民謡

2024年1月12日 (金)

瞽女さんの歌う金毘羅船々と春駒

金毘羅船々で思い出すのは、97年の朝ドラ「あぐり」で、エイスケ(野村萬斎)と深川芸者の鈴音が、確か自棄酒を酌み交わしながら歌っているシーン。大変にインパクトがありまして、元々好きな民謡ですが、いよいよ好きになりました。瞽女さんの歌では長調と短調が入り混じるのが何とも不思議ですが、これが本来の姿でしょうか。杉本キクイさんの音源は全てありましたので、番組では時間切れでかけられなかった春駒も入れておきます。越後だけでなく能登など北陸から東北にも(北前船に乗って)、瞽女唄や各地の民謡を伝え歩いた瞽女さんの歌は、ここ2,30年脚光を浴びています。(以下放送原稿を再度)

最後に民謡になりますが、新潟や日本海側中心に盲目の女性だけで組織を作り、唄をうたい歩いた芸能集団、瞽女(ごぜ)の杉本キクイさん他の三味線で、金毘羅船々をおかけしたいと思います。四国では正月に参ることも多い金毘羅山の有名な民謡で、キングの「名人による日本の伝統芸」シリーズの瞽女編に三味線練習曲として入っています。長調と短調が入り混じるのが、面白いところです。
時間が余りましたら、同じく瞽女の盤から祝い唄「春駒」までおかけします。春駒と言えば、今治の寿太鼓の定番曲としても知られていますが、瞽女の曲も正月にふさわしい祝言的な内容です。初春に訪れる養蚕祝言の門付芸で、高田瞽女は木製の春駒を手に持って唄うそうです。

<4 瞽女歌 杉本キクイ 金毘羅船々 1分35秒>

<6 瞽女歌 杉本キクイ 祝い唄 春駒 6分29秒>

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2024年1月 5日 (金)

山中節

東北の震災の時には、宮城の「大漁唄い込み(斎太郎節)」が復興への応援歌に、岩手の「南部牛追い唄」がレクイエムに聞こえて仕方ないという事で、3/11に何度か上げましたが、石川と言えば、有名な民謡に「山中節」があります。福井に近い石川県南部の民謡で、個人的に全国の民謡でも特に好きな一曲です。浴客相手のお座敷唄で、ゆったりとした三味線と長い節回しの歌の、しっとりはんなりした風情が何とも言えません。東北の民謡のようにカラーがはっきりし過ぎない、中間色のような穏やかな表情を聞くと、北陸らしいなとも思い、何度も泉鏡花の故郷の金沢も遠くにありて思いました。(新内節をやっていた頃の兄姉弟子に、富山、石川、福井の人がいました。この場でご無事を祈ります。兄弟子とは越中おわら節や佐渡の相川音頭と新内のジョイントステージでもご一緒しました。)
三隅治雄他著の日本民謡辞典によると、七七七五調歌詞の「薬師山から 湯座屋を見れば シシが髪結うて 身をやつす」は、近世の流行俗謡の「高い山から 谷底見れば 瓜や茄子の 花盛り」の類型の一つで、シシは浴客相手の遊女のことだそうです。今日の動画は、70年代にキンカン素人民謡名人戦の審査員をされていた佐藤松子さん(松子先生)のSP録音です。幾つか聞いた中ではこれが一番素晴らしかったので。民謡研究の大家、町田佳声時代のこの番組はさすがに知りませんが、70年代には三隅治雄さんも審査員でした。

山中節(佐藤松子)

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2023年6月23日 (金)

6月10日と11日

関係者の撮影でしょうか、今日の動画が一番近くから撮れているようです。所々明るすぎてねぷたはきれいに見えませんが、音はしっかり聞こえますし、囃子の編成がよく確認できます。来場者数は推定5万人だったそうですが、うちのカフェのお客さんや弦楽のメンバー、ラヂバリ関係者には余り行った人がいないようで、非常に意外に思いました。市外からの観客も多かったのでしょう。
11日日曜のみなとマルシェにも行きました。今回来られていたのは、弘前市役所のねぷた保存会の方々だったようです。囃子の種類も分かり易く解説して頂きました。幕間に今治の寿太鼓もありまして、お馴染みの春駒を披露されました。しかしメンバーの約半分が外国の方で、非常にびっくりしました。日本の文化に興味を持つ外国人が増える反面、日本の若い方には、太鼓を叩く人が減ってきているのだとしたら、寂しいことです。

