ゼアミdeワールド

2019年9月16日 (月)

ドランのムカーム

ゼアミdeワールド178回目の放送、日曜夜にありました。18日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。YouTubeは、一本で台湾Wind Music盤全曲です。

テュルク(トルコ)系のウイグル族の音楽の5回目です。今回は、先週の終わりにかけました仏Inedit「中国のトルキスタン ドランのムカーム」以外に、もう一枚、台湾のWind Musicからもドランのムカームの録音が出ておりますので、同じムカームで聞き比べをしてみたいと思います。ドランのムカームは、各2時間を要するウイグルのムカームよりずっと短く、各6~10分位で合計9つなので、イネディ盤には全てのドラン・ムカームが入っていましたが、Wind Music盤にも全て入っているようです。演奏はMakit Dolan Muqam Troupe of Makit Countyとなっています。Kavichandran AlexanderによるMakitでの24bitの録音です。今回も売り切れで手元にないので、アップルミュージックからの音出しになります。


ドランはモンゴル起源とも言われるウイグル内の少数民族で、その音楽はどこか東アジア的だったり、コーラスする辺りはパキスタンやインドのカッワーリにも似ていたり、本当に同じウイグルかと思う程でもあります。楽器では何よりも楊琴(ヤンチン)型ツィターのカルーンの音色が独特で、この音揺れがどこか中国風に聞こえる秘密かと思います。ドランのラワープは他の地域のこの楽器にはない共鳴弦が付いているようです。演奏者の顔立ちは、確かに日本人と見紛うような東洋的な風貌の人が多いのですが、ウイグルの辺りは古代にはインド系やイラン系のいわゆるアーリア系の人々が住んでいて、テュルク系の侵入後に彼らが言語的にテュルク化したようですので、ドランの方が元はモンゴル高原に西からテュルク、モンゴル、トゥングースと並んでいた内の、テュルク族の直系なのかも知れません。

ドラン・ムカームでは常に踊りを伴い、解釈は極めて自由で、即興的にパラフレーズして演じられるということでした。前回2曲予定していましたが、イネディ盤の最初のBash Bayawanのみで終わりましたので、2曲目のZil Bayawanからおかけします。

<2 中国のトルキスタン ドランのムカーム Zil Bayawan 6分39秒>

次にWind Music盤のZil Bayawan Muqamをおかけします。

<2 Zil Bayawan Muqam 5分45秒>

次に、演奏の際に必ず最後に演奏されるというJulaをおかけします。イネディ盤の方では、通しで聞くと、確かに何か終止形に近いものを感じます。

<9 中国のトルキスタン ドランのムカーム Jula 6分35秒>

次にWind Music盤のJulaをおかけします。こちらではDugamet Bayawan MuqamとHudek Bayawan Muqamを後に回して7曲目に入っています。何か理由があるのでしょうか? この盤の方がカルーンの響きや弦楽器のフレーズも、一部でより中国風にも聞こえます。

<7 Jula Muqam 5分46秒>

では最後に、Wind Music盤でも冒頭を飾っているBash Bayawanを時間まで聞きながら今回はお別れです。9曲のドラン・ムカームの内、3曲を2枚の音源から並べて比較しましたが、芸風の違いは聞き取れましたでしょうか。私が思うには、イネディ盤の方が総じてカッワーリのようなヘテロフォニックとも形容されるコーラスが強力に展開し、Wind Music盤の方はどこか中国風な少し涼しげな器楽の音色が目立っているようにも思いました。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Bash Bayawan Muqam 5分11秒>

Uyghur Makit Dolan Muqam - Bayawan Full Album

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2019年9月 9日 (月)

イリとカシュガル ドランのムカーム

ゼアミdeワールド177回目の放送、日曜夜にありました。11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。今日はとりあえず「イリとカシュガル」から、ドランはまた探してみます。ニヤズさんの動画と曲は、やはり見当たらずです。

テュルク(トルコ)系のウイグル族の音楽の4回目です。

今回はウイグルの初回にかけましたアブライティ・ムハメドニヤズの「ウイグル・タンブールの音色」の後半にも、なかなかいい曲がありますので、それらを少しおかけしてから、12ムカームの合奏の例としてフランスIneditの2枚からご紹介したいと思います。

「ウイグル・タンブールの音色」の10曲目のゾフラジャニム(私の命ゾフラ)と言う曲ですが、解説に以下のようにあります。「1945年に22歳でアクスで殺害されたイリ生まれのウイグルの革命家リ・ムタリブがアクスの獄中で作った曲。彼はウイグルの自由を取り戻すため戦ったが、思いを果たせず囚われた。いつの日かウイグル社会に目覚めて欲しいと、自分の恋人ゾフラを思いながら、自由への希望を詩に込めている。」こういう曲です。

<10. Zohrajanim 3分50秒>

15曲目のヘスレトという曲は、ウイグル語で傷心とか悲哀を意味し、遠く離れて暮らしている愛する母が亡くなったとの知らせで、込み上げる悲しみを表した曲。とのことです。

<15. Hasrat 4分37秒>

12ムカームの歌と合奏の方に移りますが、先ほどの曲に出てきたイリの街が出てくる音源で「ウイグルの音楽 イリとカシュガルの伝統」という仏Inedit盤からいくつかご紹介します。前に言いました通り、ウイグルの盤は売り切れで手元にないものが多いので、iPhoneのデータからの音出しになります。まずこの盤についてゼアミHPに書いた拙文を読み上げてみます。

