古楽

2026年6月 1日 (月)

インスブルックよ、さらば

ゼアミdeワールド516回目の放送、日曜夜10時にありました。3日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。まず「インスブルックよ、さらば」からです。いつも後ろ髪を引かれる思いで次に行きますが、今回も同じで、曲名共々ラストに相応しい曲になりました。レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団の歌唱、同じ音源がありました。収録していて気が付きましたが、おそらくモノラル録音の頃のいい感じの演奏でした。

オーストリアの音楽の20回目です。予告通り今回をオーストリアシリーズの締めにしたいと思います。最後に再度民謡音源を探してみました。

選んだのはシュタイアーマルク州とケルンテン州の民謡集で、どちらもSo Klingt's Bei Uns(これが私たちの奏でる音)、Echte Volksmusik(本格的なフォークミュージック=民謡)というタイトルが入っています。オーストリア南東部に位置するこの2つの州を選んだ理由は、何よりもこの辺りがヨーデルの故郷(ふるさと)だからというのがあります。ここから西のチロルやスイスのドイツ語圏に広まっていったとされています。いずれもサブスク音源で現物が手元にある訳ではありませんので、選曲の際に参考にしたのは、アマゾンドイツでの曲ごとの評価で、おそらく評価が高い曲がドイツ語圏で人気があると判断したためです。

それでは早速シュタイアーマルクの方からおかけします。この州は前に解説を入れました通りヨーデルの名曲「ヨハン大公のヨーデル」が生まれた所です。1、3、9、19曲目の4曲を続けておかけします。9曲目はヨーデルのデュエットのようです。3曲目も少しヨーデル風です。

So Klingt's Bei Uns - Echte Volksmusik Aus Der Steiermark
<1 D'Ausseer Bradlmusi / Steirischer mit Strassner Pascher 3分13秒>
<3 Mörderbrugger Dreigesang / Wenn I au d' Alma geh' アルプスの牧草地へ行くとき 3分10秒>
<9 Ausseer Stub'nmusi Dreigesang / Langenwanger 1分4秒>
<19 Ebenseer Viergesang / Mags denn nit Fruahjahr wern 春は来ないのだろうか? 2分8秒>

アルプスが近く風光明媚な所なのが窺えるジャケットのケルンテンの音源からは、3、7、15曲目の3曲を続けておかけしますが、時間が少し余りそうなので、「Chrysanthemenwalzer 菊のワルツ」という曲をその後に入れておきます。菊というのが気になりました。Gradtaktiger Landlerは、ストレートペース・レントラーと訳文が出てきましたが、それがどういう意味なのかは解説がないので不明でした。何よりもケルンテンのレントラーというのが一番のポイントです。

So Klingt's Bei Uns - Echte Volksmusik Aus Kärnten, Folge 1
<3 Zitherquartett Manfred Schuler / Hüttenberger Reiftanz ヒュッテンベルガー・ライフタンツ 2分50秒>
<7 Zitherquartett Manfred Schuler / Drum Leich I's Neama Her だから私はここに魂を捧げる 2分16秒>
<15 Zitherquartett Manfred Schuler / Gradtaktiger Landler ストレートペース・レントラー 1分28秒>
<19 Klagenfurter Volksmusik / Chrysanthemenwalzer 菊のワルツ 2分49秒>

その他にチェックしていた音源にWaakirchner Sänger、Greilinger Sänger、Die HessenspatzenなどのGlocken klingen, Sonntag istsというコンピレーション、SimoniのSo wias uns gfreid (Ziach Harfen Duo)、Die ZwanzgerのTondokumente zur Volksmusik in Österreich, Vol 3, Steiermarkなどがありましたが、南ドイツのバイエルン側の演奏家もいるようですし、長くなりますので、いずれも外しました。

