室内楽

2014年6月 6日 (金)

伊藤志宏 & 3 cello variation

昨晩は西条の知人に誘われて、新居浜のチェロ友と3人で、ジャズピアニスト伊藤志宏さんと3 cello variationの新居浜でのライブに行ってきました。予想を遥かに上回る面白いコンサートで、30人ほど限定の贅沢な小ホールでたっぷり堪能しました。
セロニアス・モンクを聞いてジャズに目が向いたという伊藤さんの音楽を聞くのは初めてでしたが、キース・ジャレット、チック・コリア、ウィンダム・ヒル、ペンギン・カフェ・オーケストラ、サティ、フランス近代、ミニマル・ミュージック等、色々な音楽の影響が感じられる洒落た音楽でした。余りに洒脱でジャズの泥臭さはほとんど皆無に近いようにも思いました。
女性チェロ・トリオは華やかで、音色が実に美しかったです。3人ともウルフキラー(チェロ特有のノイズを抑える器具)を付けてなかったので、閉演後に聞いたら「ウルフは出て良いんです」みたいなお返事でした。弓を大きく軽めに使って、余り弦に押し付けなければ、ジャンル的にもウルフは気にならないのかも知れません。
5日の新居浜アンデルセン・ホールを皮切りに、全国を回られるようです。強力お薦めです!

タペストリア/伊藤志宏 3 cello variation

ジャズピアニスト伊藤志宏が
全曲書き下ろしのオリジナルを3人のチェリスト共に奏でる。
女優 緒川たまきをゲスト(朗読)に迎えた
妖艶かつ耽美な音の短篇集。

ピアノ 伊藤志宏
チェロ 平山織絵
チェロ 井上真那美
チェロ 島津由美

タペストリア リリース ライブ ツアー
6/5(木) 新居浜 アンデルセンホール
6/6(金) 岡山 城下公会堂
6/7(土) 神戸 クレオール
6/15(日) 大塚 GRECO
6/16(月) 大塚 GRECO
7/11(金) 名古屋 Doxy
7/12(土) 大阪 ミスターケリーズ
7/13(日) 浜松 ハァーミットドルフィン
8/17(日) 渋谷SARAVAH東京

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2012年1月11日 (水)

フォーレのピアノ・トリオと弦楽四重奏曲

フォーレ・シリーズは一応今日で終えますが、ラストは最晩年の作品120のピアノ・トリオ(三重奏)と作品121の弦楽四重奏曲です。ピアノ四重奏や五重奏よりも、ずっとオーソドックスなスタイルの室内楽を生涯の最後に書きました。
ピアノ・トリオは1923年6月に、アルフレッド・コルトー、ジャック・ティボー、パブロ・カザルスにより初演されました。そう言えば、カザルスがフォーレの音楽をどう思っていたか気になって、ちょっと調べようかと思っていたところです。演奏は、何とプルースト・ピアノ・トリオというユニットでした(笑) 晦渋な印象すらある弦楽四重奏曲と比べて、フォーレらしい伸びやかな美しさにも溢れ、日本でもよく演奏されています。
弦楽四重奏曲はフォーレ最後の作品で、ピアノを含まない唯一の室内楽作品。彼は「室内楽の王者」のスタイルにはなかなか手を出しませんでしたが、最後の一曲でようやくその弦楽四重奏というスタイルで書きました。その深さは計り知れないほどで、晩年の諦念が色濃く感じられます。私も若い頃はよく分かりませんでしたが、最近少しずつ分ってきたような気がします。3楽章という楽章構成もドイツ系の作品とは違って、独特です。この曲は彼の死後1925年6月12日に初演されました。

Proust Piano Trio: Gabriel Faure Piano Trio in D minor, Op.120 I. Allegro, ma non troppo

Proust Piano Trio: Faure Piano Trio in D minor, Op.120 2nd mvt

Proust Piano Trio: Faure Piano Trio in D minor, Op.120 3rd mvt

Gabriel Faure, String Quartet, Op.121 1st mvt.



何故か1楽章だけなくて、このミディのもの位でした。

Faure, String Quartet, Movement 2

Faure, String Quartet, M3

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2012年1月10日 (火)

フォーレのピアノ五重奏

フォーレのピアノ五重奏曲は、ヴァイオリンが1本増えて、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1の、つまり弦楽四重奏とピアノという編成になり、響きがより厚く豊かになりますが、個人の音や妙技は四重奏ほど目立たなくなっているように思います。作曲年代は四重奏の方は1870~80年代なのに対し、五重奏は20世紀に入ってからの作品で、特に2番の方は、弦楽四重奏曲と並んで晩年の作品です。
ピアノ五重奏曲も結構youtubeがありますが、それらの中から演奏風景が確認できるもので、印象的な楽章の映像を拾ってみました。息の長いフレーズはフォーレの音楽の特徴ですが、ピアノ四重奏のような意外性のある転調は少ないようにも思います。モネかセザンヌの絵を連想させるようなピアノ四重奏より色彩感も渋い感じ。

Fauré, Piano Quintet No. 1, op. 89 (1), Radivo, Mennesson, Oswald, Hartmann, Robilliard



1番は作曲者自身のピアノ、イザイの弦楽四重奏団の演奏で初演され、イザイに献呈されたそうです。確かにこの曲はフランコ=ベルギー派のヴァイオリン音楽(イザイやヴュータン等)に近い印象があります。

