クレズマー

2021年10月28日 (木)

フレイレフとチョチェク

Freylekhs - Cocek # 5と言う曲は、ほとんどクレズマー音楽のフレイレフ寄りに聞こえます。どこかにチョチェクの部分があるのか、もう少し耳を澄ませる必要を感じます。FreylekhだけでYouTube検索すると、それこそ無限に出てくると思いますので、Freylekhs - Cocek # 5と検索してたまたま出てきた動画が、ジューイッシュ・ウェディングの雰囲気を伝えていてなかなか良いので、こちらを一本目に入れました。Shtetl Neukölln & Tantshoysですが、ベルリン南東部のノイケルンのシュテトル(ユダヤ人集落あるいはコミュニティー)と言う意味のクレズマー・バンドのようです。日本では90年代のようには盛り上がってない感があるクレズマーですが、欧米のユダヤ社会では脈々と受け継がれているのでしょう。(以下放送原稿を再度)

Shtetl Neukölln & Tantshoys #5 - freylekhs

東欧系ユダヤのクレズマー音楽のグループの作品にボバンが客演している音源もありまして、フランク・ロンドン&クレズマー・ブラス・オールスターズ/Brotherhood of Brassと言う同じピラニアのドイツ盤ですが、これはリヴァイヴァル・クレズマーの中心的なグループ、クレズマティクスのトランぺッター、フランク・ロンドンとボバン・マルコヴィッチの両トランぺッターの夢の共演と思われます。祭礼音楽の一種である東欧系ユダヤのフレイレフとロマのチョチェクを合わせる試みでもあるようです。

<Frank London's Klezmer Brass Allstars / Brotherhood of Brass ~Freylekhs - Cocek # 5 (feat. Boban Markovic) 5分22秒>

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2021年10月25日 (月)

Boban Marković Orkestar

ゼアミdeワールド282回目の放送、日曜夜10時にありました。27日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。クレズマー絡みの曲は水曜以降に。

セルビアの音楽の4回目です。今回は映画「アンダーグラウンド」から注目されるようになったボバン・マルコヴィチ・オーケスターの何枚かの音源からご紹介します。グチャ村のブラス・コンテストで2000年度最優秀バンドに選出され、リーダーのボバンは上記コンテストで2001年に最優秀トランペッターに選出されています。

まずは独Piranhaから2002年に出たライヴ・イン・ベオグラードから、クストリッツァ監督、ボバン・マルコヴィッチ音楽のお馴染みの2曲、「アンダーグラウンド」からメセチナと「ジプシーのとき」からエデルレジを続けておかけします。

<Boban Marković Orkestar / Live in Belgrade ~Mesecina 4分59秒>

<Boban Marković Orkestar / Live in Belgrade ~Ederlezi 5分43秒>

このライヴ・イン・ベオグラードには、ユダヤの名曲「ハヴァ・ナギラ」も入っています。東欧系ユダヤのハシディック・ソング由来の高揚感をどう表現しているかが聞きものです。

<Boban Marković Orkestar / Live in Belgrade ~Hava Naguila 3分33秒>

東欧系ユダヤのクレズマー音楽のグループの作品にボバンが客演している音源もありまして、フランク・ロンドン&クレズマー・ブラス・オールスターズ/Brotherhood of Brassと言う同じピラニアのドイツ盤ですが、これはリヴァイヴァル・クレズマーの中心的なグループ、クレズマティクスのトランぺッター、フランク・ロンドンとボバン・マルコヴィッチの両トランぺッターの夢の共演と思われます。祭礼音楽の一種である東欧系ユダヤのフレイレフとロマのチョチェクを合わせる試みでもあるようです。

<Frank London's Klezmer Brass Allstars / Brotherhood of Brass ~Freylekhs - Cocek # 5 (feat. Boban Markovic) 5分22秒>

