イディッシュ

2025年12月26日 (金)

ツプフガイゲンハンゼルとイディッシュ・ソング

やはりツプフガイゲンハンゼルは、イディッシュ・ソングを歌っている時が一番輝いていると思います。ドイツ民謡で「ナチスの手垢のついてない歌」を探すのは難しいのではと思うほどですが、彼らが元とした東ドイツの民謡研究者シュタイニツの民謡集には、社会の不平等や貧困、軍隊の非人間性を歌った曲が多く(昨日上げた3曲はタイトルからもそういう側面が感じられました)、それらはツプフガイゲンハンゼルの活動において、自然とイディッシュ・ソングに繋がったのではと思います。一曲イディッシュ・ソングのライブ映像を上げておきます。’ch hob gehert sognに入っていた曲で、リリースの翌年1980年の映像です。

Folk-Archiv: Zupfgeigenhansel - Huljet, huljet kinderlech (Live beim WDR-Folkfestival 1980)

| | コメント (0)

2024年8月 9日 (金)

三本締め ソロモン・ミホエルス サラ・ゴルビー バリー・シスターズ

いよいよ遂に、今日で東欧系ユダヤ音楽巡りは一応終わりにします。放送回数60回ですから、1年余りになりまして、422回の内「7分の1」程になりました。しかし、まだまだあれもこれも漏れたなと言う気もしております。最後に先週予告していた往年の貴重な映像を上げておきます。1900年生まれのサラ・ゴルビーが2本、1920年代生まれのバリー・シスターズはイディッシュ・ソングは1本でしたが(英語で歌っているジャズは何本かあります)、1890年生まれで1948年のスターリン時代末期に暗殺されてしまったソロモン・ミホエルスは、イディッシュ演劇の名優だけあって何本も見つかりました。中でも「ネイサン・ベッカーの帰還 Возвращение Нейтана Беккера」は映画丸々上がっています。「ユダヤ人の血を引くレンガ職人が、ソビエト・ロシアの約束を求めて大恐慌下で資本主義アメリカを離れる。」と解説がありました。この映画の1932年頃までは良かったのでしょうが、戦後すっかり流れが変わってしまいました。他に彼の歌唱が出て来るものなど4本を上げておきます。お盆休み(10~18日)に見れると思いますが、Возвращение Нейтана БеккераとJewish Theater Through the Eyes of Chagallは楽しみです。

Возвращение Нейтана Беккера 1932 Solomon Mikhoels

"Шедевры старого кино". Соломон Михоэлс, "Еврейское счастье".

Поёт СОЛОМОН МИХОЭЛС Не суждено Solomon Mikhoels 1932

Jewish Theater Through the Eyes of Chagall

Sarah Gorby - Moyde Ani (live in France, 1966)

Barry Sisters - Nu, zug mir shoyn ven...

| | コメント (0)

2024年8月 2日 (金)

ブルーノ・ジラールとドニ・キュニオ

月水木に取り上げた3人の貴重な生映像も見つかっていますが、来週はブログ展開が難しい音源もあるので、来週に回して、金曜は番組で最後にかけたブラッチのブルーノ・ジラールとドニ・キュニオの映像を当たってみました。
番組で言いましたが、ブラッチのリーダーでヴァイオリニストのブルーノ・ジラールと、素晴らしいピアノを聞かせるドニ・キュニオが共演した盤をいつかかけたいと思っていました。ユニット名のYATとはYiddish Atomospheric Touch(イディッシュ・アトモスフェリック・タッチ)の略だそうです。ブルーノ・ジラールは2010年のこの盤では、クレズマティクスの演奏が耳に残る「エルシュター・ワルツ」やドナ・ドナなどで、渋い泣きの歌声をたっぷり聞かせます。今回はErshter valsとDer Alef-Beyz (Oyfn Pripetshik)の2曲を番組でかけました。
この盤が出た2010年当時、二人は還暦前だと思いますが、そのイケオジ振りがジャケットに記録されています。14年経った現在は70代に突入されているはず。2013年以降ブラッチのCDリリースもないし、気になっていましたが、2021年のCuniot Kartet Klezmerの動画がありました。ドニ・キュニオの特徴的な同音連打も確認できるし、ブルーノ・ジラールは変わらずイケオジのままなのが確認できて、嬉しい一本でした。

<6 Bruno Girard & Denis Cuniot / Yat : Mir Geyen ~Ershter vals 3分23秒>

<9 Bruno Girard & Denis Cuniot / Yat : Mir Geyen ~Der Alef-Beyz (Oyfn Pripetshik) 5分20秒>

Cuniot Kartet Klezmer

| | コメント (0)

