バロック

2009年4月 8日 (水)

ラファエル・プヤーナ

4日のブログで名前が出たラファエル・プヤーナの演奏をちょっと見ておきたいと思います。ジブラルタルを行ったり来たり(当然ジャンルも行ったり来たり・・ 笑)で済みません。ジョルディ・サヴァールが古楽界に入るきっかけになったというチェンバロ奏者で、クープランの名演の印象が強い人ですが、先日コロンビア出身だということが判明し、大変に驚いた次第。クープランの「ユリの花開く」などのロココ的な演奏をする人が南米コロンビア出身とは、なかなか想像し難いものがあります。youtubeにはスカルラッティがほとんどなので、そちらをアップしておきます。先日のスカルラッティ・シリーズで取り上げようかとも思っていました。

RAFAEL PUYANA JOUE SCARLATTI

Rafael Puyana plays his Hieronymus Albrecht Hass three keyboard harpsichord (Domenico Scarlatti K119, 1985).

Scarlatti K175

Scarlatti K119

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2009年3月27日 (金)

ギターによるスカルラッティ+G.グールド

先日レオ・ブローウェルの演奏でアップしたように、スカルラッティの鍵盤音楽は、そのスペインらしさからでしょう、何とも言えずギターにピッタリ。ギターのために書かれたのではと錯覚するような時もあります。youtubeを探してみた所、カスタネットと共演しているものも見つかりました(一本目)。youtubeへの出品は06年ですから、例のブダからのFlamenco Baroccoに先立ってこのスタイルで演奏していたのでは。
J.S.バッハのゴールドベルク変奏曲で50年代にセンセーションを巻き起こしたピアノの鬼才グレン・グールド(1932-82)も、そう言えば時々スカルラッティを入れていました。グールドと言えば、対位法音楽のイメージが強いので、スカルラッティの音源があったことをすぐに思い出さなかったです(^^; 彼にしてはかなりオーソドックスな演奏だと思いますが、クリアな音の粒の立ち方と音色から、グールドだ!とすぐに分かります。

Scarlatti: Sonata in A major (K322/L483)

Performed by Eliot Fisk.

Domenico Scarlatti - Sonata K178 transcribed for guitar

これはギターでの装飾の入れ方がリアルに分かる素晴らしい演奏。レオ・ブローウェルの編曲版のようです。

Glenn Gould - Scarlatti sonata in D minor "Pastorale"

鬼才グレン・グールドによるK. 9 (L. 413) のソナタ。「田園」と言う表題で昔から日本でも親しまれてきました。

Glenn Gould - Scarlatti sonata in D major "Tempo di ballo"

こちらはK. 430 (L.463)。表題は「踊りのテンポ」という意味でしょうか。

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2009年3月26日 (木)

再びフラメンコ・バロッコ

ベートーヴェンの重厚な後期SQ作品が続きましたので、気分を変えてカラッとしたスカルラッティに戻ります。9日にアップした「フラメンコ・バロッコ~D.スカルラッティとフラメンコ」(仏Buda)の一曲目のスカルラッティの曲が分かりました。このアルバムは原曲のK.やL.の番号がないのが残念。もう一度ブダ盤を聞いて気が付きましたが、前にアルゲリッチの演奏でアップしたK.141のソナタでした。この曲は本当にフラメンコのパルマ(手拍子)が似合う曲です。6連譜の同音連打の所は、ピアノでは3本?使っているのに対し、チェンバロでは1本で叩くようです。同アルバムには、例のスコット・ロスが555曲中一番と語った曲も入っています。これはフラメンコとは関係がないようなので、このアルバムに入ってるのが少し不思議にも思えます。エイズのため38歳という若さで夭逝したカリスマ・チェンバリスト、スコット・ロスの愛奏曲として、特別に有名だからでしょうか?^^

Aline d'Ambricourt plays Domenico Scarlatti Sonate K.141

Aline d'Ambricourt plays the sonata K.141 of Domenico Scarlatti on the harpsichord Taskin (1787 - Museum of Art, Hamburg) in the musical documentary film "Domenico Scarlatti l'Intemporel" produced by Aline d'Ambricourt.' DVD in sale on www.clavecin.com

martha argerich - scarlatti, sonata k. 141

もう一度アルゲリッチの演奏をアップしておきます。この人の演奏がいかにテンポが速いかがよく分かると思います。

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2009年3月19日 (木)

