バルト語派

2011年9月 8日 (木)

プロシア語

一ヶ月前までは追分ロードを辿って大陸へ出て、アルタイ~ウラル諸族の音楽を巡ってシベリアを西進、ハンガリー・ルーツの地を当たった後は、ウラル・アルタイではなく古い印欧語族の一つ、バルト語派のラトヴィアのコクレやリトアニアのカンクレなどを見ておりました。
往年の東プロイセンの先住民族プロシア人は、ドイツ語やロシア語ではない、バルト語派のプロシア語を話していたと言うのは前に見た通りです。この死語になっているプロシア語の聞ける興味深い映像がありました。確かにゲルマン、ラテン、スラヴのいずれでもない微妙な音です。
ドイツ語圏のバルト語やスラヴ語(カシューブなど)をこの後少し巡ってみようかと思っています。映画「ブリキの太鼓」や哲学者カントの生まれた町ケーニヒスベルク(現カリーニングラード。 ロシア連邦の飛び地)を思い出させる土地です。

Old Baltic prussian languageListen

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2011年8月 5日 (金)

コクレとカンクレ

フィンランドのカンテレを初めとして、ロシアのグースリ、マリのキースリェ、エストニアのカネルを見ましたので、同じツィター系弦楽器のラトヴィアのコクレとリトアニアのカンクレも見ておきましょう。ラトヴィアとリトアニアは、フィン・ウゴル系ではなくバルト語派になります。この語派は現在使われているインド・ヨーロッパ語の中で古い特徴を最もよく残していると言われます。ラトヴィアとリトアニアは東バルト語群に入りますが、では西バルトは何かと言うと、現在では死語になっているプロシア語が入ります。ドイツ語圏かポーランド語圏に元話者の末裔がいるのでしょうか。バルト語派というのは、ロシアなどのスラヴ語と最も近いようですが、スラヴ、ゲルマン、ラテン、ケルトのヨーロッパの主なグループのどれにも属さない古いグループで、この2ヶ国語のみ生き残っているという点に、強く興味をそそられます。
しかし、バルト海周辺に見られるこの系統の楽器のリリカルな音色は語派を越えたもので、ハープやツィター、カーヌーンのような奏法が中心かと思えば、ギターのような掻き鳴らしも多く見られます。サントゥールなどと違うなと思ったのは、台形の短い面、つまり高い音の弦を手前にすることで、低音の時は手を伸ばして弾いているポーズが特徴的に見えました。今日は3本ずつ上げましたが、素朴で優美なカンクレに対し、意外にアグレシッヴに掻き鳴らされることもあるコクレ、それぞれなかなか個性的です。

Laima Jansone - Traditional Latvian kokle variation 2

Laima Jansone (folkBALTICA 2010)

Latvian folk song whit Kokle.

Lithuanian folk instrument kankles. Leonas Puskunigis. Folk dance ''Kudlius''.

Linkin Park - Numb (performed with kankles - Lithuanian folk instrument)

Kankles Demo & Vidury Lauke.wmv

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