*中国西部のトルコ系ウイグル族の音楽で、タクラマカン砂漠周辺の代表的オアシス都市の伝統音楽演奏。演奏者は名前を見る限りロシア名が多く、隣国のウズベクを中心に活動している音楽家のようで、彼等のような言わばディアスポラ・ウイグルの音楽家の方が、ウイグル音楽本来のスピリットをより良く保っていると言われる。どんなに長い腕でも低いフレットにはまず届かない超長棹のタンブールを中心としたアンサンブルやソロを伴奏に、悠久の中央アジア節がたっぷりと堪能でき、ウズベク音楽との比較でも興味が尽きない。弦楽器のゆったりとくゆらすような音が中央アジアしていてたまりません。

この録音から、女性歌手Ayshamgul Mamatがフロントに出たMuqam Rokhsari : muqam bashiと2曲目のChants de Kachgar(カシュガルの歌)の途中まで続けておかけします。これまでソロで聞いた撥弦楽器のタンブール、ラワープ、ドタールの他に、擦弦のギジャクが活躍しています。

<1 Muqam Rokhsari : muqam bashi 4分20秒>

Muqâm rokhsari


<2 Chants de Kachgar 10分14秒 抜粋>

Chants de kachgar/kashgar songs


もう一枚、2000年代に入って「中国のトルキスタン ドランのムカーム」という盤も仏Ineditから出ておりまして、こちらはモンゴル起源とも言われるウイグル内少数民族のドラン族の音源です。どこか東アジア的だったり、コーラスする辺りはカッワーリにも似ていたり、本当に同じウイグルかと思う程でもあります。この盤についてゼアミHPに書いた拙文を読み上げてみます。

*タクラマカン砂漠の新疆ウイグル自治区(=東トルキスタン)の音楽。行政区分としては中国に含まれるが、独自の文化を保持し、ムスリムのウイグル人が多くを占める新疆ウイグル自治区。キルギス、カザフ、インド、パキスタン等と接しており、その音楽の様相も中央アジアのそれと近いものがあります。本作はなかでも辺境の、ドラン地区のムカームを収録。楊琴型ツィターのカルーン、弓奏弦楽器のギジャック、ラワープといった弦楽器の伴奏に、枠太鼓ダップをもった歌い手、という編成。繊細な弦の音と、コブシをきかせながら野太い声を張り上げて歌う男たちの合唱とのコントラストが印象的。

では最後に、この「中国のトルキスタン ドランのムカーム」から、Bash BayawanとZil Bayawanを時間まで聞きながら今回はお別れです。最後の9曲目以外の全ての曲のムカーム名の終わりにBayawanという言葉が付いています。(意味は今のところ不明です)

各2時間を要するウイグルのムカームよりずっと短く、各6~10分位で、合計9つなので、このCDには全てのドラン・ムカームが入っているということになります。それらは常に踊りを伴い、解釈は極めて自由で、即興的にパラフレーズして演じられるそうです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Bash Bayawan 5分47秒>

<2 Zil Bayawan 6分39秒>

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2019年9月 2日 (月)

中国の少数民族の音楽 ウイグル族、モンゴル族、朝鮮族、苗族、チベット族

ゼアミdeワールド176回目の放送、日曜夜にありました。4日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。テュルク(トルコ)系のウイグル族の音楽の3回目です。Mijit Ibrahimの演奏は見当たらないので、6曲目のテーマと少しイメージが重なる?ウイグル美人のラワープ弾き語りを一本上げておきます。ラワープ、タンブール共にポピュラーな音楽でも用いられている例をかなり見ますが、これは折衷的な範囲です。他の民族の音楽は水木金に上げる予定です。

まずは、キングのワールドルーツミュージックライブラリーの一枚である、3枚組の「中国/シルクロードの音楽」から、ウイグルの音楽が入っている2枚目から、弦楽器レワーブ独奏の続き2曲からおかけします。

この盤の旧タイトルは「絲綢之路II~漢族とウイグル族の音楽」で、録音は小泉文夫氏が亡くなられた後の1985年のものでした。レワーブ演奏は弾き語りも巧みに聞かせるミジット・イブライム氏です。

5曲目の「春の喜び(カシュガル民謡)」は、「冬が去り、すべてのものが息を吹き返し、生命が大地に躍動する春の情景を描いた音楽。序の部分に古典音楽の12ムカームの中の間奏曲が使われている」と解説にあります。

<2-5 Mijit Ibrahim / レワーブ独奏「春の喜び(カシュガル民謡)」 3分58秒

6曲目「カシュガル民謡「アトシュ」」ではMijit Ibrahimのレワーブ弾き語りが聞けます。アトシュ地方の民謡をもとに編曲された叙情的な踊り曲で、ウイグルの美少女が恋人を訪ねて旅する心を表しているそうです。

<2-6 Mijit Ibrahim / カシュガル民謡「アトシュ」 3分4秒>

The Beautiful Uyghur singer paly uyghur musical instruments-Rawap


この「中国/シルクロードの音楽」には、漢族を中心に、中国の少数民族であるウイグル族、キルギス族、モンゴル族、朝鮮族、苗(ミャオ)族、チベット族の音楽が入っていますので、今回は残りの時間で一通りかいつまんでおかけしてみたいと思います。これまでに取り上げていない東アジアのそれぞれの音楽に回っていくのは、早くて5,6年後にはなると思います。