セルビア北部ヴォイヴォディナ出身のハンガリー系超絶ヴァイオリニスト、ライコー・フェリックスとの共演盤もありますが、時間が超過しますので、次回に回します。
では最後に2009年のDevlaから、タイトル曲のデヴラとマルーシュカを時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Boban I Marko Marković Orkestar / Devla ~Devla 3分23秒>
<Boban I Marko Marković Orkestar / Devla ~Maruska ~3分6秒>

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2021年1月29日 (金)

ブルガールとクレズマー

もう一つブルガールと聞いて思い出すのが、東欧系ユダヤのクレズマー音楽のダンス・レパートリーとしてのブルガールで、ベッサラビア(東ルーマニア、現在のモルドヴァ共和国)のブルガリア系少数民族にちなんで名付けられたか、ベッサラビアのジプシーミュージシャンの北ブルガリアとの接触にちなんで名付けられた説があるようです。グループ名にも入ったりして、とにかくクレズマーではよく聞く言葉です。ビザンツ帝国、サラセン帝国、ササン朝、西突厥が向かい合っていた7世紀、ブルガール人はまだブルガリアに侵入する前で黒海の北部(現在のウクライナ)辺りにいたようですが、その頃にまでクレズマー音楽のルーツを探すのは、歴史のロマンではありますが、日本なら聖徳太子の時代、無理がありそうです。ただベッサラビアと黒海北部がほとんど同じ場所であるのも確かです。なお、クレズマー音楽は私の番組での東欧音楽巡りの中で随時入れていく予定です。今日の動画は、有名なオデッサ・ブルガールを、二つのクレズマーバンドの演奏で。

Odessa Bulgar - Yxalag Klezmer Band

Odessa Bulgar - Klezmer Kollectiv

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2018年12月31日 (月)

大晦日のベートーヴェンSQとクレズマー

ゼアミdeワールド141回目の放送、日曜夕方に終りました。放送されるのは30日の夕方のみで再放送は無しと言うことですので、去年と同じく、今日おかけするのは、交響曲第九番に近い時期に作曲されて、似た感じのテーマ性を感じさせる後期の弦楽四重奏曲から第15番の第3楽章と第5楽章です。民族音楽を中心に聞きながらも、バッハの音楽やベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲などは、昔から変わらず聞き続けている西洋のクラシック音楽です。ヌーヴェルヴァーグの監督J.L.ゴダールの映画にも絶妙に引用されていたことは、好事家の方はよくご存知だと思います。
正月の間はブログアップは飛び飛びになるか、出来ないかも知れません。放送原稿の末にも書いておりますが、皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願い致します。

この15番のカルテットは、全部で5楽章から成っていますが、その中でゆったりとした第3楽章は白眉の部分とされています。第九のラストを飾る歓喜の合唱と共通するものを感じる、ベートーヴェン晩年の深い音楽です。

以下ウィキペディアの解説を読み上げてみます。

第3楽章 "Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart" Molto Adagio - Andante
ヘ調のリディア旋法、五部形式
「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と題された、最も長い楽章。全体のクライマックスに位置している。ゆっくりとしたヘ調の教会旋法による部分と、より速めの「新しい力を得た」ニ長調の部分の交替で構成される。この楽章は、ベートーヴェンが恐れていた重病から快復した後に作曲されたため、上記のような題名が付された。

<3 Beethoven String Quartet No.15 In A Minor, Op.132 - 3. Molto Adagio 16分18秒>
Beethoven: String Quartet No.15 in A minor, Op.132 - 3. Canzona di ringraziamento offerta alla...


続きまして4楽章を飛ばして終楽章の第5楽章ですが、「失われた時を求めて」で知られるフランスの小説家マルセル・プルーストが、「ベートーヴェンでは、後期のピアノソナタや弦楽四重奏曲第15番の最終楽章を好み、真夜中に自室に楽団を呼んで演奏させたこともある」というエピソードを読んだことがあります。当時の有名なカペー弦楽四重奏団だったのかも知れません。この楽章の主題にはもの凄い秘話がありまして、実は第九の終楽章の主題として予定されていたそうです。それがあの合唱付に差し替えられました。もしこの曲が採用されていたら、憂いを含みながら素晴らしく情熱的で力動感溢れる名旋律ではあっても、器楽曲ですから、年末に第九が恒例になるようなことはなかったのではと思います。去年はブダペストSQでしたが、今年はハーゲン弦楽四重奏団の演奏でおかけします。古風で芳醇なブダペストSQとは一味違って、現在の弦楽四重奏団の最高峰とも言われるカルテットの名演です。