では最後にルネサンス期のフランドル楽派の巨匠ハインリヒ・イザークが15世紀末に作曲した有名な歌「インスブルックよ、さらば Innsbruck, ich muss Dich lassen」をレーゲンスブルク大聖堂少年合唱団の歌唱で入れておきます。神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世に仕えたイザークが、愛する都インスブルックを離れなければならない自身の寂しさと深い愛情を美しいポリフォニー(多声音楽)で表現していますが、旋律そのものはイザークの創作ではなく、民謡の編曲かもしれないそうです。この旋律は後にルター派のコラール《おお世よ、われ汝より離れざるを得ず O Welt, ich muß dich lassen 》に流用され、バッハやブラームスのオルガン曲の基礎になっています。J.S.バッハのカンタータ第97番『わがなす、すべての業に』、カンタータ第135番『ああ主よ、いかほどにわが心は』などのコラールに引用されています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Innsbruck, ich muss Dich lassen 3分5秒>

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2025年9月12日 (金)

レントラーとアルマンドの舞踊

レントラーの一番有名な映像は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の、マリアとトラップ大佐がレントラーを踊る場面でしょう。その箇所とチュートリアル映像を上げておきます。3本目はヨーデルが出て来そうなタイプのオーストリアのレントラー。番組でウィキペディアから引用した箇所では「3/4拍子の南ドイツの民族舞踊で、18世紀末頃まで、現在のドイツ、オーストリア、スイスにあたるドイツ圏南部一帯で踊られた。」と過去形になっていましたが、オーストリアでは現在も踊られているのか、復興されたのか、どちらでしょうか。同じ3拍子でも、洗練されたワルツと違うのは、素朴さとアクセントの位置のように思います。ウィンナ・ワルツのように粘らずさらっと踊っています。
アルマンドの方は、バロック時代の衣装を着けて踊っているように、現在も踊りとして残っている訳ではなく、想像上のものだと思います。類似の映像を何本か見ましたが、同じ曲がかかっていました。ある動画にはFragment de Mr de Lully - Campraとあり、別なものにはL'Allemande. De la Composition de Mons. Pecour, 1702とありました。作曲家はリュリかモンか、どちらなのでしょうか。モンと言うのは、チェロ協奏曲を書いたモンとは別な人だと思います。曲調はバッハの無伴奏チェロ3番のアルマンドのような楽しい曲調で、しっかりアウフタクトから始まっています。

Maria and the Captain dance the Laendler from The Sound of Music (Official HD Video)

The Laendler Dancing Tutorial

LANDLER from Austria!!! Awsome Folk Dance!!!

Barocktanz - L'Allemande

BAROQUE DANCE. L'Allemande.

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2025年7月11日 (金)

クラクフのゲットーの歌と古楽

いよいよ今日が数年続いた東欧シリーズのラストです。クラクフについての対照的な音源が残りました。ドイツに入ってからも、旧東独内の西スラヴの飛び地、ソルブが何か見つかれば取り上げます。来週からはドイツ、オーストリア、スイス、ベネルクス、北欧、イギリス、フランス、イタリア、スペインと進みます。そこまでで大体2,3年はかかると思います。(以下放送原稿を再度)

米Smithsonian Folkwaysからは「ポーランド」で検索するとSongs from "The Wall" - Ghetto, Partisan, Folk and Love Songsと言うイディッシュ・ソングの音源もありまして、その中にNorbert Horowitzの歌唱でShtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntがありましたので、おかけしておきます。1年以上前にペーター・ローラントとツプフガイゲンハンゼルでかけた曲で、少女パルチザンの活躍を歌ったヒルシュ・グリック作の極めて美しい曲でした。Shtil, Die Nacht Ist Ojgeshterntの訳は「静かに、夜には星が散りばめられ」でした。ホロコーストを主題にしたイディッシュ名曲の一つです。Hirsch Glickは、パルティザン活動の末にナチスに捉えられ亡くなった詩人で、何度かかけたSog nischt kejnmolも彼の作った曲です。Norbert Horowitz, Rita Karin & Rochelle Horowitzの名が見えますが、この曲はNorbert Horowitzが歌っていると思います。

