東南アジア

2014年12月31日 (水)

ケチャ

今年の締めくくりは、バリのケチャになりました。バリ・シリーズだけでなく、東南アジア巡りも一まず終えて(フィリピンが残っていますが台湾や南洋方面と併せてまた後日に)、新年は冬らしく北の方に行こうかと思っています。
今では広く知られるようになったケチャの歴史は比較的新しく、元はサンヒャンと呼ばれる神がかりのための儀式で用いられていた音楽を、西洋人のアドバイスで「芸能演劇」として成立させた経緯があるそうです。(ケチャを聞くと、80年代の坂本龍一氏のNEO GEOを真っ先に思い出しますが、私だけでしょうか。)
男性合唱がチャ・チャ・チャ・チャと激しくポリリズムでかけあう歌声は、今でもインパクト大ですが、そのルーツがトランス(憑依)音楽にあったというのは、よく分る気がします。ケチャの定番は「ラーマーヤナ物語」で、中でも戦闘シーンを描写していることも多いそうです。音源はキングビクター盤がよく知られています。
それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。新年は、松の内の間にはブログを再開したいと思います。

インドネシア・バリ島・ウブドゥのケチャ

バリ ウルワトゥ寺院のケチャダンス:20090925

Kecak Dance / Uluwatu, Bali

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月30日 (火)

ジェゴグ

バリで一つ大事なトピックを忘れておりました。竹筒のガムラン、ジェゴグです。あと2回となると、ワヤンの続きは外して、ジェゴグとケチャの二つは絶対外せない芸能ということになります。
ジェゴグは、バリ島西部のジュンブラナ県に古くから伝わる巨大な竹筒ガムランで、この地方ではバリ・ヒンドゥーの儀式や祝祭典に欠かせないものになっているとのこと。竹の音というのは大きい小さい関わらず、何処か郷愁を誘う実に魅力的な音です。ジェゴグを聞いていつも思うのは、重低音の持続音に聞こえる音は、どれか特定の竹から出ているのか、全体が鳴ることでこのうなるような音が生まれているのか、どちらなのでしょうか。
1,2本目は、キング盤で知られるジェゴグの代表的なグループ、スアール・アグンの演奏です。

[BALI] Jegog (Suar Agung) vol.1 [GAMELAN]

[BALI] Jegog (Suar Agung) vol.2 [GAMELAN]

BALI ISLAND UBUD GAMELAN JEGOG Great power ジュゴグ ガムラン 大接近で撮影

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月29日 (月)

Tirta Sari

そろそろ今年も終わりですから、あと3日でバリを一応終えて、来年からはもっとポンポンと国や地方を飛んで見て行きたいと考えております。バリは後3回ですから、ケチャとかワヤンをもう少しとかにしようと思っていましたが、偶然見たガムランが非常に素晴らしかったので、今日はこちらを上げておきましょう。これはスマル・プグリンガンか、ゴン・クビヤールか、どちらでしょうか? ミュートの技巧と、リズムの細やかさに耳と目が釘付けです。スマートでスタイリッシュな演奏に魅了されます。

Tirta Sari -Tabuh Sekar Jepun

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月26日 (金)

影絵芝居とグンデル・ワヤン

大分前にジャワの影絵芝居の音楽が見つかった際に、バリのものと一緒にいつか取り上げる旨、書いたことがありましたが、ようやくそのワヤンの音楽に辿り着きました。バリ島の人形影絵芝居を、ワヤン・クリッと言いますが、その伴奏をするのが、グンデル・ワヤンと呼ばれる小さいガムラン編成です。この楽器は青銅製のメタロフォンの一種で、大編成のグンデルの金槌のようなマレットではなく、小さく丸い形をしているようです。柔らかく涼しげな音色が何とも美しく、キングのスカワティの名盤などCDも何枚かありましたが、グンデルの形状や演奏法、またワヤンの芝居の様子などは、映像がないと分らないことでした。youtubeの恩恵はここにもありました。椰子油で灯された光だけで演じられる雰囲気が、よく分ります。
女性のグンデル・ワヤン四重奏?と、ワヤン・クリの映像を上げておきましょう。2本目は伴奏が大きいガムラン(ゴン・クビヤールかスマル・プグリンガン?)ですが。

Sanggar Gangsa Dewa Denpasar - Gender Wayang Bali

Wayang Cenk Blonk - Alek Bojog ningting Batu

Lelucon 3 [ WAYANG CENK BLONK ]

Ciaaattt...Cecek Megelut Gender Wayang Bali

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月23日 (火)

ガンブーのスリン

19日に上げたガンブーが余りに素晴らしかったので、出来るだけ沢山の方に見て頂きたいと思い、少し開けました。今日はガンブーに使われるスリンの技法がよく分かる映像がありましたので、こちらを上げておきます。ジャワのスリンとは違って、大きな形状から、海童道祖の吹いていた法竹を連想させるものがあります。音の存在感はもちろん、視覚的なインパクトも大きな楽器です。所々ブレスが入っていますが、基本は循環呼吸で吹いているようです。
年末年始ですが、ブログのアップは飛び飛びになるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m

Mekar Bhuana Gambuh Flute Demonstration

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月19日 (金)