漢族の中国の伝統音楽は、二胡、高胡、笛子(ティズ)、筝、琵琶のそれぞれ独奏曲が入っています。レワーブとの比較で琵琶をかけたいところですが、時間オーバーしそうですので、広東省潮州の筝名曲「寒鴉戯水」をおかけします。刺繍で有名な汕頭(スワトウ)や隣の潮州の辺りは、海の幸を生かした潮州料理の本場で、その味はあっさりしていて、日本人の口に合うものが多いのですが、香港に旅行した際に食べて、どれも美味しい南中国の広東料理の中でも忘れられない料理の筆頭になっています。

音楽もあっさりしていて、筝は絹ではなくスチール弦の涼しげな響きがあり、水と戯れる寒鴉(カンア 冬のカラス)の姿を音で描く水墨画のようなこの曲には、スワトウの刺繍を連想させる繊細な趣きがあります。

<1-14 紅蓮 / 寒鴉戯水 3分3秒>

次はモンゴル族の音楽です。日本の追分のルーツとも言われるオルティンドー(「長い歌」の意味)の伴奏を、「草原のチェロ」の形容があった馬頭琴で伴奏している蒙古民謡の「広々とした草原」という曲をおかけします。

<2-7 Gao Wa / 広々とした草原 3分57秒>

次は中国東北部の吉林省に住む朝鮮族の音楽から、日本でも広く知られている朝鮮民謡トラジの編曲版です。トラジとは桔梗の花の意味で、純朴な山の花ではあるが、他の花よりずっと強い生命力を持ち、どんな悪条件にも負けず育つ姿は、朝鮮族の象徴とも考えられているそうです。擦弦のヘーグムと両面太鼓のチャンゴの演奏です。

<3-9 崔勇(ツィ・イョン) / トラジ 1分45秒>

次は中国南部各地に住む少数民族、苗(ミャオ)族の音楽から、日本の雅楽に用いられる笙のルーツに当たる蘆笙(ろしょう)を吹きながら踊る曲「楽しい蘆笙舞」という曲です。苗(ミャオ)族と同系統のモン族などが、タイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどの山岳地帯に住んでいて、笙のルーツに当たる楽器は、ラオスなどインドシナの方にも見られるので、苗(ミャオ)族もタイ系などインドシナ系統の民族かと長年思っていましたが、どうも独立した語族のようです。

<3-13 金欧 / 楽しい蘆笙舞 2分>

では最後に3枚目のラストを飾っているチベット族の歌舞劇の音楽ウンパドンという曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。有名な超低音の仏教声明ではなく、独特なヴィブラートを伴った歌唱で、ウンパドンはチベット劇の最初に場を浄め、観客を集め、役者を紹介するために演じられるそうです。チベット自治区の首都ラサの唯一のプロ劇団であるテュムノ劇団の83年来日時の貴重な録音です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<3-17 ウンパドン 10分44秒>

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2019年8月26日 (月)

ウイグルのレワーブ

ゼアミdeワールド175回目の放送、日曜夜にありました。28日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。放送と同じ演奏者と曲の動画はおそらくないと思いますので、他の演奏者ですが、ウイグルのレワーブ(あるいはラワープ)独奏を上げておきます。タンブールと同じく、アブドセミ・アブドラハマンさんの演奏です。

中国ウイグル ラワープ 『ヤール』


テュルク(トルコ)系のウイグル族の音楽の2回目です。今回はまずキングのワールドルーツミュージックライブラリーの一枚である、3枚組の「中国/シルクロードの音楽」から、ウイグルの音楽の部分をご紹介します。漢族を中心に、中国の少数民族であるウイグル族、キルギス族、モンゴル族、朝鮮族、苗(ミャオ)族、チベット族の音楽が繋がって登場する盤です。この音源は1980年代前半に「民音シルクロード音楽の旅」公演のために来日した中国音楽舞踊代表団の演奏で、一部は最初に企画された世界的な民族音楽学者の小泉文夫氏晩年の録音で、監修は小泉さんの教え子の一人である小柴はるみさんです。

ウイグルの音楽が入っている3枚目の旧タイトルは「絲綢之路III~中国少数民族の音楽」でした。ウイグルの音楽は3曲入っていて、1981年録音ですから、小泉文夫氏がまだお元気で、NHKFM「世界の民族音楽」などを担当されていた頃だったと思います。

2、3枚目には名前からルバーブと同系統と分かるレワーブの独奏が入っています。タンブールに似た明るい音色ですが、タンブールのような低音は入らず、より軽やかな感じの音色です。

まずは4曲目の「私のレワーブ」ですが、解説に以下のようにあります。「ウイグル族の楽器レワーブに寄せる愛着を示す曲。楽器を胸高にかかえるようにして素早くトレモロで奏する。楽器は7本の金属弦と27個のフレットを持ち、ザハメックと呼ぶ小さなバチでかき鳴らされる。」
演奏者のダーウット・アーウット氏は1938年カシュガル出身の名人で、南方派の調弦を用い、剛と柔が入り混じった演奏を聞かせます。

<4 Dawut Awut(Rewab) 私のレワーブ 5分53秒>

5曲目の「シャディヤーネ」は、祭りや祝い事のある日に必ず演奏される喜ばしい曲で、人々にこの上なく愛されているウイグルの伝統曲とのことです。

<5 Dawut Awut(Rewab) Shadiane(Festive Music) 3分52秒>

6曲目は「ラク・ムカームの間奏曲」です。ラク・ムカームは12ムカームの最初のムカームで、この録音ではラク・ムカームのチョンラクマン部分の一部であるテーズメルグーレが演奏されています。

