独墺

2025年7月25日 (金)

バイエルンのツィター

ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaから、次に選んだ3曲は、バーソロミュー、Das Glück in den Bergen(山の幸せ)、Münch'ner Schmankerl(ミュンヘンの名物料理)です。バーソロミューで出て来る涼し気な音色の楽器は、チロルの楽器のイメージが強いツィターです。バーソロミューはFolksongs From Bavariaのジャケットでもありますが、Rudi Knablとツィターが画面に出てくる同じ音源にしました。3曲目のMünch'ner Schmankerlも上記CDとライブ映像の両方がありました。4本目が同じ曲かどうか分かりませんが、バイエルン音楽のノリがよく分かる映像です。類似の音楽で思い出してしまったのが、キューピー3分クッキングのテーマ曲のイェッセル作曲「おもちゃの兵隊の観兵式」でした。あれはポルカだろうと思ったら、行進曲として書かれている曲でした。

<4 Rudi Knabl / Bartholomä バーソロミュー 2分35秒>

<5 Traudi & Uschi / Das Glück in den Bergen 山の幸せ 2分40秒>

<13 Die Münchener Schrammerln / Münch'ner Schmankerl ミュンヘンの名物料理 2分14秒>

Gföllermarsch - Bayerische Musik mit der Münchner Schmankerl Musi für bayerischer Abend

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2025年7月24日 (木)

ヨーデル小屋に来て(コム・イン・ディー・ヨードラーヒュッテン)

Folksongs From Bavariaからは、単なる飲兵衛ソングだけでなく、ヨーデルやツィターを聞ける曲もあったので入れました。So a echter Boarischer Buaではツィターが伴奏に入っています。(以下放送原稿を再度)

ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaですが、バヴァリアとはバイエルンの英語名です。「バヴァリア」の呼び名で思い出すのが、ノイシュヴァンシュタイン城を建設した「狂王」ルートヴィヒ2世ですが、ルキノ・ヴィスコンティが映画化した時にバヴァリアと書かれていることが多かったからかも知れません。
ヨーデルが出て来る歌Komm in die Jodlerhütt'n(ヨーデル小屋に来て)、クラクシュルバー・ポルカ、So a echter Boarischer Buaの3曲を続けます。3曲目は「まさにバイエルン人の少年」と訳せるようですが、翻訳にかけると言語がルクセンブルク語になっていますし、標準ドイツ語では分かり難い様に思うので、これはバイエルン方言でしょうか。

<17 Die 3 lustigen Moosacher / Komm in die Jodlerhütt'n ヨーデル小屋に来て 2分37秒>

<2 Lydia und Ihre Münchner Baum / Kraxlhuber-Polka クラクシュルバー・ポルカ 3分34秒>

<3 Maxl Graf & Helga Reichel / So a echter Boarischer Bua まさにバイエルン人の少年 2分54秒>

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2025年7月23日 (水)

アルト・ハイデルベルクの歌

アルト・ハイデルベルクの歌ですが、番組でかけた音源はMunich Meistersingers(ミュンヘンのマイスタージンガー)とありましたが、何故かインストでした。ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」でお馴染みのマイスタージンガーとは、「親方歌手」や「職匠歌人」の意味です。この音源はYouTubeには見当たらないので、歌入りで上げておきます。(以下放送原稿を再度)

次はフランスのEPMから出ていたGerman Drinking Songsですが、この盤からは、O Alte Burschenherrlichkeit(オー・アルテ・ブルシェンヘールリッヒカイト)という曲を選びました。「昔の少年時代」または「少年時代の栄光」と訳せるようですが、日本語帯付きで出た時に「アルト・ハイデルベルクの歌」と言う訳になっていまして、これで太宰治の短編「アルト・ハイデルベルヒ」を思い出しまして気になりました。アルト・ハイデルベルクと言えば、元はドイツの作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの戯曲で、このタイトルは「古き(良き)ハイデルベルク」の意味です。明治時代にはドイツ語を学ぶ学生にとっては必読書だったという流れで、太宰の作品も出来たのではと思います。アルト・ハイデルベルクは、ジャズのスタンダードナンバー「朝日のごとくさわやかに」や「恋人よ我に帰れ」で有名なシグマンド・ロンバーグのブロードウェイのオペレッタ『学生王子』の原作でもあります。Munich Meistersingers(ミュンヘンのマイスタージンガー)の演奏です。

Harald Serafin - O alte Burschenherrlichkeit 1988

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2025年7月21日 (月)

