「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」と「恋とはどんなものかしら」
チェーザレ・シエピの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の生映像がないか探してみました。さすがになさそうと思いましたが、何とフィガロの一節1本だけありました。3本目に入れておきます。彼のドン・ジョヴァンニやフィガロは極めつけの歌唱であるだけでなく、舞台姿も大変かっこよかったそうです。スタジオ録音かと思われるマイク近くで歌っている別音源もありましたが、やはりエーリッヒ・クライバー指揮ウィーン・フィルの名盤の音源にしておきます。この名盤は80年代に何度聞いたか数えられません。日本文学・日本学者、文芸評論家のドナルド・キーンさんのコラムが1980年頃だったか、レコード芸術に出ていまして、確か苦学生だった若い頃「フィガロの結婚」を手に入った1枚ずつ舐めるように覚えるくらい何度も聞いたことを書かれていて、多分にその影響は受けたと思います。キーンさんが聞いていたのが、この演奏だったと読んだような気がしますが、レコ芸の現物がもう手元にないので確証はありません。当時の東芝の好企画「フランス音楽のエスプリ」シリーズについても何か書いていたように思います。(以下放送原稿を再度)
前にシューベルトの「冬の旅」をかけた際に、ドイツ・リートのハンス・ホッターと並んで好きなバスバリトン歌手として名前を上げていたチェーザレ・シエピの歌唱で、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々 Non più andrai, farfallone amoroso」をおかけしますが、併せてこのオペラで有名なケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら Voi che sapete」を続けておかけしておきます。「恋の惱み知る君は」とも訳されるこの有名なアリアですが、大屋政子さんが「笑っていいとも」で出囃子のように歌っていたのを覚えている方がいらっしゃるかも知れません。「恋とはどんなものかしら」は今治西高の音楽の授業で秋山先生からイタリア語で教わった記憶があります。「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」は、大体カラオケに入っているので、何度か歌いました(笑) シエピの歌唱ほどスタイリッシュでかっこいいフィガロを他に知りません。「恋とはどんなものかしら」の歌唱はスザンヌ・ダンコ、2曲ともエーリッヒ・クライバー指揮ウィーン・フィルの演奏です。
Mozart: Le nozze di Figaro, K. 492, Act I: No. 10, Non più andrai
Mozart: Le nozze di Figaro, K.492 / Act 2: "Voi che sapete... Bravo! che bella voce!"
Cesare Siepi Le Nozze di Figaro


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