12の各ムカームは、各ムカームを大きく1曲と考えれば、12の組曲とも考えられ、それぞれのムカームは、チョンナグマ(チョンラクマン)、ダスタン、マシュラップの3部で構成されています。

<6 Dawut Awut(Rewab) Rak Tezmerghuli(Interlude On Rok-Mode) 4分48秒>

ウイグルの音楽が入っている2枚目の旧タイトルは「絲綢之路II~漢族とウイグル族の音楽」でした。この録音は小泉文夫氏が亡くなられた後の1985年のものです。レワーブ演奏は弾き語りも巧みに聞かせるミジット・イブライム氏です。

まず3曲目の「ラク・マカームの第1ダスタン・マルゴレ」からおかけします。ラク・マカームは最初のムカームで、この演奏は、短い序のついた第一ダスタン・マルゴレ(間奏曲)です。

<3 Mijit Ibrahim レワーブ独奏「ラク・マカームの第1ダスタン・マルゴレ」 5分31秒>

4曲目の「美しい国土~トゥルファン民謡」は、1960年代に作られた曲で、祖国の山河の美しさを歌いあげています。この曲を聞きながら今回はお別れです。続き2曲は、また次回かけたいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Mijit Ibrahim レワーブ独奏「美しい国土~トゥルファン民謡」 5分33秒>

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2019年8月19日 (月)

ウイグルのタンブール

ゼアミdeワールド174回目の放送、日曜夜にありました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。放送と同じ演奏者と曲の動画は見当たりませんので、他の演奏者ですが、タンブール独奏を上げておきます。東京芸大の柘植先生の関係だったと思いますが、この方にもお会いしたことがあります。

中国ウイグル タンブール 『ムダンハン』


フンザの次は、中国西部に位置するテュルク系の新疆ウイグルの音楽です。ウズベクの辺りが西トルキスタン、ウイグルは東トルキスタンで、トルキスタンはシルクロードの中心に位置し、東西音楽文化の結節点でもあります。

ウイグルと聞くと、近年の政情不安がまず気になるところですが、個人的に思い出すことがあります。2005年まで住んでいた千葉県の松戸市で毎年夏に開催されていた新松戸祭にウイグルの屋台が出ていました。確かシルクロード倶楽部の人たちが運営していたと思います。2004年ころ毎年のように顔を出して、カバブを食べたのを思い出しますが、その時によく来ていたのが、日本在住のウイグル人タンブール奏者、アブライティ・ムハメドニヤズさんでした。祭りでも生演奏を何度か見ましたが、コジマ録音から彼のCD「ウイグル・タンブールの音色」が出たのは、私はUターンして祭りに顔を出せなくなった後の2006年でした。コジマ録音からサンプル盤を頂いて、懐かしく彼のCDを聞いた次第です。

ウズベクのブハラの「6つのマカーム」を意味するシャシュマカームに対し、ウイグルには「12のマカーム」を意味するオンイッキ・ムカームの壮大な体系があります。ウイグル音楽は中央アジア音楽の重要な位置にありますが、当店でのCDの売れ行きはとても良くて手元に資料がほとんど残っていないため、余り回数は出来ないと思います。実はオンイッキ・ムカームの12ムカーム毎のVCDというレアなウイグル盤が手元にあるのですが、放送でかけることは難しそうです。中東の多くのマカーム音楽と同じく、演奏される旋法だけでなく、旋法に属するレパートリーの集合体で、それぞれの楽曲が独自のストーリーや背景などを持っているようです。

ウイグル・タンブールの棹は非常に長く、おそらく低いポジションには手が届かないように思いますので、アブライティ・ムハメドニヤズさんは、ほとんどハイポジションのみで弾いていたように記憶しています。

では、アブライティ・ムハメドニヤズさん(ニックネームはニヤズさん)の演奏を順に抜粋して聞いて行きます。典雅な12ムカムのレパートリーと、ウイグル民謡を披露していますが、中央アジアを強く感じさせながら、仄かな中華風味もある所がウイグル音楽の特徴で、タンブールとドタールのソロを中心に、歌も聴かせます。まず一曲目のチャビャトムカムからどうぞ。

<1.チャビャトムカム 第一ダスタンメルグリ 4分24秒>

12の各ムカームはチョンナグマ、ダスタン、マシュラップの3部で構成され、チョンナグマ、ダスタンにはメルグルを言う優美な間奏曲が多い。12ムカム全曲の演奏には24時間を要する。この曲はその2番目であるチャビャトムカムの一部で、ウイグル民族の深い悩みを表した内容で、どのようにその悩みや困難を克服し、希望を見出すかを、テンポの速い演奏で表現した曲。とありました。

2曲目は、自分が愛する女性に自分の心を伝える、恋人を褒め称えた曲。とありました。

<2.アミレキム(私の恋) 3分24秒>

3曲目は、遠く離れた所で恋人を想い、深く愛する気持ちを緩急のあるメロディで表現したウイグル民謡の名曲。とありました。

<3. ヤル(恋人) 4分56秒>

少し飛んで7曲目は、緑の芝の中から湧き上がるオアシスのチムブラク(緑の泉)を見ながら、緑と水は人間が生きるために大切だと歌い、明るい未来に希望を託した曲。とありました。

<7.チムブラク(芝生の泉) 5分40秒>

8曲目は低音豊かな2弦のドタールの曲です。亡くなって初めて分かる親の有難さ。父親が子供を育てるのにどのくらい苦労したか。大人になった子供が父親の役割の大きさ、大切さを理解し、愛や尊敬の気持ちを歌い上げた曲。とありました。