青森県弘前ねぷた in 今治2023 ねぷた運行

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2022年8月19日 (金)

青森のねぶたと弘前のねぷた2022

東北三大祭りの一つ、青森のねぶたと弘前のねぷたもそれぞれ今年の映像が上がっていました。しかも4Kで38分~45分もあります。青森は大雨で心配でしたが、ねぶたの期間中は降ってなかったようです。今回初めて大燈籠を意外と少ない人数で動かしていること、囃子の方は巨大な鼓のような太鼓の両側を3人ずつで叩いて、その間に笛が3人?いることが分かりました。ねぷたの映像にもびっくり。音は勇壮なねぶたと比べてしとやかな気がします。この笛と太鼓の音は、何とも言えず郷愁を誘う音色です。松戸時代にヤマトの担当ドライバーだった人がねぶたマニアで、放送でかけた実況録音盤を買っていただいたことがありました。本場でラッセラッセラッセラーと叫びながら踊ったことがあるそうなので、大喜びしていました。
青森と言えば、大ファンだった奈良光江さんの出身地が弘前で、98年の21周忌に参列するため一回だけ行ったことがあります。53歳の若さで亡くなったので、お会いした同級生の方々はまだ75歳でお元気でした。命日は5/14なので桜は終わってるし、ねぶたはまだ先と言う時期ではありましたが、津軽の空気感は感じられた気がします。一緒に山田千里さんの経営していた津軽民謡の店「山唄」で本場の津軽三味線も堪能してきました。しかし伊予に帰ってしまうと、津軽は遠くなってしまいました。(以下放送原稿を再度)

起源としてよく知られていたのは「のちに征夷大将軍となる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討(あるいは征伐)の戦場において敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことを由来とする」とあります。ねぶたとねぷたで、燈籠だけでなく音色や雰囲気が少し違うことも音から分かるかと思います。

【青森ねぶた祭】2022 青森市【全編】4K60P

【弘前ねぷたまつり】2022 青森県弘前市【駅前運行】4K60P

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2022年8月18日 (木)

路上派の王者 苔作

苔作のドキュメンタリーを見たのはいつだったか、はっきり覚えていませんが、確か人気の「ぞめき」シリーズの第三集「路上派」が出る前後だったように思います。同時に「おとぅ、もんてこい~」と、亡き夫を思って海に向かって叫ぶシーンが胸に迫った津田の盆(ぼに)踊りも一緒だったと思います。苔作のような打楽器のみのスタイルも、津田の盆(ぼに)踊りも、阿波踊りの原型とも言われるようです。このパワフルさと粋の心は、TVからもひしひしと伝わってきました。同じ四国ですから、車を3時間も走らせれば見に行けるのですが、2014年に行った時は苔作の存在を知らず見逃しました。(あの時はモラエス館もまだあったので、眉山に上がった時に見てきました)

路上派の王者❕「苔作」秋の阿波おどり~阿波おどり大絵巻(2020.12.7)

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2022年8月17日 (水)

今年の阿波踊りから

ゼアミdeワールド322回目の放送、日曜夜10時にありました。今晩20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。かけた音源そのものは、おそらくYouTubeにはないと思いますので、とりあえず今年の阿波踊りを貼っておきます。明日、明後日は苔作やねぶたとねぷたの映像を探ってみます。

【2022】なぜか涙が止まらない阿波おどり 総踊り - Awaodori in 8K UHD

ハンガリー音楽巡りの途中ですが、今回は放送されるのが14日と17日で、ジャストお盆ですので、夏祭りと盆踊りの音楽をおかけしたいと思います。
これまでお盆には、阿波踊り、越中富山のおわら節~風の盆、郡上八幡の民謡などをかけました。依然として続くコロナの大変な状況ですので、出来るだけ喋りは少なくして、夏祭りの雰囲気を耳で感じて頂けるサウンドスケープ的な音源を出来るだけ長くおかけします。