<Norbert Horowitz / Shtil, Di Nacht Iz Oysgeshternt (Silent, Starry Night) 3分>

次は最近リリースされたThe Krasiński Codex (Fifteenth-Century Music from Cracow)と言う、古都クラクフの15世紀のカトリック音楽をクラシンスキ写本から蘇らせた演奏から、最初の3曲、Salve thronus Trinitatis、Magnificatを続けておかけします。演奏はEnsemble Peregrina & Agnieszka Budzińska-Bennettです。マニフィカトは時間切れで番組には入りませんでした。
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の舞台になった場所の一つであったように、20世紀はユダヤ人のゲットーがあったことで有名になってしまった町ですが、500年前にはこのような清澄な音楽が存在していたことに驚かされました。クラクフはポーランドで最も歴史ある都市の一つであり、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都でした。

<Salve thronus Trinitatis 1分17秒>

<Maria en mitissima 3分41秒>

<Magnificat 8分8秒>

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2025年5月23日 (金)

2010年のゼスポウ・ポルスキ

「5大陸のショパン」が見つからなかったのが、返す返すも残念です。インドのショパン(原曲は幻想即興曲 Op.66)がどんなだったか大変気になりましたが、よく思い出せません。20年前なので、MDには録ってあったような気がしますが。最後にゼスポウ・ポルスキの演奏を上げておきます。ここで農村音楽風に演奏している曲の原曲は、ショパンのマズルカだと思います。番号まではすぐに出て来ませんが、4分頃を聞くとはっきり分かるかと思います。
チェロを専攻したリーダーのマリア・ポミャノフスカが弾いているチェロに似た弦楽器(大型レベック? レベックの元は中世スペイン経由でヨーロッパに入った中東のラバーブ)は、ヴァイオリン属のように左手指は指板に押さえ込むのではなく、爪を横から弦に当てて指板から指が浮いた状態で発音するのは、ネパールやインドのサーランギと同じです。見たことはないのですが、トルコのケメンチェもおそらく同じです。ヴァイオリンも古楽器で、他にはハーディーガーディー(手回しヴァイオリン)やボドランに似たベンディールやダフ系の枠太鼓、ティリンカのような孔無し縦笛が見えます。

Chopin folk


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2025年5月 7日 (水)

ランドフスカのホップとOj, chmielu

今週かけた中で一番驚いたのが、ゼスポウ・ポルスキの「ポーランド各地伝承の歌と踊り」の最後に入っている結婚式の歌Oj, chmielu(オイ、フミエル)で、この曲はポーランド出身のチェンバロの女王ワンダ・ランドフスカが魅力的な独奏曲に仕立てた「ホップ」の原曲でした。ランドフスカと言えば、クープランなどのバロック時代のチェンバロ曲を80年代に幾つか聞いたくらいでしたが、母国ポーランドの民謡関連の演奏も、この曲を含め何曲もありました。19世紀生まれの大昔の人と言うイメージでしたが、同じ1870~80年代には何人も自国の民謡を再発見した作曲家が生まれています。ハンガリーのバルトークしかり、ポーランドのシマノフスキしかりです。ヤナーチェクは少し前で1850年代ですが、当時はそういうラディカルな音楽家を生む時代背景があったのでしょうか。ランドフスカの音源を他にも聞いてみたら、ピアノでのモーツァルトなども非常に素晴らしかったので、2度驚きました。ランドフスカのホップを先に上げておきます。3本目はホップの別メロでしょうか。あるいは古風な正調かも知れません。

<Wanda Landowska / The Hop 3分44秒>

<Zespół Polski / Oj, chmielu 3分46秒>

Polish folk song "Oj chmielu" ("Oh, Hop")

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2025年1月31日 (金)