<8. アタム(私の父) 1分52秒>

もう一曲ドタールの曲を聴きながら今回はお別れです。9曲目のデルクイという曲は「心の響き」と訳されています。タンブールの方は、中央アジアのルバーブと中国の琵琶のちょうど間のように聞こえる曲も多いですが、ドタールでは西域のカラーが明確に出ているように思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<9. デルクイ(心の響き)4分4秒>

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2019年8月 5日 (月)

フンザとギルギット

ゼアミdeワールド172回目の放送、日曜夜にありました。7日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。

アフガニスタンの次は、パキスタン北部に位置するカラコルム山脈のフンザとギルギットの音楽です。カラコルムのノンサッチ盤が、おそらく唯一の音源です。YouTubeには同じ音源はなさそうですので、参考動画を上げておきました。

PEOPLE OF HUNZA


「不老長寿の国」「地上の楽園」「桃源郷」として関心を集めてきたフンザは、パキスタン北西部ギルギット・バルティスタン州のフンザ=ナガル県に位置する地域ですが、1974年まではフンザ藩王国の版図でした。デヴィッド・ルイストンによるこの録音はその頃の記録です。

7000m級のパミール高原の山々が迫る辺境にあり、幅2キロ長さ160キロの「垂直の砂漠」と形容されるフンザ渓谷は絶景を誇り、「風の谷のナウシカ」のモデルになったとも一時言われていました。100歳を越えても心身ともに健康な男女が多く、90歳になっても子供を作れる男性、80歳になってもヨーロッパ人の40歳のように見える女性、癌や心臓病も少ないなどのエピソードが知られています。

中国世界とインド世界の境に位置するフンザでは、白い肌と青い目の人が多いけど印欧語族ではなく、ブルシャスキー語という系統不明の言語が話されています。宗教面は、仏教以前のチベットやネパールと共通するシャーマン的な土着のボン教の時期があって、紀元後数世紀は仏教を信仰、その後イスラム化し、シーア派が多いのがパキスタンの他地域と異なります。

まずは1曲目のバズムという曲ですが、男たちが集まりアラック酒を飲み、歌い踊る楽しい行事の音楽で、伴奏しているのは5弦の擦弦楽器チィケネネです。ハシム・シャーのチィケネネと友人たちの録音です。

<1 カラコルム 中央アジアの響き ~バズム 2分48秒>

2曲目はビレゴという「春の歌」ですが、ロロという悲恋の歌でもあるそうです。テュテックという横笛を吹くのはカブールという人です。

<2 ビレゴ(春の歌) 1分16秒>

3曲目はブルシャスキー語の歌で、ジェアイ・スルという曲名は「わが魂の糸」の意味です。「肉体と魂は生きている間は直接結びついているが、死期が迫るにつれて、たった1本の糸によってのみ支えられるようになり、死に及んでは、もはや耐え難い状態になる」と歌っています。ハシム・シャーのチィケネネ弾き語りです。

<3 ジェアイ・スル(わが魂の糸) 6分39秒>

7曲目の「ギルギットのポロの音楽」という曲は、ダブルリードのスルナイと打楽器のドールとナガラの勇壮な音楽ですが、ポロというのは騎馬の意味で、この地で発祥したと言われる騎馬の競技の風景が髣髴とされる録音と音楽です。

<7 ギルギットのポロの音楽 2分17秒>

Hunza Music | Ustad Ali Gohar Ensemble


10曲目もハシム・シャーのチィケネネ弾き語りによるブルシャスキー語の歌で、男女の会話形式による悲恋歌ロロで、曲名はハマレイ・ダシン(隣の娘さん)です。

<10 ハマレイ・ダシン(隣の娘さん) 4分2秒>

11曲目がシャーマニズムの歌で、曲名のビッタン・イブラヒームのビッタンというのが、フンザのシャーマンのことです。「イブラヒームはジャンプールの燃え殻の煙を吸うことによって、忘我の境地へと入った。間もなく彼はテュテックと太鼓の音楽に合わせて踊り始めた。次いで、彼は頭を太鼓の一つに近づけ、一心に聞き入る。それから預言者のような方法で、一連の詩を歌った。踊り聞き歌うという行為が、何回も繰り返された。儀礼全体は約15分間続けられた。その後シャーマンの介添えの人々が彼の顔に水をかけて、忘我の境地から引き戻す。 それから音楽家たちが、ビッタンの足跡を掃き去るために、掃除の踊りを演奏する。」という内容で、「我は行きたり、我は行きたり、桃源郷に至る道。~」と歌い出される歌詞の部分は、インド語派ダルド語群の一つ、ギルギットのシナー語で歌われます。

<11 ビッタン・イブラヒームの音楽(抜粋) 4分26秒>

では最後に終曲の「ウヌィ・アサタイ(あなたの記憶の中に)」という曲を聞きながら今回はお別れです。やはりハシム・シャーのチィケネネ弾き語りによるブルシャスキー語の歌です。

「夜明けの明るき星よ、我が運命をいずこに定める気かは知らねど、大切なものよ、かくも愛しきものよ、汝を我が胸に呑み下すには、我が喉あまりに狭し、恋して我は汝を獲得せり、我が恋人シタールを。おお神よ、なにゆえ貧しくなりたる我より彼女を奪いしか。」このような内容の歌です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<12 ウヌィ・アサタイ(あなたの記憶の中に) 4分27秒>

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2019年7月29日 (月)