<5 Beethoven String Quartet No.15 In A Minor, Op.132 - 5. Allegro Appassionato 6分33秒>
Beethoven: String Quartet No.15 in A minor, Op.132 - 5. Allegro appassionato


では、最後に前回かけられなかったクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドの87年に出たOy Chanukah!から、冒頭のA Freylekhe Nakht in Gan Eydnから始めて、時間までこの盤から続けたいと思います。今年のハヌカーは、12月2日から10日まででしたから、先週には既に終わっていました。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

<1 Klezmer Coservatory Band / Oy Chanukah! ~A Freylekhe Nakht in Gan Eydn 1分48秒>
A Freylekhe Nakht In Gan Eydn

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2018年12月27日 (木)

Itzhak Perlman plays Klezmer

このIn the Fiddler's Houseの映像をVHSで見たのは95年頃で、当時は東欧系ユダヤのクレズマーが非常に熱かったです。正にビデオが擦り切れる程見た懐かしい映像です。イスラエルの名ヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンがリヴァイヴァル・クレズマーの代表的グループと次々セッションしています。私は特に最初のブレイヴ・オールド・ワールドのメンバーの妙技にも大変驚いたものです。パールマンもIn the Fiddler's Houseに先立って1987年に「playsユダヤ・メロディー」を同じEMIから出していたとは言え、こんなに合わせられるものだろうかとびっくり仰天でした。最初がブレイヴ・オールド・ワールド、4分位からがクレズマー・コンサーヴァトリー・バンド、6分前からがクレズマティクスです。クレズマティクスは、その後各メンバーのソロ・ワークでも大変話題になりました。先日の放送でかけたのは、クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(KCB)のオイ・ハヌカーでしたが、解説にもあるように、KCBの演奏はまだ20世紀初頭の東欧にクレズマー楽師達がいた頃の古録音の演奏に近いと思います。例えば、30日の放送用にかけた曲A Freylekhe Nakht in Gan Eydnは、1926年のHarry Kandel楽団の録音をそっくり再現している感じです。

Itzhak Perlman plays Klezmer

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2016年12月 2日 (金)

Lutz Elias & Massel Klezmorim

28日の放送原稿に書きましたが、90年前後に日本でも一部でクレズマー・ブームが始まりまして、その頃入っていた英ARCのLutz Elias & Massel Klezmorimの2枚は、クレズマー、イディッシュ民謡、ハシディック・ソングを中心に、セファルディーの曲までも入っていて、長らく棚を賑わせたものです。その後、彼らのリリースを見た記憶がなく、なかなか良い演奏をしていたので残念です。特にLutz Eliasの渋い歌声は今でもよく覚えています。と思っていたら、ハヌキヤ(7本のメノラーより2本多いハヌカー用の燭台)の写真は、どうやら見たことのないDVD&SACD盤のジャケットのようです。youtubeは3本ほどありました。Draj Techterleは英ARC盤に入っていたイディッシュの歌、A Yiddishe Mommeはこの2枚には入ってなかったイディッシュ・ソング、Durme Durmeも2枚に入ってなかったセファルディーの歌です。

Draj Techterle - Massel Klezmorim - Klezmer

A Yiddishe Momme - Massel Klezmorim -

Durme Durme ( Jewish lullaby in Ladino ) - Massel Klezmorim - lyrics

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2016年11月25日 (金)

