今日のグレン・グールドのモノクロ動画は、1955年の最初のゴールドベルク変奏曲が出て9年後の1964年の映像です。解説にBroadcast by CBC on 3rd June 1964とあります。この映像は確か80年代にビデオで出たでしょうか、見た記憶がありました。鍵盤の上を指が踊るように跳ねるように動き回り、鼻歌交じりで演奏している光景は、今見ても大変に衝撃的です。1回目の録音の若々しい疾走感がまだ演奏にはっきり残っています。かなり変奏を飛ばしていますが、例の18変奏は入っています。
Glenn Gould - The Goldberg Variations (Johann Sebastian Bach)
00:00:00 - Aria
00:01:47 - Variatio 3 a 1 Clav. Canone all'Unisuono
00:02:38 - Variatio 6 a 1 Clav. Canone alla Seconda
00:03:07 - Variatio 9 a 1 Clav. Canone alla Terza
00:03:52 - Variatio 12. Canone alla Quarta
00:04:50 - Variatio 15 a 1 Clav. Canone alla Quinta in moto contrario. Andante
00:06:45 - Varatio 18 a 1 Clav. Canone alla Sesta
00:07:22 - Variatio 21. Canone alla Settima
00:08:34 - Variatio 24 a 1 Clav. Canone all’Ottava
00:09:36 - Variatio 27 a 2 Clav. Canone alla Nona
00:10:30 - Glenn Gould on the Quodlibet
00:11:08 - Variatio 30 a 1 Clav. Quodlibet
シトコヴェツキー編曲の弦楽三重奏版ゴールドベルク変奏曲は、来週の番組でもう少し長くかけていますので他のグループで探していたら、Trio Quodlibetの全曲映像が見つかりました。3つのパートとも演奏は素晴らしく、録音も良いので、こちらで上げておきます。CDのリリースにシトコヴェツキー編曲以外を見かけたように思いますが、この演奏もString trio version by Bruno Giurannaとありました。TRIO QUODLIBETのメンバーはMariechristine Lopez, violin、Virginia Luca, viola、Fabio Fausone, celloとありますので、名前から推測するとイタリアとスペインの混成グループでしょうか。シトコヴェツキー版楽譜は割と入手しやすく、実は3パート揃った楽譜を持っていて、出来る曲を弦楽メンバーと試したことがあります。
ゴールドベルク変奏曲の最後のアリアに戻る直前の第30変奏のクォドリベットについては、グールドの2回目の録音の単独のYouTubeがありました。以下はウィキペディアの解説の引用ですが、18世紀の流行歌が2つも組み込まれているのは、漠然と聞いているだけでは全く分からないことでしょう。少々下世話でおそらくユーモラスな歌を、高雅な作品に巧みに埋め込むバッハの技には改めて驚きます。2本目は"Ich bin solang nicht bei dir g'west, ruck her, ruck her"(「長いこと御無沙汰だ、さあおいで、おいで」)をドミニク・ヴィスのアンサンブルが演奏している音源です。3本目ではKraut und Rüben haben mich vertrieben, hätt mein' Mutter Fleisch gekocht, wär ich länger blieben"「キャベツとカブが俺を追い出した、母さんが肉を料理すれば出て行かずにすんだのに」を歌っているようです。
quod libet(ラテン語で「好きなように」を意味する)は、宴会などで行う、複数人がそれぞれちがう歌を同時に歌う遊びであった。バッハは当時の流行歌二つを組み合わせつつ主題とも重ね合わせて終曲としている。使われたのは、"Ich bin solang nicht bei dir g'west, ruck her, ruck her"(「長いこと御無沙汰だ、さあおいで、おいで」)と"Kraut und Rüben haben mich vertrieben, hätt mein' Mutter Fleisch gekocht, wär ich länger blieben"(「キャベツとカブが俺を追い出した、母さんが肉を料理すれば出て行かずにすんだのに」である。
Goldberg Variations, BWV 988: Variatio 30. Quodlibet. a 1 Clav.
The German Songs Used in Variation 30 (Quodlibet) : Ich bin so lang nicht bei dir gewest...
SingBach! / Kraut und Rüben! / Arr. Frank Schlichter, Konzept Friedhilde Trüün
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