パリからカルカッタへ バッタチャリアの旅

ゼアミdeワールド171回目の放送、日曜夜にありました。31日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。

今回もインドの世界的な民族音楽学者のデベン・バッタチャリアのフィールド・レコーディングをかけながら、当番組でその地域に回っていく大体の予測をして行きます。1953年から、彼が80歳で亡くなる2001年までに録り溜めてていた未発表音源からなるSUBLIME FREQUENCIESの「Paris to Calcutta: Men and Music on the Desert Road」の4枚組から気になる音源を選んで、30分に入るだけご紹介します。現物は手元にないので、今回もアップルミュージックからの音出しです。youtubeはベドウィンとシーク教の2本のみのようです。

ギリシア北部のサロニカの教会音楽に始まり、トルコのチフテテリとスーフィーを含む宗教歌、吟遊詩人の歌が6曲続き、その後に砂漠の遊牧民ベドウィンの音楽が入っています。ヨルダンかサウジアラビアかどちらかではと思います。ベドウィンらしい擦弦楽器ラバーバの弾き語りの音源は、VDE盤くらいしかなかったので、まずこちらをおかけします。当番組でサウジ辺りに回るのは、5年後くらいになりそうです。

<1-8 Performer unknown - Folksong from Outebeh, vocals and rababa (one stringed fiddle) 4分29秒>

もう一曲ベドウィンの音楽から、女性の歌の入った踊りの音楽です。

<1-10 Performer unknown - Bedouin dance from Katana 2分31秒>


その後は、おそらくシリアの古都アレッポ辺りのイスラム神秘主義の音楽と、アンダルシア系の古典音楽ムワッシャハの長尺の演奏が聴けます。これらシリアの音楽は2年ほど前に取り上げました。

2枚目はイラクと思われる音源から始まりますが、音の動きが小さく不思議な4曲目をおかけします。擦弦楽器レバーブの伴奏で男性が掛け合うように歌っていますが、馬に乗って歌うラブソングだそうです。この後サントゥールや擦弦楽器ジョザの入ったイラキ・マカーム系の音源が入っています。イラクも2年ほど前に取り上げました。

<2-4 Suleiman and friends, accompanied by rebab - Hijeni (A love song often sung while riding away on a horse) 6分17秒 抜粋>

イラクの後にイランのタール独奏が入っていて、演奏者がザッリンパンジェとあるので、録音時期も考慮すると、もしかしたら小泉文夫氏の弟子筋で東京芸大名誉教授の柘植元一氏が教わったタール奏者かも知れません。10分余りありますので、冒頭の辺りだけおかけします。ペルシア音楽はこの番組の始まった頃にごくごくかいつまんでですが、取り上げました。

<2-9 Ostad Zareen Panje Bel - Tar solo in humayun dastgah 10分45秒 抜粋>

3枚目もペルシア音楽で、トンバクの独奏から始まりますが、3曲目にアボルハサン・サバーのセタール独奏が入っていますので、そちらをおかけします。よく聞くダルヴィーシュ・ハーンの曲です。

<3-2 Ostad Abol-Hassan Saba - Setar improvisation in mahour dastgah 2分40秒>

その後はシャーナーメの勇壮なトンバク、ダリウシュ・サフヴァトの美しいサントゥール演奏など、ペルシアの音楽で終わりますが、ラストのホマーユン旋法のEskandare Ebrahimi and Orchestraの演奏がライトクラシカルな感じでも、かなり異色で面白いので、16分の中から少しだけおかけしておきます。

<3-7 Eskandare Ebrahimi and Orchestra - Humayun 16分7秒 抜粋>

4枚目もEskandare EbrahimiのSetar演奏から始まりますので、イランの音源が続いています。

2曲目からアフガニスタンの音楽になりますが、ここも当番組では終わったばかりですので、予告にはなりません(笑) 4曲目のヘーラートの愛の歌は、アーゴ盤と同じ音源のように思いました。5曲目の謎の鼻笛がアフガンなのかインドなのかは現物がないので不明です。

4枚目の6曲目から終わりの14曲目までがバッタチャリアの故郷であるインドの音楽になりますが、まず最初に入っているのが、北西部のパンジャブ地方に多いシーク教の音楽です。ヒンドゥー教とイスラム教の融合した宗教で、インドの人口のわずか2パーセント程なのに、シーク教徒の男性のきっちり巻いたターバンと髭のイメージは、印僑の活躍もあって広く知られています。冒頭だけおかけします。当番組でインドに回ってくるのは、6年後くらいになるかも知れません。

<4-6 Performers unknown, harmonium, tabla - Sikh song on Hindu/Moslem unity 11分45秒 抜粋>


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今回はライブ情報を十分に入れる時間がなくなりましたが、7月31日(水)の加藤吉樹さんの「アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~」のご予約受付は、再放送では当日になってしまいますが、本放送の時はまだ継続中です。開場 18時00分   開演 19時00分  会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階  です。

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。

定員:25名限定      珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円


ご予約:メール VYG06251@nifty.ne.jp

   
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この盤は「パリからカルカッタへ」というタイトル通り、ギリシアの1曲だけですがバッタチャリアの活動拠点だったヨーロッパから始まり、彼の故郷であるインドの音楽が終点になっています。シーク教の次は、北部のヒマーチャル・プラデーシュ州の州都シムラーの女性の民謡歌唱、Jyotish CH. Choudhury, sitarのRaga zilaなどが続きますが、バッタチャリアの故郷であるインド東部ベンガル地方のカルカッタ(コルカタ)辺りの音楽は、演奏者の名前から推測するにBhona, sitar; Mangal Mukerjee, ghara (claypot drum) - Raga kafi位かも知れません。もう少しバウル辺りの音源を聞きたかった気もします。

