韓国

2019年9月 6日 (金)

ミャオ族 芦笙舞~トラジ~チベットの仮面劇

最初に上げた動画のサムネイルが入るので、インパクトのある苗族の映像から上げておきます。中国南部各地に住む少数民族、苗(ミャオ)族の音楽から、日本の雅楽に用いられる笙のルーツに当たる蘆笙(ろしょう)を吹きながら踊る曲「楽しい蘆笙舞」という曲を番組でかけましたが、この映像は近いように思います。苗(ミャオ)族と同系統のモン族などが、タイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどの山岳地帯に住んでいて、笙のルーツに当たる楽器は、ラオスなどインドシナの方にも見られるので、苗(ミャオ)族もタイ系などインドシナ系統の民族かと長年思っていましたが、どうも独立した語族のようです。

ミャオ族舞踊 芦笙舞を舞う



朝鮮の曲では、何といってもアリランが一番有名だと思いますが、その次がトラジだと思います。「トラジとは桔梗の花の意味で、純朴な山の花ではあるが、他の花よりずっと強い生命力を持ち、どんな悪条件にも負けず育つ姿は、朝鮮族の象徴とも考えられている。」と言うのは、「シルクロードの音楽」の解説で初めて知りました。擦弦のヘーグムと両面太鼓のチャンゴの演奏を探してみました。東日本大震災チャリティコンサートの奈良朝鮮初中級学校卒業生の演奏では、右側に琴が見えますが、これは伽耶琴(カヤグム)だと思います。崔勇(ツィ・イョン)の演奏が見当たらないので、こちらを上げておきます。ヘーグムは以前胴の形が違っていたと思いますが、こういう丸い胴の胡弓に似た形の楽器が増えているようです。

110508-03 도라지/トラジ


チベット族の歌舞劇の音楽、ウンパドンという曲の映像は見当たりませんが、チベット僧院での宗教的な踊りの映像が一番多く見つかりました。それらとは違いますが、この映像は番組でかけたのと、似たイメージがあります。有名な超低音の仏教声明ではなく、独特なヴィブラートを伴った歌唱を聞けます。

Masked tibetan dance Ngonpa - Rigna by TIPA

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2012年3月 7日 (水)

コムンゴとカヤグム

昨日の記事にコメント頂いたので、玄琴(コムンゴ)の方も少し見ておきましょうか。カヤグムと比較してみましょう。コムンゴは玄妙極まりない太い音色を持っています。表記はGeomungoとなっていますが、コムンゴのことです。散調(サンジョ)は即興的に激しく演奏され、シャーマンの語りを聞いているかのようです。
3本目は、散調の母体である巫楽系の合奏音楽シナウィ。楽器編成は様々で、弓奏のヘーグム、横笛のテーグム、ダブルリードのピリ、両面太鼓のチャンゴに、弦楽器のアジェン、カヤグム、コムンゴが色々な組み合わせで演奏されます。キング盤などは大編成ですが、4人くらいで演奏する場合もあるようです。3本目の左はカヤグムで、右から2番目の弓奏している楽器がアジェン。見た目はカヤグムにそっくりです。

Geomungo-Sanjo_Geomungofactory_Fortaleza SESC Senac Iracema_20101110_pm8

한옥 유진하우스에서 홍재동 선생님이 가야금산조를 연주했습니다.

Musique SINAWI, l'Héritage chamanique - Festival de l'Imaginaire

Sinawi, Korean Sanjo Project.AVI

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2012年3月 6日 (火)

伽耶琴と杖鼓

シルクロード・プロジェクトには韓国の楽器も入っていましたので、ご紹介しておきましょう。韓国の国楽が日本の雅楽のルーツにあたることはとても有名ですが、主な楽器である伽耶琴(カヤグム)や杖鼓(チャンゴ)は、優雅な国楽とは対照的にも思えるシナウィや散調(サンジョ)のような、シャーマン系の激しいトランス音楽にも用いられます。この点は日本の場合と大いに異なっているように思います。深みのある伽耶琴の音と大きな揺りの入った歌声は、実に素晴らしいと思います。カヤグムより更に深い音色の玄琴(コムンゴ)も、またいつか取り上げたいと思います。

Silk Road Project: Ji Hyun Kim

Silk Road Project: Dong-Won Kim

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