クレズマー

2024年6月13日 (木)

シュニーレレ・ペレレ(真珠の弦)とカントール入り

番組ではかけませんでしたが、「アネイヌー エルサレムのスィムハット・トーラーの祭でのハシディック音楽」を久々に聞いていて異色に思ったのが、18曲目の冒頭のカントール入りの曲Prok yat anakh (Prayer for fifth hakafah)と、31曲目のシュニーレレ・ペレレ(真珠の弦)でした。シュニーレレ・ペレレは、クレズマティクスがよく演奏していた曲で、確か元はハシディック・ソングですが、クレズマティクスの演奏を思い出しながら聞いてしまいました。クラリネット独奏のモシェ・ムッサ・バーリンが逆に影響を受けた部分はないのでしょうか。曲名表記にShnirele perele (Hora pt. 4)とあるようにルーマニア辺りの「ホラ」のリズムのようですが、この打楽器のリズムを聞くとかなりオリエンタルに聞こえます。

Shnirele perele (Hora pt. 4)

Prok yat anakh (Prayer for fifth hakafah)

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2024年6月12日 (水)

Nigun Karlinの部分

「エルサレムのスィムハット・トーラーの祭でのハシディック音楽」の最初の3曲の後は、一種のトランス・ミュージックとしてのハシディック・ソングのグルーヴ感を味わえるようにと言う事で、4~9曲目までのNigun Karlinの部分と、Aderabaの部分の11~14曲目辺りまでをノンストップでおかけしました。今日は4~9曲目です。
予備知識なしで聞いた場合、ハシディック・ソングと言うのは演歌的にも聞こえるのではと思いますが、どうでしょうか。私はどちらも好きなのでノープロブレムですが(笑)、「いや、そんなことはない」と反論する方もいらっしゃるかも知れません。もちろんエキゾチックなアハヴォ・ラボ旋法の場合は外れますが、ユダヤ・メロディが日本人の琴線に触れることが多いのは、その辺に秘密があるように思います。逆に西洋音楽に慣れた西洋人には、どんな風に聞こえるのだろうかと言う点も興味深いポイントです。

<4 Nigun Karlin 2分11秒>

<5 V'apeik 1分44秒>

<6 Ha-aderet v'ha-emunah 3分2秒>

<7 Hineh ma tov no. 1 2分23秒>

<8 Ki lo yitosh 2分10秒>

<9 Ki lashem ha-m'lukhah 1分45秒>

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2024年6月 5日 (水)

ソ連時代のクレズマー

Shalom Comrade! Yiddish Music in the Soviet Union 1928-1961の音源は、ナフテュール・ブランドヴァインやデイヴ・タラスなど、帝政時代のロシアからアメリカに移住した名演奏家が抜けた後の、旧ロシア帝国(ソ連)のイディッシュ音楽とクレズマーと言う事になります。クレズマー音楽で一般によく知られているのは、アメリカ移住組ですから、「スターリンによって社会主義体制下のソ連邦に懐柔しようとして、体制向きのユダヤ音楽の展開を図った」後、どういう音楽が奏でられていたか知ることのできる貴重音源であることは間違いないでしょう。月曜の2曲は分かり易い例だと思いますが、クレズマーの場合、どういう部分が体制向きなのかが気になるところです。今日の3曲は、クレズマー曲になります。(以下放送原稿を再度)

クレズマティクスなどが演奏していたガスン・ニグンに似たタイトルのA gas nignと言う曲が13曲目に入っていまして、1937年の録音と言う事で、当時の演奏スタイルを知ることが出来る貴重な録音だと思います。

<13 State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR / A gas nign 2分45秒>

1曲目に戻りまして、オーソドックスなクレズマーのフレイレフが入っています。State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR & Moscow State Yiddish Theater Orchestraによる演奏で、1937年の録音です。

<1 State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR & Moscow State Yiddish Theater Orchestra / Freylekhs 2分30秒>

9曲目のDobranotsh & Freylekhsも、起伏に富んだ楽しいクレズマー曲です。1939年頃の演奏力の高さにも驚きました。

<9 State Ensemble for Jewish Folk Music and Song of the Ukrainian SSR / Dobranotsh & Freylekhs 2分47秒>

