ヴァイオリン

2019年8月 2日 (金)

6つのルーマニア民族舞曲

行きつ戻りつしますが、この曲が原点ということで上げておきます。先日のモルドヴァ出身のヴァイオリニスト、ルザンダ・パンフィリの演奏です。このバルトークの名曲「6つのルーマニア民族舞曲」を、ミシェル・ベロフのピアノで聞いたのが1977年。ちょうどコマネチ旋風で、ルーマニア音楽がTVからも聞こえていた頃です。これ以降、本格的に民族音楽に目が向きました。逆にこの曲を聞いてなかったら・・と想像しなくもないのですが(笑)ZeAmiも存在しなかったかも知れません。
弦楽合奏でもやってみようとメンバーに提案しましたが、特に後半が難しく、蔵入りしたままです。余談ですが、80年代に京都のバンド、アフター・ディナーもこの曲の一部をステージで演奏していました。ハコさんの歌声が耳に残っています。そういえば、2000年に初来日を果たしたタラフ・ドゥ・ハイドゥークスも、「仮面舞踏会」でこの曲を披露してくれました。彼らのライブには、以後4回通いました。

Bela Bartok - 6 Romanian Dances for Violin and Piano

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2019年7月30日 (火)

PANFILI & FRIENDS

「パリからカルカッタへ」関連は他に見当たらないようですので、先週の話題に戻ります。ルーマニア系の国モルドヴァ出身の女流ヴァイオリニスト、ルザンダ・パンフィリは、PANFILI & FRIENDSでは地元モルドヴァの曲からピアソラまで、実に華やかな活動を展開していました。ルーマニアのホラ(ディニクではありませんが)も、ハイフェッツもびっくりかものテクニックを見せています。東欧の音楽シーンの情報はほとんど日本まで来ないので、youtubeを見てびっくり仰天することになりますが、またまたびっくりでした。さすが往年のヴァイオリンの大家エネスコを生んだルーマニアで教育を受けただけあって、完璧なテクニック!(2本目のようなラウタルをテーマにした独奏曲をエネスコが書いていたとは知らなかった)元弓に来てダウンになる直前に、これみよがしの指弓にならず、右手人差し指がちょいと上がるところが素晴らしい。真似したいものですが(笑)
彼女はチャイコフスキーなどのオーソドックスなヴァイオリン協奏曲も弾いているようですので、そちらも気になります。
明日31日は、加藤さんのウード・ソロ・ライブのため、ブログはお休みします。まだ若干残席あります!

PANFILI & FRIENDS - MUSICAL TEASER

Rusanda Panfili playing Lautaru (The Fiddler) composed by George Enescu

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2019年7月25日 (木)

ツィゴイネルワイゼンの謎

「何でスペインの作曲家のサラサーテが、遠く離れたハンガリーのジプシー音楽を書いたのか? スペインのジプシー音楽と言えば、フラメンコがあるのに。」と長年不思議に思っていたものですが、先日書きましたように、「19世紀にチャールダッシュがヨーロッパで大流行した経緯があって、ジプシーではない作曲家のサラサーテのツィゴイネルワイゼンやモンティのチャールダッシュ、ブラームスのハンガリー舞曲、リストのハンガリー狂詩曲などが生まれた。」と分ってから謎が氷解しました。
そのツィゴイネルワイゼンですから、音楽自体の地元に近い場所の人が弾くのが一番似合うのかも、と思います。この女流ヴァイオリニストRusanda Panfiliは、モルドヴァの首都キシニョフ出身だそうです。ルーマニア系の国で、音色もどこか東欧の色彩を感じさせます。

Pablo de Sarasate - Zigeunerweisen Gypsy Airs Melodii Lautaresti

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2019年5月10日 (金)