ZUŠ Evy Randové a Musica Bohemica

ムジカ・ボヘミカは、教会でのライブなどに交じって、レクチャーコンサートのようなライブ映像が結構あります。今日の一本もその一つで、番組でかけた曲かと思われる曲が幾つかありましたので、今日はこちらを上げておきました。11分頃に出て来るリーダーが弾いている大きな擦弦楽器は何でしょうか? 初めて見ました。解説をチェコ語翻訳にかけると以下のように出て来ました。「ウースティ ミュージカル秋シリーズの一環として、2014 年 11 月 26 日にウースティ ナド ラベム市立博物館のインペリアル ホールで、ZUŠ エヴァ ランドヴァ吹奏楽部の学生がムジカ ボヘミカ アンサンブルと共演しました。」

ZUŠ Evy Randové a Musica Bohemica


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2020年11月 4日 (水)

Gregorio Paniaguaのその後

古代ギリシアの音楽や、アラブ・アンダルシア音楽など注目の音楽をいち早く手掛け、古楽アンサンブルのアトリウム・ムジケーは1980年代前半で解散してしまいました。グレゴリオ・パニアグヮの弟のエドゥアルド・パニアグァを筆頭に、ソロ活動に向かっていきました。エドゥアルドは一連のPneumaの盤で、古楽~民族音楽界に名を残し、ウィキペディアも彼のものはありましたが、奇才と謳われた兄のグレゴリオ・パニアグヮはウィキペディアも本国スペインですら見当たらないというのは、どういうことでしょうか。今日の動画のような奇抜な方向に向かったという話は、もう30年ほど前に聞いたように思います。エドゥアルド・パニアグァが今年で68歳ですから、兄は70は越えているはず。因みに、私が80年代前半に初めて聞いたアトリウム・ムジケーの演奏は、2本目の臀上の音楽でした。

Gregorio Paniagua - Batiscafo (Full Album / Álbum completo)


Atrium Musicae Dir Gregorio Paniagua 01 Introitus, Obstinato I Organa, Codex Gluteo

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2019年12月18日 (水)

ジョルディ・サヴァールとカンテミルオール

ジョルディ・サヴァールとカンテミルオールと聞いて、最初は意外な気がしましたが、「オリエント~オクシデント」は、カンテミルオールの曲で始まり、カンテミルオールの曲で終わっています。広く地中海の古楽を見て行く上で、いかに重要視しているかの表れのようにも思いました。動画にはニクリーズはなかったので、代わりに最後を飾っているMakam 'Uzäl Sakil "Turna" を上げておきました。3本目の生映像にある、El libro de la ciencia de la músicaとは、例の『文字による音楽の知識の書』のことでしょうか? 直訳すれば「音楽の科学の書」だと思いますが。スペイン語(あるいはカタロニア語?)はよく分かりませんが、冒頭のインタビューでジョルディ・サヴァールはカンテミルオールについて熱く語っているようにも思いました。(以下放送原稿を再度上げておきました)

検索で出てきたのは3枚ありまして、2枚目にご紹介しますのは、スペイン古楽界の大御所ジョルディ・サヴァールとエスペリオン21の演奏で、アルバムタイトルはオリエント~オクシデントです。聖母マリアのカンティガから、イタリアのトレチェント(14世紀)の音楽、サラエボのセファルディー音楽、アフガニスタンやペルシアの音楽などに混じって、21曲中にカンテミルオールの曲が4曲入っています。この中から、冒頭を飾っている明るいマカーム・ラストと、対照的にエキゾチックな短調の旋律が印象的な13曲目のマカーム・ニクリーズの2曲を続けておかけします。

<1 Makam Rast "Murass'a" Usul Duyek (Turquie, Mss. de Kantemiroglu) 4分40秒>

Makam Rast "Murass'a" Usul Düyek (Turquie, Mss. De Kantemiroglu)


