Die Moorsoldaten - Hannes Wader
Die Moorsoldatenについては、Phewが85年に活動再開した頃に歌っていて知った云々を大分前にも書いたかも知れません。85年頃は全く曲について何も知らなかったのですが、ドイツ語で歌われるこの曲の悲愴美には強く惹かれました。この曲を歌った歌手はエルンスト・ブッシュ、ペーター・ローランド、ハイン・アンド・オス・クレーハー、ポール・ロブソン、ピート・シーガー、ペリー・フリードマン、ザ・ダブリナーズ、ハネス・ヴァーダーなどとドイツ語版ウィキペディアにありました。ペーター・ローランド、ハイン・アンド・オス・クレーハー、ピート・シーガー辺りは、大変気になりますが、今日はドイツの歌手ハネス・ヴァーダーの動画を貼っておきます。彼はドイツのシンガーソングライターで、1970年代からドイツの左翼界で重要な人物であり、ヨーロッパやラテンアメリカ等の抑圧に対する社会主義や共産主義の抵抗などのテーマの曲をカバーしています。そう言えばドイツの大衆歌謡と言うのは、ジャーマン・ロックは別にして、ほとんどいつまでも「リリー・マルレーン」止まりで、日本ではほとんど知られてないように思いますが、何故でしょうか。私も聞いたことがあるのはヒルデガルト・クネフくらいでしょうか。ハネス・ヴァーダーは今回初めて知りました。一つ思い出しましたが、大ヒット曲「ジンギスカン」はドイツ発でした(笑) (以下放送原稿を再度)
「アレクサンドル・クリシェヴィチ / 地獄の底から生まれた歌」の9曲目のヒムと題されている曲ですが、これはよく知られたメロディで、日本の女性歌手Phewも歌っていたDie Moorsoldaten(ディー・モールゾルダーテン)と同じ旋律です。「泥濘(ぬかるみ)の兵士」と訳せるこの曲は、ベルガーモール強制収容所の囚人によって 1933年に書かれた歌で、作曲家ハンス・アイスラーをして「この歌こそ国際労働者階級の運動の中で最も美しい革命歌だと思う」と言わしめたそうです。収容所間の囚人の移送にともなって各地に広まり、ドイツ国内での反ファシズム抵抗運動を証すものとして欧米中に歌いつがれた歌で、日本では竹田賢一が最初に歌ったのではと思います。竹田賢一のグループ、A-Musikとの共演があったフューは、竹田さんから教わったのではと推測されます。余談ですが、モールゾルダーテンをモールではなくムーアと発音すると全く意味が違ってしまいます。
Die Moorsoldaten
最近のコメント