サトとヴァイオリンの対話

アブドゥヴァリ・アブドラシドフの演奏は、コラボ中心に他にも見れるようです。「Dialogue des Cordes(弦の対話)」と題する今日の一本は、正にサトとヴァイオリンの対話。素晴らしい演奏に耳が釘付けです。サトは、シタールや琵琶のようにフレットが高いので、深い音の揺れを表現できて、豊かな低音がたまに左手のピチカートで出てきます。解説によると、曲はペルシア音楽で、作曲はAbduvali AbdurashidovとShafaq Farrokhzad、楽器はサト(弓奏タンブール)とヴァイオリン、とあります。女性ヴァイオリニストは、Shafaq Farrokhzadという名ですから、イラン系の名前に見えますが、タジキスタンのウズベク人とタジク人のデュオでした。Shafaq Farrokhzad(Shafak Kasymovaが本名あるいは旧姓?)は首都ドゥシャンベ生まれで、タジキスタンで演奏活動と音楽大学での指導、その後フランスに留学し、教育の上級ディプロマと室内楽のディプロマを取得されたようです。

ツイッターではお知らせしましたが、水曜のゼアミdeワールド160回目収録の前に、番組紹介番組のインタビューを受けました。放送は来週月曜と土曜の朝7時25分からで、5分番組です。13日と18日の朝です。宜しければ是非お聞き下さい。

Dialogue des Cordes

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2018年1月11日 (木)

グラズノフとプーランク

ルーマニアの女流ヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィッチはyoutubeは結構貴重映像が色々と上がっていました。その中から、80年頃の彼女の代名詞のような曲になっていたグラズノフのヴァイオリン協奏曲と、詩人ガルシア・ロルカの死を悼んで書かれたフランス近代の作曲家プーランクのヴァイオリン・ソナタもありましたので、この2曲を上げておきます。グラズノフは80年頃LPも出ていた曲ですが、この映像は1972年の彼女がまだ二十歳の頃の映像です。指揮は何とあの名指揮者ストコフスキー! 一方、プーランクは50歳前後の映像。ピアノ伴奏しているのは、彼女の息子のAimo Paginです。この頃のリリースは余りチェック出来てないので、どこかのレーベルから出ていたのかも知れません。このソナタは、私は東芝の「フランス音楽のエスプリ」シリーズのLPで80年代前半に初めて聞いて魅了された曲。追悼曲ではあっても、洒脱さを失わないプーランクの音楽が魅力的です。演奏はユーディ・メニューインでした。(マルコヴィッチもメニューインもユダヤ系というところは共通しています) その後、どちらの曲も楽譜を手に入れ少し弾いてみました。

Glazunov: Violin Concerto - Silvia Marcovici, violin; Stokowski conducts the LSO

Silvia Marcovici - F. Poulenc, Violin Sonata

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2018年1月10日 (水)

ポルンベスクのバラーダ

ポルンベスクのバラーダの話が出たところで、大分前にブログに上げたかも知れませんが、少し見てみました。この曲は天満敦子さんが93年に取り上げる前に、「曲自体の日本初演はルーマニアの女流ヴァイオリニスト、マルコヴィッチにより、1980年5月10日、NHK教育TVの午後7時30分からのコンサートで行われた」とありましたが、実は私はこの番組を見ておりまして、更にTVから録音もしていて、現在もそのカセットテープを保存してあります。今もデータがiPhoneに入っていて時々聞きますが、大木正興氏の解説も懐かしく、このシルヴィア・マルコヴィッチの演奏とバラーダは私の中では完全に結びついていました。なので、93年に天満さんの「望郷のバラード」が出て、とても話題になっていると聞いた時は非常に驚きました。マルコヴィッチは82年か83年に来日したので、新宿文化センターの最前列で妙技を拝聴しました。演奏はもちろんですが、非常に美しい人だったのもよく覚えています。残念ながらバラーダは演奏されませんでしたが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ3番の名演を聞くことが出来ました。天満さんは楽譜も出版されていたので10年ほど前に購入しました。その楽譜を見ながら、昔を思い出し、ちゃんと取り組んでみようかと思っているこの頃です。マルコヴィッチは結婚出産以来ほとんど録音を見かけなくなりましたが、スウェーデンBISからのシベリウスのヴァイオリン協奏曲はゲット。YouTubeでは、大分前に最近の演奏のフォーレのヴァイオリン・ソナタ1番を見かけました。

