南インド古典音楽

2017年6月22日 (木)

パルガット・マニ・アイエルのムリダンガム

色々と南インドの打楽器を見ましたが、個人的に一番好きなのはどれかと言いますと、実はムリダンガムです。1980年前後の故・小泉文夫氏のNHKFM「世界の民族音楽」のエンディングにムリダンガム・ソロがかかっていたように記憶していますが、北インドのタブラよりも古めかしく重々しい迫力のある音がして、更には南インド古典音楽らしい複雑なリズム構造が確かに感じられ、そういうところに魅了されました。タブラとは一味違う強力なドライブ感があります。
この楽器の名手の中でも、往年の巨匠たちと共演してきて録音の多いのは、パルガット・マニ・アイエルではと思います。1912年生まれ、1981死去で、かなり前の人ですから、youtubeで彼の生映像が見られるのは余りないようです。2本目は若手奏者の演奏ですが、ムリダンガムの基礎的な叩き方が少し分かるので、一緒に上げておきます。

Palghat T. S. Mani Iyer plays a solo on the mridangam

Mridangam Master

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2017年6月21日 (水)

ハリシャンカルのカンジーラ

マハリンガムの伴奏もしていましたが、キングのWORLD ROOTS MUSIC LIBRARY「超絶のリズム」でも知られるカンジーラ名人のハリシャンカル(1958-2002)のソロで凄い映像を探していました。カライクディ・マニのムリダンガムとのデュオが特に凄まじかったです。コメントにout of the worldとありますが、正にそんなインパクトがあります。白人のように見えるアルビノだったからでしょうか、残念ながら44歳くらいの若さで亡くなっていました。2本目は「超絶のリズム」と同じ頃の映像でしょうか。タブラのザキール・フセインと共演しています。

Karaikudi Mani and G Harishankar - Mridangam and Ganjira Drum Solos

Khanjira maestro G. Harishankar & Zakhir Hussain

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2017年6月19日 (月)

南インドの打楽器

ゼアミdeワールド62回目の放送、日曜夕方に終りました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。オコラ盤と同じ音源はおそらくないと思いますので、類似の映像を上げておきます。

今回からコーカサスの予定でしたが、リスナーでZeAmiのお客様でもあるHさんからリクエストがありましたので、後2,3回インド関連の音楽で続けたいと思います。前回のインドの打楽器編が面白かったと伺いました。タブラに関しては既にかなりポピュラーな楽器ですので、その他の打楽器をとのご希望で、特に枠太鼓(フレームドラム、タンバリンの類)に最近強い関心があるそうですので、その辺りの音源を捜してみました。
まずインドでは、南インドでよくトリオで演奏される楽器の一つカンジーラです。先週かけました両面太鼓のムリダンガムと素焼き壷のガタムとのトリオになりますが、その小ささからは信じられないような低音と、多彩な表現が可能な太鼓です。大型の枠太鼓なら、中東一帯で叩かれるダフも有名ですが、小さな膜面なのに低音が出る楽器と言う事になりますと、カンジーラの他にアラブのレクや、南イタリアのタンバリンやブラジルのパンデイロがあります。まずはオコラの南インド古典音楽アンソロジー4枚組からカンジーラのソロをどうぞ。演奏はナガラージャンという人です。

<Anthology of South Indian Classical Music - Kanjira with Solkattu / V.Nagarajan 4分40秒>

Remo + Selvaganesh: Kanjira Basics

カンジーラと言えば、セルヴァガネーシュが今一番有名だと思います。

続いて、同じようにリズムパターンを唱えてからのソロですが、素焼き壷の打楽器ガタムの独奏をどうぞ。演奏はガタムの名手ヴィナヤクラムです。

<Anthology of South Indian Classical Music - Ghatam with Solkattu / T.H.Vinayakram 5分34秒>

Amazing Indian Percussion-1(Solo ghatam) watch the ending!


