オペラ

2026年4月23日 (木)

「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」と「恋とはどんなものかしら」

チェーザレ・シエピの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の生映像がないか探してみました。さすがになさそうと思いましたが、何とフィガロの一節1本だけありました。3本目に入れておきます。彼のドン・ジョヴァンニやフィガロは極めつけの歌唱であるだけでなく、舞台姿も大変かっこよかったそうです。スタジオ録音かと思われるマイク近くで歌っている別音源もありましたが、やはりエーリッヒ・クライバー指揮ウィーン・フィルの名盤の音源にしておきます。この名盤は80年代に何度聞いたか数えられません。日本文学・日本学者、文芸評論家のドナルド・キーンさんのコラムが1980年頃だったか、レコード芸術に出ていまして、確か苦学生だった若い頃「フィガロの結婚」を手に入った1枚ずつ舐めるように覚えるくらい何度も聞いたことを書かれていて、多分にその影響は受けたと思います。キーンさんが聞いていたのが、この演奏だったと読んだような気がしますが、レコ芸の現物がもう手元にないので確証はありません。当時の東芝の好企画「フランス音楽のエスプリ」シリーズについても何か書いていたように思います。(以下放送原稿を再度)

前にシューベルトの「冬の旅」をかけた際に、ドイツ・リートのハンス・ホッターと並んで好きなバスバリトン歌手として名前を上げていたチェーザレ・シエピの歌唱で、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々 Non più andrai, farfallone amoroso」をおかけしますが、併せてこのオペラで有名なケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら Voi che sapete」を続けておかけしておきます。「恋の惱み知る君は」とも訳されるこの有名なアリアですが、大屋政子さんが「笑っていいとも」で出囃子のように歌っていたのを覚えている方がいらっしゃるかも知れません。「恋とはどんなものかしら」は今治西高の音楽の授業で秋山先生からイタリア語で教わった記憶があります。「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」は、大体カラオケに入っているので、何度か歌いました(笑) シエピの歌唱ほどスタイリッシュでかっこいいフィガロを他に知りません。「恋とはどんなものかしら」の歌唱はスザンヌ・ダンコ、2曲ともエーリッヒ・クライバー指揮ウィーン・フィルの演奏です。

Mozart: Le nozze di Figaro, K. 492, Act I: No. 10, Non più andrai

Mozart: Le nozze di Figaro, K.492 / Act 2: "Voi che sapete... Bravo! che bella voce!"

Cesare Siepi Le Nozze di Figaro

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2026年4月 9日 (木)

魔笛とヨーデル

モーツァルトのオペラ「魔笛」とヨーデルと言うのは、さすがに牽強付会に過ぎるのではと思いましたが、以下の事実を知って驚愕しました。まだまだクラシックの世界にも知らないことがあります。今日の映像はソプラノのDiana DamrauとThe Royal Operaです。「ヨーデル」という言葉が最初に登場した1796年は、モーツァルトが亡くなって5年後です。16世紀半ばの資料では、ヨーレ(jole)、またはヨーラ(jola)と呼ばれていたそうです。(以下放送原稿を再度)

更には、晩年の歌劇《魔笛》の中でヨーデルの要素が描写されているとWebマガジン「ONTOMO」の記事では述べられています。そう言えば難曲として知られる有名な「夜の女王のアリア」も、ヨーデルの影響あるいは応用ではと思いました。裏声に逃げない地声の範囲で超絶技巧を披露している曲です。
Webマガジン「ONTOMO」の記事によると、何と「ヨーデルという言葉が最初に登場したのは1796年で、最初にこの言葉を使ったのは、エマヌエル・シカネーダーでした。彼は、モーツァルトの歌劇《魔笛》の台本を書いた台本作家であるだけでなく、《魔笛》の初演ではパパゲーノ役で出演するなど、歌手や俳優として活動した人物です。」とありまして、大変驚いた次第です。

The Magic Flute – Queen of the Night aria (Mozart; Diana Damrau, The Royal Opera)

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2025年12月22日 (月)