C.Porumbescu - Ballade für violine und streichorchester - Ion Scripcaru

Ciprian Porumbescu, Balada , cello and harp

チェロによる演奏もありました。

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2018年1月 8日 (月)

今年も「春の海」から

ゼアミdeワールド90回目の放送、日曜夕方に終りました。10日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。今回の放送はFMでは無事流れましたが、サイマルラジオとTuneinのネットラジオ環境では、ネットワークトラブルのため流れませんでした。時々こういうことがありますが、新年の一回目がネットで流れなかったのは残念です。原因を聞いておきます。黒柳さんの父と天満さんのヴァイオリン版は、さすがにyoutubeにはないと思いますので、去年も上げましたが、ルネ・シュメーのヴァイオリンに宮城道雄の自作自演の定番演奏を上げておきます。

宮城道雄:春の海 シュメー Chemet


明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。と新年のご挨拶をしましたが、ラヂオバリバリが30日から5日までお正月休みですので、実は12月27日に収録しております。選曲のために一足早いお正月気分を味わっておりました(笑) 放送されるのは本放送が7日と言うことで、辛うじて松の内です。

お正月と言えば、宮城道雄の「春の海」を思い出す方が多いのでは、と去年も始めましたが、去年かけてない音源を選んでご紹介します。1930年の宮中歌会始の勅題として公示されていた「海辺巌(かいへんのいわお)」に因んで、前年の暮れに作曲した筝と尺八の二重奏曲で、宮城道雄の父の出身地である広島県の鞆の浦を訪れた際の、瀬戸内海の印象を三部形式に乗せて標題音楽風に作曲したこの曲は、今では彼の代表作として親しまれています。正月中はどこに行っても耳にする曲ですが、この曲だけの色々な編成の録音を集めた「春の海 大響演」という2枚組が出ておりまして、その盤からのご紹介です。

まず宮城道雄の自作自演ですが、尺八は広門伶風(ひろかどれいふう)という人で、宮城道雄の肉声と、奈良岡朋子による宮城道雄の随筆からの朗読、更に露木茂の解説が入ります。尺八の広門伶風は、この曲の初演を勤めた吉田晴風の弟子とのことです。

<2-6 春の海(朗読入り) 9分14秒>

宮城道雄の筝とヴァイオリンでの演奏は、喝采を博したルネ・シュメーとの録音の他に、黒柳徹子の父である黒柳守綱との演奏も入っておりまして、この方はN響などでコンサートマスターを勤めた人です。ルネ・シュメーのような時代がかった派手さはないですが、堅実な演奏をされる方です。

<1-5 春の海(箏とヴァイオリンによる) 6分53秒>

変り種として、南米のフォルクローレに使われる縦笛ケーナと琴による演奏も入っております。アルゼンチンのケーナの名手ウニャ・ラモスが1978年に来日した際の録音で、琴は当時宮城合奏団のプリマ奏者だった砂崎知子です。少しフォルクローレ風になっている部分もありますが、元々この曲とフォルクローレの音階は結構近いと思います。

<2-1 春の海(箏とケーナによる) 4分13秒>
春の海 ケーナ演奏 Haru No Umi (The Sea In Spring)

やはりウニャ・ラモスでは無いので、他のケーナ奏者の演奏ですが。

ここで、少し宣伝を入れたいと思います。
2月4日に今治中央公民館で第11回今治総合芸能祭がありまして、今年はヴァイオリンで出ます。時間は1時からで3番目です。琴と尺八の葉風会とヴァイオリン、ダンスのコラボで、編成は似ていますが、「春の海」が邦楽の枠内だったのに対して、森岡章作曲の「月に寄する三章」という曲は、昭和40年代の雰囲気が色濃く感じられるナツメロのような、昔のラジオドラマの音楽のような曲調です。2曲目はペルシアの舞曲レングに似た感じにも聞こえます。宜しければ是非お越し下さい。

