童謡、わらべうた

2016年9月28日 (水)

月の沙漠

今日はハーバリー1階のカモメ・スタジオで、初の30分枠の収録をしてきました。次回からはアラブ音楽に戻ります。という事で、童謡シリーズの締めは、やっぱりこの曲、「月の沙漠」でしょう。実に色々な歌唱、アレンジや編成があって楽しめます。そして何よりもこの歌の哀切極まりない美しさ、儚さ、懐かしさは、何ものにも代え難い魅力があります。
94年にセイエド・アリ・ハーンのグループが来日した際、アンコールで演奏されたのは「月の沙漠」でした。多分イラン協会の方のアドバイスでは、と思いました。一定以上の世代では、あの歌の描く世界は、中東のイメージのとても美しい部分を占めているように思います。94年頃は、パレスチナ以外は今に比べればまだ平穏でした。この曲を聞く時、中東に一日も早く平和が訪れることを願わずにいられないのは、私だけでしょうか。

月の砂漠 - Tsuki no Sabaku

UA ううあ つきのさばく 童謡

石原裕次郎月の砂漠(アカペラ) アカペラとはめずらしい

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2016年9月27日 (火)

ロバのパン屋

童謡関連のリンクに「ロバのパン屋」がありました。私の小さい頃にも確かロバが車を引いて売りに来ていました。ロバと車と両方来ていた頃だったと思います。しかし、この曲は懐かしいこと、この上なしです(^-^) 歌っているのが近藤圭子さんという童謡歌手だったことは、今回初めて知りました。「八頭身美人」と呼ばれ、少女層に人気があったそうです。

ロバのパン屋

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2016年9月26日 (月)

河村順子の童謡

例の「懐かしの童謡歌手たち」の3枚シリーズを聞いて特に感銘を受けたのが、伴久美子さんと河村順子さんでした。叙情的で懐かしさ溢れる点では共通しますが、河村さんの歌は、日本語の美しさと日本音楽の伝統的な趣きも色濃く感じさせます。河村さんのSPも結構youtubeが上がっています。
童謡作曲家、河村光陽と長女の河村順子の黄金の父娘コンビが生み出したのは、「かもめの水兵さん」だけでなく、「うれしいひなまつり」「りんごのひとりごと」「赤い帽子白い帽子」「船頭さん」「仲良し小道」「グッドバイ」など沢山ありますが、現在もよく歌われているのは、最初の2曲だけかも知れません。ピョンコ節やヨナヌキ短音階など、現代の若い世代ではほとんど廃れてしまった部分だと思いますが、こんな歌が聞こえていた時代は、人の心も温かかったのだろうと思います。以下のyoutubeの最初の2曲が、上記3枚シリーズに入っていました。大きくなられてからの歌声が、また格別に素晴らしいです。

うれしいひな祭り 河村順子 EP盤 権外

リンゴノヒトリゴト(りんごのひとり言) 河村順子

仲よし小道 河村順子 (童謡)

赤い帽子白い帽子(河村順子)

グットバイ   河村順子

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2016年9月23日 (金)

伴久美子の名唱

童謡を越えて、日本の叙情歌史上に名を残したと言っていいのではと思える伴久美子さんの歌唱を、もう少し見てみましょう。残念ながら「夜店のうた」や「しいの実のうた」のyoutubeは見当たりませんが、「月の沙漠」の別テイクと、「花かげ」など素晴らしいSP録音がありました。「猫踏んじゃった」もこの人の歌からより広まったのかも知れません。少し大きくなられてからでしょうか、「花笠おどり」での民謡の節回しの上手さにも驚きました。44歳の若さで亡くなられたのが非常に惜しまれます。

童謡 花かげ 伴久美子

月の沙漠(伴 久美子)

ねこふんじゃった 伴久美子

花笠おどり 伴久美子

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2016年9月22日 (木)

懐かしの童謡

ゼアミdeワールド25回目の放送、木曜夕方終りました。再放送は25日15時です。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源ですが、youtubeはほとんどが他の演奏者です。

10月からは収録が第2スタジオではなく、カモメスタジオになります。そこでの初収録は28日になりますが、アラブ音楽の続きから始める予定です。15分枠の後2回ですが、カモメと言うことで思いつきました(笑)。先週の江差追分にもカモメが出てきましたが、今日はまずこちらをどうぞ。

