールのようなスーフィー音楽らしき儀礼音楽とは、いずれも相当な隔たりがあるように聞こえます。昨日の2本目はカルナータカ州(南インド4州の内の北西部)での映像だったようですから、スィッディの居住地域はグジャラートには限らないようです。その地理的な広がりから、このような音楽の多様性が出来ているのでしょうか?

Music of the Sidis Part 1: Africans in India

Music of the Sidis Part 2: Africans in India

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