2024年8月 1日 (木)

バリー・シスターズとアンドリュー・シスターズ

「ユダヤ版ザ・ピーナッツ」と形容して30年以上になるでしょうか。久々に聞き返して聞き入ってしまいました。バリー・シスターズだけでなく、彼女らの先輩格で1930年代から1960年代に活躍したアンドリュー・シスターズも類似のスタイルで聞かせる女性デュエットでしたが、アンドリューはイディッシュ語だけでなく英語でも歌ったので、より広く人気を博したようです。しかしジャズの技法的にはバリー・シスターズの方が上だと思います。バイ・ミール・ビスト・ドゥ・シェーンを聞く限りでは、アンドリューは30年代頃のジャズ・ヴォーカルのスタイルに留まっているようにも思います。2,3本目にAbi Gezuntより有名なバイ・ミール・ビスト・ドゥ・シェーン(素敵なあなた)の両者の歌唱を貼っておきます。(以下放送原稿を再度)

次は、女性二人組のイディッシュの歌手バリー・シスターズのSingと言う盤から、前にクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドでかけたAbi Gezuntをおかけします。イディッシュ版ザ・ピーナッツのようだと昔から形容してきました。

<8 The Barry Sisters / Sing ~Abi Gezunt 2分37秒>

Barry Sisters- Bei mir bisti sheyn

Andrews Sisters Bei mir bist du schön 1937 mp3

| | コメント (0)

2024年7月31日 (水)

サラ・ゴルビー「ゲットーの忘れられない歌」

サラ・ゴルビーについては、Arionの「ゲットーの忘れられない歌」位しか聞いた事がなかったのですが、ストリーミングには夥しい数のSP音源が上がっています。ロマのロマンス(もちろんここでは物語り歌の意味)も今回色々聞けました。1950年にご主人が亡くなってからパリに永住、それから歌手としての活動と録音が本格化したようです。当時沢山のイディッシュ語歌手をリリースしていたレーベルElediscに多く録音を残しています。中米のハイチにも長くいたようですが、キシニョフ生まれと言う事で、ベッサラビア(モルドヴァ)方言のイディッシュ語で生涯歌い続けていたそうです。ユダヤ人に多いポリグロットらしく、主な言語はイディッシュ語とロシア語でしたが、フランス語、ルーマニア語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、英語も流暢に話したそうです。一曲目にこの盤のテーマらしい重い曲が入っていて、番組では外しましたが、その曲を最初に上げておきます。(以下放送原稿を再度)

サラ・ゴルビーは、ユダヤの歌、ロシアとロマのロマンス、フランスとソビエトの作曲家の作品の歌唱で知られるフランスの歌手でした。1900年にモルドヴァのキシニョフに生まれ、1980年にパリで亡くなっています。レコーディングキャリアは1940年代から1970年代に及ぶベテラン歌手です。仏Arionから出ていた「ゲットーの忘れられない歌」から、これまで何度かかけたモルデカイ・ゲビルティグのZog nit keynmol (Ne dit jamais)をおかけします。

Geyen zey in shvartse reyen (Ils marchent en rangs noirs)

<4 Sarah Gorby / Les inoubliables chants du Ghetto ~Zog nit keynmol 2分17秒>

| | コメント (0)

2024年7月29日 (月)

ソロモン・ミホエルスの歌声

ゼアミdeワールド421回目の放送、日曜夜10時にありました。31日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はソロモン・ミホエルスの音源のみ上げております。

東欧系ユダヤ音楽の59回目になります。東欧系ユダヤは後2回で終える予定で、最後は駆け足で色々な音源をかけると思います。その後はスロヴァキアですが、「大人の部室」でも話した通り、今後8月と1月は、ほぼ丸一か月純邦楽を取り上げたいと思います。
前回タリラとベン・ジメットの音源を取り上げましたが、2枚組の2枚目を忘れてスタジオに行ったのと、音飛びがあったり、収録中にデータでも呼び出せなかったので、最後にかける予定だった曲をかけられませんでした。その曲からおかけします。前回代わりにかけた曲は、ゼアミブログに上げております。
イディッシュ・ソングの歌手タリラとベン・ジメットが共演した2枚組「イディッシュ・カフェ」から、ハシディック・スピリットみなぎる2枚目ラストのYambababamと、ヘブライ語の歌ですがエステル・オファリームがよく歌っていたShirat Hanoded(さすらい人の歌)をおかけします。

<2-12 Talila, Ben Zime Et Eddy Schaff / Yiddish Café ~Yambababam 5分44秒>
<1-13 Talila, Ben Zime Et Eddy Schaff / Yiddish Café ~Shirat Hanoded 4分5秒>

