南インド古典音楽

2008年6月16日 (月)

マハリンガム90分!

大昔にゲバゲバ90分という番組がありましたが、何とマハリンガムのビデオ、トータル90分余り収録されているビデオ自体がアップされていました。これにはたまげてしまいました^^  ついでなので今日アップしてしまいます。お時間のある方は、この至高の演奏を体験してみて下さい。
一本目は、ばか高い値段で有名なフランスの古楽レーベルStilから出ていたレンヌでのコンサート・ライヴの一曲目と同じシャーマ・シャーストリ(南インド3代楽聖の一人)のクリティ。ラーガはアナンダバイラヴィ。この曲は18番だったのでしょうか。スティル盤は17分弱でしたが、このビデオは1時間! 途中で曲が変っているかも知れませんが(まだ未確認のため)。朝のラーガのバイラヴィ系は個人的に大好きなラーガ。同レーベルのパリのライヴの一曲目もバイラヴィで始まっています。その曲は、今は亡き女性歌手M.S.スブラクシュミ(90年頃オルターポップから出ていた「サンギータ・カラーニディ」の1曲目)も歌っていた「ヴィリボーニ」というヴァルナムで、有名な曲なので、同曲異演が色々聞けると思います。曲調はアナンダバイラヴィに少し似ています。
2曲目は曲名が不明。スティルにあったような気がしますので、曲名を探してみましょう。後日結果を載せるかも知れません。スティル盤ですが、再プレスされているようですから、久々に入れてみましょうか。

His students: Sri L. Sundaram (I think) and Sri N. Ramani are behind him. This is believed to be a recording of Sri T.R. Mahalingam's last concert on Dec. 31, 1985
ムリダンガム奏者とカンジーラのハリシャンカルの右で手を打っている人は、やはり弟子のフルート奏者N.ラマニでした。

Sri T.R. Mahalingam - Flute
Smt Dwaram Mangathayaru - Violin
Sri Mannargudi Easwaran - Mridangam
Sri Harishankar - Kanjira
Sri Pudukottai Mahadevan - Morsing

Sri T.R. Mahalingam Concert Pt. 1

Sri T.R. Mahalingam Concert Pt. 2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月15日 (日)

T.R.マハリンガム

寄り道ついでに、今日は南インドの音楽を見てみます^^  イランを中心に行きつ戻りつにするか、一通りイランの地方音楽を見てから移動するかは、考え中です。
今日のビデオは、一部の南インド古典音楽(カルナティック音楽)ファンの間で伝説になっているほどカリスマティックなフルート奏者、マハリンガムの演奏です。彼のビデオもyoutubeに出てきています。大分前にマイミクのMさんから教わっていましたが、ようやくアップする日が来ました。このビデオは大分前に某サイトでダウンロードできた(今も出来るかも?)ビデオ・ファイルのようです。Vol.1と3はほとんどがインタビューのため外しました。
昨日のカッワーリとは違って、イスラーム的な要素が全くない(おそらく)純ヒンドゥー的な南インドの音楽は、「インド音楽の中のインド音楽」と言って良い伝統を誇っています。北インドのシタールとタブラなどが、いずれもイランや中央アジアなどのイスラーム世界から伝来した楽器に基づいているのとは対照的です。
マハリンガムのカルナティック・フルート(クラルとも)の演奏ですが、まず音数の少なさに驚かれるかと思いますが、その音の動きは通をうならせるもので、そのようにカルナティック音楽の核を鷲づかみにしながらも、彼の音楽をかけていると小鳥が寄ってくるという逸話を生んだほどナチュラルな音楽性。他のクラル奏者の演奏では小鳥が来なかったそうで(笑) その共存は奇跡的と言えるのかも知れません。クッションを膝に乗せた演奏姿勢の気ままさも見ていて楽しく、その名(そのままの意味はちょっと日本語にし辛いものですがw)の通りの芸格の大きさを感じ、カリスマ音楽家とはかくあるべしとの感慨を覚えます。共演者は他にはない緊張を強いられ、少々戸惑いながらも強烈にインスパイアされているような様が見て取れます。楽器は右から南インド式のヴァイオリン、モールシン(南インドの口琴)、カルナティック・フルート、ムリダンガム(両面太鼓)。一番左後ろにいる奏者はカンジーラ(タンバリン風)。

日本での人気は、以下のコメントの影響が大きいのかも知れませんが、どうなのでしょうか。私自身も90年頃にこの記事を読んで興味を持った一人ですが^^
杉浦康平氏の評の抜粋
「...ときにぶっきらぼう、とも聞こえるマハリンガムの笛の祈りにじっと耳を傾けていると、はるか彼方に、かつてみたことのないような音の曙光がみえは じめる。山頭火や棟方志功の作風にも共通し、虚無僧の法竹にもひそむ清冽の気韻が輝きだすのである。...9歳にして神童の名を轟かせたマハリンガムは、 16歳のとき神秘体験に遭遇し、ただならぬ霊感をえた。以後、彼の笛には、音楽を超えた霊的な響きが宿るのである。」(別冊ミュージックマガジン 「季刊ノイズ」No.9より)

T.R.Mahalingam - Carnatic Flute - part2

T.R.Mahalingam - Carnatic Flute - part4

| | コメント (0) | トラックバック (0)