アーベントロートのマイスタージンガー

ゼアミdeワールド493回目の放送、日曜夜10時にありました。24日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。

ドイツの20回目になります。今回で一応ドイツのシリーズは終わりにしたいと思います。まず前々回に頭だけになっていた楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の前奏曲をおかけします。演奏はアーベントロート指揮バイロイト祝祭管弦楽団です。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲は、大学オーケストラで毎年入学式の時に弾いた思い出の曲でもあります。パートはファーストヴァイオリンでした。
アーベントロートの名前ですが、アーベント(夕べ)、ロート(赤い)ですから、「夕焼け」さんになるでしょうか(笑) バッハが「小川」の意味になるのは有名ですが、シェーン・ベルクは美山さんということになりますし、ドイツ語圏には日本語の意味を当てられる苗字が散見されるように思います。戦前戦中から活躍したこの人の演奏はどんな感じなのか、前から気になっていました。勝手に親ナチのイメージで見ていましたが、ナチスの政策に非協力的で公職追放されるなど、正反対だったようです。

<Die Meistersinger Von Nürnberg: Vorspiel 8分59秒>

ドイツ民謡については、結局南ドイツ、バイエルン地方の酒歌くらいしかかけられていません。有名なローレライなどもドイツ民謡になりますが、この歌のように作曲者がはっきりしている民謡が比較的多いようで、作者不詳の歌を探すのが困難なように思います。有名な「ドイツ民謡」は、大なり小なりナチス時代のカラーが付いてしまっていて、60年代のフォークリヴァイヴァルの音楽家たちは贖罪の意識から、そういう歌を避ける傾向があったようです。
前に東欧系ユダヤのイディッシュ民謡を歌うドイツ人歌手と言うことで、ツプフガイゲンハンゼルの音源を取り上げました。イディッシュ専門グループのように、特にドイツ以外では思われがちなようですが、彼らは元はドイツ民謡を専門にしていて、そのレパートリーは「ナチスの手垢のついてない歌」を収集したシュタイニツの民謡集などを元にしています。盤を持っている訳ではありませんが、Volkslieder I(民謡)と言う音源から、特に気に入った3曲をおかけしておきます。

<Zupfgeigenhansel / Volkslieder I ~Ich hab' die Nacht geträumt 3分31秒>
<Zupfgeigenhansel / Volkslieder I ~Marktsteinlied / Der Arme und der Reiche 2分57秒>
<Zupfgeigenhansel / Volkslieder I ~Mönch und Nonne 3分22秒>

Ich hab' die Nacht geträumt 昨夜夢を見た
Marktsteinlied / Der Arme und der Reiche マーケット・ストーン・ソング / 貧乏人と金持ち
Mönch und Nonne 僧侶と尼僧

今回の放送は、再放送枠がクリスマス・イヴに当たりますので、ドイツの有名なクリスマス・キャロル「もみの木」をおかけしておきます。その後は、ドイツの有名なポップス「ジンギスカン」を時間まで聞きながら今回はお別れです。ドイツのポップスだったのは意外に知られてないかもと思います。その他のジャンルに目を向けますと、女優兼歌手だったヒルデガルト・クネフはCDを持っていますし、昔よく聞いたCANやDAFなどのジャーマン・ロックやニューウェーヴも考えていましたが、ちょうど年末になりましたので、いずれも割愛します。次回は28日だけありますが、再放送は31日で年末年始になりますので無しです。新年は4日は無しで、7日の再放送枠だけあります。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<ウィーン少年合唱団 / もみの木 1分38秒>
<ジンギスカン / Dschinghis Khan 3分4秒>

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2025年12月12日 (金)