Fauré, Piano Quintet No. 1, op. 89 (3), Radivo, Mennesson, Oswald, Hartmann, Robilliard



1番の終楽章。この冒頭のピアノの旋律は一度聞いたら忘れられない、フォーレらしい洗練された洒脱な音楽。

Faure - Piano Quintet No.2 Op.115, Ⅰ.Allegro moderato



これは珍しい。ロシアの女性奏者達による演奏。2番はポール・デュカスに献呈された曲。

А.Соломина-фортепиано

Я.Свистунова-1 скрипка

В.Бородянская-2 скрипка

А.Фирсанова-альт

Н.Новикова-виолончель

Fauré - Piano Quintet No.2, Op.115 - Andante Moderato



この2番の3楽章がフォーレ最高の作品と言う方も結構いらっしゃるようです。

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2012年1月 9日 (月)

フォーレのピアノ四重奏第1番

今日は第1番の方です。フォーレと言えば、最も有名なのは、レクイエムや歌曲「夢の後で」、先日のシシリエンヌなどだと思いますが、ポピュラリティーではそれ程でなくても、室内楽曲はフォーレらしさのよく表れたジャンルとされています。第1番と昨日の第2番を比較していかがでしょうか。どちらもフランス近代の洗練美の極みのような作品ですが、好みは結構分かれるかも知れません。プルーストは1番のどんな所が気に入ったのか、想像しながら聞くのも一興です。
そう言えば、数年前にフォーレのエレジーをアップしましたが、演奏していたピアティゴルスキーはローゼン先生の師匠でした。

Faure Piano Quartet No. 1 in C minor, Op. 15 Part 1

Faure Piano Quartet No. 1 in C minor, Op. 15 Part 2

Faure Piano Quartet No. 1 in C minor, Op. 15 Part 3

Faure Piano Quartet No. 1 in C minor, Op. 15 Part 4

Fauré Piano Quartet No.1 in C minor (mvt. 1)

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2012年1月 8日 (日)

フォーレのピアノ四重奏

一昨日の記事でシチリアや南イタリアにはハチロクのリズムが多いことについて書きましたが、何年か前には、南イタリアのタランテラとコーカサスのレズギンカが似ていて、それはビザンツ帝国時代に双方が版図に入っていたことと関係あり?というような内容のことを書いたのを思い出しました。確かに似てる部分は多いように思います。現在は地理的に遠いような気がしますが、同じ国ということになれば・・。
そんな興味深い推論はさておいて(検証は難しいでしょうから)、今日はフォーレの他の室内楽を聴いてみようかと思います。ピアノ四重奏曲2曲、ピアノ五重奏曲2曲、ピアノ・トリオ、ヴァイオリン・ソナタ2曲、弦楽四重奏は、特に名作として知られていますが、まずはピアノ四重奏曲の第2番。エラートからユボー、ガロワ=モンブラン、ナヴァラ他の名盤が1番とカップリングで出ていて、80年代にLPが擦り切れるほど愛聴したものです。現在はSHM-CDで再発されています。
20世紀屈指の大作「失われた時を求めて」を書いた小説家プルーストは、フォーレの音楽を賞賛していたそうですが、どこかでピアノ四重奏第1番の感想について読んだような記憶があります。プルーストはベートーヴェンの後期の弦楽四重奏も愛好し、カペー四重奏団を自宅(おそらくコルク貼りの頃)に呼んで14番などを所望したそうです。15番では特に第5楽章を好んでいたというエピソードも興味深く思いました。ピアノ四重奏曲の第2番についてもどう感じたか知りたいところですが、今の所資料は目にしたことがありません。私はこの曲を聞くと1番以上に非常にデジャヴュ感(コンブレーでのプチ・マドレーヌの逸話のように?)を刺激されると言うか、これ程美しい音楽(クラシックに限らず)は稀なように思います。25年ほど前にはフランス人以外の演奏は皆無に近かったですが、最近は日本人演奏家もたまに取り上げているようです(竹澤さんはそう言えばプーランクのヴァイオリン・ソナタも最近弾かれていました)。往年の、ロン、ティボー、フルニエ他の演奏も素晴らしいです。今日は何故か埋め込みが機能しないので、全てyoutubeサイトのリンクです。
最後に、今日のローゼン先生の発表会では、シシリエンヌを何とか無難に?弾き終えたことをご報告しておきます(笑) 同門の先輩の皆様(もし見ていらしたら)お疲れ様でした。そして、体調の悪い中、いつにも増してハートフルな素晴らしい演奏を聞かせて下さったローゼン先生、有難うございました。

 

Faure - Piano Quartet No.2 Op.45, Ⅰ.Allegro molto moderato

Faure Piano Quartet #2, Kyoko Takezawa, Paul Neubauer, Carter Brey, Shai Wosner

Fauré Piano Quartet no. 2 op. 45 -- Long/Thibaud/Vieux/Fournier (2/4)

G FAURÉ PIANO QUARTET nº 2, Op 45 in G minor Adagio ma non troppo.BEETHOVEN

Fauré Piano Quartet no. 2 op. 45 -- Long/Thibaud/Vieux/Fournier (4/4)

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