German Bierfest Favourites

ゼアミdeワールド471回目の放送、日曜夜10時にありました。23日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はGerman Bierfest Favouritesからの3曲です。

ドイツの2回目です。ドイツの民族音楽音源としては、南ドイツのバイエルン地方の音楽がほとんどと言う話を前回しました。「ビア樽ポルカ」のような紋切り型のイメージを持つ人が多いのではとお話しましたが、実際ドリンキング・ソングが非常に多いようです。曲の詳細は不明な曲ばかりですが、バイエルン関係の手持ち音源2枚と、ストリーミング音源1点の3つから、耳に止まった曲とタイトルが気になった曲を中心におかけしてみます。曲名だけは、翻訳を入れてみました。

まずGerman Bierfest Favouritesと言う盤から3曲おかけします。PCに読み込むと有名なビール祭りのオクトーバーフェストと書いてあるジャケットが出て来ますが、手持ち音源はフランスのプラヤサウンドから出ていたAirmail盤です。The Bavarian Oompah Bandの演奏で、有名なDie Lorelei(ローレライ)、Muss I denn, Muss I den Zum Stadele(ムシデン)、Auf Wiedersehn(さようなら)です。ドイツ語をほとんど知らない人でも、ダンケ・シェーン、グーテン・ターク、グーテン・モルゲン、イッヒ・リーベ・ディッヒとアウフ・ヴィーダーゼーン位は聞いた事があるのではと思います(笑) ドイツ民謡でおそらく一番有名なローレライと前回かけたムシデンについては説明不要でしょう。アウフ・ヴィーダーゼーンも割と耳にする曲ではないかと思います。

<Die Lorelei 2分30秒>

<Muss I denn, Muss I den Zum Stadele 2分17秒>

<Auf Wiedersehn 1分4秒>

次はフランスのEPMから出ていたGerman Drinking Songsですが、この盤からは、O Alte Burschenherrlichkeitという曲を選びました。「古い少年時代」または「少年時代の栄光」と訳せるようですが、日本語帯付きで出た時に「アルト・ハイデルベルクの歌」と言う訳になっていまして、これで太宰治の短編「アルト・ハイデルベルヒ」を思い出しまして気になりました。アルト・ハイデルベルクと言えば、元はドイツの作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの戯曲で、このタイトルは「古き(良き)ハイデルベルク」の意味です。明治時代にはドイツ語を学ぶ学生にとっては必読書だったという流れで、太宰の作品も出来たのではと思います。アルト・ハイデルベルクは、ジャズのスタンダードナンバー「朝日のごとくさわやかに」や「恋人よ我に帰れ」で有名なシグマンド・ロンバーグのブロードウェイのオペレッタ『学生王子』の原作でもあります。Munich Meistersingers(ミュンヘンのマイスタージンガー)の演奏です。

<O Alte Burschenherrlichkeit 1分38秒>

ストリーミングで見つけたFolksongs From Bavariaですが、バヴァリアとはバイエルンの英語名です。「バヴァリア」の呼び名で思い出すのが、ノイシュヴァンシュタイン城を建設した「狂王」ルートヴィヒ2世ですが、ルキノ・ヴィスコンティが映画化した時にバヴァリアと書かれていることが多かったからかも知れません。
ヨーデルが出て来る歌Komm in die Jodlerhütt'n(ヨーデル小屋に来て)、クラクシュルバー・ポルカ、So a echter Boarischer Buaの3曲を続けます。3曲目は「まさにバイエルン人の少年」と訳せるようですが、翻訳にかけると言語がルクセンブルク語になっていますし、標準ドイツ語では分かり難い様に思うので、これはバイエルン方言でしょうか。

<17 Die 3 lustigen Moosacher / Komm in die Jodlerhütt'n ヨーデル小屋に来て 2分37秒>
<2 Lydia und Ihre Münchner Baum / Kraxlhuber-Polka クラクシュルバー・ポルカ 3分34秒>
<3 Maxl Graf & Helga Reichel / So a echter Boarischer Bua まさにバイエルン人の少年 2分54秒>

次に選んだ3曲は、バーソロミュー、Das Glück in den Bergen(山の幸せ)、Münch'ner Schmankerl(ミュンヘンの名物料理)です。バーソロミューで出て来る涼し気な音色の楽器は、チロルの楽器のイメージが強いツィターです。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Rudi Knabl / Bartholomä バーソロミュー 2分35秒>
<5 Traudi & Uschi / Das Glück in den Bergen 山の幸せ 2分40秒>
<13 Die Münchener Schrammerln / Münch'ner Schmankerl ミュンヘンの名物料理 2分14秒>

