<2-5 Violin Partita No. 2 in D minor, BWV 1004: V. Ciaccona 14分7秒>
では最後に、室内オーケストラのための交響詩「自然の声」(Voix de la Nature)を時間まで聞きながら今回はお別れです。この曲は1931~39年に作曲されていますが、エネスコの遺作だそうです。こちらも若い頃に書かれたルーマニア狂詩曲とは打って変わって、枯淡の境地の印象です。
音源は1989年のルーマニア革命の翌年にルーマニアElectrecordから出たRecord for Rumaniaと言う盤です。この中から前々回にルーマニア狂詩曲第1番をかけましたが、ルーマニア狂詩曲第2番と、「自然の声」、「ルーマニアの詩」の4曲が入っています。演奏はティミショアラ・フィルハーモニー管弦楽団です。因みに「ルーマニアの詩」は男声合唱つきの交響組曲で、1889年の時に僅か8歳のエネスコが書いた作品1の処女作でした。ルーマニア狂詩曲は、二十歳の頃の作品です。
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