<松島トモ子 / かもめの水兵さん>
かもめの水兵さん   河村順子

これがオリジナル! 河村順子さんの「かもめの水兵さん」です。

松島トモ子さんの歌う昭和35年録音の童謡「かもめの水兵さん」でした。世界のチルドレン・ソングも民族音楽の重要な一ジャンルですので、取り上げてみました。松島さんと言っても、ミネラル麦茶のCMでしか知らない世代が多くなっていると思いますが(笑)、この歌唱を聞いてこの人は天才童謡歌手だと思いました。この歌は戦前から戦中にかけて活躍した童謡作曲家、河村光陽の作曲で、長女の河村順子さんが初めて歌ったそうです。同じくこの父娘コンビで昭和11年に初めて世に出た「うれしいひなまつり」なども最高で、また時期が来たらかけてみたいと思います。今回は、コロムビアの昭和30年代の童謡音源が集成されて「懐かしの童謡歌手たち」として3枚シリーズで出ていた中からご紹介しております。川田正子、孝子姉妹、伴久美子、久保木幸子、安田祥子、章子(由紀さおり)姉妹、岡田孝、松島トモ子、河村順子などの音源が入っております。

次に童謡でありながら哀愁のある歌声で知られる伴久美子さんの「イワン・イワノヰチ・イワノフさんとイワン・イワノヰチ・イワノフさん」という曲をかけてみます。

<伴久美子 / イワン・イワノヰチ・イワノフさんとイワン・イワノヰチ・イワノフさん>
残念ながらyoutubeは無しのようです。

彼女の昭和30年代の歌唱で「夜店のうた」とか「しいの実のうた」なども3枚シリーズに入っていますが、「夜店のうた」をカバーしていた米良美一さんが影響を受けたのは、伴久美子さんなのではと思ったりしましたが、どうなのでしょうか? 非常にリリカルで陰翳に富んだ美しい絶品歌唱ですが、その中で特に気に入っていた「イワン・イワノヰチ・イワノフさんとイワン・イワノヰチ・イワノフさん」をかけてみました。昭和30年の録音と言うことで、「うたごえ世代」の頃のロシアに対する恐れと憧れが入り混じったような印象を受けました。秋冬の雰囲気がある不思議な一曲です。デュエットしている男性歌手は「イヨマンテの夜」で有名な伊藤久男さんです。
時間が限られておりますのでこの曲だけにしようかと思いましたが、せっかくですから、「夜店のうた」も時間の許す限りかけてみましょう。

<伴久美子 / 夜店のうた>
夜店の唄 幸せの赤い風船 和 由貴子


最後に久保木幸子さん他の歌唱で童謡名曲「月の沙漠」をかけて終わりにしたいと思います。10月からアラブ音楽の方に行きますので、その前に中近東をイメージしたこの歌をかけてみます。リムスキー・コルサコフの交響詩「シェヘラザード」の第3楽章「若い王子と王女」を思い出させるようなロマンティックな名曲ですが、加藤まさをの詩のモチーフになった砂浜は、千葉の御宿海岸にありまして、私は行ったことがあります。余談ですが、私が最初に聞いたのは、光速エスパーの月面でのシーンだったと思います。

<久保木幸子、桑名貞子、田中聖子 / 月の沙漠>
童謡 月の沙漠 伴久美子

何と伴久美子さんの「月の沙漠」がありました!

重要なお知らせですので、何度も繰り返しておりますが、ゼアミdeワールドの放送時間が10月から変わります。
本放送 日曜日の18:00から18:30
再放送 翌週の水曜日の20:30から21:00
10月から30分番組になります。これまでほとんどの音源をフェイドアウトしていたので、これからはカットせずにフルにかけられることが増えると思います。宜しければ是非お聞き下さい。

放送局 FMラヂオバリバリ
番組名 ゼアミdeワールド
パーソナリティ名 ほまーゆん

今治以外でも、スマホのアプリTuneinや、PCのサイマルラジオを使えば、世界中どこででも聞けます。よろしければ是非お聞き下さい。民族音楽、クラシック、純邦楽など、色々かけております。
サイマルラジオは以下になります。
http://www.jcbasimul.com/

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