サラ・ゴルビーは、ユダヤの歌、ロシアとロマのロマンス、フランスとソビエトの作曲家の作品の歌唱で知られるフランスの歌手でした。1900年にモルドヴァのキシニョフに生まれ、1980年にパリで亡くなっています。レコーディングキャリアは1940年代から1970年代に及ぶベテラン歌手です。Arionから出ていた「ゲットーの忘れられない歌」から、これまで何度かかけたモルデカイ・ゲビルティグのZog nit keynmol (Ne dit jamais)をおかけします。

<4 Sarah Gorby / Les inoubliables chants du Ghetto ~Zog nit keynmol 2分17秒>

次は、女性二人組のイディッシュの歌手バリー・シスターズのSingと言う盤から、前にクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドでかけたAbi Gezuntをおかけします。イディッシュ版ザ・ピーナッツのようだと昔から形容してきました。

<8 The Barry Sisters / Sing ~Abi Gezunt 2分37秒>

ソ連時代のイディッシュ音楽を集めた「シャローム・コムラード」を取り上げた際に、ソロモン・ミホエルスの音源を入れた方が良いという声がありましたので、今回入れておきます。ミホエルスはシャガールの同時代人で、当時のイディッシュ文化の世界で最重要人物だったと言う人です。シャガールの絵から抜け出てきたような芝居を見せた名優の貴重な歌声です。彼はスターリン時代の1948年に、暗殺されて57歳で亡くなっています。

<24 Shalom Comrade! (Yiddish Music in the Soviet Union 1928 - 1961) Solomon Mikhoels / Nit Shimele/Nign on verter 3分7秒>

前にブラッチやドニ・キュニオを取り上げた際に、ブラッチのリーダーでヴァイオリニストのブルーノ・ジラールと、素晴らしいピアノを聞かせるドニ・キュニオが共演した盤をいつかかけたいと思っていました。ユニット名のYATとはYiddish Atomospheric Touch(イディッシュ・アトモスフェリック・タッチ)の略だそうです。ブルーノ・ジラールは2010年のこの盤では、クレズマティクスの演奏が耳に残る「エルシュター・ワルツ」やドナ・ドナなどで、渋い泣きの歌声をたっぷり聞かせます。今回はErshter valsとDer Alef-Beyz (Oyfn Pripetshik)の2曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<6 Bruno Girard & Denis Cuniot / Yat : Mir Geyen ~Ershter vals 3分23秒>
<9 Bruno Girard & Denis Cuniot / Yat : Mir Geyen ~Der Alef-Beyz (Oyfn Pripetshik) 5分20秒>

| | コメント (0)

2024年7月26日 (金)

『注目すべき人々との出会い』でのベン・ジメット

今日は例のピーター・ブルック監督によるグルジェフの伝記映画『注目すべき人々との出会い』の、誰が岩山を共鳴させられるかを競う歌合戦のシーンを1本目に上げておきます。5分頃に出て来る白い帽子の鼻の高い人は誰だろうと思って後で調べたら、ベン・ジメットでした。言葉はイディッシュ語やヘブライ語には聞こえませんし、旋律がアルメニアの古い伝統歌に似て聞こえたので、アルメニアの歌ではと思いましたが、どうでしょうか。この映画はアルメニア系のグルジェフが主人公ですし。モンゴルのホーミー歌手が岩山を共鳴させたようですが、優勝したのはベン・ジメットのすぐ後でトルコのネイを吹いているアカ・ギュンデュズ・クトバイでした。この映像の冒頭に登場するネイ奏者クドゥシ・エルグネルの大先輩で、父ウルヴィ・エルグネルとよく共演していた名人です。セタール弾き語りのアーヴァーズは誰か不明で、気になります。
2,3本目はイディッシュ・ソングを歌うベン・ジメットのワルシャワでのライブ映像です。2011年ですから76歳の時の映像だと思います。演劇人だからでしょう、全く衰えない歌声と颯爽としたステージ姿はさすがです。しかし今はもう90歳目前。どうされてるでしょうか。

Objective art demonstration from "Meetings with Remarkable Men" (1979) (Gurdjieff, Brook)

Ben Zimet & Yiddish Quartet (Francja) cz. 2 [Festiwal Warszawa Singera 2011]

Ben Zimet & Yiddish Quartet [Festiwal Warszawa Singera 2011]

| | コメント (0)

2024年7月25日 (木)