まずは阿波踊りの苔作からおかけしますが、この演奏は人気の「ぞめき」シリーズの第三集「路上派」に入っています。このグループは前にTVのドキュメンタリーで見たことがあります。路上派の方では旋律楽器は影を潜め、ひたすらパーカッシヴに打楽器が炸裂する演奏が入っています。

<4 苔作 8分54秒>

苔作などの久保田麻琴さんの阿波踊り音源は数年前にもかけましたから、今年は97年にコロムビアから出ていた阿波踊りの1978年の現地録音からも少しおかけしておきます。演奏は蜂須賀連です。

<1 阿波踊り 踊り専科 26分18秒 5分ほど>

次は、東北三大祭りの一つ、青森市のねぶたと弘前市のねぷたの実況録音盤が手元にありますので、ねぶたとねぷたそれぞれ5分程聞きながら今回はお別れです。起源としてよく知られていたのは「のちに征夷大将軍となる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討(あるいは征伐)の戦場において敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことを由来とする」とあります。ねぶたとねぷたで、燈籠だけでなく音色や雰囲気が少し違うことも音から分かるかと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 青森ねぶた 28分57秒 10分余り>
<2 弘前ねぷた 29分58秒 5分余り>

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2021年1月 8日 (金)

瞽女歌と民謡

短いお正月休みが終わり、強い寒波がやってきました。店のガスの給湯管が凍結するトラブルで今日はブログを書くのも遅くなり、正月気分も完全に抜けていますが、ごぜうたのドキュメンタリーと、民謡歌手・川崎千恵子さんの長尺一本を上げておきます。瞽女さんの歌を初めて聞いたのは、杉本キクイさんの演奏を収めた90年代前半のカセットブック「瞽女さん」でした。凛としたお声と撥さばきに聞き入りました。オフノートの高田瞽女編でも妙技を聞けます。来年の正月には、今回かけられなかった杉本キクイさんの春駒を是非入れたいと思います。3本目は「最後の瞽女」小林ハルさんのドキュメンタリーです。川崎千恵子さんは秋田生まれと言うことなので、やっぱり秋田長持唄が特に良いと思いましたが、残念ながら喜代節はこの中にはありませんでした。

ごぜうた

ふるさと民謡集  川崎千恵子

最後の瞽女 小林ハル 津軽三味線の源流 The Last Goze, a blind female strolling musician,Kobayashi Haru

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2021年1月 7日 (木)

「春の海」自作自演、謡曲「高砂」、民謡、瞽女唄、新内

ゼアミdeワールド241回目の放送、水曜夜8時半にありました。今回の放送は6日のみです。
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

お正月と言えば、どこに行っても宮城道雄の「春の海」が聞こえてきますが、この曲だけの色々な編成の録音を集めた「春の海 大響演」という2枚組から4年連続でご紹介してきました。今年はさすがにまだかけてない音源は減ってきましたが、今回も宮城道雄の自作自演をまずおかけしたいと思います。尺八は初演を勤めた吉田晴風です。(放送では、瞽女唄まで入らないので、後半の再現部分をカットしフェイドアウトしました。分かった方は、「春の海」の通だと思います(笑))

<春の海 宮城道雄自作自演 6分25秒>
春の海 宮城道雄自作自演

今回の「春の海」は宮城道雄の自作自演だけにしておきまして、後は他の邦楽曲をご紹介します。
正月がテーマではありませんが、結婚式でよく歌われる世阿弥作のお能「高砂」の、高砂やこの浦船に帆を上げて、の部分と、四海波静かにて、千秋楽は民を撫で、の3か所は祝言の謡いとして非常に有名ですので、今回取り上げておきます。この番組を始めた時にお話ししましたが、謡曲を26年前に少し習ったことが大きな転機になりまして、25年前の開店時にゼアミと言う店名にしました。私が習っていた喜多流の往年の大名人・喜多実の独吟です。能の5流それぞれの小謡集も手元にありますが、今年はこちらをおかけしておきます。