南インド古典音楽アンソロジー4枚組には、南インドの口琴モールシンの演奏も入っておりますので、併せてかけてみます。モールシン名人のスバシュチャンドランによる短いソロ2曲です。

<Anthology of South Indian Classical Music - Moorsing with Solkattu & Solo of Moorsing / T.H.Subashchandran 1分12秒、1分4秒>

PALANI K.V.ARUMUGAM-MORSING SOLO


続いてこれらの南インドの打楽器が合わさって合奏が行われておりまして、14分近い全曲を次におかけします。両面太鼓のムリダンガムが中心になっております。演奏はGuruvayoor Doraiのムリダンガムと、ナガラージャンのカンジーラ、ヴィナヤクラムのガタム、スバシュチャンドランのコンナコル(リズムの口唱)で、この順にまずソロのリレーで出てきます。

<Anthology of South Indian Classical Music - Tala Vadyam 13分40秒 抜粋>

Karaikudi Mani and Harishankar 1/2

ガタムは入っていませんが、カライクディ・マニのムリダンガムと、キングのWORLD ROOTS MUSIC LIBRARY「超絶のリズム」(現在のシリーズでは「インド古典パーカッション」)での演奏でも知られるハリシャンカルのカンジーラの超絶のデュオで。

今回はこの曲で締めたいと思います。次回は、南イタリア(長靴のかかとに当たる地方)やアラブのフレームドラムなども取り上げる予定です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

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2017年6月12日 (月)

南北インドの打楽器 タブラ、パカワジ、ムリダンガム

ゼアミdeワールド61回目の放送、日曜夕方に終りました。14日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

先週は南北インド音楽を横笛中心に少し聞きましたので、今回は同じく南北インド古典音楽の太鼓を少し聴き比べてみたいと思います。まず北インドのタブラの方からです。タブラと言えば、日本ではU-zhaanさんが最近大きなスポットを浴びていますが、上の世代なら吉見征樹さんや逆瀬川健治さんが特に有名です。吉見さんの師匠のザキール・フセインと彼の父のアラ・ラカがインドで最も有名なタブラ奏者だと思いますが、逆瀬川さんの師匠のマハプルシュ・ミシュラもカルカッタの名手として有名で、アラ・ラカがシタール奏者のラヴィ・シャンカルとよくコンビを組んでいたように、マハプルシュ・ミシュラはサロッド奏者のアリ・アクバル・カーンやシタール奏者のニキル・バネルジーとよく演奏していました。2013/06/28のZeAmiブログに少し記事を書いておりましたので、読み上げます。
「逆瀬川さんは、やはり20年ほど前にライヴで一度拝見しました。雲の上の名人のようなイメージのマハプルシュ・ミシュラの弟子、というのが強烈に記憶に残っていました。師譲りの切れ味鋭いテクニックと、芳醇な味わい深いタブラです。」
では、そのマハプルシュ・ミシュラの独奏で、最も代表的なターラ(リズム周期)のティーンタール(4+4+4+4の16拍子)の演奏をどうぞ。アリ・アクバル・カーンがこのターラが分かり易くなるようにサロッドでメロディを添えています。ゆったり始まって、どんどん速くなる超絶技巧を披露しています。

<Mahapurush Misra, Ali Akbar Khan / North Indian Drums - Slow Tin-Tal 9分25秒>
mahapurush-misra-tablaclip.avi


MAHAPURUSH MISRA CD RYTHMES DE L,INDE

番組でかけたのと同じ音源がありました。今は入手困難(不可?)の一枚です。

次にタブラが生まれる前からあった両面太鼓パカワジのソロです。タブラが主に使われる北インド古典音楽(ヒンドゥスターニー音楽)は、カヤールやトゥムリー、ガザルですが、パカワジはもっと古いドゥルパッドという古典音楽に使われる太鼓です。タブラより重々しい音が出る楽器です。13世紀の音楽家アミール・フスローが、パカワジを基にタブラを考案したとされています。彼は北インド古典音楽の創始者であると共に、インド・イスラーム神秘主義の宗教歌謡であるカッワーリーの創始者でもあるようです。パカワジもタブラと同じように、リズムパターンを口で唱えてから独奏されています。

<Masters of Tala - Pakhawaj Solo / Raja Chatrapati Singh - Ganesh Paran/Lakshmital  22分15秒 抜粋>
GREAT RHYTHMS-mridangacharya raja chatrapati singh-krishna tal


