ゼアミdeワールド496回目の放送、日曜夜10時にありました。14日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。
前回は7日に一回だけのお正月特集でしたが、今回の収録の7日にはまだ若干お屠蘇気分が残っていますので(笑)、民謡と小唄から新年らしい曲をピックアップしてみました。
まず何年か前にもかけたことがある曲ですが、個人的にとても好きな秋田民謡の喜代節から始めます。歌、三味線共に憂いのある美しい旋律ですが、婚礼にもよく歌われる祝言的な内容の民謡です。
<16 秋田民謡 喜代節 川崎千恵子 3分22秒>
次に小唄ですが、祝言曲はかなりありまして、その中から新年の小唄をおかけしてみます。歌っている本木寿以さんの小唄は古風な趣が色濃くあって、小唄では前からチェックしていましたが、プロフィールを調べてみますと、初代の生年月日は明治21年(1888年)、昭和54年(1979年)死去と言う、相当昔の人でした。長命だったのでビクター(現在は日本伝統文化振興財団)への録音は初代の晩年の音源ではと思います。
本木寿以さんは「幼時から常磐津を学び、18歳で4代目歌沢寅右衛門(2代目相模)に師事、寅由喜の名で名をあげた。吉田草紙庵に小唄を習い、昭和21年本木派を創立、家元となった。54年寿を名乗って隠居。「お吉椿」など多くの曲がある。」とコトバンクにありました。小説家の永井荷風も愛好した歌沢は、最近の音源は皆無なので、大変気になります。正月ではお馴染みの三番叟をおかけします。
<本木寿以 / 三番叟 5分26秒>
次に本木寿以さんの、さんさ時雨がありますので、「お祝い民謡特選」収録の宮城県民謡、さんさ時雨と並べておかけしてみます。どちらも祝儀曲として有名です。
<本木寿以 / さんさ時雨 1分15秒>
<鈴木正夫 / さんさ時雨 3分9秒>
先程かけた小唄は、「小唄御祝儀づくし」と言う盤でしたが、「小唄名曲集」と言う姉妹盤もありまして、こちらにも本木寿以さんの歌が入っていますが、こちらからは「天竜下れば」などの大ヒットで歌謡界にも進出していた市丸姐さんの歌が数曲入っていますので、祝儀曲ではありませんが、「柳橋から」と言う小唄をおかけしておきます。べらぼうや国宝で注目され始めた花柳界の世界が垣間見られる歌です。
<市丸 / 柳橋から 1分47秒>
同じく遊廓(廓)を彷彿とさせる小唄名曲を2曲、「びんのほつれ」と「伽羅の香り」を往年の小唄名人、蓼胡満喜(たでこまき)さんの歌でおかけしておきます。同じ「小唄名曲集」に入っています。
<蓼胡満喜 / びんのほつれ 52秒>
<蓼胡満喜 / きゃらの香り 1分20秒>
ここで拙い歌唱ですが、私が10年くらい前にちろりんさんの番組に出た時に、新内節の名曲「蘭蝶」の一節を暗譜で歌った録音をおかけしておきます。99年に名取にはなりましたが、久しく離れていたので、節を若干間違えています(笑) 吉原の遊女・此糸(このいと)と声色師・蘭蝶の心中話です。歌は声が低くて水調子なのでセリフの部分が中心で、余り出番はありませんでしたが、兄弟子と二人、三味線の上調子で何度も新内流しを披露する機会がありました。
<ぽれぽれちろりんごーるどでの蘭蝶の一節 2分54秒>
話が正月からずれてきましたので(笑)、最後に青森県津軽の祝言の民謡「謙良節」を、民謡の大御所・成田雲竹さんと、津軽三味線の名人・高橋竹山が尺八を演奏している音源でおかけします。時間が余りましたら、前にお盆の時にかけた高知の代表的なお座敷唄「よさこい節」の古い録音を時間まで聞きながら今回はお別れです。アメリカFolkwaysの1961年のアナログ音源で、最近Smithsonian Folkwaysから復活しています。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<成田雲竹・高橋竹山 民謡うたがたり(4) ~謙良節 唄① 1分26秒>
<Traditional Folk Songs of Japan ~Group from Tosa / Yosakoi Bushi 3分31秒>
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