最後はヒンドゥー教の宗教歌バジャンとヒンドゥー寺院の鐘と太鼓で締められています。12曲目のJai Chand Bhagat and Babu, vocals, cymbals, ektara - Bhajan (devotional song)を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4-12 Jai Chand Bhagat and Babu, vocals, cymbals, ektara - Bhajan (devotional song) 4分15秒>

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2019年7月22日 (月)

Gypsy Music from HungaryとZingariから

ゼアミdeワールド170回目の放送、日曜夜にありました。24日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。

アフガニスタンの次は、パキスタン北部に位置するカラコルム山脈のフンザとギルギットの予定でしたが、6日~9日まで宮古島と那覇に行っていたので準備の時間が十分に取れなかったのと、カラコルムのノンサッチ盤のライナーノーツが行方不明で調べるのに少し時間をかけたいので、今回はデベン・バッタチャリアのフィールド・レコーディングから、エリアを先回りしてご紹介したいと思います。世界的な民族音楽学者のデベン・バッタチャリアが、1955年と70年にカブールで録音してきたアフガニスタンの音源を、166回目と167回目で取り上げておりました。今日ご紹介するのはイギリスARCの2枚ですが、現在のカタログからは消えているようですので、アップルミュージックからの音出しになります。そのため演奏者情報は不明です。

彼の録音の数々を見ると、自身のルーツであるインド東部とその周辺の音楽に強く目が向いているように思います。それと、ジプシー(ロマ)のルーツの地と言われる、西インドのラジャスタン州からヨーロッパまでのジプシー音楽の軌跡にも熱い視線が注がれているように思います。
日本の民族音楽学者の小泉文夫氏が日本と西洋の音楽の関係性を考える際に、間に位置するシルクロード(東洋から中洋)の音楽に着目したのと、方法的に少し似ているようにも思いますし、対極と言えるかも知れません。バッタチャリアが西洋のクラシックをどう見ていたかが気になるところです。

今回はハンガリーのジプシー音楽の音源を取り上げますが、私自身が1977年頃にハンガリーやルーマニアの音楽から民族音楽の広大な世界に入ってきたので、とても馴染みのある音楽です。ハンガリーの音楽には、今回おかけする都会ブダペスト中心に演奏されてきたチャールダッシュ(あるいはチャルダッシュ、正確にはチャールダーシュ)やヴェルブンコシュなどの洗練された舞曲と、そのルーツの一つである泥臭い農村ジプシーの音楽、そのどちらとも異なる、かなりアジア寄りとも言えるマジャール民族本来の音楽があります。カラコルムの後は、ウイグルからトルコ系繋がりでトルコに飛んで、ギリシアから北上してヨーロッパを回りますので、ハンガリー音楽を取り上げるのは、1,2年は先になるかと思います。

19世紀にチャールダッシュがヨーロッパで大流行した経緯があって、ジプシーではない作曲家のサラサーテのツィゴイネルワイゼンやモンティのチャールダッシュ、ブラームスのハンガリー舞曲、リストのハンガリー狂詩曲などが生まれました。よく誤解されているようですが、チャールダッシュはモンティの曲の固有名詞ではありません。

レストランか酒場でのチャールダッシュの臨場感溢れる演奏がバッタチャリアの音源にも入っておりますので、ツィンバロムなどの伴奏でヴァイオリンやクラリネットが名人芸と妙音を聞かせるGypsy Primasと、Czardas and Gypsy Tentsを続けて17分ほどどうぞ。

<3 Gypsy Music from Hungary / Gypsy Primas 8分57秒>


<4 Gypsy Music from Hungary / Czardas and Gypsy Tents 8分4秒>


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ここでライブ情報を入れます。

一昨年、去年と加藤吉樹さんのウード・ソロ・ライブを2年連続で催しましたが、今年も加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。関西から熊本までのソロ・ライブ・ツアーの一環です。宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

7月31日(水)

開場 18時00分   開演 19時00分

 
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。

定員:25名限定      珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円

演奏:加藤吉樹(ウード)


ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp   または 携帯090-8044-8535

携帯に出られないことも多いので、出来るだけメールでのご予約をお願い致します。

バックでかけているのは、Bint El Baladという3分余りの曲です。時間までお楽しみ下さい。

以上、ライブ情報でした。

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では最後にバッタチャリアの別のジプシー音楽コンピレーション盤「ツィンガリ」から、スペインのフラメンコを聞きながら今回はお別れです。曲名はセギリージャ・ヒターノで、ジプシーのセギリージャの意味です。セギリージャ(あるいはシギリージャ)はフラメンコの代表的なレパートリーの一つです。このARC盤ではヨーロッパの東西のジプシー音楽を収めていますから、フラメンコも入ってきます。

ゼアミdeワールドでは、ギリシアから入ってクラシックも交えながらヨーロッパ中を巡りスペインに辿り着くのは、ハンガリーが1、2年後だとしたら、それから更に2年前後経っているのではと思います。その後は北アフリカに渡りモロッコから東に進み、アラビア半島、インド、東南アジア、日本を含む東アジアと回る予定です。その後は北アジア、ブラック・アフリカ、南北アメリカ、オセアニアも控えています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<9 Zingari / Seguiriya Gitana 5分23秒>

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2019年7月16日 (火)