次に南インド古典音楽に使われる両面太鼓ムリダンガムの独奏です。南インド古典音楽はカルナティック音楽と呼ばれますが、打楽器ではムリダンガムの他に、素焼き壷のガタム、見た目は小型タンバリンのようでありながら非常に低音も豊かで多彩な音が出るカンジーラがありまして、そのトリオ編成で演奏されることが多いです。ムリダンガムは、タブラに負けず劣らず、と言うか、更に数学的で複雑なカルナティック音楽のリズムを司っている太鼓です。カルナティックの代表的なターラである、アーディ・ターラ(8拍子)のソロです。

<Trichy Sankaran / South Indian Drumming -Mrdangam solo in Adi Tala 12分4秒 抜粋>
Mridangam Maestro Dr.Trichy Sankaran


では最後にMahapurush MisraとAli Akbar Khanが先ほどのタブラ・ソロと同じコニサー・ソサエティに残した名盤の「悪の華」の一節を聞きながら今回はお別れです。フランスの詩人ボードレールの詩集「悪の華」をテーマに北インド古典音楽で伴奏した異色の一枚で、女優のイヴェット・ミミューがボードレールの詩の英訳を朗読しています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Mahapurush Misra & Ali Akbar Khan / 悪の華 -あほうどり 5分20秒 抜粋>
YVETTE MIMIEUX & USTAD ALI AKBAR KHAN - Baudelaire's Flowers Of Evil (1968)

この盤も現在おそらく入手不可ですから、まるまま上がっていました。

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2017年6月 9日 (金)

マハリンガムのライブ映像

カルナティック・フルートの鬼才マハリンガムのこの貴重なライブ映像は、数年前にも上げたことがありました。所々マハリンガムらしい自由気ままなステージにも見えますが、それがまたマハリンガムらしさ。すぐその音楽の清冽さに耳が引き寄せられます。彼の後ろには、カルナティック・フルート名手として知られる弟子のN.ラマニの姿が見えます。ラマニは、イギリスのNimbusからCDがありました。ムリダンガム奏者の後ろでカンジーラを叩いているのは、名手ハリシャンカル。白人のように見えますが、アルビノらしいです。口琴のモールシンもヴァイオリンの左に入って、ターラを強調しています。
冒頭の曲はラーガ・バイラヴィに聞こえ、ヴィリボーニに少し似た感じですが、コメントにThe first song is O Jagadamba. it is Ananda Bhairavi. It's a composition of Shyama Shastriとありました。南インド三大楽聖の一人、シャーマ・シャーストリ作曲のようです。
杉浦康平氏の評に「16歳のとき神秘体験に遭遇し、ただならぬ霊感をえた。以後、彼の笛には、音楽を超えた霊的な響きが宿るのである。」とありましたが、神秘体験と言うのが何だったのか、非常に気になります。(何方かご存知の方、コメント宜しくお願い致します)
Sri T.R. Mahalingam - Flute
Smt Dwaram Mangathayaru - Violin
Sri Mannargudi Easwaran - Mridangam
Sri Harishankar - Kanjira
Sri Pudukottai Mahadevan - Morsing

Sri T.R. Mahalingam Concert Pt. 1

Sri T.R. Mahalingam Concert Pt. 2

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2017年6月 7日 (水)

T.N.クリシュナンのヴィリボーニ

放送ではマハリンガムとM.S.スブラクシュミの演奏でかけたバイラヴィ旋法のヴァルナム「ヴィリボーニ」ですが、有名な曲ですからyoutubeも何本かありました。南インド・ヴァイオリンの最高峰と言われるT.N.クリシュナンが、若手女流ヴァイオリニストのチャルマティ・ラグラマンを従えて演奏している映像がありました。厳しく美しいカルナティック音楽の世界に惹き込まれます。

Bhairavi Ata Tala Varnam - Prof. TN Krishnan, Charumathi Raghuraman

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2017年6月 5日 (月)