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2024年6月 3日 (月)

シャローム・コムラード~道の歌 Dorozhnaia

ゼアミdeワールド413回目の放送、日曜夜10時にありました。5日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はDorozhnaiaとSvadebnaiaだけにしておきます。同じ意見の人が多いのか、Shalom Comrade!と検索すると、この曲Dorozhnaiaが一番に出て来ます。因みにグレゴール・ピアティゴルスキーは、私の先生の師匠です。

東欧系ユダヤ音楽の51回目になります。今回から後数回はイディッシュ音楽に戻って、60回前後で東欧系ユダヤ音楽のシリーズを終える予定です。去年の夏にジョン・ゾーン・マサダからクレズマーの方に移りましたが、イディッシュは途中だったので、まだ音源がありました。今回取り上げるのは、2005年に独Wergoから出ていた「Shalom Comrade! Yiddish Music in the Soviet Union 1928-1961」(こんにちわ、同志よ。 1928-1961年のソヴィエトのイディッシュ音楽)と言う盤です。コムラードと聞くと、フランスの音楽家パスカル・コムラードを思い出してしまいますが、ここでは元の「同志」(ロシア語ではタヴァーリッシ)の意味です。
まずこの盤についてのゼアミHPに上げた解説を読み上げます。「スターリンは社会主義体制下のソ連邦に懐柔しようとして、体制向きのユダヤ音楽の展開を図り、国立歌舞団を創立したり、オペラ歌手の育成に取り組んだが、そのモスクワ公認のユダヤ音楽(SP音源)を集成したのがこの記録。ウクライナ、ベラルーシ、バルト3国などでの録音の他に、1928年にシベリアのハバロフスクの西に作られたユダヤ自治区(首都ビロビジャン)での音源も含まれている模様。リタ・オッテンスとブレイヴ・オールド・ワールドの初代クラリネット奏者のジョエル・ルービンの編集。」
1928-1961年ですから、正にスターリン、フルシチョフの時代の音源と言うことになります。時代の雰囲気を感じさせる曲が多く、本物の凄さを痛感する貴重な音源です。私が特に興味を持ったのは合唱曲で、ハシディック・ソングをベースにしながらも、どこか日本の「うたごえ運動」にも通じるように聞こえる曲からおかけしたいと思います。その3曲目を聞いて思い出したのは、1970前後にTVで放送されていた毎日新聞のCMでした。7,8歳頃の記憶ですが、後で思い返すと労働歌のような音楽が聞こえてきたことはよく覚えています。そのDorozhnaia(道の歌)と言う曲は、イディッシュ演劇Hreblyesのために書かれていてMoscow State Yiddish Theatre Orchestraの演奏、1937年の録音です。ユダヤ音楽としてはフレイレフになっているようです。この曲の作曲者でヴァイオリニストのLev Pulverは、クレズマーの家系出身で、ボリショイ歌劇場管弦楽団の首席ヴァイオリニストでしたが、レーニン弦楽四重奏団でチェロのグレゴール・ピアティゴルスキーとも活動していたようです。

<3 Moscow State Yiddish Theatre Orchestra / Dorozhnaia 2分50秒>

似た感じの曲Svadebnaiaは14曲目に入っていますが、この婚礼の歌はハシディック・ソングがベースになっていると思います。この曲はJewish Vocal Ensemble Evokansの演奏で、1939年の録音です。

<14 Evokans / Svadebnaia 2分2秒>

クレズマティクスなどが演奏していたガスン・ニグンに似たタイトルのA gas nignと言う曲が13曲目に入っていまして、1937年の録音と言う事で、当時の演奏スタイルを知ることが出来る貴重な録音だと思います。

<13 State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR / A gas nign 2分45秒>

1曲目に戻りまして、オーソドックスなクレズマーのフレイレフが入っています。State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR & Moscow State Yiddish Theater Orchestraによる演奏で、1937年の録音です。