トリスタンとイゾルデ 1967大阪

何と1966年のバイロイト録音と同じ、ビルギット・ニルソン(イゾルデ)とヴォルフガンク・ヴィントガッセン(トリスタン)の1967年大阪での来日公演の映像がありました。全曲ですから3時間26分あります。バイロイトの引越し公演だったそうですが、オケはNHK交響楽団のようです。指揮はピエール・ブーレーズ。80年代の演奏は有名でしたが、67年にも振っていたとは知りませんでした。そして、トリスタンの叔父マルケ王が「冬の旅」などドイツ・リートの名歌手として有名なハンス・ホッター、イゾルデの侍女ブランゲーネがバッハのカンタータで名唱を聞かせたヘルタ・テッパーと、信じられないような豪華歌手陣。

TRISTAN UND ISOLDE, FULL VIDEO - Nilsson, Windgassen, Topper, Hotter - Osaka, 1967

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2025年12月10日 (水)

タンホイザー大行進曲

ワーグナー作品の最初に、歌劇「タンホイザー」から、有名な第2幕の「タンホイザー行進曲」の部分をかけました。大行進曲となっていることも多いようです。タンホイザーの中では、佐川急便のCMに使われた前奏曲の次に有名だと思います。この胸のすくような音楽は、確かオペラ合唱名曲集のLPで78年頃に初めて聞いたように思います。「ローエングリン」と併せて、昔からコンヴィチュニー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏が好きでよく聞いていました。この演奏は、歌はもちろんティンパニの音色一つとっても素晴らしいことこの上なしです。今でもベストだと思います。日本の演奏では、ほとんどドイツ語の歌唱が入ってこないのが残念です。ワーグナー前期のこの2曲はまだ「歌劇」の範疇で、「トリスタンとイゾルデ」以降の作品は「楽劇」(ミュージカルドラマ)と呼ばれます。

Tannhäuser, Act II, Scene 4: "Freudig begrüssen wir die edle Halle" (Thüringischer Adel)

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2025年12月 8日 (月)

トリスタンとイゾルデ

ゼアミdeワールド491回目の放送、日曜夜10時にありました。10日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。トリスタンは他にイゾルデがヒルデガルト・ベーレンス、キルステン・フラグスタート、マリア・カラスなどの音源を聞きましたが、ベームのこの66年のバイロイト録音は、80年に最初にLPで聞いたのでやっぱり特別な思い入れがあります。

ドイツの18回目になります。今回はワーグナーをかける予定にしていました。ドイツも長くなったので、1回で終える予定ですが、長大な曲が多いワーグナーを1回と言うのがそもそも無謀な話です(笑) ワーグナーの曲でおそらく一番有名なのは、映画「地獄の黙示録」に引用された楽劇「ニーベルングの指輪」の2作目「ワルキューレ」の中の「ワルキューレの騎行」だと思いますが、今回は割愛します。一番かけたかった「トリスタンとイゾルデ」だけは、有名な前奏曲と愛の死を全て入れますが、まずはポピュラリティーのある「タンホイザー」から、有名な第2幕の「タンホイザー行進曲」の部分をおかけします。佐川急便のCMに使われた前奏曲の次に有名だと思います。「ローエングリン」と併せて昔からコンヴィチュニー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏が好きでよく聞いていました。ワーグナー前期のこの2曲は「歌劇」の範疇で、以降の作品は「楽劇」と呼ばれます。

<Wagner: Tannhäuser - Act 2: Freudig Begrüßen Wir Die Edle Halle 6分44秒>

楽劇「トリスタンとイゾルデ」ですが、半音階進行を極限まで多用するこの曲によって調性崩壊に向かい、現代音楽への道筋を作った曲だと言う事を1980年に先に知ってしまったので、最初に聞いたワーグナー作品が「トリスタンとイゾルデ」になりました。その前に同じ1980年の高3の年に聞いたのがシェーンベルクの浄夜と「月に憑かれたピエロ」だったので、後で「トリスタンとイゾルデ」を聞いてなるほどと思いました。シェーンベルクのその2作品にも激しく魅了されていたので、自然に入ってきました(特に浄夜)。前にマタイ受難曲の時に言いましたが、クラシックで実演を聞いて激しく揺さぶられた曲は、マタイの他には「トリスタンとイゾルデ」だけでした。プロオケの演奏で前奏曲を聞いていて感涙を抑えられなかったのを40年余り経ってもよく覚えています。1980年に最初に聞いたカール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団の演奏でおかけします。「愛の死」の独唱はビルギット・ニルソンです。ケルト起源と考えられている古代トリスタン伝説に基づく究極の愛の賛美、あるいは愛の耽溺の極みとも言われるこのドラマのピークは第2幕ですが、前奏曲と愛の死は、全曲をぎゅっと凝縮させたような内容になっています。