クープラン関係 チェロ、ラヴェル・・

クープランは「神秘な障壁」以外にもクラヴサン名曲は多いのですが、youtubeの良いものは余り見当たらないようです。そんな中で見つけた素晴らしい映像をいくつか。クラヴサンの代表曲「パッサカリア」と「葦」、彼のチェロ・デュオ作品、モーリス・ラヴェルが書いたクープランへのオマージュ曲「クープランの墓」から。

Blandine Verlet plays François Couperin - Passacaille

往年?の女流名クラヴサン奏者、ブランディーヌ・ヴェルレの弾くパッサカリア。Astree等から音源があったと思います。

Alica de Larrocha plays Couperin Les Roseaux

スペインの名女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャの弾く「葦」。この曲もチェンバロで聞きたかったものですが。

Suite a 2 Cellos de F. Couperin V. Je ne sais quoi

クープランの美しいチェロ二重奏曲。フランスのチェロ音楽の系譜の古さを物語っていると思います。

Monique Haas plays Ravel Le tombeau de couperin - 01 - Prélude

ボレロで有名なフランス近代の作曲家モーリス・ラヴェルの名作「クープランの墓」から1曲目のプレリュード。ラヴェルなどを得意にしていた往年の女流ピアニスト、モニク・アースの演奏。

Ravel Le Tombeau de Couperin - Orchestre National de la Radiodiffusion Française/Cluytens 1953, 1/2

ラヴェルの「クープランの墓」管弦楽編曲版からプレリュード他。アンドレ・クリュイタンス指揮フランス国立放送管弦楽団の演奏。往年のバレリーナ、イダ・ルービンシュタインの裸身の名画が出ていますが、イダはあの名曲「ボレロ」をラヴェルに作曲依頼した本人だからではと思います。「クープランの墓」とも何か関係あるのかは分かりませんが、さすがクリュイタンス、素晴らしい演奏です。バロックから飛躍して、世紀末&ベルエポックの香りが漂ってきます。ロシア出身(ユダヤ系)のバレリーナの彼女は、オスカー・ワイルドの『サロメ』の「7枚のベールの踊り」(リヒャルト・シュトラウス作曲)では一糸まとわぬ姿で踊り、センセーションを巻き起こしました。

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2009年3月18日 (水)

神秘な障壁

昨日のスコット・ロスの記事で名前が出ましたので、ちょっと寄り道してフランソワ・クープランのクラヴサン名曲「神秘な障壁」。「神秘的なバリケード」とか「神秘な防壁」とも言われています。1980年だったと思いますが、偶然FMで耳にして大変に魅了された一曲、というかバロック音楽とは思えない程のモダンさに衝撃を受けました。ベースラインは60年代頃のシャンソンやフレンチ・ポップスに受け継がれているようにも思います。掛け止めといわれる独特なシンコペーションの連続、クープラン特有の装飾技法など、この小曲には色々仕掛けがありますが、譜面自体何と美しいことでしょうか! この曲だけは弾きたいと思って、楽譜を手に入れ中間部以外は暗譜しましたが、ピアノは習ったことがないもので、中間部を乗り越えられないまま、早25年ということになっています(^^;  82年頃にはフランスの女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレックのリサイタルでこの曲がアンコール演奏され、主な演目自体、J.S.バッハのパルティータ2番、ブラームスの間奏曲(確か)、ラヴェルの「夜のガスパール」と、偶然私の愛好曲の好演が続いた後だったので、更に強い感銘を受けました。
「神秘な障壁」は両手ともヘ音記号で書かれているので、低い音のみから出来ているわけですが、チェンバロ(フランス語でクラヴサン、英語でハープシコード)のストップの音色のためでしょうか、それ程低音に聞こえないです。80年に聞いた女流名手ユゲット・グレミー・ショーリャック(フランスのCharlin盤)の演奏は、ギターのようなストップの爽やかで軽やかな音色がとても印象的でした。この陰影とニュアンスに富んだ、流麗な演奏に勝る演奏は今まで聞いたことがありませんが、スコット・ロスの演奏(今日の一本目)は比較的近いようにも聞こえます。Ottavaのプレゼンターの一人、林田さんの「クラシック新定番 100人100曲」(アスキー新書)にも、クープランの一曲としてこの曲が取り上げられていました。(「ポップなまでに現代的で朗らかな表情を持ち、知らぬ間に意識を遠くへ連れ去ってくれる和声の精妙な展開のあるこの曲を好む人は多く、(中略)~心が不安や緊張に苛まれるような時には、私の場合神秘的なバリケードを聴くのが一番の特効薬である。本当にこの曲は、疲れた心に高い治癒能力を示すのだ。」(クラシック新定番からの引用)
この曲については、当ブログの最初の方で取り上げたかも知れませんが、今日上げる動画は初のはず。しかしこの曲、タイトル自体が神秘的。どういう深意があるのか、知りたくなりますが、そんな無粋な詮索をしないのが「フランスのエスプリ」なのでしょう^^