Homayun SakhiとMohammad Omar

ゼアミdeワールド169回目の放送、日曜夜にありました。17日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。

アフガニスタンの音楽も9回目になりました。手元に資料がありますのは、そろそろ後数枚ですので、今回でアフガニスタンはラストにしたいと思います。

最後はやはりアフガニスタンの国民楽器のルバーブです。その最高峰とも言える人だと思われる、ホマーユン・サキの演奏からおかけします。パーソナリティ名と同じだから選んだのではなく(笑)、イラン語派の民族では男性によくある名前です。

アメリカの民族音楽レーベルの雄、スミソニアン・フォークウェイズから出ている中央アジア音楽シリーズの3作目「ホマユン・サキ/アフガン・ルバーブの芸術(DVD付)」では、長大な30分を越えるラーガ演奏の2曲の後、3曲目に入っている小曲Kataghaniは「往年のアフガニスタン(Afghanistan Untouched)」の1枚目のタジク族の音楽でドンブラとギチャクの二重奏で入っていたのと同じ曲です。Kataghan地方では最もポピュラーな曲とのことでした。まずこの曲からどうぞ。

<3 Homayun Sakhi / Kataghani 4分1秒>


長大な30分を越えるラーガは、Raga Madhuvantiと、北インドのラーガ演奏でもよく聞くRaga Yamanの2曲です。インド音楽色の中にアフガンらしさが感じられるRaga Madhuvantiから冒頭の10分ほどをおかけします。

<1 Homayun Sakhi / Raga Madhuvanti 34分32秒から10分ほど抜粋>


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ここでライブ情報を入れます。

一昨年、去年と加藤吉樹さんのウード・ソロ・ライブを2年連続で催しましたが、今年も加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。関西から熊本までのソロ・ライブ・ツアーの一環です。宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

7月31日(水)

開場 18時00分   開演 19時00分

 
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。

定員:25名限定      珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円

演奏:加藤吉樹(ウード)


ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

バックでかけているのは、Bint El Baladという3分余りの曲です。時間までお楽しみ下さい。

以上、ライブ情報でした。

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北インドの古典音楽で使用されるサロードの先祖と言われているアフガン・ルバーブですが、死後30年以上経過した現在でもその歴代最高の演奏者とされているウスタード・モハンマド・オマールの演奏を聴きながら今回はお別れです。シタールのルーツと言われるタンブールとのデュオで、アフガンの民謡旋律なのでインド色は比較的薄い曲です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<7 Ustad Mohammad Omar / Robab - The Sound of Soul ~Robab and Tambur (Folk) 11分45秒>

Rag Ahir Bairow



Robab and Tambur (Folk)は見当たらないので、朝のラーガ、アヒル・バイラヴですが。

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2019年7月10日 (水)

ZarsangaとMahwash

ゼアミdeワールド168回目の放送、日曜夜にありました。10日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。

アフガニスタンの音楽も8回目になりました。手元に資料がありますのは、そろそろ後数枚ですので、それらを組み合わせてご紹介し、今回と次回でアフガニスタンはラストにしたいと思います。

まずは「ザルサンガ/パシュトゥーン人の歌」という盤です。アフガニスタンの最大の人口を誇る民族であり、国名の由来となったパシュトゥーン人の民謡を歌う女性歌手です。伴奏は弦楽器のルバーブと打楽器はタブラまたはドーラクです。1曲目のRo Ro Kedaと言う曲ですが、どこか遠く東インドはベンガルの放浪吟遊詩人バウルの歌に似て聞こえるのは私だけでしょうか。

<1 Zarsanga / Ro Ro Keda 7分44秒>


もう一曲Naghma Giitをおかけします。日本の民謡を聞いているような錯覚も覚えるラバーブのみの器楽曲です。

<3 Zarsanga / Naghma Giit 3分3秒>


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ここでライブ情報を入れます。

一昨年、去年と加藤吉樹さんのウード・ソロ・ライブを2年連続で催しましたが、今年も加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。関西から熊本までのソロ・ライブ・ツアーの一環です。宜しければ是非お越し下さい。



アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

7月31日(水)

開場 18時00分   開演 19時00分

 
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。

定員:25名限定      珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円

演奏:加藤吉樹(ウード)


ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp   または 携帯090-8044-8535

携帯に出られないことも多いので、出来るだけメールでのご予約をお願い致します。

バックでかけているのは、Bint El Baladという3分余りの曲です。時間までお楽しみ下さい。

以上、ライブ情報でした。

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今日ご紹介するもう一人の女性歌手マフワシュは、60年代にラジオでデビューして、たちまち人気を博すも、ソ連のアフガーン侵攻で活動をストップ。91年にアメリカに移住して、音楽活動を再開したという人です。伊Accords Croisesから出た「ラジオ・カブール」に続く2007年の「アフガンのガザル」では、更にインド色が強く出ていて、愛の歌〈ガザル〉で歌われるのは、故郷への変わらぬ愛と郷愁のようです。伴奏は、Ghalil Gudaz(Sitar, Harmonium), Daud Khan(Sarod, Rubab), Gholam Nejrawi(Zirbaghali), Henri Tournier(Bansuri), Prabhu Edouard(Tabla)です。1曲目のDokhtar E Baghという曲をどうぞ。

<1 Mahwash / Dokhtar E Bagh 7分51秒>


1曲目はインド色濃厚でしたが、2曲目のKhuye Atashinはゼルバガリのソロに始まり、アフガンらしい音色のラバーブが目立っています。この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<2 Mahwash / Khuye Atashin 4分22秒>

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