70年代のタリラ

タリラとベン・ジメットのYiddish Caféに入っていたNye plotsh MamaとYambababamの2曲を一番取り上げたかったのですが、アップルミュージックにもYouTubeにも見当たりませんでした。Yambababamは来週分の最初にかけていますが、そう言う訳でブログに上げることは不可能になりました。
タリラとベン・ジメットは二人とも大変有名な歌手なので、YouTubeはかなりありました。今日はまずタリラの方から。ベン・ジメットのプロフィールに「1973年に当時誰も話題にしていなかったイディッシュ語の歌に着手し」とありましたが、これらのタリラの映像は70年代後半頃です。とても「誰も話題にしていなかった」とは思えない素晴らしい歌声とステージ風景です。ドイツでは一部で盛んに歌われていた頃だと思うので、その活動が隣のフランスに聞こえることもあったのではと思いますが。

Talila & Kol Aviv - Der Rebbe Elimelech (live in France, 1977)

Talila chante Yiddish - Unter di khurves fun poyln (France, 1981)

| | コメント (0)

2024年7月24日 (水)

Ben Zimet

今日はベン・ジメットのソロの方です。この人の名前の表記については、フランス語圏だから最後のTは読まず「ジメ」がいいのではとか、ツィメットではとか一定しませんが、ヘブライ文字の綴りを見ると、ベイト・ヌン・ザイン・ユド・メム・テットですから、ベン・ジメットとするのが一番近いと思います。ピーター・ブルックの映画『注目すべき人々との出会い』での登場は意表を突かれたので、かなりびっくりしました。誰が岩山から反応を得るかの歌合戦の中で、アルメニア語の歌を歌っていたと思います。Lomir Zich Iberbetnが入っていたブダ盤は廃盤で、YouTubeに表示されているメノラーのジャケットは再発盤のようです。(以下放送原稿を再度)

男性歌手のベン・ジメットは、イディッシュ語の歌手兼ストーリーテラーであり、カナダ国籍で、1935年生まれでドイツとポーランドのユダヤ人の祖先を持ち、主にフランスに住んでいるようです。
有名なカフェ劇場「ラ・ヴィエイユ・グリル」の演出家モーリス・アレズラに後押しされ、1973年に当時誰も話題にしていなかったイディッシュ語の歌に着手し、パリの数多くの劇場で『イディシュランドの歌と物語』を上演しています。1982 年には、パリのポンピドゥー・センターで第一回イディッシュ文化フェスティバルを創設。そして1984年にはイディッシュ語話者であるレイチェル・サリクの指揮のもと、ポンピドゥー・センターで満員の観衆を前に10日間上演されたミュージカル・シアター・ショー、イディッシュ・キャバレーを創設しています。ベン・ジメットはソロ、あるいは歌手タリラとともに、イディッシュ語の歌や音楽を約15枚のディスクに録音。ピーター・ブルック監督によるグルジェフの伝記映画『注目すべき人々との出会い』や、ジプシー、アラブ、ユダヤ音楽に敬意を表したトニー・ガトリフ監督の『Swing』など、いくつかの映画に出演しています。では彼の音源から2曲おかけします。Lomir Zich Iberbetnは、タリラとの聞き比べになります。

<1 Ben Zimet / Chants Yiddish ~Lomir Zich Iberbetn 3分2秒>

<1-2 Ben Zimet / Aux sources du Klezmer ~Dona dona 4分2秒>

| | コメント (0)

2024年7月22日 (月)

タリラとベン・ジメット

ゼアミdeワールド420回目の放送、日曜夜10時にありました。24日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。2枚組「イディッシュ・カフェ」ですが、諸般の事情で下記の曲に変更しました。ヤムバババムは来週かけます。パピロシュンは番組でかけたシャン・デュ・モンド盤ではなく、2010年のMon Yiddish Blues収録の歌唱だと思います。

東欧系ユダヤ音楽の58回目になります。今回はタリラとベン・ジメットの音源を取り上げます。ユダヤの音楽に関心を持った90年頃、最初に聞いた何枚かは彼らの盤でした。当時は本当に彼らの盤が多かったです。
女性歌手のタリラはイディッシュ語の歌手およびフランスの女優であり、第二次世界大戦後1946年にフランスでポーランド系ユダヤ人の両親のもとに生まれています。歌手としては、洗練された美しい歌声を聞かせる人で、私はユダヤ版ミルヴァのようなイメージでずっと見ていました。
プロフィールを見ていて気になったのが、Naïveから出たレコードブック『Mon Yiddish Blues』のプロデュースと編曲は、元マグマのマルチ楽器奏者テディ・ラスリーが担当していて、ジャズ、ハシディズム音楽だけでなく、ルンバやブロードウェイミュージカルも統合したものになっているという点がありました。 「イディッシュ音楽はジャンルを混ぜ合わせる芸術です」とタリラは語っていたそうです。では彼女の音源から2曲おかけします。