<1 State Ensemble of Jewish Folk Musicians of the Ukrainian SSR & Moscow State Yiddish Theater Orchestra / Freylekhs 2分30秒>

9曲目のDobranotsh & Freylekhsも、起伏に富んだ楽しいクレズマー曲です。1939年頃の演奏力の高さにも驚きました。

<9 State Ensemble for Jewish Folk Music and Song of the Ukrainian SSR / Dobranotsh & Freylekhs 2分47秒>

4曲目のB. N. FlorovのTeshchenkaと言う曲が一番古く、1928年の録音です。Irma Iaunzemと言う女性歌手の歌唱ですが、この人はピアノのウラディーミル・ホロヴィッツやヴァイオリンのナタン・ミルシタインのような後の大御所とも活動歴があるそうです。3人ともユダヤ系です。

<4 B. N. Florov / Teshchenka 2分47秒>

カントールの技巧を生かした歌唱が2曲目と23曲目にありますので、続けておかけします。2曲目はZinovii Shulmanの1947年の録音、23曲目はSolomon Khromchenkoの1948年の録音です。後者のMikhail Fikhtengoltsのヴァイオリン伴奏も見事です。2人ともオデッサで活躍し、Khromchenkoはクレムリンが開催した1945年の戦勝記念式典の際に、スターリンの前で演奏した内の一人とのことです。

<2 Zinovii Shulman / Pastekh shpil a volekh 3分4秒>
<23 Solomon Khromchenko / Afn hoykhn barg 2分27秒>

しっとりと聞かせるイディッシュ・ソングも何曲もありますが、その中からAnna GuzikのKolybel'naiaと言う曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。有名なイディッシュ語詩人のモルデカイ・ゲビルティグの作詞作曲で、ジャンルとしては子守歌(ヤンケレ)になります。1956年の録音です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<8 Anna Guzik / Kolybel'naia 2分33秒>

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2024年5月31日 (金)

Andy Statman and Zev Feldman, Klezmer Music - Dave Tarras Tribute Concert 1978

そう言えば、今日の動画Andy Statman and Zev Feldman, Klezmer Music - Dave Tarras Tribute Concert 1978は、アンディ・スタットマンの音楽を聞いていた時にブログに上げたことがありました。昨日と同じタイトルDave Tarras Tribute Concert 1978が付いているので、デイヴ・タラスのライブと同日に開催されたのでしょうか。師匠と弟子の1人アンディ・スタットマンのジョイント・コンサートではと思いました(あるいはアンディ・スタットマンが前座でしょうか)。昨日のライブの後半は昨日の記事を書いた後で見ましたが、ハヴァ・ナギラやアム・イスラエル・ハイなど、お馴染みのヘブライ・ソング(その多くはハシディック系)が次々出て来て、聴衆は群舞状態。それをデイヴ・タラスが伴奏していて、かなりびっくりしました。彼のCDでは聞いた事のなかったパターンでした。

Andy Statman and Zev Feldman, Klezmer Music - Dave Tarras Tribute Concert 1978

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2024年5月30日 (木)

デイヴ・タラスの1978年のライブ映像

現代クレズマーの父(と言って良いと思います)デイヴ・タラスは19世紀末の生まれですが、90歳を越えて長生きしたので、晩年にリヴァイヴァル・クレズマーのムーヴメントにも立ち会うことになり、アンディ・スタットマンなど70、80年代のムーヴメントの中心人物も指導しています。そして、1978年の生映像もありました。この時は83歳前後だと思いますが、テクニックの衰えは全く感じさせず、矍鑠と言う表現が正にぴったりの舞台姿です。クレズマー演奏に入る前の序奏的な扱いで、随所にルーマニア周辺の有名曲も出て来ます。20分頃にはアコーディオン・ソロで「モンティのチャールダーシュ」が出て来ますが、この頃はまだ一般に広く知られる前だったのでは。ベンチャーズの「10番街の殺人」のドーナツ盤を思い出させる、バスドラ、スネア、シンバルだけの簡素なドラムセットも目を引きます(笑) 
The Dave Tarras Trio features Dave Tarras (clarinet), Samuel Beckerman (accordion), and Max Goldberg (drums and voice)