ヤリボン

ユダヤ音楽の中で一曲だけ選べと言われたら、20年前ならこのヤリボンを選んだと思います。ユダヤ教のシャバト(安息日)に歌われるアラム語の歌で、最初に聞いたのは1本目のギオラ・ファイドマンのクラリネット演奏でした。これは典型的なアシュケナジームの哀愁の名旋律。これが好きで好きで、死ぬ前に一曲だけ聞けると言われたら、この曲を選ぶだろうと思ったほどです。この曲、キリスト教の賛美歌なら、頌栄に当たるような重要な歌だと思います。
ヤー・リボンはユダヤ・コミュニティーによって色々な旋律があり、2本目のヤイール・ダラルのアラブ的なウード演奏では、同じ祈祷文でも全く違う印象です。こちらもとても良い感じです。彼はイラク出身なので、イラク系だと思っていましたが、ここで歌われているのはセファルディーの節になるのでしょうか?

Yah Ribon Olam Vealmaya - Giora Feidman

Yair Dalal Ya Ribon Alam Live @ Sephardic Music Festival 2009

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2013年12月31日 (火)

ハシディック・ダンス&フィドラー

年末でバタバタしていて、また数日ブログを書けない日が続きましたm(_ _)m
今年はずっとインド中心で来ましたが、年末になってコーチン~開封からユダヤ音楽に入ってきていましたので、先日少し触れたハシディックの音楽を2本上げておきます。大晦日にふさわしい映像とは言い難いかも知れませんが(笑)
  一本目の結婚式でのボトル・ダンスは、映画「屋根の上のヴァイオリン弾き」に出てきたのとそっくりそのままです。2本目のハシッド派のフィドラーの技も見事です。クレズマー音楽のベースを知るには最適の2本だろうと思います。
年明け後は、6日にはブログを再開しようと思いますが、それまでに書ければ毎年恒例の「松の内邦楽」を上げるかも知れません。それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。

Jewish Wedding (and Mitzvahs): An Unexpected Surprise!

Lord Of The Dance - Chassidic style!

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2013年12月11日 (水)

イ・ガルソナ

ちょっと横道にそれますが、昨日のイ・ガルソナというパナヨティス・トゥンダスの曲、有名曲のようで色々な歌手等の映像がありました。まずはギリシアを代表する歌姫ハリス・アレクシーウから。1本目のライヴ映像は1976年のもので、初期のアレクシーウを拝めて、素晴らしい歌唱を堪能できる貴重映像でしょう。3本目の歌手は不明ですが、シルトスのような踊りが加わります。4本目はクレズペラントの演奏。この旋律、クレズマー・アーティストは見逃さないだろうとは思っていましたが、やっぱりありました。クレズマー・コンサーヴァトリー・バンドのクラリネット奏者、イレーネ・スタールを中心としたユニットでした。

HARIS ALEXIOU - GARSONA / ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ - ΓΚΑΡΣΟΝΑ (1976)

Alexiou - I Garsona (Η γκαρσόνα)

I Garsona - Στην υγεία μας ( 23 )

Klezperanto! - Garsona

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2012年7月31日 (火)

Giora FeidmanのLibertango2

続いてアルゼンチンのジューイッシュ・コミュニティーについて調べてみようかとも思いましたが、今日は果たせませんでした。夏ばてでしょうか、異様にだるくて、昨日に続いて短くて済みません。一昨日某所でフォーレのエレジーを弾いたもので、燃え尽き状態になっているのもありまして(^^;(笑)m(_ _)m

指揮者のイヴァン・フィッシャーさんは確かN響を指揮していたこともあったはず。ブダペスト祝祭管弦楽(こういう和訳で良いのだろうと思いますが)も独特のハンガリー的なニュアンスを感じさせます。リベルタンゴの間にアディオス・ノニーノが挿入されています。

2本目にハシディックな曲でのファイドマン節をたっぷり聞かせる一本を上げておきます。冒頭で披露されるのは、牡羊の角笛ショファルを模した音。タイトルにHalakaとありますが、おそらくハラハーのことでしょう。

Ivan Fischer and the Budapest Festival Orchestra the first 25 years/21 with Giora Feidman

Giora Feidman_Halaka Dance

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