バリのガムラン・ガンブー

バリ島には他にもガムランのジャンルがありまして、ガンブーはゴン・グデと並んで新しい芸能に大きな影響を与えています。ゴングとグンデルは、小さいものが一つずつあるだけで、南インドのムリダンガムの影響があるのではと推察させるような、両面太鼓クンダンの高度な技術が目に飛び込んできます。
ガンブーと言えば、何と言っても印象的なのは竹笛スリンの大きさで、何本かで柔らかい旋律を聞かせますが、このスリンの節を青銅のガムランで演奏するようになったのが、後に生まれた器楽編成のスマル・プグリンガンだそうです。歌も踊りも独特に映りますが、レゴンダンスもこの舞踊に土着の要素が加わったものとされています。バリ音楽のルーツとエッセンスが凝縮された小編成と言えるのかも知れません。

Panji/Inao -- Balinese Gambuh Dance -- Prabu Lasem (Indonesia)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月18日 (木)

ゴン・グデ

スマル・プグリンガンとゴン・クビヤールの違いは一まず置いて、より古いゴン・グデの演奏を見てみましょう。ゴン・グデは楽器の数が多く、最も大掛かりで大音量な青銅製ガムラン編成ですが、19世紀末からの植民地化の流れで、王朝は衰退し、新しいゴン・クビヤールの登場で、ほとんどのゴン・グデは溶かされて新しいガムランに変って行ったそうです。ですから現在残っているゴン・グデは、わずかに残った楽器による貴重な演奏と言えます。(キングビクターJVCに録音が残っています)
音の印象は、古風でアルカイックな音、とでも形容できるでしょうか。中国の古代音楽の復元に少し似ていると思ったりもしますが、どうでしょう。

Balinese Gong Gede in Pura Kehen 1

ISI DENPASAR,Gamelan gong gede,barungan tabuh telu lilit

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月16日 (火)

スマル・プグリンガンの編成

どうも今ひとつゴン・クビヤールとスマル・プグリンガンの違いが明快に分らないので、もう一度スマル・プグリンガンに戻って編成のよく分る映像を見てみます。何本か見た限りでは、昨日のゴンクビ(確かこんな略され方もあったような)のようにグンデルとゴングが向き合って対話するような形ではなく、両方が入り混じって同じ方向を向いているように思いましたが、どうなのでしょうか。スマル・プグリンガンの方が、いなたいとでも言えそうなメロディ・ラインがはっきりして、東南アジアだけでなく、中国風な印象すら覚える雰囲気が、今日の一本にはあります。

Semarpegulingan.flv

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月15日 (月)

グンデルとゴングの対話

今日のゴン・クビヤールの映像など見ていると、左のグンデル群と右のゴング群が対話をしているように見えます。間の両面太鼓のクンダンがその両者の橋渡しをしていると見ることも出来るのでしょうか? 影絵芝居のワヤンなどにも使われるグンデルと、ガムランの代表格のようなゴングの対話は、実に面白い見物です。合間でゴングのマレットをくるくると回すところや細やかなミュートのかけ方など、映像で見ないと確認できない興味深いシーンが色々あります。

Gamelan Gong Kebyar, Smara Ratih Bali

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月11日 (木)

ゴン・クビヤールとスマル・プグリンガン

20世紀初頭にバリ島北部で生まれたというガムラン編成のゴン・クビヤールは、スマル・プグリンガンより確かに派手で華やかな響きがあります。バリ島のガムランというと、鋭角的なテンポの速い演奏を思い浮かべる方が多いと思いますが、それは大体がゴン・クビヤールだろうと思われます。近年もモダンさを増し加えているらしいゴン・クビヤールに対して、スマル・プグリンガンは、古楽的と言えるのでしょうか? 今日は叩いているところがよく確認できる映像を、それぞれ一本ずつ並べてみます。映像があると、CDだけでは分らない面が見えてきます。
明日は所用でブログはお休みしますm(_ _)m

gamelan gong kebyar

Parade Semara Pegulingan PKB XXXIV 07 July 2012 Duta Kabupaten Badung "Sanggar Asti Pradnyaswari"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

J.S.バッハ | New Wave-Indies | アイヌ | アメリカ | アラブ | アラブ・マグレブ | アルゼンチン | イギリス | イスラエル | イタリア | イディッシュ | イラン地方音楽 | インディアン、インディオ | インド | インドネシア | インド音楽 | ウイグル | ウラル・アルタイ | エジプト | エチオピア | オペラ | オーストラリア | オーストリア | キリスト教 | ギリシア | クルド | クレズマー | ケルト | コンサート情報 | コーカサス (カフカス) | サハラ | シベリア | シャンソン | ジャズ | スイス | スペイン | スポーツ | スーダン | セファルディー | ゼアミdeワールド | チェロ | トルコ音楽 | ドイツ | ナイル・サハラ | ナツメロ | ニュース | ハシディック | ハンガリー | バルカン | バルト語派 | バロック | パキスタン | ビザンツ音楽 | フランス | フランス近代 | ブラジル | ペルシア音楽 | ペルシア音楽 トンバク | ユダヤ | ユダヤ音楽 | ルーマニア | レビュー | ロシア | ロシア・マイナー | ロマン派 | ヴァイオリン | 中南米 | 中国 | 中央アジア | 仏教 | 仏教音楽 | 北コーカサス(カフカス) | 北欧 | 南アジア | 南インド古典音楽 | 古楽 | 地中海 | 室内楽 | 弦楽合奏 | 弦楽四重奏 | 後期ロマン派 | 文化・芸術 | 新ウィーン楽派 | 旅行・地域 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 東アフリカ | 東南アジア | 東方教会 | 東欧 | 歌謡曲・演歌 | 民謡 | 独墺 | 猫・犬 | 現代音楽 | 純邦楽 | 西アフリカ | 西スラヴ | 韓国