Dave Tarras Trio, Klezmer Music- Dave Tarras Tribute Concert 1978

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2024年5月29日 (水)

ハサポセルヴィコとブルガールのどちらとも取れるガラタ

デイヴ・タラスのもう一枚のMaster Of Klezmer Music (Volume One) - 1929-1949も久々に聞き返しましたが、一番面白く聞いたのが、ギリシアのハサポセルヴィコとウクライナ~ルーマニアのユダヤのブルガールのどちらとも取れる舞踊曲のガラタでした。イスタンブールのガラタ橋で有名な曲名です。確かにハサポセルヴィコです! 90年代に聞いた時は気付いていませんでした。この曲以外の単品動画は見当たらないので、アルバム全編を2本目に上げておきます。(以下放送原稿を再度)

自身のアンサンブルによるMaster Of Klezmer Music (Volume One) - 1929-1949から、4曲おかけします。先程の盤と比べて純クレズマー寄りで、思う存分クレズマーしている印象が強い盤です。ギリシアのハサポセルヴィコとウクライナ~ルーマニアのユダヤのブルガールのどちらとも取れる舞踊曲のガラタ、ブコヴィナのフレイレフ、ロシアン・シェール、ブルガールのDuvid Shpil Es Nukh Amulと続きます。

<6 Galatas [Greek Series] Zeinden's Tants (Grandfather's Dance) [Jewish Series] 2分43秒>

<8 Bukoviner Freylekh 3分>
<11 Russian Sher 3分11秒>
<13 Duvid Shpil Es Nukh Amul (Play It Again, Dave) - Bulgar 3分12秒>

Jewish recordings made in the US

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2024年5月27日 (月)

往年のクラリネット名人Dave Tarras

ゼアミdeワールド412回目の放送、日曜夜10時にありました。29日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はYiddish-American Klezmer Music - 1925-1956の4曲です。

東欧系ユダヤ音楽の50回目になります。クレズマーの100年位前の歴史的録音を聞いておりますが、今回は5回目になります。今回はウクライナ生まれのアメリカのクレズマーのクラリネット奏者およびバンドリーダーのデイヴ・タラスの音源をおかけします。生没年は、1895年頃~1989年ですから、前回のナフテュール・ブランドヴァインより10歳ほど年下の人です。19世紀生まれですが、デイヴ・タラスは長生きしたので、晩年にリヴァイヴァル・クレズマーのムーヴメントにも立ち会うことになり、アンディ・スタットマンなど70、80年代のムーヴメントの中心人物も指導しています。
彼はクレズマーの家系の出身で、1909年頃にクラリネットに転向するまで、フルートを初めバラライカ、ギター、マンドリンも演奏したそうです。バラライカを構えた少年時代の写真は、ヘンリー・サポズニクの楽譜で見たことがあります。ロシア帝国を離れた後、短期間ルーマニアのブカレスト滞在を経て、イギリスに渡った後、1921年にニューヨークへ出航。そこでしばらく縫製工場で働いたそうですが、ミュージシャンとして稼げることに気づき、ニューヨークのクレズマーアンサンブルでクラリネット奏者として演奏、イディッシュ演劇の人気スターや当時の偉大なカントールの伴奏者としても活動していたそうです。
ユダヤ音楽に加えて、ギリシア、ポーランド、ロシアの曲も録音し、様々なスタイルを演奏する彼の能力から、控えめに見積もっても、生涯で500回のレコーディングに参加したと考えられています。彼の技術と信頼性により、当時の他のクレズマーの先駆者たちよりも何年も長く演奏することができました。帝政軍楽隊で演奏した経験、楽譜を読む能力、そして卓越した演奏能力により、楽隊リーダーの間で人気者になり、第二次世界大戦後、クレズマー音楽が流行らなくなった後も、タラスは依然として積極的に録音し演奏する数少ないミュージシャンの一人でした。
彼のレパートリーは、ベッサラビアのルーツとユダヤ音楽とジプシー (ロマ) 音楽の影響から生まれますが、「アメリカのポピュラー音楽と、ヨーロッパのルーツを融合させた新しいクレズマー・サウンド」を創造したことで、リヴァイヴァル・クレズマーの音楽家から絶大な支持を得ていたと思います。