<13 Makam Nikriz Usul Berevsan (Turquie, Mss. de Kantemiroglu) 3分34秒>

Makam 'Uzäl Sakil "Turna" (Turquie, Mss. De Kantemiroglu)


ESTAMBUL. Dimitrie Cantemir: "El libro de la ciencia de la música" - Concierto de Jordi Savall

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2016年1月20日 (水)

カタリ派の音楽

昨日のリンクからはConsolamentという曲をアンサンブル名にしたグループや、カタリ派の聖歌、更にはカタリ派やボゴミル派のルーツに当るペルシア起源のマニ教などのグノーシス主義との関係にも触れているのではと思われるドキュメンタリーなど、夥しい数の映像が見つかり、正直びっくりしました。13世紀のローマ教皇の呼びかけによるアルビジョア十字軍の弾圧により壊滅したと言われるカタリ派ですが、細々と現代に引き継がれていたということでしょうか。あるいは、一種の復興運動でしょうか。

The Best Music of Cathars songs - Consolament Ens.

Hymn of the Cathars - Le Bouvier (432hz)

Gnosis - Gnostics Cathars, the True Christians | Documentary

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2016年1月19日 (火)

カタリ派の悲劇

オクシタンと言えば、実は最も気になるのは、中世の異端カタリ派の文化が、どんなところに残っているのか、あるいは影響を与えているのかという点なのですが、昨日は余りの寒さにブログは書けずでした。カタリ派はフランス語でcatharesと綴りますから、試しにmusiqueと合わせて検索してみると結構色々と出てきました。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手として知られるスペイン古楽界の大御所ジョルディ・サヴァールの、La tragédie Cathare(カタリ派の悲劇)と題する演奏がまず目に留まりました。アルバムの収録曲が興味深く、ブルガリアのタクシームから始まり、アルメニアのドゥドゥクが見えたり、ユダヤ神秘主義のカバラが出てきたり、東方の様々な音楽を経巡っているように見えます。これはやはりカタリ派が、グノーシス派の流れを汲むブルガリアのボゴミル派の影響を強く受けていることを踏まえてのことなのでしょう。Consolamentという曲は、Cathar prayer(カタリ派の祈り)と題する、正にピンポイントの一曲。

Le Royaume Oublié - La tragédie Cathare - Jordi Savall - CD 1.

1. Musique Bulgare - Taksim & Dance 0:00
2. Veri dulcis in tempore - Anonymous, Codex of 1010 5:09
3. Plainte Instrumentale I (Drums & Duduk) 9:07
4. Les Trois Principes, alef, mem, shin (Cabbalistic text from the Book of Creation) 10:23
5. Reis glorios Instrumental (Drums, Bells, Medieval harp) 17:18
6. Paire sant - Text recited in Occitan 18:30
7. En to stavro pares tosa -Anonymous Byzantine chant 18:54
8. Fanfare de Croisade (Instr.) 22:05
9. Taksim & Andalusi Dance Mawachah Chamoulo - Anonymous 24:16
10. Instrumental lament II (Duduk & Kaval) 29:04
11. Pos de chantar, Cançon- Guilhem de Peitieu 30:53
12. A chantar m'er de so - Countess (Beatritz) of Dia 36:56
13. Letter from Eberwin of Steinfeld to Bernard of Clairvaux - Recited text 43:51
14. Mentem meam ledit dolor - Anonymous 46:09
15. Ave generosa (Inst.) - Hildegarde von Bingen 53:09
16. Consolament (Cathar prayer) - Recited and sung text 57:00
17. Funeral march (Drums) 57:50
18. Heu miser (Instr.) 58:47
19. A per pauc de chantar - Peire Vidal 59:09
20. Innocent III is Pope (1198-1216). Bells / "Publicains" are burned at Troyes. Drums 1:03:22
21. Chant de la Sybille Occitaine "Ell jorn del judizi" - Anonymous 1:04:24

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