<1 Talila & Ensemble de Kol Aviv / Chants Yddish ~Lomir zich iberbeten 2分28秒>

<13 Talila / Papirossn ~Papirossn 4分11秒>

男性歌手のベン・ジメットは、イディッシュ語の歌手兼ストーリーテラーであり、カナダ国籍で、1935年生まれでドイツとポーランドのユダヤ人の祖先を持ち、主にフランスに住んでいるようです。
有名なカフェ劇場「ラ・ヴィエイユ・グリル」の演出家モーリス・アレズラに後押しされ、1973年に当時誰も話題にしていなかったイディッシュ語の歌に着手し、パリの数多くの劇場で『イディシュランドの歌と物語』を上演しています。1982 年には、パリのポンピドゥー・センターで第一回イディッシュ文化フェスティバルを創設。そして1984年にはイディッシュ語話者であるレイチェル・サリクの指揮のもと、ポンピドゥー・センターで満員の観衆を前に10日間上演されたミュージカル・シアター・ショー、イディッシュ・キャバレーを創設しています。ベン・ジメットはソロ、あるいは歌手タリラとともに、イディッシュ語の歌や音楽を約15枚のディスクに録音。ピーター・ブルック監督によるグルジェフの伝記映画『注目すべき人々との出会い』や、ジプシー、アラブ、ユダヤ音楽に敬意を表したトニー・ガトリフ監督の『Swing』など、いくつかの映画に出演しています。では彼の音源から2曲おかけします。Lomir Zich Iberbetnは、タリラとの聞き比べになります。

<1 Ben Zimet / Chants Yiddish ~Lomir Zich Iberbetn 3分2秒>
<1-2 Ben Zimet / Aux sources du Klezmer ~Dona dona 4分2秒>

この後は、タリラとベン・ジメットが共演したおそらく2000年リリースの2枚組「イディッシュ・カフェ」から、ハシディック・スピリットがみなぎる1枚目の2曲目Nye plotsh Mamaと、2枚目ラストのYambababamをおかけします。それぞれの音源しか、それまでは聞いたことがなかったので、二人のデュエットの素晴らしさに大変驚いたCDです。もし時間が余れば、モルデカイ・ゲビルティグのMoyshele mayn frayndと、ヘブライ語の歌ですがエステル・オファリームがよく歌っていたShirat Hanodedまでおかけします。番組ではかけられなくても、ゼアミブログでは取り上げる予定です。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1-2 Talila, Ben Zime Et Eddy Schaff / Yiddish Café ~Nye plotsh Mama 2分3秒>
<2-2 Talila, Ben Zime Et Eddy Schaff / Yiddish Café ~Moyshele mayn fraynd 5分23秒>
<1-5 Talila, Ben Zime Et Eddy Schaff / Yiddish Café ~Mazl 3分8秒>

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

J.S.バッハ New Wave-Indies アイヌ アメリカ アラブ アラブ・マグレブ アルゼンチン イギリス イスラエル イスラム教 イタリア イディッシュ イラン地方音楽 インディアン、インディオ インド インドネシア インド音楽 ウイグル ウラル・アルタイ エジプト エチオピア オペラ オーストラリア オーストリア キリスト教 ギリシア クルド クレズマー ケルト コンサート情報 コーカサス (カフカス) サハラ シベリア シャンソン ジャズ スイス スペイン スポーツ スーダン セファルディー ゼアミdeワールド チェロ チベット トルコ音楽 ドイツ ナイル・サハラ ナツメロ ニュース ハシディック ハワイ ハンガリー バルカン バルト語派 バロック パキスタン ビザンツ音楽 ピアノ フランス フランス近代 ブラジル ペルシア音楽 ペルシア音楽 トンバク ユダヤ ユダヤ音楽 ライブ情報 ルーマニア レビュー ロシア ロシア・マイナー ロマン派 ヴァイオリン 三味線 中南米 中国 中央アジア 仏教 仏教音楽 北アジア 北コーカサス(カフカス) 北欧 南アジア 南インド古典音楽 古楽 地中海 室内楽 尺八 弦楽合奏 弦楽四重奏 後期ロマン派 文化・芸術 文学 新ウィーン楽派 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 映画・テレビ 東アフリカ 東南アジア 東方教会 東欧 歌謡曲・演歌 民謡 沖縄 独墺 猫・犬 現代音楽 童謡、わらべうた 筝曲 純邦楽 西アフリカ 西スラヴ 韓国