独墺

2009年5月 2日 (土)

NICOも歌っていた現ドイツ国歌

モーツァルトの名曲ですっかり5月気分が盛り上がりましたので(笑)、今日はヨーゼフ・ハイドン作曲のドイツ国歌Deutschland Uber Allesに行ってみます。多分5月とは関係ないと思いますが、その清々しさから春をイメージしてしまいました^^ この旋律は、ハイドンの弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第2楽章に使われていることで有名。原曲は、ナポレオンによって母国オーストリアが征服されんとする頃にハイドンが書いたオーストリア皇帝賛歌。以前はオーストリア国歌でしたが、現在はドイツ国歌になっています。苦難の中にあっても、どこまでもポジティヴなハイドンの面目躍如たる名旋律だと思います。ナチスのイメージが付いてしまった時期もあるようですが、そんなネガティヴなイメージは跳ね除けるような、しなやかな力に満ちた曲です。
この曲で想い出すのが、20年余り前に来日した女性歌手ニコ(NICO)。アルバム「The End」のラストでこの曲を歌っていました。ニコと言えばフェリーニの映画「甘い生活」に出ていたこともありますが、何と言っても60年代のロック・グループ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&アンディ・ウォーホルとのコラボレーションが余りに有名。80年代のニューウェーヴ・ブームの頃はカリスマ中のカリスマとして熱い視線を浴びていたと思います。退廃美を極めた「ジ・エンド」の最後を飾っていたのが、このハイドンの名曲。今でも強く印象に残っています。亡くなる前に2回来日して、私は2回とも見に行きましたが(一回はVUのジョン・ケールとの共演)、この曲を歌っていたかどうか、失念しました(^^;

Haydn "Kaiser" Quartet, Op. 76 No. 3, 2nd Movement

ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」の第2楽章。皇帝賛歌を主題にした変奏曲。テクニックのしっかりした熱い演奏です。Hannah Linz, violin Erica Tursi, violin Julia Pucci, viola Justin Yoder, cello  Recorded Summer 2008 at The Quartet Program, SUNY Fredonia (因みに現在参加している地元の弦楽アンサンブルで練習中 (^^;)

Joseph Haydn - Deutschland Uber Alles

現在のドイツ国歌、Deutschland Uber Alles。  The National Anthem of Germany was composed by Joseph Haydn . It is a part of Haydn's Kaiser Quartet.

the velvet undergound &nico - Femme Fatale
ニコのDeutschland Uber Allesのyoutubeが見当たらないので、取りあえずヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの代表曲「ファム・ファタール(宿命の女)」を上げておきます。ウォーホルのバナナのジャケットの1stアルバムから。ルー・リードのギター伴奏でニコが歌っています。この曲は戸川純やPhewもよく歌っていました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月 1日 (金)

Komm Lieber Mai

マグレブ・シリーズ、ちょっとお休みします。こないだ年が明けたと思ったら、もう5月。只々驚きです。さて5月になると、どうしても思い出す歌があります。高校の音楽の時間に「嬉しや五月草木は萌え?~」と習った歌。モーツァルトが最晩年に依頼を受けて書いた子供用の歌曲「春へのあこがれ(Komm Lieber Mai)」です。このメロディは理屈抜きに、ずっと愛好してきました。冒頭の旋律は、彼の最後のピアノ協奏曲第27番の終楽章に使われていますが、これは意外に知られてない事実かも。
因みに、母校今治西高の音楽教師は、テノールの秋川雅史さんのお父様でした。当時はフランソワ・グロリュー(Pf)のビートルズ・アルバムが流行っていた頃で、曲名と誰の作風か作曲者名を結び合わせるテストが出て、満点を取ったのも楽しい思い出です。大学オーケストラに入ってからは、クラシックと言えばフランス近代やバルトーク以降の近現代ばかり聞いて、独墺系を避けていた時期がありましたが、最近たまに取り出して聞くクラシックは明らかに独墺系が中心。これまでに当ブログでも取り上げたJ.S.バッハの無伴奏音楽やベートーヴェンの後期弦楽四重奏が頂点のような気がしますが、結局西洋クラシックの場合ここに戻ってくるようです。ささやかな歌ですが「Komm Lieber Mai」も、私にとってはその頂点を飾る一曲になっています。

Komm Lieber Mai

Vienna Boyschoir : Komm lieber Mai , W.A. Mozart.

こちらもウィーン少年合唱団の演奏。ドイツ語歌詞字幕が嬉しい。

Mozart Piano Concerto No.27 K.595 3M

イングリット・ヘブラーの演奏でピアノ協奏曲27番の第3楽章。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

J.S.バッハ New Wave-Indies アイヌ アメリカ アラブ アラブ・マグレブ アルゼンチン イギリス イスラエル イスラム教 イタリア イディッシュ イラン地方音楽 インディアン、インディオ インド インドネシア インド音楽 ウイグル ウラル・アルタイ エジプト エチオピア オペラ オーストラリア オーストリア キリスト教 ギリシア クルド クレズマー ケルト コンサート情報 コーカサス (カフカス) サハラ シベリア シャンソン ジャズ スイス スペイン スポーツ スーダン セファルディー ゼアミdeワールド チェロ トルコ音楽 ドイツ ナイル・サハラ ナツメロ ニュース ハシディック ハンガリー バルカン バルト語派 バロック パキスタン ビザンツ音楽 フランス フランス近代 ブラジル ペルシア音楽 ペルシア音楽 トンバク ユダヤ ユダヤ音楽 ライブ情報 ルーマニア レビュー ロシア ロシア・マイナー ロマン派 ヴァイオリン 中南米 中国 中央アジア 仏教 仏教音楽 北コーカサス(カフカス) 北欧 南アジア 南インド古典音楽 古楽 地中海 室内楽 弦楽合奏 弦楽四重奏 後期ロマン派 文化・芸術 新ウィーン楽派 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 映画・テレビ 東アフリカ 東南アジア 東方教会 東欧 歌謡曲・演歌 民謡 独墺 猫・犬 現代音楽 童謡、わらべうた 筝曲 純邦楽 西アフリカ 西スラヴ 韓国