<2 喜多流 祝言小謡集 喜多実  高砂 四海波静かにて 1分13秒>
<4 喜多流 祝言小謡集 喜多実  高砂 高砂やこの浦船に 1分27秒>
<30 喜多流 祝言小謡集 喜多実  高砂 千秋楽は民を撫で 30秒>
大島輝久_小謡「高砂や」

民謡でも何か正月らしい曲はないかなと探していましたが、個人的にとても好きな秋田民謡の喜代節を今回おかけしてみます。歌、三味線共に憂いのある美しい旋律ですが、祝言的な内容の民謡です。(川崎千恵子さんではないようですが、唄、三味線共に素晴らしく、踊りも見れます)

<16 秋田民謡 喜代節 川崎千恵子 3分18秒>
喜代節(秋田県民謡)

次は、江戸の浄瑠璃の一つ、新内の曲で「廓七草」という曲をおかけします。新内も謡曲の後で私が東京にいる頃に習っていた音曲で、ちょうど放送されるのが七草がゆの頃ですので、この曲を選びました。廓(遊里)で流行った新内らしい哀切な曲調は、最も有名な蘭蝶や明烏以来のもので、艶美な節回しは古賀メロディなど、昔のナツメロ演歌のルーツにもなっているようです。歌っているのは、新内志寿さんで、往年の名人・新内志賀大掾中心のカセット「新内名曲選 子宝三番叟、広重八景」に入っていました。おそらく90年前後の録音で、新内志寿さんはその後、三味線弾き語りで重森三果のお名前で活動されていたと思います。(「新内 廓七草」は見当たらないので、新内流しの二挺三味線を上げておきます。私も昔色々な所で弾きました)

<新内 廓七草 9分34秒>
新内流し.mp4

最後に民謡に戻りますが、新潟や日本海側中心に盲目の女性だけで組織を作り、唄をうたい歩いた芸能集団、瞽女(ごぜ)の杉本キクイさん他の三味線で、金毘羅船々です。四国では正月に参ることも多い金毘羅山の有名な民謡で、キングの「名人による日本の伝統芸」シリーズの瞽女編に三味線練習曲として入っています。長調と短調が入り混じるのが、面白いところです。

時間が余りましたら、同じくキングの「名人による日本の伝統芸」シリーズの瞽女編から祝い唄「春駒」までおかけします。春駒と言えば、今治の寿太鼓の定番曲としても知られていますが、瞽女の曲も正月にふさわしい祝言的な内容です。初春に訪れる養蚕祝言の門付芸で、高田瞽女は木製の春駒を手に持って唄うそうです。この曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 瞽女歌 杉本キクイ 金毘羅船々 1分35秒>
<6 瞽女歌 杉本キクイ 祝い唄 春駒 6分29秒 ~2,3分>
杉本キクエ - 金毘羅船々

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2020年7月20日 (月)

ハッカリ、木遣り、イエメン系ユダヤ

ゼアミdeワールド217回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。今日の動画は、ハッカリの1枚目と木遣りのみにしておきます。

クルドの音楽の6回目です。今回はハッカリとクルドのスーフィーの音源をご紹介したいと思います。クルドは少し延びまして一応後3回の予定です。まずは土Kalan Muzik Yapimから出ている"EYHOK"Traditional Music of Hakkariですが、この盤についてのゼアミHPの紹介文を読み上げます。

トルコ南東部ヴァン湖の南の高地に位置するハッカリ地方は、クルド系遊牧民が多く住む所。この地の民謡フィールド・レコーディング2枚組で04年リリース盤。日本の東北辺りの民謡に似て聞こえる歌があったり、他には意外に似ているのがイエメン系ユダヤ人の宗教詩ディワン。つまり、故オフラ・ハザの歌のルーツとどこかイメージがダブってくるから不思議。古代のイラン系メディア王国の末裔とも言われる高地クルドの逞しく凛とした歌声は実に素晴らしいです。歌詞にはシリア系文字も見えますが、これはアッシリア由来のネストリウス派キリスト教の伝統も入っているからでしょう。