<Tristan und Isolde: Prelude. Langsam und schmachtend (Live At Bayreuther Festspiele / 1966) 10分39秒>

<Tristan und Isolde: "Mild und leise wie er lächelt" (Isoldes Liebestod) (Isolde) 6分17秒>

では最後に、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。演奏はアーベントロート指揮バイロイト祝祭管弦楽団です。(頭だけで終わったので、21日の放送で再度かける予定)

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Die Meistersinger Von Nürnberg: Vorspiel 8分59秒>

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2024年12月13日 (金)

オペラ「イェヌーファ」全3幕

ヤナーチェクのオペラ「イェヌーファ」全3幕、2時間近い舞台映像がいくつか上がっています。今日上げている演奏は、現地での上演のため字幕等はありませんが、とても素晴らしいと思いました。昨晩あらすじを踏まえて全幕、2時間眺めながら、時々セリフと照らしてみましたが、「発話旋律」を基に、全体が有機的に絡まりながら出来上がっている様を感じられました。例の対訳解説にありましたが、「演劇の台詞を音楽で膨らませていくような~独自の朗唱風スタイル」と言うのが、リアルに感じられます。コステルニチカ役の人が、緊張感あふれるシーンを好演していたと思います。なお昨日間違えてヤナーチェク協会と書いてしまいましたが、「日本ヤナーチェク友の会」でした。お詫びして訂正いたします。

Leoš JANÁČEK - JENŮFA

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2024年12月12日 (木)

イェヌーファ

ヤナーチェクのオペラと言えば、1番にイェヌーファ、2番目に「利口なメギツネの物語」、3番目に「カーチャ・カバノヴァー」が有名でしょうか。イェヌーファの印象的なジャケットが80年頃に大変気になりましたが、80年代から私が持っていたのは、「利口な女狐」だけでした。最近ヤナーチェク協会のチェコ語対訳解説を手に入れまして、ワーグナー作品のライトモチーフのように繰り返し出て来る「発話旋律」(スピーチ・メロディ)等も譜例で入っていました。音源はCDがなくてもゼーダーシュトレームの名演を聞けるので、照合しながらお正月にでも聞いてみようかと思います。YouTubeにも同じデッカ音源がありました。(以下放送原稿を再度)

オペラ『イェヌーファ』に移りますが、発話旋律の特徴が分かるように、長めにおかけします。このオペラの特徴と、あらすじについて、ウィキペディアとキングインターナショナルのページから引用しておきます。

この作品では歌詞には散文の会話調のものが使われているが、ヤナーチェクは「発話旋律」という技法を用いることで、自然な言葉の抑揚や人物の心理を的確に表現するのみならず、そこから派生した動機によって曲全体を構成するなど、独自の音楽世界を作り出すことに成功した。

村一番の美人イェヌーファは、従兄弟のシュテヴァの子を未婚のまま妊娠し秘密裏に出産します。一方、シュテヴァの異父兄ラツァはイェヌーファを愛しています。イェヌーファの継母コステルニチカは、シュテヴァにイェヌーファと結婚するよう懇願しますが拒否され、今度はラツァと結婚させるために、赤ん坊を凍る川の中に沈めてしまいます。コステルニチカはイェヌーファには病死したと嘘をつきますが、イェヌーファとラツァの結婚式の日、赤ん坊の死体が見つかります。すべての真実が明かされ、イェヌーファとラツァは苦難を乗り越え、互いを愛し共に生きていくことを誓います。