では、最後にポルンベスクのバラーダ(「望郷のバラード」のタイトルで日本では知られます)の名演で知られる天満敦子のヴァイオリンと、砂崎知子門下の遠藤千晶の2011年10月のライブ録音を聞きながら今回はお別れです。天満さんの1993年発売のアルバム『望郷のバラード』は、クラシックとしては異例の5万枚を超える大ヒットとなり、東欧革命前夜のルーマニアを舞台に、この曲をめぐる謎とヴァイオリニストの恋愛を描いた高樹のぶ子の小説『百年の預言』のヒロインは、天満さんをモデルとしています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<2-4 春の海(箏とヴァイオリンによる) 7分38秒>

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2017年6月 7日 (水)

T.N.クリシュナンのヴィリボーニ

放送ではマハリンガムとM.S.スブラクシュミの演奏でかけたバイラヴィ旋法のヴァルナム「ヴィリボーニ」ですが、有名な曲ですからyoutubeも何本かありました。南インド・ヴァイオリンの最高峰と言われるT.N.クリシュナンが、若手女流ヴァイオリニストのチャルマティ・ラグラマンを従えて演奏している映像がありました。厳しく美しいカルナティック音楽の世界に惹き込まれます。

Bhairavi Ata Tala Varnam - Prof. TN Krishnan, Charumathi Raghuraman

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2017年5月 4日 (木)

ツィゴイネルワイゼンとチャールダッシュ

ツィゴイネルワイゼンについて書くと言いながら、まだでした。スペインの作曲家サラサーテが、何故ハンガリーの民族舞曲チャールダッシュに則った曲を書いたのか、長らく謎だったのですが、19世紀にヨーロッパでチャールダッシュが大流行し、ウィーン宮廷から禁止令まで出る程だったというのを知って、納得しました。ブラームスやシューマンなどが、ハンガリーのジプシー音楽を取り入れながら、それぞれの特色を生かした曲を書いていましたが、サラサーテはヴァイオリンのヴィルトゥオーソらしい非常に技巧的な難曲を書きました。彼の他の作品では、サパテアードのようなスペイン音楽に則った曲がほとんどで、その中でツィゴイネルワイゼンは、突然ハンガリー風ですから、やはり異色です。ハンガリーのジプシー音楽では、猛烈な速弾きはあっても、左手のピチカートまで入れては弾いてなかったと思いますから、その超絶技巧はサラサーテの創作と見て良いように思いますが、どうでしょうか。
サラサーテの楽譜に忠実にジプシーの演奏家が弾いている映像があれば是非見てみたいですが、まずはハンガリーに近いルーマニアの女流ヴァイオリニストRusanda Panfiliの妙技でアップしておきます。タイトルにMelodii Lautarestiとありますが、ルーマニアの職能音楽家ラウタルのことだと思います。

Pablo de Sarasate - Zigeunerweisen Gypsy Airs Melodii Lautaresti

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2017年1月11日 (水)

春の海 (箏とヴァイオリンによる)

9日にはオリジナルの筝とヴァイオリン版がすぐに見当たりませんでしたが、ありました。フランスの女流ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーと宮城道雄のこの1932年の共演から、「春の海」が広く知られるようになりました。会場で聞いていた小説家の川端康成が、初演の感動の光景を記したと言う小説「化粧と口笛」も非常に気になりますが、文庫には入っていないようです。シュメーのヴァイオリンの音は、今ではオールドスタイルのようにも思いますが、それが返ってこの曲にはあっているようにも思います。ヴァイオリンでは広く弾かれている曲で、実は手元に楽譜がありまして、去年はこの曲でヴァイオリンの弾き初めをしました。筝曲関連にしては、音階が地唄と違って民謡的なところ、それなのに泥臭くはならず、雅びさが溢れている点がユニークな曲だと思います。

宮城道雄:春の海 シュメー Chemet

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