Couperin: Les barricades mystérieuses / Scott Ross

スコット・ロスの録音は、確かフランスのStilからクープランのクラヴサン曲全集がありました。そうです! 南インドのフルートの鬼才T.R.マハリンガムの音源が出ている、あのレーベルです(笑) 久しくクラシックから離れていたのでよく分かりませんが、他のレーベルからも彼の音源は出ているのでしょうか?

Marcelle Meyer plays Couperin Les barricades mystérieuses

往年の名女流ピアニスト、マルセル・メイエによる演奏。ショーリャックよりもテンポが速いかも。素晴らしく美しい演奏です。

François Couperin - Les Barricades Mystérieuses

François Couperin (1668-1733) Les Barricades Mystérieuses Francisco Ricardo - Cravo Lisboa, Dezembro de 2008 Cravo Neupert de dois manuais afinado a 415 Hz

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2009年3月17日 (火)

スコット・ロスのK.209とK.208

555曲のスカルラッティのソナタを全曲録音した唯一の演奏家、チェンバロの鬼才スコット・ロスは、「どれか一曲選べと言われたならば、K.208のソナタを選ぶ」と答えたそうです。これまで取り上げた曲のような、フラメンコを思い出させるようなリズムの躍動する曲でも、憂いに満ちた曲でもなく、明るい叙情性溢れる美しい一曲です。少し意外な気もしますが、長い探究の末に名手が語った言葉ですから、重いと思います。スコット・ロスはクープランも得意にしていましたが、優美さにおいてクープランのクラヴサン曲のような、ロココ的な美しさを感じさせる曲です。youtubeはスコット・ロスでは残念ながらなかったので、アンドレアス・スタイエルという人の演奏を上げておきますが、併せてスコット・ロスによる一番違いのK.209を上げておきます。

Domenico Scarlatti - Sonata K.208 in A Major

Domenico Scarlatti - Sonata K.208 in A Major.  Andreas Staier (Harpsichord).

Scarlatti K209

The great Scott Ross plays Scarlatti's sonate K209 in Le château de Maisons-Laffitte (1988). Harpsichord: David Ley

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2009年3月16日 (月)

ミケランジェリのスカルラッティ

スカルラッティ・シリーズも8日目になりました。今日はイタリアの名ピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弾くK.27(L.449)他。一曲目はスカルラッティで検索して見た中で最も驚いた映像の一つです。ドイツ・グラモフォンからのドビュッシーなどは昔よく聞いたものですが、この演奏も実に素晴らしいです。淀みなく流れるように動く手指を見ていると、音楽に合わせて踊っているようにも見えます。上記ウィキペディアで読んで驚きましたが、彼はアッシジの聖フランチェスコの末裔らしいとか、あのアルフレッド・コルトーから「リストの再来」と賞賛されたとかのエピソードは初めて知りました。また、奏法の欄にあるように、鍵盤に手が張り付いて、ほとんど上に動かないスタイルは、フェルッチョ・ブゾーニ直系だそうです。そう言われるとシャコンヌのブゾーニ編曲版などもミケランジェリで聞いてみたくなったりもしますが、音源はあるのでしょうか。

Michelangeli - plays SCARLATTI - Sonata in B minor

Michelangeli plays Scarlatti - Sonata in A major

Michelangeli plays Scarlatti - Sonata in C major

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2009年3月15日 (日)

ホロヴィッツの名演 K.466

「今日のスカルラッティ」の7日目ですが、所用(諸々ZeAmi業務の他に地元弦楽ens.でチェロを弾いてきたりもしてまして)ですっかり遅くなってしまいましたので、例のホロヴィッツさんの極めつけの名演を一本上げておきます。3曲繋がって出てきますが、真ん中のK.466(L.118)が何と言っても白眉。例のソニーのアルバムに入っていたヘ短調の叙情的な曲です。快活かつ名人芸を聞かせる3拍子中心の曲の中にあって、異彩を放っていました。とにかく美しいです。Vladimir Horowitz performs Sonata in A Flat Major K 127, Sonata in F Minor K 466 and Sonata in F Minor K184 of Domenico Scarlatti. Recorded in 1982, London. 