南北インドの横笛 チャウラシア&マハリンガム

ゼアミdeワールド60回目の放送、日曜夕方に終りました。7日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。やはりマハリンガムの音源をかける際に、微弱なタンプーラは鳴っていますが、機材は無音と判断したようで、2秒ほど放送事故の曲が流れました。本当は30秒くらい開いている部分がありまして(この「間」も命なのですが)、10秒ぎりぎりに縮めましたが、鳴ってしまいました。どうかご了承下さい。

今回からコーカサスの予定でしたが、その前に北インドの古典音楽を少し聞いてみたいと思います。なぜかと言いますと、5月21日にラヂバリの先輩パーソナリティのやっちんさんの店、ジャズ・イン84でバンスリとタブラの演奏を聞いたからです。バンスリがラクシミプラサッド・マリク、タブラはリンガラージ・ダースという東インドはオリッサ州出身のお二人でした。関東にいた時以来、約20年ぶりにインド音楽を堪能しました。バンスリはノース・インディアン・フルートと分かりやすく呼ばれることもありますので、今回も「フルート」という名で紹介されていました。横笛ですが、音は尺八に近い詫び寂び感のある音色であることを改めて間近で確認しました。お客さんが少なくて至近距離から見れましたので、両手3本指を巧みに使う様もよく分りまして、昔懐かしいアニメの妖怪人間ベムを思い出してしまいました(笑)
  北インドの2連太鼓のタブラはどこでも特に人気があるようで、複雑なリズム体系の片鱗が分かるように披露されていました。旋律楽器の演奏する旋法体系(ラーガ)の重要性は分かっていながらも、私も実は最初にリズム楽器に魅了された方でして、実は24年程前に日本屈指のタブラ名人の吉見征樹さんについて2年ほど習っていたことがあります。
バンスリとタブラの組み合わせの演奏ですが、数枚在庫の中にありましたので、序奏のアーラープを少しかけてから、タブラの入ってくる後半のガットの部分の最初の方をおかけしてみます。バンスリと言えば、まず名が上がる名人がこれからかけますハリプラサド・チャウラシアで、ハリ爺の愛称で日本でも呼ばれていたように記憶しています。タブラ伴奏はヴィジャイ・ガテという人で、ラーガはミヤン・キ・マルハールです。

<Hariprasad Chaurasia / In Concert ~ Raga Miyan Ki Malhar - Alap, Gat 8分位>
Pandit Hari Prasad Chaurasia plays Raga Miya Malhar.

こちらはライブ音源。タブラは5分30秒くらいから入ります。

南北のインド古典音楽をちゃんと取り上げるのは、予測ですが、コーカサスから中央アジアへ回ってトルコに移動し、バルカン半島を北上して、ルーマニア、ハンガリー、チェコとスロヴァキア、ポーランド、北欧、イギリス、ドイツ、ベネルクス、スイス、フランス、スペイン、北アフリカ、ジプシー繋がりでエジプト南部から西インドのラジャスタンに飛んで、その後になりますので、大体2年前後は先になるかと思います。

ノース・インディアン・フルートのバンスリをかけましたので、対比でサウス・インディアン・フルートのカルナティック・フルート(あるいはクラル)を少し聞いたみたいと思います。バンスリよりずっと短い横笛で、タージ・マハールで知られるムガール王朝などのイスラム系文化の影響の強い北インド古典音楽と異なり、純ヒンドゥー的な南インドの古典音楽の中でもヴィーナやヴァイオリンと並んでよく演奏される楽器です。神懸かり的な演奏とよく形容される鬼才マハリンガムのStil盤のパリ・ライブから、南インド古典の楽曲形式の一つであるヴァルナムの代表曲の一つ、ヴィリボーニという曲をどうぞ。ラーガは代表的な朝のラーガ、バイラヴィです。タンプーラの持続音だけがかすかに聞こえる中に、飄々と現れる笛の音は正に鳥肌ものです。

<T.R.Mahalingam / Integrale du concert de Paris - Varnam Veeriboni 15分37秒 抜粋>
T.R.Mahalingam- Flute-viribONi_ninnE-VARNAM-bhairavi


同じヴィリボーニを、南インド往年の人間国宝クラスの名女性歌手M.S.スブラクシュミの歌唱で聞きながら今回はお別れです。ここで出てくる太鼓は、南インドのムリダンガムという楽器で、タブラの前身とも言われる北インドのパカワジに少し似た樽形の両面太鼓です。マハリンガムの演奏では少しずつ見えていた曲が、最初から鮮烈に提示されます。