第1幕
イェヌーファは徴兵検査で町に出かけたシュテヴァの帰りを待っている。イェヌーファは密かにシュテヴァの子を妊娠しており、彼が徴兵されると未婚の母となりかねないので、不安で仕事にも身が入らないでいる。一方、シュテヴァの兄であるラツァは、連れ子としてブリヤ家で冷遇され続けてきた上、好きだったイェヌーファをシュテヴァに取られたことに不満をつのらせている。牧童のヤノがやって来て、イェヌーファのおかげで字が読めるようになったことを喜ぶ。製粉所の親方が町から戻ってきて、シュテヴァが徴兵免除になったことを告げ、それを聞いたラツァは憤慨し、イェヌーファは喜ぶ。

前奏曲の後、番組でかけられるのは、この辺りまででしょうか。演奏は、チャールズ・マッケラス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イェヌーファがエリザベス・ゼーダーシュトレーム他です。

<Jenufa: Prelude 1分50秒>

<Jenufa: Uz Se Vecer Chyli 9分59秒>

<Jenufa: Co to Robis, Mládku? 4分52秒>

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2016年3月31日 (木)

Di Provenza il mar, il suol

プロヴァンスと聞くと、まず思い出すのは、実はこの曲だったりします。ヴェルディの歌劇「椿姫」の中で、ヴィオレッタに裏切られたと思い込んだアルフレードを、彼の父ジェルモンが「故郷のプロヴァンスに帰ろう」となだめるアリア「プロヴァンスの海と陸」(Di Provenza il mar, il suol)です。バリトンの深々とした美声は、プロヴァンスの美しい風光をよく表しているように思います。(行ったことはないのですが(^^;(笑))
高校時分に最初に聞いたのが、マリア・カラスのヴィオレッタ、ジュゼッペ・ディ・ステファノのアルフレード、エットーレ・バスティアニーニのジェルモンで、指揮は若き日のカルロ・マリア・ジュリーニ、ミラノ・スカラ座管弦楽団の1955年のライブ録音でした。モノラル録音ですが、今でもこれ以上のトラヴィアータ(椿姫)は聞いたことがありません。youtubeは、正にこの録音の中のバスティアニーニの名唱。

Traviata - Di Provenza il mar, il suol - Ettore Bastianini

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2011年12月30日 (金)

トリスタンとイゾルデ

本日30日の午後9時から、NHKFMでワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」をやっています。この曲を初めて聞いたのは、もう30年以上前でカール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団の演奏でした。ビルギット・ニルソンのイゾルデ、ヴォルフガンク・ヴィントガッセンのトリスタンがとにかく絶品で、あれ以来何種類も聞きましたが、やはり一番のような気がします。マーラー9番の終楽章や初期のシェーンベルク作品など、この楽劇の影響は枚挙に暇がなく、西洋音楽の最高傑作の一つでは、との呼び声も高いようです。愛(エロス)と死(タナトス)をテーマにした曲ですが、シュールな引用では、ルイス・ブニュエルの映画「アンダルシアの犬」に使われていました。(新宿のモッコス・フィルム・アーカイヴで見た版ではそうでしたが、違うBGMの場合が多いようです)
第1幕を聴きながら作業中でしたが、今日の演奏(ペーター・シュナイダー指揮バイロイト祝祭管弦楽団)はとても素晴らしく、録音もしているので、今日のブログ向けのハンガリーのyoutubeをチェックすることが出来なくなりました(^^;(笑)
10時半現在、第2幕が始まっていて、この後名高い「愛の二重唱」が出てきます。全曲最後の「イゾルデの愛の死」は、正にこの曲の白眉。9月に開局したNHKネットラジオの「らじる☆らじる」で聞けますので、ご興味のある方はこの後どうぞ。1時40分まであります。


らじる☆らじる

http://www3.nhk.or.jp/netradio/



という事で、当ブログは31日から3日までお休みします。コメントへのレスが3件ありますので、時間が出来ましたら、また書き込みます。亀レスで済みませんm(_ _)m ハンガリーの続きは、4日以降に。松の内は邦楽で行くかも知れませんが(笑)
それでは、皆様良いお年を!

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