この盤から何曲か続けておかけします。よく売れるもので、現物が手元に残ってないので、アップルミュージックからの音出しになります。解説を参照できないので曲の詳細は不明ですが、1枚目の最初の方に入っている男性の掛け合いの歌は、日本の民謡の中でもとりわけ、火消しなどで鳶職が歌った仕事歌の「江戸木遣り」にも似ているように思います。3,6曲目を続けておかけします。

<1-3 Serşo 2 2分26秒>

Piyanisili Erkekler - Serşo 2 [ Eyhok © 2004 Kalan Müzik ]



<1-6 Narink 3 1分20秒>

Piyanisili Erkekler - Narink 3 [ Eyhok © 2004 Kalan Müzik ]


少し飛んで20曲目も、どう聞いても日本の民謡にそっくりです。
 

<1-20 Zeynel Beg/Bedirxan Beg 2分47秒>

Abdülkerim Kaçar - Zeynel Beg & Bedirxan Beg [ Eyhok © 2004 Kalan Müzik ]


2枚目の1曲目でも、追分か馬子唄のような細かいコブシを聞かせていますが、この曲はエチオピアの民謡にも似ているように思いました。

<2-1 Rave 52秒>

前回「長い歌」系のラウクをかけましたが、同じラウクに当たる曲が2枚目4曲目に入っています。これも日本の民謡に瓜二つに聞こえます。

<2-4 Lawkê Tuxûbî 3分8秒>

引き合いに出したイエメン系ユダヤ人の伝承歌謡ディワンも、ユネスコ・コレクションの音源からかけておきます。2曲目のTsur Menati(神は我が居場所)は、オフラ・ハザも歌っていた曲で、これが原曲になります。

<2 The Yemenite Jews  Tsadoq Tsubeiri / Tsur Menati 3分46秒>

ハッカリの1枚目で引き合いに出した江戸木遣りも一曲おかけしておきます。曲は、真鶴・手古です。ハッカリのクルドの歌が、ユダヤコミュニティーの中でも特に古い伝承を残すと言われるイエメン系ユダヤの歌や、日本の木遣りや追分にも似ているという興味深い例をご紹介しました。ナーゼリーさんの曲にも、タンブールの音使いが津軽三味線にそっくりな曲もあったのを思い出しました。

<1-1 真鶴 手古 4分33秒>

木遣り、真鶴/手古


最後に1994年にフランスのOcoraから出ていたクルドのスーフィー儀礼音楽の2枚組から、唱念儀礼ジクルを聞きながら今回はお別れです。イラン西部クルディスタンにあるコルデスターン州の州都サナンダージの神秘主義教団、カーディリー教団の儀礼の93年現地録音で、枠太鼓のダフを叩きながら唱えられます。2枚組に120分以上入ったディープな世界の中から、極々一部ですが、多少は雰囲気が感じられると思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<2-1 Zikr-E Allâh Et Percussions 9分38秒>

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2019年9月 5日 (木)

Urtin Duuと江差追分

高娃という人は、新疆生まれのモンゴル族の歌手で、蒙古民謡だけでなく、漢族、ウイグル族、タタール族、カザフ族、チベット族の民謡を歌い分けるそうです。是非それらも聞いてみたいものですが、YouTubeは見当たりません。Gao Waというピンイン?も、ガオ・ワと読んでいいものか不明です。

と言うわけで、モンゴルのオルティンドーと言えば、やはり大歌手ノロヴバンザドでしょうと言うことで、大分前から見かける一本を上げておきます。馬頭琴はチボラグでしょうか? 二人ともキング盤で昔からお馴染みです。江差追分など日本の追分のルーツとも言われるオルティンドー(「長い歌」の意味)と、「草原のチェロ」の形容があった馬頭琴の、最高の名演です。

2本目は北海道民謡の江差追分ですが、私が聞いた中で最高と思う、初代浜田喜一さんの名唱を上げておきます。

Amazing voice: Norovbanzad

江差追分 / 初代 浜田喜一 Kiichi Hamada "Esasshi Oiwake" Japanese Traditional Folk Song

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