最初の話に戻りますが、タブラ奏者をやっちんさんの店で呼ぶのは、初ではないようなお話でした。また次回にも期待したいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<M.S.スブラクシュミ / サンギータ・カラーニディ ~ヴィリボーニ 7分16秒 抜粋>
MS Subbulakshmi Viriboni Bhairavi RaagaVarnam

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2013年6月17日 (月)

オリッシーとバラタナーティアム

カタックからイスラーム世界の方へ寄り道をしておりましたが、インドに戻します。北インドの古典舞踊でカタック、マニプリと並んで有名なのはインド東部オリッサ州オリッシーでしょう。シルクロードなどのイスラーム世界の文化とも繋がるカタックと異なり、オリッシーが純ヒンドゥー的な踊りであることは明らかだと思います。南インドのバラタナーティアムからの影響もあるのでしょうか、とても優美な踊りを見て、インド舞踊の典型という印象を覚えます。南インド4州の一つ、アーンドラ・プラデーシュと接していますから、実際かなり影響があるのでは。
まずはオリッシーとバラタナーティアムを一本ずつ並べてみました。音楽は声楽とシタール中心の北インド古典音楽(ヒンドゥスターニ音楽)と、声楽とムリダンガム等の南インド古典音楽(カルナティック音楽)に分かれますが、衣装や動きは共通点が多いように見えます。バラタでは複雑なターラに合わせた軽快なステップが見られます。オリッシーの伴奏の太鼓はタブラではなく、主にドゥルパッドで用いられる重厚な音が素晴らしい両面太鼓パカワジが使われています。

Indian Odissi Dance by Sujata Mohapatra

Savitha Sastry Bharatanatyam Performance

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2013年3月20日 (水)

Pooja Prasad

先日のVatapi Ganapathimを歌っていた若手女性歌手Pooja Prasadについて、知らなかったので、他の映像をあたってみました。どうやらフィルム・ソングを歌っている人のようです。イェスーダスのように古典声楽の素養を持った歌手は多いようですので、彼女もその一人ということなのでしょう。私はインドの映画音楽には全く疎い方ですが、一曲目のようなたおやかな雰囲気は、ベンガルのタゴール・ソングに似ているなと思ったりもします。
こういうインドの音楽状況を見ると、日本の昔の映画に出てくる俳優や歌手にも純邦楽の素養がある人が多かったことを思い出します。(例えば高田浩吉や勝新太郎と長唄、嵐寛壽郎と謡曲 等) そして、現在では伝統から切れてしまった日本のように、インドの映画音楽もデラシネ(根無し草)になって欲しくないとも思います。インドの場合、いらぬ心配だとは思いますが(笑)

Pooja Prasad - Madhava Keshava

Pooja Prasad - Omkara Rupini

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2013年3月19日 (火)

チェンバイとイェスーダスのヴィリボニ

今日は往年の大歌手チェンバイ・バイドヤナタ・バガヴァタールと、インド映画のプレイバックシンガーとしても知られるイェスーダスのデュエットのヴィリボニを上げておきます。昔この組み合わせを聞いた時は、その意外性にかなり驚いたものでした。
イェスーダスと言えば、その名前に表れている通りキリスト教徒ですが、おそらくヒンドゥー文化を濃厚に湛えているであろうヴィリボニを、どんな思いで歌っているのか、そこにも大いに興味があります。彼は南インドの南西に位置するケーララ州出身で、ケーララには西洋伝来ではない(おそらく中東から直の)古くからのキリスト教徒が多くいることでも有名です。更にはケララの中でもコーチンですから、古くからのユダヤ教徒のいる町としても知られています。
そういう話はまた後日触れるとして、師弟関係にあったというチェンバイとイェスーダスの歌唱を聞いていると、44歳年上のチェンバイ爺さんの若手を見守る温かく厳しいまなざしを感じます。(この動画は確か昨年末にもアップしていました)

Chembai & Yesudas (together) Classical-Viriboni Varnam

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