Vladimir Horowitz - Domenico Scarlatti (1)

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2009年3月14日 (土)

ポゴレリッチのスカルラッティ

スカルラッティの6日目、今日はユーゴ出身のイーヴォ・ポゴレリッチ。この人もドイツ・グラモフォンにスカルラッティをよく吹き込んでいたなと思って見てみたら、案の定youtubeも結構出ていました。今日選んだのは数ヶ月前に偶然Ottavaで耳にした例の曲だったと思います。Ottavaなので演奏は他の人でレーベルもnaxosの音源ですが、数小節聞いた途端に、28年ほど前にホロヴィッツの演奏に魅了されていた記憶が、パッと蘇りました。
今回のソナタK450(L.338)は、これまでで初めて4分の4拍子の曲で、そのリズムとメロディはタンゴかマーチ風にも聞こえます。しかし3拍子、4拍子問わず、どれも一聴してはっきりスカルラッティと分かる個性が刻印されていると思います。古風なのに何処かモダンな響きを持ち、スペインの要素が見え隠れする、そんな魅力的なプチモンド(表現が古いかも(笑))が555曲もあると言うのは、やっぱり凄いことだと思ってしまいます。昨日のソナタはアルゲリッチの、今日のはポゴレリッチの十八番のようで、音源も見かけます。二人の個性が良く出た選曲のようにも思います。

ポゴレリッチのデビュー当時の以下のエピソードは非常に有名な話。(以下ウィキペディアのアルゲリッチの記事からの引用)

1980年の第10回ショパン国際コンクールの審査員であったアルゲリッチは、ユーゴスラヴィアからの参加者イーヴォ・ポゴレリチが本選に選ばれなかったことに猛烈に抗議して、審査員を辞退した。ポゴレリチのことを「彼は天才よ!」と言い残して帰国した件だけが取り上げられることが多いが、アルゲリッチは「審査席に座った事を恥じる」と述べ、「魂の無い機械がはじき出した点数だけで合否を決めてしまうのではなく、審査員間でも協議するべきだ」と発言した。

Pogorelich Plays Scarlatti

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2009年3月13日 (金)

アルゲリッチのスカルラッティ

スカルラッティの5日目、今日はアルゼンチンの名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの弾くK.141(L.422)。ギターのトレモロ奏法を思わせる6連譜の同音連打に目が釘付けになる曲です。手の交差も多く、アルゲリッチらしい華麗な名人芸を聞かせています。2本目は最近(2000年)の演奏。
この曲、今晩のような「春の嵐」を思わせる雨の夜にはぴったりかも。そういえば、昔は深夜の台風情報の合間によくバロック音楽が流れていました。最近はあの光景もすっかり見かけなくなりました。それに台風自体余り来ないですね^^  この曲も、またまた8分の3拍子で書かれています。

martha argerich - scarlatti, sonata k. 141

Scarlatti, Sonata in D minor Kk. 141 (excerpts) - Martha Argerich

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2009年3月12日 (木)

パルマスを髣髴とさせるK.33

スカルラッティの4日目、今日のK.33(L.424)のソナタは、フラメンコのパルマス(手拍子)がイメージできるような一曲。この曲もホロヴィッツのソニー盤に入っていた曲で、A面1曲目でした。やはり8分の3拍子で書かれていますが(所々4分の4が入ります)、4小節単位で上手くフレーズが切れるので、この曲もまたフラメンコの12拍子を彷彿とさせます。明朗快活にして優雅なスカルラッティの音楽ですが、裏に表に脈々と流れているスペインらしさを嗅ぎ取って聞くと、面白さ倍増だと思います。パルマスを思い出させる点では、一昨日のK.96(L.465)も同様です。今日は併せて12拍子を分かりやすくパルマスとフラメンコ・ギターでデモ演奏しているビデオも上げておきます。

