赤いレイ
ゼアミdeワールド525回目の放送、水曜夜8時半にありました。9日22時と12日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今回は3回あります。来週一週間夏休みですので、ブログも飛び飛びになるかも知れません。お盆の民謡特集は初回が16日ですから、一週間ずれ込みます。今日はまずハワイアン名曲「赤いレイ」から。1980年にサーカスの歌唱で聞いて記憶に残っていましたが、真珠湾攻撃のあった年(1941年)に海軍入隊前の16歳の大橋さんが作った歌と去年知って、大変驚きました。番組でかけた冒頭の掛け声が絶妙でウクレレがリズムセクションで活躍する音源が見当たらないので、ライブ映像を上げておきます。
525回目の放送になりました。スイスシリーズの途中ですが、8月は毎年恒例のお盆の純邦楽に移ります。その中でスイスやオーストリアの時に出てきたカントリー・ヨーデルやハワイアンのヨーデル風な歌唱、ホーハイ節など裏声を使う日本の民謡、ナトゥアヨーデルの比較で出てきた日本各地の馬子唄などを取り上げると予告していました。
まず日本のヨーデルから始めますが、日本において「ヨーデル」を一般に紹介したのは、1933年(昭和8年)の中野忠晴による「山の人気者」が最初とされています。この曲はアルプスではなくカントリー・ヨーデルで、日本のカントリー歌手ウイリー沖山もレパートリーにしています。まず中野忠晴による「山の人気者」からおかけします。ウイリー沖山では音源が見つからなかったのですが、YouTubeにはありましたので、ゼアミブログでは取り上げる予定です。
<中野忠晴 / 山の人気者 3分10秒>
戦後の日本において「ヨーデル」が一般に広まったのは、1951年(昭和26年)発売の灰田勝彦の「アルプスの牧場」よるところが大きいそうです。私も子供のころに灰田勝彦の歌唱はTVで見た記憶があります。ハワイ生まれの粋な叔父さんというイメージがずっとあります。「アルプスの牧場」「ハワイアン・フラソング MAMA E」と、大ヒット曲の「燦めく星座」の3曲を続けておかけします。「燦めく星座」もハワイアンの雰囲気があります。
<灰田勝彦 / アルプスの牧場 3分38秒>
<灰田勝彦 / ハワイアン・フラソング MAMA E 3分7秒>
<灰田勝彦 / 燦めく星座 2分45秒>
この機会に日本のハワイアン名曲を2曲続けておきます。1曲目は「赤いレイ」という曲ですが、私は1980年にミスターサマータイムで有名なサーカスのLPで初めて聞いて、ずっと彼らの曲と勘違いしていましたが、去年やっちんさんのバンドが伴奏するフラダンスのライブで偶然聞いて大橋節夫の作曲と知りました。1941年に書かれた古い歌でした。去年初めて大橋節夫の演奏で聞いて、スチールギター演奏と歌声の素晴らしさに感銘を受けました。2曲目は「星の降る窓」という曲ですが、間奏部分に軍歌「海ゆかば」が出てきて大変驚きました。灰田さんは1911年、大橋さんは1925年生まれで、戦死した友人知人も多いと思いますから、追悼の意を込めて入れたのでしょうか。
<大橋節夫 / 赤いレイ 3分12秒>
赤いレイ/大橋節夫とハニーアイランダース
<大橋節夫 / 星の降る窓 2分30秒>
このようにアメリカのカントリーとハワイアンは、裏声を使う歌唱法があるという共通点がありますが、スイスやオーストリアのヨーデルがアメリカ合衆国に伝わり、カントリー・ミュージックやカウボーイ文化と融合して1900年代初頭から発展し、「ウェスタン・ヨーデル」(Western yodel)とも呼ばれるのに対し、ハワイアンの場合はハワイ人の歌唱に似た歌唱法が元々あったのか、カントリーからの影響で入ったのか、判然としません。今回はカントリーヨーデルの代表曲として、ジミー・ロジャースのBlue Yodel No.9と、ロイ・ロジャースのHawaiian Cowboyをおかけしておきます。ロックの殿堂で1986年"アーリー・インフルエンス"部門に選ばれ、『ブルーヨーデル第9』はロックンロールを形成した500曲の1つに選ばれたそうです。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<Jimmie Rodgers / Blue Yodel No. 9 (Standin' on the Corner) 2分37秒>
<Roy Rogers / Hawaiian Cowboy 2分25秒>


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