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2025年7月18日 (金)

春へのあこがれ

ディートリヒの映像が次々見つかって驚いていますが、今日は番組で最後にかけて途中までになった「春へのあこがれ」を入れておきます。モーツァルトの歌曲ですが、何故かDeutsche Volkslieder / German Folk Songsに入っていました。番組でかけたソプラノ歌手クリスティアーネ・カルクの歌唱でYouTubeがありました。BSのクラシック俱楽部で何度か見かけて、個人的に現代の歌手の中では好感度高い歌い手です。この曲の原題はSehnsucht nach dem Frühling, K. 596ですが、「春へのあこがれ」あるいは「嬉しや五月」と言う題で日本でも親しまれている歌曲で、中学の頃に授業でも歌った記憶があります。モーツァルト自身が最晩年に作曲したピアノ協奏曲27番の終楽章から転用している曲ですが、これは意外に気が付いてない人が多いようです。私も一時歌曲が原曲と勘違いしていました。懐かしさ交じりで、5月になると必ず思い出す名旋律です。

<Mozart / Sehnsucht nach dem Frühling, K. 596 2分41秒>

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2025年7月16日 (水)

ムシデン

ムシデンは初めて聞いてから50年ほど経ちますが、やはり良い歌だなと改めて思いました。もちろん当時は「別れの歌」とは知らなかったです。ローレライで有名なジルヒャーが採譜・編曲したということなので、元歌は少し違っていたのかも知れません。ディートリヒの歌唱とドイツ海軍の映像を上げておきます。(以下放送原稿を再度)

次は70年代に世界の民謡を聞いていた時に、ドイツの歌として必ず出てきたのがムシデンと言う曲でした。ドイツ民謡の代表曲として長らくイメージしていましたが、調べてみるとこの民謡もシュヴァーベン地方の歌ということで、バイエルンの西隣に位置するので、やはり南ドイツになります。有名な「ローレライ」なども作曲したフリードリヒ・ジルヒャーが採譜・編曲して1827年に発表した本に載っているそうです。曲名のムシデン(Muß i denn あるいは Muss i denn)ですが、英訳すればMust I, thenとなりまして、明るい曲調ですが「別れの歌」として広く知られています。兵士が愛する女性を残して出征し、故郷へ戻ってくる時には結婚しようという内容の歌です。19世紀後半にドイツ軍の軍歌としても取り入れられるようになり、今でも海軍は出港の際に、この曲を演奏するそうです。1番の歌詞は以下の通りです。(ウィキペディア参照)

ぼくはどうしても どうしても
この町から外へ出かけなければならない、
いとしいきみをここに置いて。
ぼくが帰ってくる時は、
ぼくが再び帰ってくる時は、
いとしいきみのところへ戻ってくるよ。

<Muss i denn マルレーネ・ディトリッヒ 2分15秒>

"Muss i denn zum Städtele hinaus" - der Klassiker beim Auslaufen eines deutschen Schiffes der Marine

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2025年7月14日 (月)

田園から

ゼアミdeワールド470回目の放送、日曜夜10時にありました。16日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。カラヤンの田園、楽章ごともありますが全曲で上げておきます。40年余り前に大学オケで弾いたベートーヴェン作品は、エグモント序曲だけでしたが、田園や運命も弾いてみたかったです。学生時分はベートーヴェンは難しいという意見が多く避けられがちで、それで入学式の定番曲マイスタージンガーの前奏曲や、チャイコの5番やプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」に流れるというのも、おかしな話だと当時思いました(笑) まぁベートーヴェンやモーツァルトは、ごまかしが効きませんから(笑)