Scott Ross plays Scarlatti Sonata in D major, K 33

チェンバロ、ピアノ両方で確かこの人だけだったと思いますが、唯一555曲のスカルラッティのソナタを全曲録音している鬼才スコット・ロスの演奏。音が悪いのと、遅め、かつテンポを揺らす演奏で好みは分かれそうですが。

Scarlatti - Sonata L. 424

デジタル・チェンバロの演奏? 機械的ですが、音はよく確認できます。

Understanding Flamenco - intro to flamenco guitar-clip 03-10

ソレアについての解説とデモ実演。

Flamenco Palmas 101

12拍の典型的リズムのパルマスの叩き方。パルマスに反応したか、犬が・・・(爆笑)。 可愛くて堪りません^^

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2009年3月11日 (水)

サパテアードを連想させるK. 146

スカルラッティの3日目、今日もホロヴィッツのスカルラッティ・ソナタ集(下の写真)に入っていた曲ですが、やはりホロヴィッツのyoutubeは残念ながらなしでした。8分の3拍子の急速な分散和音の走句による爽快感溢れる一曲。これもフラメンコのリズムやギター音楽の影響を感じさせます。小節2つか4つのサイクルに取って良さそうなフレージングに聞こえますが、前者ならハチロク、後者ならフラメンコなどスペインの舞踊に多い12拍子になります。5~6小節のタタタタタタ、タカタカタカタカタンというリズムなど、フラメンコのサパテアード(足のステップ)を連想してしまいます。

Horowitzscarlatti

なおホロヴィッツのソニー盤ですが、国内盤は現在入手困難になっているようです。定番ですから輸入盤は生きていると思いますが。また、余談になりますが表記について、ウラディミール・ホロヴィッツと書かれていることが多いように思いますが、ロシア語の発音に近く書けばウラディーミルになります。ディにアクセントが来ますので、そこが長母音になります。ウラディ(征服)・ミール(世界)の意味ですから、日本の名前に喩えるなら、征之か征世では^^  因みにウラジオストクを分解すると、ウラディ(征服)+ヴォストーク(東方)ですね。

Ryan Layne Whitney (Scarlatti: Sonata K. 146)

Scarlatti Sonata in G major K 146: Brouwer (7 of 12)

キューバの偉大な作曲家&ギタリスト、レオ・ブローウェルによる編曲自演。

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2009年3月10日 (火)

K.96(L.465)の場合

バロック時代の鍵盤音楽の鬼才ドメニコ・スカルラッティの音楽、二日目はスペインらしさを感じさせるソナタの一曲を。カークパトリック96番(またはロンゴ465番)のソナタですが、例のウラディーミル・ホロヴィッツのソニー盤に入っていた曲。ロンゴとカークパトリックは、一番通用しているスカルラッティのソナタの整理番号で、70年代頃はロンゴの方が広まっていたように思いますが、今はカークパトリックの方が標準になっているようです。
ところで何で突然スカルラッティが気になったかと言いますと、数ヶ月前クラシック専門ネットラジオのOttavaで偶然聞いたためでした。スカルラッティも、ここ20年ほど余り聞かなくなっていましたが、偶然に好きなソナタを耳にし、一気に昔懐かしい記憶が甦りました。やはり昔よく聞いていた室内楽や器楽がよくかかるので、オッターヴァは待ちの時にはRadio DarvishやLast FMと並んでよくかけ流していることの多い局です。今までのFMにはなかった選曲なのと、音質の素晴らしさが何より特筆ものだと思います。

K.96(L.465)のソナタは、猛烈な速さの8分の3拍子で、ギターのトレモロを模したような同音連打が出てくるのと、短音階になる部分はフラメンコの旋法を思わせるところがあります。フラメンコやファンダンゴには12拍子が目立ちますが、それは3×4になっている訳で、やはり3拍子系と言えると思います(こちらが参考になります)。この曲など聞いていると、自然とフラメンコが遠くにイメージできると思います。残念ながらホロヴィッツのビデオはなかったので、ハンガリーの名手シフラとイシャイ・シャエル(ユダヤ人では?)の演奏で。

Cziffra - Scarlatti Sonata K 96 in D major - La Chasse

Scarlatti: Sonata in D, K. 96 - Ishay Shaer

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