Serbian Orthodox Chant - Psalm 135 Praise the Lord
続きましてモンテネグロ正教の音楽に移ります。The Serbian Choral Society Jedinstvo 1839 Kotorの演奏で、Orthodox Church Music from Montenegroと言う盤のデータをストリーミングで聞きましたので、こちらからおかけします。全体に西欧的な合唱が多めですが、中に数曲、正教会らしい曲がありました。7曲目のDogmaticon 2th Toneと言う曲です。
今週の気になるポイントは、オコラのギリシア正教の音源を歌っていたテオドール・ヴァシリコスの生映像がないかと言うのと、昨日の一曲目ランパダリオスの生映像ももしあれば、そしてこの曲の作曲者のクリサフィスについて等、結構探りどころの多い週です。調べていたら、他のオラータ盤の違う曲でA Work By Lampadarios (manuel Chrysafis)と出ていましたので、曲名ではなくマヌエル・クリサフィスの別名と言うことなのかも知れません。それなら曲名は?と、また謎のまま終わりました。と言う訳で、今日はテオドール・ヴァシリコス・アンサンブルの映像を上げておきます。音程の精妙さもありますが、ドローンに支えられた男声合唱のダイナミズムも、グルジアの男声合唱と並び称されるべきだと思います。
Psalm 135 - SEM & Arkhon Protopsaltis Theodoros Vassilikos
15世紀のレコンキスタでスペインから追放され、北アフリカやバルカン半島など多くは旧オスマン帝国内に離散したスペイン系ユダヤ人はセファルディーと呼ばれますが、彼らの民謡を演奏するグループVoice of the Turtleは「ハヌカー・コンサート」という盤が最初に出ました。その中からハヌカーという曲をどうぞ。
<10 Voice of the Turtle / Circle of Fire ~Hanuka 3分10秒>
Voice of the Turtleのハヌカーの歌は去年と一緒ですが、この後はトルコのユダヤ教徒の音楽から、ハヌカーの曲をおかけしたいと思います。Kalan Muzik Yapimから2001年に出ているMaftirim Judeo-Sufi Connectionという盤は、トルコ音楽のスタイルでユダヤ教神秘主義詩を聞かせる内容です。演奏はHazan Aaron Kohen Yasakとマフティリーム合唱団で、器楽伴奏はネイとタンブールを中心に打楽器のベンディール、クデュムという編成です。トルコには15世紀のスペインからの離散のグループとは別に、古代パレスティナから古くは紀元前4世紀頃から流入した古い集団もあるようです。この盤の演奏者がどちらになるのかは不明ですが、ハヌカーの曲を演奏しているということは、セファルディーだろうと思います。では、そのHag Amakabimという曲をどうぞ。
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