長く続いた東欧の音楽巡りを終えまして、今回からドイツの民族音楽を中心に聞いて行きます。その後はオーストリア、スイスと続きますので、暑い時期に涼しい音楽をお届けできればと思います。ドイツに民族音楽があるのかと言う疑問がまず出て来るかと思いますが、その位クラシック音楽のイメージが強い国だと思います。
フランスのOcoraなどの民族音楽レーベルから出ていたのは、南ドイツのバイエルン地方の音楽がほとんどで、「ビア樽ポルカ」のような紋切り型のイメージを持つ人が多いのではと思います。しかし特殊な唱法のヨーデルが南ドイツにも見られ、クラシックでお馴染みのワルツやレントラー(Ländler)のルーツとされるヴェッラー(Weller)も、13世紀頃からチロル州とバイエルン州の農民が踊っていた南ドイツの民族舞踊ですから、腰を据えて聞くべきと常々思っていました。ヴェッラーについても探ってみますが、クラシック作品を引用しながらワルツとレントラーの違いや関係についても確認できればと考えています。
このように南部は民族音楽の揺籃の地のようですが、もちろん南部以外のドイツにも民謡はあったはずで、何故それが余り聞こえてこないのかについては、ワンダーフォーゲルとも結びついてナチス時代に奨励された、クラシック歌手が主に歌っていた「ドイツ民謡」を、戦後の若者が避け勝ちになったことと無関係ではないようです。そこをあえて掘り起こしたのが、前にイディッシュ・ソングの時に出てきたツプフガイゲンハンゼルで、また何回か先で取り上げる予定です。

まずは、18世紀の農民音楽の残影が聞こえるベートーヴェンの交響曲6番「田園」の3楽章をおかけしますが、その前に有名な1楽章から続けておかけします。個人的にはベートーヴェンの交響曲で一番好きな曲です。順番を序に言えば、6番、5番、2番、3番、9番の順です。演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。

<Symphony No. 6 in F Major, Op. 68 "Pastoral" 第1楽章 8分59秒>

<Symphony No. 6 in F Major, Op. 68 "Pastoral" 第3楽章 3分1秒>

次は70年代に世界の民謡を聞いていた時に、ドイツの歌として必ず出てきたのがムシデンと言う曲でした。ドイツ民謡の代表曲として長らくイメージしていましたが、調べてみるとこの民謡もシュヴァーベン地方の歌ということで、バイエルンの西隣に位置するので、やはり南ドイツになります。有名な「ローレライ」なども作曲したフリードリヒ・ジルヒャーが採譜・編曲して1827年に発表した本に載っているそうです。曲名のムシデン(Muß i denn あるいは Muss i denn)ですが、英訳すればMust I, thenとなりまして、明るい曲調ですが「別れの歌」として広く知られています。兵士が愛する女性を残して出征し、故郷へ戻ってくる時には結婚しようという内容の歌です。19世紀後半にドイツ軍の軍歌としても取り入れられるようになり、今でも海軍は出港の際に、この曲を演奏するそうです。1番の歌詞は以下の通りです。(ウィキペディア参照)

ぼくはどうしても どうしても
この町から外へ出かけなければならない、
いとしいきみをここに置いて。
ぼくが帰ってくる時は、
ぼくが再び帰ってくる時は、
いとしいきみのところへ戻ってくるよ。

それではバリトン歌手デトレフ・ロートとマレーネ・ディートリヒの音源を2曲続けておかけします。

<Muss i denn デトレフ・ロート & ヘルムート・ドイチュ 2分39秒>
<Muss i denn マルレーネ・ディトリッヒ 2分15秒>

民謡ではありませんが、マレーネ・ディートリヒと言えば一番有名なリリー・マルレーンをおかけしておきます。第二次世界大戦中に流行したドイツの歌謡曲で、戦場の兵士が故郷の恋人への思いを歌った内容です。ナチス政権下のドイツを離れアメリカの市民権を得ていたディートリヒは、戦地で兵士が口ずさんでいた『リリー・マルレーン』を覚え、進んで連合軍兵士を慰問し、対独放送でもこの歌を歌ったそうです。

<Lili Marlene マルレーネ・ディトリッヒ 3分10秒>

それでは最後に、先ほどムシデンをかけたDeutsche Volkslieder / German Folk Songsから、ソプラノ歌手クリスティアーネ・カルクの歌唱で、モーツァルトのSehnsucht nach dem Frühling, K. 596をおかけします。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。BSのクラシック俱楽部で何度か見かけた歌手です。時期は過ぎましたが「春へのあこがれ」あるいは「嬉しや五月」と言う題で日本でも親しまれている歌曲で、モーツァルト自身が最晩年に作曲したピアノ協奏曲27番の終楽章から転用している名旋律です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Mozart / Sehnsucht nach dem Frühling, K. 596 2分41秒>

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2009年5月 2日 (土)