では、他ジャンルとのセッション音源も多いヤズーのYiddish-American Klezmer Music - 1925-1956から、4曲続けておかけします。演奏は順にAbe Schwartz's Orchestra、Joseph Cherniavsky's Yiddish-American Jazz Band、Seymour Rechtzeit With Abe Ellstein Orchestra、Lou Lockett's Orchestraの一員としての演奏です。

<1 Abe Schwartz's Orchestra / Unzer Toirele 3分7秒>

<2 Joseph Cherniavsky's Yiddish-American Jazz Band / Yiddisher March 2分55秒>

<8 Seymour Rechtzeit With Abe Ellstein Orchestra / Hopkele 2分36秒>

<21 Lou Lockett's Orchestra / Freilachs 2分58秒>

自身のアンサンブルによるグローバル・ヴィレッジのMaster Of Klezmer Music (Volume One) - 1929-1949から、4曲おかけします。先程の盤と比べて純クレズマー寄りで、思う存分クレズマーしている印象が強い盤です。ギリシアのハサポセルヴィコとウクライナ~ルーマニアのユダヤのブルガールのどちらとも取れる舞踊曲のガラタ、ブコヴィナのフレイレフ、ロシアン・シェール、ブルガールのDuvid Shpil Es Nukh Amulと続きます。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<6 Galatas [Greek Series] Zeinden's Tants (Grandfather's Dance) [Jewish Series] 2分43秒>
<8 Bukoviner Freylekh 3分>
<11 Russian Sher 3分11秒>
<13 Duvid Shpil Es Nukh Amul (Play It Again, Dave) - Bulgar 3分12秒>

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2024年5月24日 (金)

Firn di Mekhutonim aheymとFifteen Years Away From Home

ナフテュール・ブランドヴァインと言えば、パールマンの演奏などで何度か上げたFirn di Mekhutonim aheymがやはり一番だと個人的には思っていますが、そう言えばRounderのKing of the Klezmer Clarinetには入っていませんでした。代表曲なのに意外です。何かのコンピレーションには入っていたでしょうか。それがYouTubeに上がっています。2曲目は今回久々に聞き直して一番沁みたFufzehn Yahr Fon Dem Heim Awek (Fifteen Years Away From Home)です。ハシディック・ソングかアドン・オラムのような宗教歌に酷似して聞こえる3拍子の美しい旋律です。3本目はRounderのKing of the Klezmer Clarinet全曲です。

Naftule Brandwein - »Firn di Mekhutonim aheym«, 1923

Fufzehn Yahr Fon Der Heim Awek

Naftule Brandwein - King of the Klezmer Clarinet

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2024年5月23日 (木)

ナフテュール・ブランドヴァインのコロメイカ

昨日のようなトルコ風の曲があるかと思えば、今日のコロメイカなどはウクライナ西部らしさ溢れる一曲です。ナフテュール・ブランドヴァインの生まれたガリツィアは、現在のポーランド南東部とウクライナ西部に跨る当時の地域名です。この辺りはブランドヴァインが生まれた19世紀末頃はオーストリア領だったようですが、その前後にオスマン帝国領になったことがあるのかどうか、調べてみようと思っています。解説に記した4拍子のコロメイカのシラブル(タンタンタンタン、タンタンタンタン、タンタンタンタン、ターンタン)は、1977年の谷本一之さんのNHKFM「世界の民族音楽」で解説されていました。この曲にもよく表れています。(以下放送原稿を再度)

4曲目に飛びまして、ウクライナ西部の舞曲コロメイカがありますが、コロメイカでよく指摘されるリズム面(タンタンタンタン、タンタンタンタン、タンタンタンタン、ターンタン)だけでなく、旋律にもウクライナ西部らしさが表れていると思います。

<4 Kolomeika (Ukrainian Dance) 2分49秒>

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