NICOも歌っていた現ドイツ国歌

モーツァルトの名曲ですっかり5月気分が盛り上がりましたので(笑)、今日はヨーゼフ・ハイドン作曲のドイツ国歌Deutschland Uber Allesに行ってみます。多分5月とは関係ないと思いますが、その清々しさから春をイメージしてしまいました^^ この旋律は、ハイドンの弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第2楽章に使われていることで有名。原曲は、ナポレオンによって母国オーストリアが征服されんとする頃にハイドンが書いたオーストリア皇帝賛歌。以前はオーストリア国歌でしたが、現在はドイツ国歌になっています。苦難の中にあっても、どこまでもポジティヴなハイドンの面目躍如たる名旋律だと思います。ナチスのイメージが付いてしまった時期もあるようですが、そんなネガティヴなイメージは跳ね除けるような、しなやかな力に満ちた曲です。
この曲で想い出すのが、20年余り前に来日した女性歌手ニコ(NICO)。アルバム「The End」のラストでこの曲を歌っていました。ニコと言えばフェリーニの映画「甘い生活」に出ていたこともありますが、何と言っても60年代のロック・グループ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&アンディ・ウォーホルとのコラボレーションが余りに有名。80年代のニューウェーヴ・ブームの頃はカリスマ中のカリスマとして熱い視線を浴びていたと思います。退廃美を極めた「ジ・エンド」の最後を飾っていたのが、このハイドンの名曲。今でも強く印象に残っています。亡くなる前に2回来日して、私は2回とも見に行きましたが(一回はVUのジョン・ケールとの共演)、この曲を歌っていたかどうか、失念しました(^^;

Haydn "Kaiser" Quartet, Op. 76 No. 3, 2nd Movement

ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」の第2楽章。皇帝賛歌を主題にした変奏曲。テクニックのしっかりした熱い演奏です。Hannah Linz, violin Erica Tursi, violin Julia Pucci, viola Justin Yoder, cello  Recorded Summer 2008 at The Quartet Program, SUNY Fredonia (因みに現在参加している地元の弦楽アンサンブルで練習中 (^^;)

Joseph Haydn - Deutschland Uber Alles

現在のドイツ国歌、Deutschland Uber Alles。  The National Anthem of Germany was composed by Joseph Haydn . It is a part of Haydn's Kaiser Quartet.

the velvet undergound &nico - Femme Fatale
ニコのDeutschland Uber Allesのyoutubeが見当たらないので、取りあえずヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの代表曲「ファム・ファタール(宿命の女)」を上げておきます。ウォーホルのバナナのジャケットの1stアルバムから。ルー・リードのギター伴奏でニコが歌っています。この曲は戸川純やPhewもよく歌っていました。

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2009年5月 1日 (金)

Komm Lieber Mai

マグレブ・シリーズ、ちょっとお休みします。こないだ年が明けたと思ったら、もう5月。只々驚きです。さて5月になると、どうしても思い出す歌があります。高校の音楽の時間に「嬉しや五月草木は萌え?~」と習った歌。モーツァルトが最晩年に依頼を受けて書いた子供用の歌曲「春へのあこがれ(Komm Lieber Mai)」です。このメロディは理屈抜きに、ずっと愛好してきました。冒頭の旋律は、彼の最後のピアノ協奏曲第27番の終楽章に使われていますが、これは意外に知られてない事実かも。
因みに、母校今治西高の音楽教師は、テノールの秋川雅史さんのお父様でした。当時はフランソワ・グロリュー(Pf)のビートルズ・アルバムが流行っていた頃で、曲名と誰の作風か作曲者名を結び合わせるテストが出て、満点を取ったのも楽しい思い出です。大学オーケストラに入ってからは、クラシックと言えばフランス近代やバルトーク以降の近現代ばかり聞いて、独墺系を避けていた時期がありましたが、最近たまに取り出して聞くクラシックは明らかに独墺系が中心。これまでに当ブログでも取り上げたJ.S.バッハの無伴奏音楽やベートーヴェンの後期弦楽四重奏が頂点のような気がしますが、結局西洋クラシックの場合ここに戻ってくるようです。ささやかな歌ですが「Komm Lieber Mai」も、私にとってはその頂点を飾る一曲になっています。

Komm Lieber Mai

Vienna Boyschoir : Komm lieber Mai , W.A. Mozart.

こちらもウィーン少年合唱団の演奏。ドイツ語歌詞字幕が嬉しい。

Mozart Piano Concerto No.27 K.595 3M

イングリット・ヘブラーの演奏でピアノ協奏曲27番の第3楽章。

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